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2026年9月14日

くも膜下出血の「速攻鎮静」に根拠はあるのか――患者が話せるうちに眠らせ、自己決定権を奪っていないか

2026  9月  インド


デクスメデトミジンは、動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)の鎮静薬として使われる機会が増えている。

しかし、患者の機能予後を改善するのか、遅発性脳虚血(DCI)や血管攣縮を防ぐのかについては明らかではない。

そこで、これまでのランダム化比較試験(RCT)と観察研究を系統的に集め、その効果を検討してみたそうな。

2026年9月3日

ランセット:脳梗塞は防げ、、? QOLも改善しない?――心房細動アブレーションは詐欺か!

2026  8月  ドイツ


心房細動に対するカテーテルアブレーションは、症状やQOLを改善する目的で推奨されている。

しかし従来の多くの試験は非盲検であり、「治療を受けた」という期待によるプラセボ効果を十分に除外できていなかった。

そこで、アブレーションが偽手術(シャム)を上回ってQOLを改善するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月28日

軽症患者を速攻で眠らせる――『死亡72%減』をうたう日本発くも膜下出血研究の危うさ

2023  10月  日本


動脈瘤性くも膜下出血では、破裂した動脈瘤からの再出血が致命的となることがある。

そこで、患者が救急室に到着した直後に全身麻酔を行う「即時全身麻酔(iGA)」によって、入院後の再出血や死亡を減らせるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月27日

「治療しないと92%死亡」の正体――くも膜下出血“非治療群”のカラクリ

2026  8月  デンマーク


動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)の院内死亡率は、これまで7.1~24.1%と報告されてきた。しかし「院内死亡」の定義や観察期間は研究ごとに異なり、治療を受けた患者だけを対象とした研究も多いため、実際の死亡率を評価することは難しい。

そこで、デンマーク全国のほぼすべてのaSAH患者が登録されるデータベースを用いて、脳神経外科への初回入院中の死亡率と、その関連因子をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月25日

意識清明で搬送された42歳日本人女性が3か月後に死亡――ステントが血管壁を突き破っていた

2026  7月  日本


内頸動脈のblood blister-like aneurysm(BBA:血豆状動脈瘤)は、血管壁が非常にもろく、くも膜下出血を起こしやすい特殊な病変である。

近年はステント併用コイル塞栓術などの血管内治療が行われるようになったが、重篤な合併症も問題となる。

こんかい、治療後しばらくしてステント端から致死的な血管破裂を起こした症例を、剖検所見からくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月18日

くも膜下出血はなぜ脳死ドナーになりやすいのか?――“重症度”は入院後につくられる

2025  7月  韓国


韓国では臓器移植の需要に対して脳死ドナーが不足しており、生体ドナーへの依存度が高い。

重症頭部外傷、脳出血、くも膜下出血などは脳死に至る代表的な疾患であり、これらを日常的に診療する脳外科医は脳死臓器提供において重要な位置にいる。

そこで、韓国における脳死臓器提供の現状と、脳外科医および韓国臓器提供機関(KODA)の役割を整理してみたそうな。

2026年8月11日

動脈瘤治療が無事に終わるかで運命が決まる?――くも膜下出血の新研究

2026  8月  スイス


くも膜下出血では、患者の重症度を表す指標としてWFNSグレードがよく使われている。

しかし、いつ評価すると予後をもっともよく予測できるのかははっきりしていない。
発症直後は、水頭症、けいれん、鎮静、挿管、動脈瘤治療などの影響で、患者本来の神経学的な状態がわかりにくくなることがある。

そこで、WFNSを測るタイミングによって、その後の回復の予測精度がどの程度変わるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月8日

血栓回収術で血管が破れる――穿孔した患者の半数が90日以内に死亡

2026  8月  中国


急性期脳梗塞に対する血栓回収術では、治療器具によって頭蓋内血管が穿孔し、造影剤が血管外へ漏れることがある。

この合併症は90日死亡率が約50%とされるが、発生頻度、起こりやすい操作、止血方法、患者転帰は十分に整理されていなかった。そこで、

これまでの研究を統合して実態をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月2日

破裂動脈瘤は本当に「時限爆弾」なのか――治療しなかった患者も長期安定した半世紀前の臨床試験

1971  7月  フィンランド


「一度破裂した脳動脈瘤は、すべて手術すべきなのか」を確かめた半世紀まえの研究である。

1970年代当時から、状態のよい患者が手術群に選ばれ、重症患者が保存療法群に回される偏りがあったため、著者らは治療しない場合の自然経過も含めて比較する必要があると考え試験してみたそうな。

2026年7月28日

「HH5は99%助からない」は本当か?――くも膜下出血の死亡予測を覆した研究

2026  7月  アルゼンチン


動脈瘤性くも膜下出血では、入院時の重症度と予後の評価にHunt and Hess(HH)分類が広く用いられている。

しかし、動脈瘤治療や神経集中治療が進歩した現在でも、HH分類による死亡予測が正確であるかは明らかでない。

そこで、HH分類による院内死亡予測の精度と、退院時および6か月後の神経学的転帰をくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月28日

脳死まで1日──心停止くも膜下出血と臓器提供の不穏な関係

2026  6月  フランス


動脈瘤性くも膜下出血は、突然死に近い形で発症することがある。

なかでも院外心停止を起こした場合、その後にどれだけ神経学的に回復できるのかはよくわかっていなかった。

そこで、院外心停止を伴った動脈瘤性くも膜下出血の患者について、6か月後の転帰を臓器提供可能性もふくめくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月9日

脳を救って腎臓を失う?――血栓回収療法後に急性腎不全がほぼ倍増していた

2026  5月  アメリカ


急性期の脳梗塞では、詰まった血管から血栓を取り除く「血栓回収療法」が広く行われるようになってきた。この治療によって、助かる人や回復する人は増えている。

しかし、血栓を取ることに成功しても、その後に別の体のトラブルが起きることがある。たとえば、肺炎、尿路感染、敗血症、急性腎不全、心筋梗塞、肺塞栓などである。

そこで、血栓回収療法を受けた脳梗塞患者で、こうした合併症がどれくらい起きているのか、そして年々増えているのか減っているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年4月12日

その瘤、本当に犯人か? 破裂脳動脈瘤で行われた重すぎる日本の手術

2026  4月  日本


破裂した脳動脈瘤の治療では、近年はカテーテルを使う血管内治療が主流になってきた。だが、巨大瘤、解離性瘤、blister-like瘤、紡錘状瘤、重要な血管の枝を巻き込む瘤など、形が複雑なものでは血管内治療だけでは安全に治療しきれないことがある。

とくに急性期では、抗血小板薬の問題や再出血の危険もある。そこで、急性期バイパス手術の成績を確かめるとともに、どんな症例でバイパスを選ぶべきかを整理してみたそうな。

2026年4月8日

心原性か動脈硬化かで違うはずなのに…血栓回収後の結末はなぜ同じなのか

2026  4月  中国


脳底動脈閉塞は脳梗塞全体の約1%だが、重い後遺症や死亡につながりやすい重症の脳卒中である。

近年、脳底動脈閉塞に対する血栓回収療法の有効性は示されてきたが、治療後の回復には大きな差がある。後方循環の脳梗塞では、主な原因として心原性塞栓と大血管アテローム血栓性があるものの、この2つで治療成績に差があるのかははっきりしていなかった。

そこで、ATTENTION registry を用いて、病因の違いが血栓回収療法後の転帰に影響するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年2月27日

無益再開通が多いのに、それでも血管内治療で全身麻酔を選ばない理由は本当にあるのか?

2026  2月  アメリカ


脳の太い血管が詰まるタイプの脳梗塞に対する血管内治療(EVT)では、治療中の麻酔を全身麻酔(GA)にするか、全身麻酔を使わない方法(非GA鎮静)にするかが、以前から議論になっている。

これまでのランダム化比較試験(RCT)では、GAのほうが血管を再開通させやすい可能性は示されてきたが、90日後の生活機能(自立度)まで良くなるかどうかは、結果がそろっていなかった。

そこで、最新のRCTを追加してメタ解析を行い、GAと非GAの差をあらためてくわしくしらべてみたそうな。

2026年2月20日

血栓回収後「出血62.9%」で安心?──高精度予測モデルの違和感

2026  2月  中国


急性の脳梗塞(とくに太い血管が詰まるタイプ)は、できるだけ早く血流を戻せるかどうかで、その後の回復が大きく変わる。

機械的血栓回収療法(MT)は血流を戻す治療として有効性が示されている一方で、治療後に脳内で出血が起きる「出血性転化(HT)」という合併症が比較的よく起こり、重くなることもある。

そこで、MTを受けたあとにHTが起きやすい人を早い段階で見つけるために、HTの起こりやすさを予測するモデル(ノモグラム)の作成をこころみたそうな。

2026年2月18日

“儀式化した血栓回収”が患者を殺す?非全身麻酔で途中挿管に至る代償

2026  2月  アメリカ

  
急性期の脳梗塞では、太い血管が詰まったタイプ(大血管閉塞)に対して、カテーテルで血のかたまりを取り除く治療(血栓回収療法、MT)が行われる。

ここで悩ましいのが麻酔である。最初から全身麻酔(GA)で行う方法もあれば、眠りを浅く保つ鎮静や局所麻酔(ここではまとめて非全身麻酔、non-GA)で始める方法もある。さらに現場では、non-GAで始めたものの途中で患者が動いたり落ち着かなくなったりして、挿管してGAへ切り替えざるを得ない症例(EC)が一定数ある。

そこで、この「途中で挿管して切り替えた」こと自体が、その後の回復や合併症にどう影響するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年2月16日

減薬でADLが伸びる?日本の回復期リハで見えた「薬が減らない」本当の理由

2026  1月  日本


脳卒中の回復期リハでは、訓練量や栄養だけでなく、薬が多すぎること(ポリファーマシー)が回復を邪魔している可能性がある。

ところが、回復期の入院中に減薬したとき、ADLや筋力がどう変わるのかを示すデータは十分ではない。そこで、回復期入院中の「薬が減ったこと」と、退院時のADL・握力・筋肉量が関連するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年2月15日

眠れない脳卒中患者に“聴くだけ処方”──音楽療法はどこまで本物か

2026  1月  中国


脳卒中後の睡眠障害(PSSD)はかなり多く、報告によっては7〜8割台とされる。睡眠が乱れると、脳の回復に関わる修復プロセスにも悪影響が出やすく、リハビリの伸びや日中の活動にも響くため、負担が少なく続けやすい対策が求められる。

薬は効く場合がある一方で副作用の心配があり、心理療法(CBTなど)は取り組める人が限られたり、効果の持続がはっきりしなかったりする。

そこで「聴くだけでもできる」音楽療法が、安全・非侵襲・低コストの選択肢として注目されている。しかし、どの音楽がよいか、どれくらい聴くべきか、評価方法をどうそろえるかなどが整理しきれていないのでまとめてみたそうな。

 

2025年12月30日

救急のめまい、脳卒中は1%台。それは安心できる数字なのか

2025  12月  アメリカ


救急外来では「めまい」を訴える患者はとても多く、全体の2〜4%を占めると言われている。その一方で、めまいの原因として脳卒中や脳出血、脳腫瘍などの重い病気が隠れていることもあるため、見逃さないことが重要である。

しかし、めまいの症状は人によって表現がまちまちで、「ぐるぐるする」「ふらつく」など曖昧な訴えも多く、救急の現場では判断が難しい。こうした背景から、CTやMRIといった画像検査がよく行われているが、実際には異常が見つかる割合は高くないと報告されてきた。

そこで、現実の救急診療において、めまい患者に行われた画像検査でどのくらい重要な病気が見つかっているのか、また、どのような症状や所見が中枢性の病変と関係しているのかをくわしくしらべてみたそうな。

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