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2012年2月26日

爺さんは脳卒中で、婆さんは痴呆で動けなくなるのが日本人の特徴


Prevalence and Causes of Functional Disability in an Elderly General Population of Japanese: The Hisayama Study.
2012  2月  日本

日本人高齢者の機能障害と、介助が必要になる

原因について調べてみたそうな。


2005年に、福岡県久山町の65歳以上の住民1550人

を調査したところ、

・20% 311人が機能障害を抱えていた。

・年齢が5歳増えるごとに機能障害者数は倍になった。


・機能障害の原因は、

男性では、痴呆:24%、脳卒中:25%、整形外科疾患:13%、

女性では、痴呆:36%、脳卒中: 9%、整形外科疾患:31% だった。


・65-74歳の範囲では脳卒中が機能障害の主な原因であり、

・75歳以上では痴呆が主な原因だった。

・全介助が必要になる原因の3分の2は痴呆だった。


日本人高齢者の機能障害は珍しくなく、

男性では脳卒中、女性では痴呆、がその主な原因、


というおはなし。

図:要介護 脳卒中の割合 男女別

2012年2月25日

『間もなく若い脳梗塞患者が到着します』 医者『よし、アレを試してみよう...ワクワク』


Arrival by ambulance is associated with acutestrokeintervention in young adults.
2012  2月  アメリカ




脳卒中患者が救急車で病院に行くと、

治療方針に違いがでるものか

どうか調べたそうな。




15-49歳の比較的若い77人の脳梗塞患者について、

救急車利用の有無、病院の種類、受けた治療の種類、

を調査した。



その結果、

・救急車で病院に来た患者はt-PAなどの最新治療を受けることが多かった。

・搬送先が脳卒中専門病院かどうかは治療内容に影響しなかった。






若い患者が救急車で病院に行くと、

最新の脳梗塞治療を受けられることがわかった、



というおはなし。






感想:

脳卒中治療は時間との勝負。


獲れたての 活きのいい脳梗塞患者は

救急車でやってくるに違いないから、

お医者さまの気持ちは わからないでもない。



ただ、最新治療法が必ずしも効果があるものとは限らず、

要らぬ脳出血を頂戴する可能性も少なくない、と考える。



写真:救急車
救急車:AMBULANCE

2012年2月24日

脳梗塞患者のテロメアは とても短くて致命的


Telomere length and risk ofstrokein chinese.
2012  2月  中国




テロメアは染色体の末端にあるDNA構造であり、

老化に関係があると言われている。



テロメアの長さと脳卒中との関連について調べたそうな。



1309人の中国人脳卒中患者と、

同性、同年令の1309人の健常人について

白血球のテロメアの長さを測定し、比較した。


また、5年間の死亡率を追跡調査した。





その結果、


・脳卒中患者は健常人に比べ、テロメアの長さが明らかに短かった。


テロメアが長い者に比べ 短い者は、

 脳梗塞のなりやすさが最大2倍 高かった。


テロメアが短い患者の死亡率は高かった。


・再発率との関連は見られなかった。






テロメアが短いと脳梗塞で死んでしまいやすい

ことがわかった、


というおはなし。


写真:テロメア

2012年2月23日

薬のおかげでこんなに血圧下がったぁ \(^o^)/ → 再発


Low-Normal Systolic Blood Pressure and Secondary Stroke Risk.
2012  1月  アメリカ




脳梗塞再発率と血圧との関連を調べたそうな。



脳梗塞になった35歳以上の3680人について、

2年間追跡調査した。



被験者を収縮期血圧の値で次の3グループに分類し、

それぞれの脳梗塞再発率を求めた。



結果は以下のとおりで、


正常低値グループ:120mmHg未満

-->再発率:9.1%


正常高値グループ:120-140mmHg未満

-->再発率:6.7%


高値グループ :140mmHg以上

-->再発率:10%



特に、発症後6ヶ月以内では

正常低値グループの再発率がダントツで高かった。

(順に 6.5% 2.5% 3.4%)





脳梗塞の再発を防ぐには

血圧を低くすれば良いというものでもない。


特に発症後6ヶ月以内は要注意、


というおはなし。

2012年2月22日

クモ膜下出血、急いで病院に行っても たいして良いことは無い


Association between time-to-presentation and clinical outcome in patients with subarachnoid hemorrhage: an observational study.
2012  2月  カナダ


クモ膜下出血の発症から病院到着までの時間と

予後の良し悪しについて調べたそうな。



721人のクモ膜下出血患者の記録から、

発症から病院到着までの時間、入院時の重症度、

退院時の自立度を調査した。



解析の結果、

・発症から病院到着までの平均は27時間だった。


・26%の患者は入院までに24時間以上経っていた。


・入院までの時間と、 退院時の重症度と死亡率、

発症30日後、6ヶ月後の死亡率との間には なんの関連も見られなかった


・入院時の重症度(ハント・ヘス分類)と年齢が高いと、死亡率も高かった。





クモ膜下出血だからといって慌てて病院に行ったところで

良くなるわけでもないことがわかった、


というおはなし。


くも膜下出血の関連記事


感想:

どうやら、脳卒中になっても慌てる必要は

まったくないようである。



発症したら、

まずはネットで近所の評判の良い病院を調べて、

着替えとタオルと洗面用具を揃えて、

ノートパソコンをかばんに入れて、

ナメられないようにスーツを着てから

救急車を呼ぶ。


これオススメ。

2012年2月21日

脳卒中って 予備知識がなくても案外わかりやすい


The identification of acute stroke: an analysis of emergency calls.
2012  2月  イギリス




救急車を要請する電話のうち、

脳卒中に関連するものの特徴を調べたそうな。



643件の救急車出動要請の電話記録を分析した結果、


次のことがわかった。


・電話主の67%は女性で、55%は家族でもあった。

・電話の第一声は 『立てなくなった』(26%) または 『卒倒した』(25%)だった。

・電話主の 『たぶん脳卒中だと思う』 という判断の89%は正しかった。

・顔の歪み、腕の脱力、しゃべれない などの症状に言及した電話は5%に満たなかった。

・そのうち、しゃべれない症状は よく共通していた。





脳卒中と思って救急車要請電話をかけてくるケースの

多くはたしかに脳卒中であることが多かった。


脳卒中の初期症状についての

さらなる住民教育が必要である、


というおはなし。





感想:

救急隊員がきて、

『左の口角(こうかく)が下がっています。』 と

何度も繰り返していたのを思い出した。



脳卒中初期症状の啓蒙ビデオ(1分間)


これはこわい...

2012年2月20日

全身振動トレーニング療法の効果に結論


Whole-Body Vibration Has No Effect on Neuromotor Function and Falls in Chronic Stroke.
2012  2月  香港



全身振動トレーニング療法の

脳卒中リハビリ効果を調べたそうな。




82人の慢性期脳卒中患者を

・振動あり

・振動なし

の2つのグループに分けて、

振動板上でのトレーニングを週3回x8週間行った。



その後、バランス感覚、歩行機能、膝の筋力、転倒恐怖心

などを評価し、6ヶ月間 転倒事例の有無をフォローした。




結果は、

・両グループとも全ての点において著しい改善があった。


・転倒事例についてもグループ間でまったく差はなかった。






脳卒中リハビリへの全身振動トレーニング療法は、

あってもなくても どうでもいいことがわかった、


というおはなし。




全身振動トレーニング


気持ちよさそうではある。

追記:
粗大ゴミ? 全身振動刺激はリハビリにならないと判明

全身振動トレーニングって結局どうなのよ?

2012年2月19日

日本人が脳卒中で死なないための生活習慣が判明


Healthy lifestyle behaviours and cardiovascular mortality among Japanese men and women: the Japan collaborative cohort study.
2012  2月  日本

健康的な生活習慣が脳卒中による死亡をどの程度防ぎ得るのかを調べたそうな。


40-79歳の男女43000人あまりについて、その生活習慣を調査し点数化した。


次の各項目に当てはまるごとに1点加算する。

・果物を1日1回以上摂る

・魚を1日1回以上摂る

・牛乳をほぼ毎日飲む

・1日1時間以上の歩行

・ボディマス指数が21-25

・アルコールは1日にビール1リットル未満

・タバコを吸わない

・睡眠時間5.5-7.5時間

16年半追跡調査した間に、849人が脳卒中で死亡した。


上記点数の高い(7-8点)グループの点数の低い(0-2点)グループに対する脳卒中死亡率を比較すると、


・男性で3分の1

・女性で4分の1


になっていた。

生活習慣を改めることで脳卒中による死亡を大いに防ぎうることがわかった、


というおはなし。

図:健康的なライフスタイルと脳卒中




感想:

当時を思い起こすと、果物も魚も牛乳もほとんど摂っていなかったし、

ひどい運動不足でもあった...

2012年2月18日

日本人、お肉100gまでなら脳卒中の心配は要らない


Meat consumption in relation to mortality from cardiovascular disease among Japanese men and women.
2012  2月  日本


肉の食べ過ぎは脳卒中を招くと言われている。


どのくらいまでなら肉を食べても良いのか

調べてみたそうな。



40-79歳の日本人、5万人あまりについて、

肉の摂取量、種類などについて

アンケートして、

その後、脳卒中で死んだ人を追跡調査した。



結果は、

・肉を比較的よく食べる人(男性80g/日、女性60g/日)は、

ほとんど食べない人(10g/日以下)に比べ、

脳卒中での死にやすさは変わらなかった。


・この関係は肉の種類(赤肉、鶏肉、加工肉など)に依らなかった。




大体、100gくらいまでなら

毎日 肉を食べてもOKですよ、



というおはなし。

図:肉食女子

2012年2月17日

車の排気ガスが脳梗塞を呼ぶ


Ambient air pollution and the risk of acute ischemic stroke.
2012  2月  アメリカ




ボストンの脳梗塞患者1705人について

発症時の大気汚染データとの相関を調べた。



その結果 以下のことがわかった、


・安全とされる範囲でも、大気汚染レベルがやや高くなると、

 汚染が無い場合に比べ、脳梗塞のなりやすさが3割増しになる。


・大気汚染に曝されてから半日以内が危ない。


・大気汚染の原因は主に自動車排気ガスである。




というおはなし。



写真:排気ガスと脳卒中

2012年2月16日

どうせ脳が溶けているんだから オモチャを与えておけばよい


Effects of a repetitive gaming intervention on upper extremity impairments and function in persons with chronic stroke: a preliminary study.
2012  2月  アメリカ



脳卒中患者の上肢リハビリに

Hand Dance Pro(下図)

写真:Hand dance pro


という障害者向けのゲーム機器を用いて

その効果を調べたそうな。



9人の慢性期脳卒中患者について、

このゲーム機器を用いたリハビリトレーニングを

6週間継続した。



その結果、

被験者の姿勢維持と肘の伸びが改善された、

というおはなし。





感想:

任天堂Wiiをリハビリに応用するとか、

腕の単純動作を繰り返すロボットを開発した、

といった話をよく耳にする。



そのときいつも 心になにか引っかかるものがある。



脳卒中患者は年齢の高い人に多く、

発症する前日までは社会の中で

それなりの信頼を集めていた人である。



腕が動かなくなったからといって

小学生が喜びそうなおもちゃ器具を与えられても、


それで嬉々としてリハビリに励むようになる

とは到底思えない。




わたしも入院中、作業療法の時間にWiiをつかった

ことが1度あったが、10分で飽きた。




自分が実験動物や ただの機械装置のように

扱われている気がするのである。

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