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2019年10月18日

水中運動エクササイズの効果 メタアナリシス


Water-Based Exercise on Functioning and Quality of Life in Poststroke Persons- A Systematic Review and Meta-Analysis
2019  9月  ブラジル

エクササイズをベースにしたリハビリ法はいくつもあるが、これが脳卒中リハビリにもっとも効果的である!というものはまだない。

水中運動エクササイズ(Water-Based Exercise)は水中療法(aquatic therpy)とも呼ばれ、水の浮力により少ないちからで効果的に動くことができ、身体を支えられない患者でもリハビリを始めることができる。

これまで水中運動エクササイズのシステマチックレビューはいくつかあったが、いずれも信頼性が低く評価項目も限定的だった。

メタアナリシスはないので、効果全般についてくわしくしらべてみたそうな。

2019年10月17日

重度上肢麻痺の両手準備運動の効果


Bilateral motor priming for post stroke upper extremity hemiparesis- A randomized pilot study
2019  10月  アメリカ

脳卒中の上肢リハビリにはCI療法があるが ごく軽い麻痺患者にしか適用できない。中-重度麻痺患者への ロボットやミラー、VRなどのリハビリ方法が試みられているがいずれも成果は芳しくない。

両手準備運動(Bilateral motor priming)では麻痺していない手の動きにあわせて麻痺手が左右対称に連動する装置をもちいる。この動きにより左右脳半球の働きがバランスされリハビリがすすむという報告がいくつかある。

そこで、上肢の重度麻痺患者に対し両手準備運動の効果を検証してみたそうな。



脳卒中の発症から6ヶ月以上経つ重度の上肢麻痺の患者16人について上肢の課題訓練(45分間)をおこなった。

課題訓練の直前に、
両手準備運動15分間 または
パソコンゲーム15分間(コントロール)をおこなうグループにわけた。

「両手準備運動」は両手が連動して鏡像運動する装置の上で手首の曲げ伸ばしを1周期1秒のペースでおこなった。

これらを1日2時間 x  週に2-3回ペースで 計15セッション行った。

TMSをつかって半球間抑制の程度も測定した。

上肢機能を、Chedoke Arm and Hand Activity Index9:CAHAI-9 および Fugl Meyer Upper Extremity:FMUE で6週間後までフォローした。



次のようになった。
・CAHAIスコアの改善度にはグループ間であきらかな差はみられなかった。

・FMUEでは両手準備運動グループが有意にすぐれた改善を示し、介入前後で10ポイント向上していた。(コントロールは4.4ポイントの向上)

・半球間抑制の持続性も両手準備運動グループであきらかにおおきかった。

上肢リハビリのまえに15分間の両手準備運動を加えることで重度麻痺患者の運動機能スコアがおおきく向上した、


というおはなし。

図:両手準備運動


感想:

これって 両手のひらをあわせて指を絡めて離れないようにして、健常手でリードしながら両手首を左右にクキクキ動かすのと同じことと考える。特別な装置はいらないとおもうよ。

両手をパタパタ動かしてからリハビリすると左右の脳がシンクロしてどうのこうの…


両手準備運動をすると脳が刺激されて上肢リハビリが加速することが判明!


ランセット誌:ロボット上肢リハビリ まっっったく効果ない

2019年10月16日

BMJ誌:療法士に聞く 上肢リハビリの現場状況


Current therapy for the upper limb after stroke- a cross-sectional survey of UK therapists
2019  9月  イギリス

脳卒中患者の2/3は自立歩行ができるようになるいっぽう、上肢機能を取り戻すことができるのは半数に満たないという。

上肢機能のリハビリ方法はいまだ確立しておらず、2006→2016年に「脳卒中」AND「上肢」に関する論文の数は PubMed検索で354→943に急増している。

そこで、現場の療法士により行われている上肢リハビリの種類と頻度、時間について広くしらべてみたそうな。

2019年10月15日

重度の歯周病と脳卒中後のうつ


Severe Periodontitis Is Associated with Early-Onset Poststroke Depression Status
2019  9月  中国

脳卒中後のうつはもっともよくある合併症の1つである。そしてうつには歯周病が関連しているとも言われている。

そこで、重度の歯周病と脳卒中後うつとの関連についてしらべてみたそうな。

2019年10月14日

運動麻痺のあったTIA患者がじつは脳梗塞の可能性


Motor impairments in transient ischemic attack increase the odds of a positive diffusion-weighted imaging- A meta-analysis
2019  9月  アメリカ

一過性脳虚血発作(TIA)のほとんどは1時間以内に症状が消えてなんの障害ものこらない。

その診断はおもに患者の症状報告に頼ることになる。そしてMRIを撮り梗塞を見つけることができた場合、それは「軽い脳卒中」に昇格する。

MRIの拡散強調画像(Diffusion-weighted imaging:DWI)は発症後間もない梗塞がわかり、10日間は検出することができるという。
しかし必ずしもすべての患者でMRIを撮るわけにもゆかない。

経験的に、運動機能障害をともなう脳虚血症状には梗塞があることが少なくない。

そこでTIA患者のうち片半身に運動機能障害がでた場合のDWI陽性率をメタアナリシスでくわしくしらべてみたそうな。



TIA患者について片側の運動機能障害の有無とDWIのある研究を厳選して、
データを統合 再解析したところ、



次のことがわかった。

・被験者6710人を含む24の研究がみつかった。

・運動機能障害のあったTIA患者がDWI陽性(梗塞あり)であるオッズ比は、運動機能障害がない場合の1.80倍だった。

・TIA発症から2日以内にDWIを撮る場合にくらべて、2日以降にDWIを撮った場合のDWI陽性オッズ比にあきらかな差はなかった。

TIA患者のうち片側に運動機能障害があったばあい、梗塞がある(DWI陽性)可能性が非常に高かった。運動機能障害のあったTIA患者はMRIを撮るべきだろう、


というおはなし。

図:TIAをMRI



感想:

たとえ運動機能障害がなかったとしても、、、↓
軽いしびれやめまいがガチ脳梗塞の率 JAMA Neurol.

2019年10月13日

認知機能の低下 3→6ヶ月後


Poststroke Cognitive Decline- A Longitudinal Study from a Tertiary Care Center
2019  7月  インド

インドはいまだ発展途上で脳卒中後の認知機能低下(Poststroke Cognitive Decline)をしらべたおおきな研究がない。これまでの研究ではその有病率は20-72%と幅がおおきい。

そこでおおくの患者についてしらべてみたそうな。



3次病院での2015-2017の脳卒中患者200人について、

3ヶ月後と6ヶ月後の認知機能検査を、
MMSE(Mini-Mental State Examination)
MoCA(Montreal Cognitive Assessment)の両方の基準でしらべたところ、



次のようになった。

・MMSE基準では認知機能低下は3、6ヶ月後それぞれ 67%、31.6%に見られた。

・MoCA基準では、それぞれ 46.3%、17.1%に見られた。

・認知機能低下の予測因子は糖尿病と高血圧だった。

脳卒中後の認知機能低下は3ヶ月時点で3分の1以上にみられた。しかし6ヶ月後には著しく減少していた、


というおはなし。

図:認知機能低下



感想:

認知機能は下がったままの印象が強かったので関心をもった。
軽い脳梗塞で認知障害の率とその後

「認知症というほどではない認知障害」の率

2年間の認知機能変化を追跡

2019年10月12日

Circulation誌:犬飼ってると脳卒中でも死なない


Dog Ownership and Survival After a Major Cardiovascular Event A Register-Based Prospective Study
2019  10月  スウェーデン

脳卒中など心血管疾患のあとの、うつや一人暮らし、社会的孤立で死亡リスクが高くなることが知られている。

犬などのペットを飼うと身体活動レベルが上がり、孤独やうつが癒やされ、血圧やストレスの低下につながると考えられる。

ペットを飼うことと心血管疾患による死亡リスクのこれまでの研究はサンプル数がすくなく結論も一致していない。

そこで、犬に限定して大規模にしらべてみたそうな。

2019年10月11日

わかめ こんぶ ひじき のりが脳卒中を防ぐ?


Seaweed intake and risk of cardiovascular disease- the Japan Public Health Center-based Prospective (JPHC) Study
2019  10月  日本

海藻(わかめ、こんぶ、ひじき、のり)を 欧米人はあまり食べない。

海藻にはカリウム、カルテノイド、食物繊維が多く含まれ、コレステロールや血糖、血圧をさげる効果が報告されている。

しかし海藻摂取と脳卒中など心血管疾患との関連についてはわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2019年10月10日

耳の迷走神経刺激で上肢の感覚がもどる


Transcutaneous Auricular Vagus Nerve Stimulation with Upper Limb Repetitive Task Practice May Improve Sensory Recovery in Chronic Stroke
2019  9月  イギリス

迷走神経刺激(Vagus Nerve Stimulation:VNS)は薬が効かないタイプのてんかんやうつの治療に用いられている。

片頭痛や慢性疼痛にも用いられるようになり、慢性期脳卒中での運動機能の改善効果も報告されている。

従来、VNSは頸を走行する神経を刺激するために胸部にバッテリーを含む刺激装置を埋め込む手術が必要だった。

さいきん経皮的VNS装置が開発され実験が簡単にできるようになった。

そこで耳介を走行する迷走神経を刺激する装置(Transcutaneous Auricular Vagus Nerve Stimulation:taVNS)をもちいて、慢性期脳卒中患者の上肢「感覚」の改善効果をたしかめてみたそうな。



発症から3ヶ月間以上経つ患者12人について、
taVNSをしながらの上肢繰り返し訓練300回/1時間を6週間にわたり計18セットおこなった。

taVNSはNEMOS社の(https://nemos.t-vns.com/en/)装置を使用した。

この前後での触覚、固有感覚をFugl-Meyerスコアをつかって評価した(0-12ポイント)ところ、



次のようになった。

・12人中11人に感覚障害があり、そのうち64%で感覚の回復が見られた。(固有感覚が6人、触覚が2人、両方が1人)

・運動機能がもっとも回復した患者で感覚も もっとも大きい3ポイントの回復が見られた。
耳の迷走神経への経皮的電気刺激にくわえた上肢繰り返し訓練で 慢性期脳卒中患者の感覚が回復できるのかも、、、



というおはなし。

図:経皮的耳迷走神経刺激



感想:

NEMOS社のページみると当該装置が4万円未満で買えそう。
手術のいらない迷走神経刺激リハビリの効き目

耳への電気刺激で脳が回復するという根拠について


[迷走神経刺激]の関連記事

2019年10月9日

赤肉 加工肉 と脳卒中の問題に決着


Red and Processed Meat Consumption and Risk for All-Cause Mortality and Cardiometabolic Outcomes: A Systematic Review and Meta-analysis of Cohort Studies
2019  10月  カナダ

一般に 赤肉(red meat)や 加工肉(processed meat)を多く摂ると心血管系の死亡や脳卒中のリスクが高くなると考えられているが、いくつかのシステマチックレビューでは関連がないとするものもあり、必ずしも一致した見解が得られていない。

そこで最新の研究も含めてメタアナリシスをやり直してみたそうな。

2019年10月8日

高齢者の脳動脈瘤治療が必要でない理由


Asymptomatic intracranial aneurysms in the elderly- long-term clinical and radiological follow up of 193 consecutive patients
2019  9月  オーストラリア

平均寿命と画像診断技術の向上により高齢者に未破裂脳動脈瘤がみつかることがおおくなった。

しかし高齢者は余命が短く手術の合併症を負いやすいことから未破裂脳動脈瘤を治療するメリットが小さいとも考えられる。

高齢の未破裂脳動脈瘤を治療するべきか否かについてはいまだ諸説あるので、実際に長期フォローをして破裂傾向をたしかめてみたそうな。

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