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2026年2月23日

20人に1人が腎障害、死亡は約2倍──血管内治療は本当に「安全」なのか

2026  2月  スイス


急性の脳梗塞に対して、血栓回収療法(EVT)は脳を救うための重要な治療である。一方で、この治療ではヨード造影剤を使うため、治療の前後に腎臓が弱ってしまう(急性腎障害、AKI)ことが起こりうる。

これまで、それが実際にどれくらいの頻度で起きて、起きた人の経過(死亡や回復の度合い)にどれくらい影響するのかが、はっきり整理されていなかった。

そこで、EVT後に腎障害がどのくらい起きるか、そして予後にどう関係するかを大人数で確かめ、さらに「起きやすい人を事前に見分ける点数(リスクスコア)」の作成をこころみたそうな。

2026年2月22日

抗凝固薬の脳出血、「リバースできる」は建前か?転送で4時間遅れる現実

2026  2月  アメリカ


抗凝固薬(血液を固まりにくくする薬)を飲んでいる人が脳内出血を起こすと、出血が広がりやすく重くなりやすい。

そこで一般には、薬の作用を打ち消す「リバース(中和)」をできるだけ早く行うのが大事だと言われている。ところが現実には、最初に受診した病院から設備や専門性のある病院へ「転送」されることが多い。

この転送が、リバースの早さや転帰にどう影響しているのかを大規模データで確かめてみたそうな。

2026年2月21日

脳梗塞の原因は心原性とは限らないのに…“抗凝固薬もっと使え”論の穴

2026  1月  フィンランド


心房細動(AF)は脳梗塞の主要な危険因子であり、抗凝固療法(OAC:ワルファリンやDOAC)で予防できることが知られている。

それにもかかわらず、初めて脳梗塞を起こすAF患者の中に「発症時点でOACを使っていない人」が相当数いる。

そこで、どのような患者背景やパターンが「OAC非使用」と結びついているのかを、全国規模のデータでくわしくしらべてみたそうな。

2026年2月20日

血栓回収後「出血62.9%」で安心?──高精度予測モデルの違和感

2026  2月  中国


急性の脳梗塞(とくに太い血管が詰まるタイプ)は、できるだけ早く血流を戻せるかどうかで、その後の回復が大きく変わる。

機械的血栓回収療法(MT)は血流を戻す治療として有効性が示されている一方で、治療後に脳内で出血が起きる「出血性転化(HT)」という合併症が比較的よく起こり、重くなることもある。

そこで、MTを受けたあとにHTが起きやすい人を早い段階で見つけるために、HTの起こりやすさを予測するモデル(ノモグラム)の作成をこころみたそうな。

2026年2月19日

転倒したから脳出血?それとも脳出血したから転倒?日本の抗凝固薬研究の“語り”に注意

2026  2月  日本


高齢の心房細動(非弁膜症性:NVAF)では、血栓塞栓症(脳梗塞など)を防ぐために抗凝固療法が必要になりやすい一方で、出血(とくに頭蓋内出血)リスクも高く、「予防」と「出血」の板挟みになりやすい集団である。

さらにフレイルは血栓塞栓症・出血・死亡のリスク因子として知られているが、フレイルの指標の一つとしての「転倒歴」が、実臨床の大規模高齢NVAF集団で2年間の転帰にどう影響するかは十分に整理されていなかった。

そこで、日本人心房細動患者について、転倒歴と、その後2年間の臨床転帰の関連をくわしくしらべてみたそうな。

2026年2月18日

“儀式化した血栓回収”が患者を殺す?非全身麻酔で途中挿管に至る代償

2026  2月  アメリカ

  
急性期の脳梗塞では、太い血管が詰まったタイプ(大血管閉塞)に対して、カテーテルで血のかたまりを取り除く治療(血栓回収療法、MT)が行われる。

ここで悩ましいのが麻酔である。最初から全身麻酔(GA)で行う方法もあれば、眠りを浅く保つ鎮静や局所麻酔(ここではまとめて非全身麻酔、non-GA)で始める方法もある。さらに現場では、non-GAで始めたものの途中で患者が動いたり落ち着かなくなったりして、挿管してGAへ切り替えざるを得ない症例(EC)が一定数ある。

そこで、この「途中で挿管して切り替えた」こと自体が、その後の回復や合併症にどう影響するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年2月17日

脳卒中は遺伝だけじゃない 親の“低酸素経験”が子を守る

2026  2月  アメリカ


脳卒中のなりやすさは遺伝だけで決まるわけではなく、親の生活環境や体の状態が、子どもの病気への弱さ・強さに影響するかもしれない、という考え方がある。

たとえば「軽いストレス」をあらかじめ受けておくと、いざというときに体が守られやすくなる現象が知られている(脳でも起こりうる)。

では、親がそうした刺激を受けた場合、その“守りやすさ”が子どもにも受け継がれるのか。これを確かめてみたそうな。

2026年2月16日

減薬でADLが伸びる?日本の回復期リハで見えた「薬が減らない」本当の理由

2026  1月  日本


脳卒中の回復期リハでは、訓練量や栄養だけでなく、薬が多すぎること(ポリファーマシー)が回復を邪魔している可能性がある。

ところが、回復期の入院中に減薬したとき、ADLや筋力がどう変わるのかを示すデータは十分ではない。そこで、回復期入院中の「薬が減ったこと」と、退院時のADL・握力・筋肉量が関連するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年2月15日

眠れない脳卒中患者に“聴くだけ処方”──音楽療法はどこまで本物か

2026  1月  中国


脳卒中後の睡眠障害(PSSD)はかなり多く、報告によっては7〜8割台とされる。睡眠が乱れると、脳の回復に関わる修復プロセスにも悪影響が出やすく、リハビリの伸びや日中の活動にも響くため、負担が少なく続けやすい対策が求められる。

薬は効く場合がある一方で副作用の心配があり、心理療法(CBTなど)は取り組める人が限られたり、効果の持続がはっきりしなかったりする。

そこで「聴くだけでもできる」音楽療法が、安全・非侵襲・低コストの選択肢として注目されている。しかし、どの音楽がよいか、どれくらい聴くべきか、評価方法をどうそろえるかなどが整理しきれていないのでまとめてみたそうな。

 

2026年2月14日

脳卒中の回復は一本線じゃない:比例回復則を再点検し、リハビリ神話を疑う

2026  1月  イタリア


脳卒中の回復は「最初にどれだけ悪かったか」でだいたい予測できる、という考え方がよく使われる。その代表が比例回復則(PRR)で、「最初の障害の約70%は戻る」と説明されることがある。さらにPRRでは、回復がこのルールに合う人(fitters)と、合わない人(non-fitters)に分ける枠組みがある。

しかし、このやり方には引っかかりどころがある。回復量の計算式の作りのせいで、相関が強く見えやすい(数学的カップリング)可能性がある。またNIHSSのような点数は上限があるため、軽い人ほど「もう良くなりようがない」形になり、比例的にみえやすい)。さらにfitters / non-fittersの分け方は手法によって変わり、同じ患者でも分類が入れ替わることがある。

そこで、PRRのような「一本の直線」で回復を説明するのではなく、データから回復軌道の再分類をこころみたそうな。

2026年2月13日

大梗塞で血栓回収が有利に見えるワケ:見える効果、見えない出血

2026  1月  アメリカ


脳梗塞の「血栓回収療法(EVT)」は、詰まった血管をカテーテルで開ける強力な治療である。

これまでは、すでに脳のダメージ範囲が広いタイプ(広範な梗塞、large core)では、治療しても効果が乏しい、あるいは危険が増えると考えられがちだった。

ところが最近、広範梗塞を対象にした複数の臨床試験(RCT)がそろってきて、「広範梗塞でもEVTが役に立つ可能性」が現実のものになってきた。

そこで、そのRCT群をまとめ、何が分かって何がまだ不明かを整理してみたそうな。 

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