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2026年8月6日

「血栓溶解で死亡半減?」――“治療を受けられなかった患者”と比べた研究

2026  7月  パキスタン


急性虚血性脳卒中では、静注血栓溶解療法による早期再灌流が機能予後を改善するとされている。

しかし、パキスタンなど医療資源が限られた地域では、血栓溶解療法を受けた患者と受けなかった患者の実臨床データが少ない。

そこで、両群の退院時の機能回復、院内死亡、合併症、入院期間を比較してみたそうな。

2026年8月5日

瘤を塞いだはずのコイルが、脳の血管を塞いだ――脳動脈瘤コイル塞栓術の落とし穴

2026  7月  ベトナム


脳動脈瘤に対するコイル塞栓術は低侵襲で広く行われているが、まれにコイルが瘤外へ逸脱し、親動脈閉塞、血栓塞栓、脳梗塞を起こすことがある。

特に、治療直後には問題なく見えても、その後にコイルが移動する遅発性逸脱は診断と治療が難しい。

こんかい、破裂脳動脈瘤のコイル塞栓後にコイルが移動し、開頭手術で救済した症例があったそうな。

2026年8月4日

40Hzバイノウラルビートで脳が再起動?――意識障害患者に起きた好ましい変化

2026  7月  中国


脳卒中や外傷、低酸素脳症などによる意識障害では、脳内ネットワークの複雑性や機能的結合が低下する。

本人にとって好ましい音楽は感情・記憶に関係する脳回路を刺激する。また、40 Hzのバイノウラルビートは意識に関係するガンマ帯域の脳活動を同調させる可能性がある。

そこで、好みの音楽と40 Hzバイノウラルビート(BBT)を組み合わせることで、意識障害患者の脳活動と意識状態が改善するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月3日

血管内治療は本当に「低侵襲」なのか――見過ごされる造影剤関連腎障害

2026  7月  日本


脳血管内治療では造影剤を使用するため、造影剤関連急性腎障害(CA-AKI)が問題となる。

しかし、脳血管内治療後のCA-AKIについては、病気や治療の種類による発生率の違いが十分に調べられていなかった。

そこで、CA-AKIの発生率を病変別に比較し、その危険因子をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月2日

破裂動脈瘤は本当に「時限爆弾」なのか――治療しなかった患者も長期安定した半世紀前の臨床試験

1971  7月  フィンランド


「一度破裂した脳動脈瘤は、すべて手術すべきなのか」を確かめた半世紀まえの研究である。

1970年代当時から、状態のよい患者が手術群に選ばれ、重症患者が保存療法群に回される偏りがあったため、著者らは治療しない場合の自然経過も含めて比較する必要があると考え試験してみたそうな。

2026年8月1日

脳梗塞予防の味方・オメガ3が心房細動を増やす? 11万人解析の意外な結果

2026  7月  アメリカ


オメガ3脂肪酸の摂取により心房細動が増える可能性が、過去のメタ解析で指摘されてきた。

しかし、従来の解析は最大でも8試験に限られており、投与量や患者の心血管リスクが十分に考慮されていなかった。

そこで、未公表データも含めて対象試験を拡大し、EPA・DHAの投与量と心血管リスクによって心房細動の発症リスクが異なるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月31日

製薬企業寄りのモデルで評価してなお――高リスク心房細動における抗凝固薬の利益はわずかだった

2026  7月  イギリス


心房細動では脳梗塞予防のために抗凝固薬が推奨されるが、高齢、腎機能低下、出血歴、フレイルなどを理由に治療されていない患者も多い。

そこで、脳卒中リスクが高いにもかかわらず抗凝固薬を使用していない患者について、非使用の理由と転帰をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月30日

「元気だから60分」を「60分だから元気」に変えた日本の早期リハビリ絶賛論文

2026  7月  日本


脳卒中後の早期リハビリは推奨されているが、開始時期や1日あたりの実施時間については、各国のガイドラインでも見解が一致していない。

そこで、日本の医療データを用いて、急性期脳梗塞に対する早期リハビリの開始時期と実施量が、院内有害事象に与える影響をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月29日

再開通の陰で7割が出血――血栓回収療法の語られない闇

2026  7月  中国


血栓回収療法後の出血性変化(HT)は、予後を悪化させる重要な合併症である。

とくに治療直後の単純CTでみられる脳内高吸収域(PCHD)は、造影剤漏出や血液脳関門障害を反映し、HTの手がかりとなる。

しかし、従来の画像評価は手間がかかり、判定者によるばらつきもある。そこで、治療直後のCTと臨床情報からHTを迅速に予測するAIモデルの開発を試みたそうな。

2026年7月28日

「HH5は99%助からない」は本当か?――くも膜下出血の死亡予測を覆した研究

2026  7月  アルゼンチン


動脈瘤性くも膜下出血では、入院時の重症度と予後の評価にHunt and Hess(HH)分類が広く用いられている。

しかし、動脈瘤治療や神経集中治療が進歩した現在でも、HH分類による死亡予測が正確であるかは明らかでない。

そこで、HH分類による院内死亡予測の精度と、退院時および6か月後の神経学的転帰をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月27日

脳梗塞の血栓溶解、4.5時間を超えても有効? 出血リスク2倍でも広がる治療時間

2026  7月  ギリシャ


急性期脳梗塞に対する静注血栓溶解療法は、通常、最終健常確認時刻から4.5時間以内が標準とされている。

しかし、実際には4.5時間を超えて来院する患者も多い。近年、画像検査などで患者を選別すれば、より遅い時間帯でも治療効果が期待できる可能性が示されている。

そこで、4.5時間を超えて実施する静注血栓溶解療法の有効性と安全性をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月26日

ワイドネック動脈瘤にステント?――日本のくも膜下出血140例を検証

2026  7月  日本


破裂ワイドネック動脈瘤に対するステント併用コイル塞栓術(SAC)は治療選択肢を広げる一方、くも膜下出血の急性期には血栓塞栓性合併症や出血性合併症が懸念される。

そこで、日本の単施設における急性期SACの実行可能性と安全性をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月25日

左脳梗塞は再発・死亡が多い? 672人を追跡して見えてきた“左右差”

2026  7月  サウジアラビア


脳梗塞では、左半球と右半球のどちらが障害されたかによって症状が異なる。

左半球梗塞では失語、右半球梗塞では半側空間無視などが生じやすいが、病変側が長期的な再発や死亡にも関係するかは十分に検討されていなかった。

そこで、脳梗塞の病変側と、発症後12か月以内の再発および死亡との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月24日

インフルワクチンで脳梗塞が半減?――日本の高齢者13万人研究が示した“予防効果”の正体

2026  7月  日本


インフルエンザ感染は、急性の全身炎症、血管収縮、血栓形成などを通じて、虚血性脳卒中を引き起こす可能性がある。

したがって、インフルエンザワクチンによって感染や重症化を防げれば、感染を契機とする脳卒中も減少する可能性がある。そこで、日本人を対象としてくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月23日

アルツハイマー脳は40Hzで変わる?――3週間のバイノウラルビートで記憶力が改善

2026  2月  イラン


アルツハイマー病では、記憶や注意、実行機能に関係する約40Hzのガンマ波活動が乱れることが知られている。

そこで、40Hzのバイノウラルビート刺激によって脳のガンマ活動を整えれば、認知機能を改善できるのではないかと考え実験してみたそうな。

2026年7月22日

血圧計が心房細動をあおる時代――日本人を待つ「受診と投薬」の連鎖

2026  7月  日本


心房細動は脳梗塞の重要な原因であり、早期発見と治療が重視されている。

近年、心電図機能を備えた家庭用血圧計が普及しているが、「心房細動の可能性」と警告された人が、その後どの程度医療機関を受診するのかは明らかでなかった。

そこで、警告後の受診率、受診までの期間、受診に関連する要因をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月21日

右脳をやられると、人の気持ちがわからなくなる?――55年分の研究が示した“見えない言語障害”

2026  7月  アメリカ


脳卒中による言語障害というと、左半球の損傷による失語症がよく知られている。しかし、右半球の脳卒中でも、比喩や冗談、相手の感情、会話の意図などを理解しにくくなることがある。

そこで、右半球脳卒中後に生じるこうしたコミュニケーション障害について、過去55年間の研究を整理してみたそうな。

2026年7月20日

脳卒中で入院したら音楽を聴け――急性期150人の臨床試験

2026  7月  イタリア


音楽を聴くことは、気分や認知機能に良い影響を与える可能性がある。しかし、脳卒中を発症した直後の患者に対して、音楽がどの程度役立つかは十分に検証されていなかった。

そこで、急性期から患者の好みに合わせた音楽を聴かせることで、不安、抑うつ、睡眠などが改善するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月19日

めまいの脳卒中はたった2.8%?――検査法が隠す“小さな脳梗塞”

2026  7月  イスラエル


めまいやふらつきは救急外来でよくみられる症状であり、脳卒中が原因ではないかと心配されることが多い。一方、これまでの研究では、めまいだけを訴える患者に脳血管イベントが見つかる割合は低いとされてきた。

過去の研究の多くは救急外来から帰宅した比較的低リスクの患者を対象としていた。

そこで、実際に入院して精査を受けた患者において、脳血管イベントがどの程度みつかるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月18日

眼底に出た異変は、脳の警報だった――網膜症で脳卒中リスク1.9倍

2026  6月  中国


網膜の血管は、脳の細い血管と構造や性質がよく似ている。糖尿病や高血圧によって網膜の毛細血管が傷む「網膜症」は、脳内でも同様の微小血管障害が進んでいるサインかもしれない。

しかし、網膜症と脳卒中リスクの関係については研究ごとに結果が一致していなかった。そこで、これまでの研究を統合し、網膜症が脳卒中リスクとどの程度関連するのかをくわしくしらべてみたそうな。

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