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2026年10月24日

くも膜下出血、手術の熟練度は関係なかった?――著者が示さなかった肝心のデータ

元
2026  10月  アメリカ


くも膜下出血は死亡率が高く、重い後遺症を残すことも多い疾患である。

これまでの研究では、くも膜下出血の患者を多く受け入れる病院ほど、院内死亡率が低いことが報告されてきた。

しかし、その理由が患者の受け入れ経験の豊富さにあるのか、それとも脳動脈瘤に対するクリッピング術やコイル塞栓術の実施件数の多さにあるのかは、十分に明らかになっていなかった。

そこで、病院ごとの患者受け入れ数と手術・処置件数のどちらが、くも膜下出血患者の死亡率と強く関連するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年10月10日

未破裂脳動脈瘤、治療しなければ元気だった?――術後合併症8.4%の現実

元
2026  10月  アメリカ


直径3mm以下の非常に小さな未破裂脳動脈瘤は、破裂する危険性がきわめて低いと考えられている。

それにもかかわらず、破裂予防のために治療されることが少なくない。

そこで、こうした小さな動脈瘤の治療で、どの程度の合併症が起きるのか、また、どのような場合に危険性が高まるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年10月5日

血栓溶解も血栓回収もなし、それでも65%がほぼ自立――経口エダラボンの衝撃

元
2026  9月  中国


急性期脳梗塞では、血栓を溶かす血栓溶解療法や、カテーテルで血栓を取り除く血栓回収療法が広く行われている。

しかし、こうした再灌流治療を受けられない患者は少なくない。また、血流を再開できても、十分な回復が得られない患者もいる。

そこで注目されているのが、脳梗塞によって傷んだ脳組織を守る「脳保護療法」である。

エダラボンは、脳梗塞後に発生する活性酸素を抑える薬で、日本では以前から急性期脳梗塞の治療に使われてきた。過去の研究では、発症後72時間以内に点滴を開始し、14日間投与することで機能予後が改善することが報告されている。

一方、脳梗塞後の酸化ストレスは数週間続く可能性がある。

そこで、「もっと早くエダラボンを始めて、もっと長く続ければ、さらに回復を促せるのではないか」と考え、経口エダラボン製剤TTYP01を発症24時間以内に開始し、28日間続けることで、脳梗塞後の回復が改善するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年10月4日

くも膜下出血予防のはずが、院内死亡3%――動脈瘤治療の根拠を問い直す

元
2026  9月  ウルグアイ


5mm以下の小さな脳動脈瘤には、破裂してくも膜下出血を起こしたものと、まだ破裂していない未破裂瘤が含まれる。

しかし、この両者では治療後の早期の転帰が大きく異なるにもかかわらず、小さな脳動脈瘤全体について院内死亡率を調べたデータは十分ではない。特にラテンアメリカからの報告は限られていた。

そこで、5mm以下の脳動脈瘤患者について、破裂の有無によって院内死亡率がどのように異なるのか、さらにどのような因子が死亡と関連しているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月30日

くも膜下出血、瘤発見、即手術――その流れに根拠はあるのか

元
2026  8月  アメリカ


くも膜下出血(SAH)が疑われても、最初のCTで出血が見つからないことがある。

その場合、従来は腰椎穿刺(LP)で髄液に血液が混じっていないかを調べてきたが、近年はCT血管造影(CTA)で動脈瘤を探す方法も使われている。

ただしLPは「本当に出血したのか」を調べる検査であり、CTAは「動脈瘤などの血管病変があるか」を調べる検査である。似ているようで、見ているものは違う。

そこで、CTで異常が見つからなかったSAH疑い患者に対し、LPとCTAをどう使い分けるべきかを整理してみたそうな。

2026年9月27日

数々の臨床試験で否定されたステント治療――『レスキュー』の名で使われ続ける背景

元
2026  9月  イタリア


頭蓋内動脈狭窄(ICAS)が原因の大きな血管の閉塞では、血栓回収療法(MT)を行ってもうまく血流が戻らなかったり、いったん開いても再び詰まったりすることがある。

そのような場合に、狭くなった血管へステントを入れる「レスキューステント(RS)」が行われることがあるが、どんな患者に有効なのかははっきりしていない。

そこで、実際にどのような患者にRSが選ばれているのか、またその条件によってRSの効果が変わるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月26日

予後を悲観し、臓器提供へ――くも膜下出血医療に潜む利益相反

元
2026  9月  ベルギー


重い脳の病気で亡くなる患者のなかには、医学的には臓器提供ができる可能性があっても、移植コーディネーターに紹介されないまま亡くなる人がいる。

そこで、低酸素性虚血性脳症、外傷性脳損傷、くも膜下出血(SAH)でICUに入院し、その後亡くなった患者を対象に、「臓器提供候補なのに紹介されなかった患者」がどのくらいいるのか、また、どのような患者で紹介漏れが起こりやすいのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月18日

くも膜下出血のクラゾセンタンは本当に安全なのか――体液貯留を測らず『中止率8.3%』を語る

元
2026  8月  日本


クラゾセンタンは、くも膜下出血後の脳血管攣縮を予防する薬として日本で2022年から使用されている。

しかし肺水腫や低血圧などの全身性副作用があり、途中で中止せざるを得ない患者もいる。

そこで、実臨床でどのような患者がクラゾセンタンを中止しやすいのか、また中止とその後の転帰との関係をくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月15日

ARUBA後も手術を続けた脳外科医たち――選び抜いたAVM手術の成績は良好?

元
2026  9月  アメリカ


未破裂脳動静脈奇形(AVM)では、ARUBA試験により保存的治療が介入治療より安全とされた。

一方、ARUBAでは手術・塞栓術・放射線治療がまとめて評価され、顕微鏡手術単独の成績は十分に検討されていなかった。

そこで、現代の顕微鏡手術が保存的治療より良い成績を示すかを検証してみたそうな。

2026年9月14日

くも膜下出血の「速攻鎮静」に根拠はあるのか――患者が話せるうちに眠らせ、自己決定権を奪っていないか

元
2026  9月  インド


デクスメデトミジンは、動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)の鎮静薬として使われる機会が増えている。

しかし、患者の機能予後を改善するのか、遅発性脳虚血(DCI)や血管攣縮を防ぐのかについては明らかではない。

そこで、これまでのランダム化比較試験(RCT)と観察研究を系統的に集め、その効果を検討してみたそうな。

2026年9月12日

くも膜下出血の動脈瘤は本当に塞ぐべきなのか――「早期治療ほど良い」が崩れた系統的レビュー

元
2026  9月  ブラジル


動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)では、動脈瘤を「できるだけ早く」クリップやコイルで閉鎖することが推奨されている。

しかし、発症から治療までの時間が本当に死亡や機能予後を改善するのかは、はっきりしていない。

そこで、治療時期と臨床転帰の関係を系統的に検討してみたそうな。

2026年9月6日

動脈瘤は本当に塞ぐべきなのか?――『瘤なしSAH』が突きつける不都合な事実

元
2026  9月  ブラジル


くも膜下出血(SAH)の約15%では、血管撮影を行っても動脈瘤などの原因血管病変が見つからない。

こうした非動脈瘤性SAHには、中脳周囲に限局するPSAHと、動脈瘤性SAHに似たびまん性出血を示すNPSAHがある。

そこで、この2群で重症度、合併症、転帰がどのように異なるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月2日

動脈瘤を治しても終わらない?――40年で3割に新たな脳動脈瘤

元
2026  8月  スウェーデン


くも膜下出血を若くして経験した人では、その後に新しい脳動脈瘤(de novo aneurysm)ができることが知られている。

しかし、生涯にわたってどの程度のリスクが続くのか、また禁煙などによってそのリスクを下げられるのかは十分にわかっていなかった。

そこで、若年のくも膜下出血経験者を最長57年間追跡し、新たな脳動脈瘤ができるリスクとその危険因子をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月30日

クラゾセンタン治療中のくも膜下出血患者が悪化?――ファスジル追加の本当の理由

元
2026  8月  日本


くも膜下出血では、発症後の脳血管攣縮が脳梗塞や転帰悪化につながる。

日本では従来ファスジルが広く使われてきたが、2022年からクラゾセンタンも使用可能になった。両者は作用機序が異なるため、実臨床ではクラゾセンタンにファスジルを追加することがある。

そこで、この併用に本当に上乗せ効果があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月28日

軽症患者を速攻で眠らせる――『死亡72%減』をうたう日本発くも膜下出血研究の危うさ

元
2023  10月  日本


動脈瘤性くも膜下出血では、破裂した動脈瘤からの再出血が致命的となることがある。

そこで、患者が救急室に到着した直後に全身麻酔を行う「即時全身麻酔(iGA)」によって、入院後の再出血や死亡を減らせるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月25日

意識清明で搬送された42歳日本人女性が3か月後に死亡――ステントが血管壁を突き破っていた

元
2026  7月  日本


内頸動脈のblood blister-like aneurysm(BBA:血豆状動脈瘤)は、血管壁が非常にもろく、くも膜下出血を起こしやすい特殊な病変である。

近年はステント併用コイル塞栓術などの血管内治療が行われるようになったが、重篤な合併症も問題となる。

こんかい、治療後しばらくしてステント端から致死的な血管破裂を起こした症例を、剖検所見からくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月19日

ランセット誌:くも膜下出血の手術に効果はなかった!――日本が無視する1965年のRCT

元
1965  4月  イギリス


くも膜下出血の原因となった脳動脈瘤は、手術で治療したほうがよいのだろうか。

現在では「破裂した動脈瘤は治療する」という考え方が当たり前になっているが、1960年代には、そもそも手術によって患者の予後が本当に良くなるのかが問題になっていた。

英国の脳神経外科医McKissock(マッキソック)らは、治療の価値を判断するには、手術を受けた患者の成績を見るだけでは不十分だと考えた。

患者の状態によって治療成績は大きく変わるためである。そこで、破裂した前交通動脈瘤の患者を、手術する群と手術しない群に無作為に分けて直接比較したそうな。

2026年8月18日

くも膜下出血はなぜ脳死ドナーになりやすいのか?――“重症度”は入院後につくられる

元
2025  7月  韓国


韓国では臓器移植の需要に対して脳死ドナーが不足しており、生体ドナーへの依存度が高い。

重症頭部外傷、脳出血、くも膜下出血などは脳死に至る代表的な疾患であり、これらを日常的に診療する脳外科医は脳死臓器提供において重要な位置にいる。

そこで、韓国における脳死臓器提供の現状と、脳外科医および韓国臓器提供機関(KODA)の役割を整理してみたそうな。

2026年8月17日

血栓回収を疑うことは「非倫理的」?――科学の上に立ちはじめた専門医たち

元
2026  7月  アメリカ


脳梗塞に対する血管内血栓回収術は、2015年以降の複数の臨床試験によって急速に標準治療となった。

しかし、治療効果が明らかになっていく途中で、「それでも治療を受けない対照群を設けて試験を続けてよいのか」という倫理的な問題が生じた。
また、重症脳卒中では患者本人が同意できないことも多く、研究参加の同意をどう扱うかも大きな課題である。

そこで過去の研究倫理に関する文献をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月11日

動脈瘤治療が無事に終わるかで運命が決まる?――くも膜下出血の新研究

元
2026  8月  スイス


くも膜下出血では、患者の重症度を表す指標としてWFNSグレードがよく使われている。

しかし、いつ評価すると予後をもっともよく予測できるのかははっきりしていない。
発症直後は、水頭症、けいれん、鎮静、挿管、動脈瘤治療などの影響で、患者本来の神経学的な状態がわかりにくくなることがある。

そこで、WFNSを測るタイミングによって、その後の回復の予測精度がどの程度変わるかをくわしくしらべてみたそうな。

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