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2025年11月1日

ユーモアが痛い。リハビリ現場のもう一つの現実

2025  10月  カナダ


脳卒中リハビリの現場では、患者との信頼関係を築くうえでユーモアがしばしば用いられている。
しかし、リハビリ中の患者は情動の不安定さや認知機能の障害を抱えることが多く、冗談が誤解や不快感を生む可能性もある。

これまで「ユーモアは良い影響を与える」と経験的に語られてきたが、
どのようなユーモアが効果的で、どのようなユーモアが危険なのかを科学的に検証した研究は少なかった。

そこで、カナダの作業療法士を対象に、脳卒中リハビリにおけるユーモア使用の利点とリスクをくわしくしらべてみたそうな。

2025年4月12日

脳卒中による失禁は『サリエンスネットワーク』の故障だった!? 最新fMRI研究が暴いた脳の盲点

2025  4月  アメリカ


脳卒中後の尿失禁は、患者の生活の質を大きく損なうにもかかわらず、その神経メカニズムは十分に解明されていない。

従来、膀胱の勝手な収縮(抑制不能な排尿)が原因とされてきたが、脳がどのようにこの現象に関与しているのかは不明な点が多かった。

そこで、意識的な排尿と無意識的な排尿における脳活動の違いを明らかにすることで、尿失禁の背景にある神経回路をくわしくしらべてみたそうな。

2024年3月29日

絶望を希望に変える:脳卒中後の無敵の痛みに立ち向かう革命的治療法

2024  3月  オランダ

 
脳卒中後の中枢性疼痛(CPSP)は、しばしば従来の治療法に耐性があり、自然回復の可能性がほとんどないため、患者の人生に大きな負担を強いている。

一部の患者には安楽死の承認さえ与えられており、何の展望もない。

歴史的に、前帯状皮質は精神障害と慢性疼痛障害の両方の患者にとって有望な治療ターゲットであると考えられているため、前帯状回切除はこういった内科的治療抵抗性のCPSPにとって有用な戦略かもしれない。

しかし、中枢性疼痛に対する手術療法の研究は限られている。

そこで、CPSP患者に対して前帯状回切除術を施行してみたそうな。

2022年3月17日

脳梗塞の再発で可笑しくないのに笑うようになった例

2022  2月  アメリカ


スードバルバーアフェクト(情動調節障害:PBA)は不本意で大げさな泣きや笑いが制御不能に頻発することを特徴とする感情表現の障害である。

脳卒中患者の20%が6ヶ月以内に、12%が6ヶ月以降にPBA症状を示すという報告もある。

脳卒中の再発のあと、家庭内暴力と不本意な泣き笑いのPBA症状を示した男性がいたそうな。

2021年5月31日

Stroke誌:強迫性障害と脳卒中

2021  5月  台湾


強迫性障害(Obsessive-compulsive disorder:OCD )では、汚れへの恐怖、対称性へのこだわり、性的強迫観念、過剰な繰り返し確認などの行為が強いられるようになされる。

OCDの患者は肥満、高血圧、糖尿病などを併発する傾向が報告されている。

しかしOCDと脳卒中との関連はわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2019年1月12日

やはり自動車衝突事故をおこしやすいのか?


A systematic review of the risk of motor vehicle collision after stroke or transient ischemic attack
2019  1月  カナダ

脳卒中患者にとって自動車運転の再開は重要なリハビリ目標の1つである。

これまで脳卒中と運転能力との関連をしらべた研究はいくつもあるが、自動車衝突事故(motor vehicle collision)についてのものはおおくない。

そこで、いままでの研究をレビューしてみたそうな。


脳卒中またはTIAの経験者がおこした自動車衝突事故(シミュレータも含む)についての研究を複数のレヴューアーが厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・論文検索結果5605件から12の研究がみつかった。

・症例対照研究3つのうち1つで脳卒中と自動車衝突事故との関連が指摘されていた。(OR 1.9)

・コホート研究5つのうち1つで脳卒中とTIAで自動車衝突事故リスクが上がるとしていた。(RR 2.71)

・シミュレータを用いた横断研究4つのうち2つで脳卒中経験者の自動車衝突事故リスクは2倍としていた。

これまでのエビデンスから脳卒中経験者はあきらかに自動車衝突事故をおこしやすい、とまでは言えなかった、


というおはなし。

図:自動車衝突事故

感想:

クラクションの音ってどうにかならんのかね。運転再開したころはよく鳴らされた。
感情失禁ぎみなのか「ビー」ってやられるとブチ切れそうになる。

「ピローン」みたいな音にしてほしい。

2018年9月12日

感情失禁と男性ホルモン


Low Testosterone Level as a Predictor of Poststroke Emotional Disturbances- Anger Proneness and Emotional Incontinence
2018  9月  韓国

脳卒中患者は衝動的で怒りっぽい状態(Anger Proneness:AP)になったり感情をコントロールできなくなったりする(Emotional Incontinence:EI)ことがある。

いっぽう一般人では、男性ホルモンの一種で血液脳関門を通過できるテストステロンが不安やうつを抑える効果が示されている。

そこで脳卒中患者についてAPやEIの有無とテストステロンレベルとの関連をくわしくしらべてみたそうな。


脳梗塞から3ヶ月以内の患者40人についてホルモンレベルおよびAP/EIの有無を面談でしらべ関連を解析したところ、


次のようになった。

・患者の40%にAP/EIがあった。

・AP/EIは脳卒中の重症度や病巣位置によらなかった。

・しかしテストステロンレベルは 2.1 vs. 3.9ng/ml であきらかにAP/EI有りのグループが低かった。

・テストステロンレベルが高いとAP/EIになるリスクが0.68倍だった。

・テストステロンの合成に影響すると考えられるスタチンの使用の有無はAP/EIと関連しなかった。

脳卒中のあと怒りっぽく感情コントロールに障害のある患者とテストステロンレベルの低さは関連していた、


というおはなし。
図:男性の割合

感想:

女性が感情的な理由のひとつもこのあたりにあるんだって。

[感情失禁]の関連記事

2018年4月15日

泣き笑いを制御できない脳梗塞患者の認知能的特徴


Correlation between cognitive impairment during the acute phase of first cerebral infarction and development of long-term pseudobulbar affect.
2018  3月  中国

とくに理由もないのに 場にふさわしくない大笑いや号泣をしてしまう感情をコントロールできない症状をスードバルバーアフェクト(Pseudobulbar affect : PBA)とよぶ。

PBAは中枢神経系の病気にみられとくに脳卒中患者でおおく、経験者は52%におよび12ヶ月後でも11%に症状がつづくとする報告もある。

またPBAは男性よりも女性で、脳出血よりも脳梗塞で、笑いよりも泣くケースがおおいことが知られている。

そこでPBAになりやすい脳梗塞患者が急性期の認知障害テストに反映されているものか確かめてみたそうな。


脳梗塞の急性期に認知障害を示し 6ヶ月後前後のあいだにPBAと判定された26人と、
PBAでない他の条件がおなじ26人を比較したところ、


次のことがわかった。

・PBAの有無は認知障害検査MoCAスコアに反映されていた。

・とくに 数唱テスト、ストループテスト、時計描画テストのスコアがPBAに関連する要因だった。

脳梗塞の急性期に認知障害を示す患者はPBAの長期リスクが高かった。遂行機能、注意力、視空間能力の障害がPBAに関係していると考えられた、


というおはなし。
図:スードバルバーアフェクトに関連する認知機能

感想:

笑いが止まらない自分を観察する さめた自分がいたことを思い出す。

時計描画能力とどう関係するのか興味ある。

[スードバルバーアフェクト OR 感情失禁]の関連記事

2016年1月20日

感情失禁で泣きと笑い どちらが多いのか?


Prevalence of Pseudobulbar Affect following Stroke: A Systematic Review and Meta-Analysis.
2016  1月  イギリス

脳卒中患者の感情変化の不安定さはよく知られているが、どのくらいの患者がそうなるのかは明らかでない。

そこで脳卒中のあとに情動調節障害であるスードバルバーアフェクト(PBA)になった患者についてのこれまでの研究を総括してみたそうな。


関連する信頼度の高い研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・被検者3391人を含む15件のPBA研究がみつかった。

・PBA患者の割合は、脳卒中の発症後1ヶ月未満で17%、1-6ヶ月内で20%、6ヶ月以降では12% だった。

・症状は、笑いの暴走よりも泣くほうが多かった。

泣き笑いの感情がコントロールできなくなるスードバルバーアフェクトは、脳卒中患者のおよそ5人に1人が経験していた。さらに8人に1人では半年後にも起きていた、


というおはなし。




感想:

感情失禁のほうがわかりやすいな。

[感情失禁]の関連記事

2016年1月2日

脳卒中で泣き笑いが止まらない患者の特徴


Clinical Features and Related Factors of Poststroke Pathological Laughing and Crying: A Case-Control Study.
2015  12月  中国

脳卒中のあとに病的な泣き笑い症状を示す患者の特徴を調べてみたそうな。


病的な泣き笑い症状のある脳卒中患者56人とない脳卒中患者56人の記録から脳の損傷位置、認知機能、怒りっぽさテストの結果を解析したところ、


次のことがわかった。

・病的な泣き笑い症状の患者は軽度認知障害、怒り傾向が明らかに強かった。

・病的泣き笑い患者のほとんどに脳幹部の橋 両側に複数の病変を確認できた。

脳卒中後に病的な泣き笑い症状のある患者の多くは橋に病変があり、軽度認知障害、怒り傾向を示していた、


というおはなし。

図:泣き笑い

感想:

笑いが止まらなくなったことが何度かあったので関心をもった。

これ思い出した。↓
感情失禁になる患者の割合について

2014年10月3日

脳卒中やると感情に圧倒されてしまうことがあるんだ


The role of emotion regulation on social participation following stroke.
2014  10月  イギリス

脳卒中患者の感情コントロール能力と社会参加との関連を調べてみたそうな。


脳卒中患者75人および40人の健常者について、感情制御力と社会参加度を調べる面談を急性期と発症18ヶ月後の時期に行い関連を解析した。


次のことがわかった。

・急性期では衝動や感情への気付き、それらに取り組む能力が著しく低下していた。

・感情制御に問題を抱えていると対人関係にも影響があった。

・18ヶ月後の慢性期でも感情制御上の問題が社会参加の足かせになっていた。

脳卒中のあとは感情コントロール上の問題を抱えることが多く、その影響は18ヶ月後にもおよび社会参加を阻む要因になった、


というおはなし。

感情制御


感想:

人前で笑いが止まらなくなって困ったことは何度かあった。
感情失禁になる患者の割合について

脳卒中のあと葬式でハッピー全開の男性が話題に

2014年2月3日

感情失禁になる患者の割合について


Psychiatric comorbidity and quality of life in patients with post-stroke emotional incontinence.
2013  12月  韓国

脳卒中で泣き笑いの感情をコントロールできなくなる(感情失禁)患者の特徴を調べてみたそうな。


発症2週間以内の脳卒中患者423人について、精神症状評価尺度検査を行った。


次のようになった。

・12.1% 51人(泣き33人、笑い7人、両方11人)が感情失禁だった。

・感情失禁患者は、強迫症や対人感受性、敵愾心と関連があった。

・これらの関連は脳卒中の神経症状や身体的障害によらなかった。



感情失禁は精神病的側面があって、対人関係にネガティブな影響をもたらす。急性期の脳卒中であっても注意を払いたいものだ、


というおはなし。


感情失禁はPBA(スードバルバーアフェクト)とも言われる。その解説ビデオ。



感想:

さいしょの半年間くらいは 人前で笑いが止まらなくなることが何度かあった。

笑いながら心の中で、『これは脳の異常にちがいない』と冷静に観察している自分がいた。

2013年5月24日

脳卒中で怒りっぽくなった患者を科学的に調べてみました


Factors associated with post-stroke anger proneness in ischaemic stroke patients.
2013  5月  韓国

脳卒中後に怒りっぽくなる患者の頻度と要因を調べてみたそうな。


脳梗塞で入院した508人の患者について、怒りっぽさを心理テストで判定した。並行して血液サンプルを取り、セロトニン輸送タンパク質やモノアミン酸化酵素に関連するDNAの特徴で分類できるか解析した。


次のようになった。

・15.1%の患者で怒り傾向が病的と判定された。

・脳卒中の既往歴、入院時の神経症状の重さ、モノアミン酸化酵素の量が関連していた。


脳卒中後に病的に怒りっぽくなるのはよくあることで、入院時の症状の大きさや、特定の遺伝子が関連しているのかも知れない


というおはなし。


写真:激おこプンプン丸


感想:

人の怒りっぽさみたいな特徴を適当に選んだDNAと関連づけて説明するこころみには、焼肉屋で寿司を注文するような違和感を覚える。


[感情失禁]の関連記事

2012年4月9日

脳卒中後の感情失禁とうつの割合について


Poststroke depression and emotional incontinence: Factors related to acute and subacute stages.
2012  3月  韓国



脳卒中後のうつ感情失禁について調べてみたそうな。


508人の急性期脳梗塞患者を調査した結果、

入院時には

・うつは13.7%

・感情失禁は9.4%



で見られ、


3ヶ月後の時点では、

・うつは17.7%

・感情失禁は11.7%


で見られた。



いずれも、

病状が重かったり、

社会的なサポートが乏しい場合に

起きやすいことがわかった、


というおはなし。

2011年9月1日

情動失禁とは抑えるべき感情をお漏らししてしまうこと


Health-Related Quality of Life in Patients With Poststroke Emotional Incontinence.
2011  8月  中国


脳卒中後の情動失禁の影響を調べたそうな。



385人の脳卒中経験者にアンケートをとったところ、 

15.1%情動失禁が見られた。


情動失禁のある者の回復度は心身共に低かった。

情動失禁の有無それ自体が健康関連QOLに影響を及ぼすことがわかった、

というおはなし。



* 情動失禁 emotional incontinence とは

情動は正常な場合には意志の力で統制され発現が抑制されているが、

この意志による統制力が病的に低下するため、情動が過度に発現される状態。

ちょっとしたことで涙もろくなり、すぐに泣いたり、喜んだり、怒ったりする。

脳血管障害 (脳梗塞など) に特徴的であるとされる。







感想:

スードバルバーアフェクト(PBA:Pseudobulbar Affect)との違いがよくわからない。

同じものかな。

2011年6月13日

脳卒中経験者が葬式で笑いがとまらなくなる可能性について


Pseudobulbar affect: an under-recognized and under-treated neurological disorder.
2011 6月 アメリカ


スードバルバーアフェクトPBA:Pseudobulbar Affect)は

感情の抑制、コントロールが利かなくなって、

場違いなシーンで大笑い または泣いたり して

社会生活上の困難をきたす神経症状を指す。



PBAがどの程度見られるものなのかを、

脳の病気を持つ患者にアンケートを送付して調べた。




対象は、

脳卒中や外傷性脳損傷のほか計6種類の脳の病気を持つ患者約4万人。



8000人あまりから回答があった。




解析の結果、

脳に問題のある病気を持つ患者のうちおよそ10%PBAの経験があることがわかった、

というおはなし。







感想:

脳卒中後、感情が泣く方に振れたことはまったくない。



笑い暴走はあった。

ねぇ PBA:スードバルバーアフェクトって知ってる?

2010年10月20日

ねぇ PBA:スードバルバーアフェクトって知ってる?


Stroke survivors 'need help with PBA'
2010 10月 アメリカ ブログ



脳卒中患者の実に53%ものひとがPBA(Pseudobulbar Affect)
経験者だという。

PBAは笑いや泣きの感情を制御できなくなってしまう状態を指し、
脳の損傷によって起こる、とされている。





退院してすぐのころ、

たしかに
人前で数分間笑いが止まらなくなったことが幾度かあった。

笑いながら、
『これは明らかに脳の損傷からきているな』
と冷静に分析している自分がいた。

最近ではこのようなことは起きていない。




また、
これをうっかり医者に相談すると抗うつ薬を処方されてしまうらしい。

The causes and treatment of pseudobulbar affect in ischemic stroke.

2008 アメリカ


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