~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

検索キーワード「脳小血管病」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示
検索キーワード「脳小血管病」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示

2018年5月12日

Stroke誌:降圧薬のラクナ梗塞予防効果は


Effect of Antihypertensive Medication on Cerebral Small Vessel Disease
2018  5月  オランダ

脳小血管病(cerebral small vessel disease)はMRIでの白質高信号域、ラクナ梗塞、微小脳出血、血管周囲腔の拡大、微小皮質下梗塞、脳萎縮の総称である。
脳小血管病がひどくなると認知障害や歩行問題が生じる。

高血圧は脳小血管病のリスク因子である。
しかし降圧薬治療は太い脳動脈の疾患予防には有効であるが 脳小血管病への効果はいまだあきらかでない。

その関連をしらべるべくこれまでの研究のメタアナリシスをやってみたそうな。


降圧薬治療と脳小血管病に関する信頼性の高い研究を厳選して、データを統合 再解析したところ、


次のようになった。

・被験者1369人について28-47ヶ月間フォローした4つの研究がみつかった。

・降圧薬治療グループでは白質高信号域の拡大があきらかに小さかった。

・2つの研究は脳萎縮についても調べていたが全く逆の結論だった。

・他の脳小血管病との関連をしらべた研究はなかった。

降圧薬治療は白質高信号域の拡大を防ぐ効果があったが 脳萎縮には効果はなかった。ラクナ梗塞や微小脳出血 等への影響の研究はなかった、


というおはなし。
図:降圧薬と脳小血管病リスク

感想:

おどろいた
降圧薬でラクナ梗塞や微小脳出血を防げるというのはいまだ「信念」レベルってことか?

2021年1月10日

身体活動と脳小血管病

2021  1月  オランダ


脳小血管病(白質病変、ラクナ梗塞、微小出血など)の進行を抑えるための身体活動の影響についてはよくわかっていない。

そこで、9年のフォロー期間をとおして身体活動と脳小血管病との関連を臨床的 画像的にくわしくしらべてみたそうな。

2012年10月27日

【ビタミンB】ラクナ梗塞の予防にひょっとしたら効くかも知れない


B Vitamins and MRI-Detected Ischemic Brain Lesions in Patients With Recent Transient Ischemic Attack or Stroke: The VITAmins TO Prevent Stroke (VITATOPS) MRI-Substudy.
2012  10月  オーストラリア



血中ホモシステイン濃度が高いと脳小血管病(≒ラクナ梗塞)になりやすい。

ビタミンB6,9,12はホモシステインを減らす働きがある。

そこで、ビタミンBサプリメントの脳小血管病予防効果を調べたそうな。




359人のTIAを含む脳卒中患者について、

ビタミンBサプリメントまたは偽薬を与えるグループに分けて

脳小血管病の進行程度をMRIを使って2年間、追跡調査した。




次のようになった。

・両グループでおおきな違いはなかった。

・しかし重症の脳小血管病については、

ビタミンBサプリメントグループで脳の白質病変の体積が

著しく(5分の1以下に)減少していた。





脳卒中患者にビタミンBサプリメントを2年間与えてみたけど

脳小血管病の進行を明らかに抑えることはできなかった。

でも、重度の脳小血管病には効くかもしれないことがわかった



というおはなし。




なにかと話題のビタミンBサプリ

ビタミンBサプリメントは脳卒中を予防するか?

脳卒中経験者にとってビタミンBサプリは諸刃の剣

ビタミンBサプリメントが脳卒中後うつを防ぐ

ビタミンBサプリは脳卒中の再発予防にまったく効果なし


2020年11月8日

Stroke誌:日本人のラクナ梗塞を防ぐ歩数があきらかに

2020  11月  日本


脳小血管病(ラクナ梗塞や微小脳出血など)は症状のない疾患で加齢にともない増加する。

身体活動が脳小血管病の予防になる可能性がある。

そこで、健康な日本人男性を対象に、1日の歩数と脳小血管病との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2017年5月14日

ラクナ梗塞後のアパシーと認知機能障害


Apathy, but not depression, is associated with executive dysfunction in cerebral small vessel disease.
2017  5月  イギリス

脳小血管病はラクナ梗塞などの非常に細い血管の病気をさし、血管性認知症の原因ともなる。

脳小血管病患者にアパシー(無気力)やうつがどのくらいいて、特定の認知機能障害と関連があるものかしらべてみたそうな。


ラクナ梗塞の患者196人と健康な300人についてアパシーやうつ程度を調べる検査、

および記憶、遂行機能、処理速度、見当識のテストを行い比較したところ、


次のことがわかった。
・脳小血管病患者のうち15.8%がアパシーのみを示し、11.8%がアパシーとうつの両方、1.0%がうつのみを示した。

・アパシーがあると認知機能が低下し、とりわけ遂行機能と処理速度が低下した。記憶や見当識とは関連がなかった。

・うつは認知機能の低下とは関連しなかった。

アパシーは脳小血管病によくある症状で遂行機能や処理速度の低下と関連があった、


というおはなし。
図:アパシー、うつと脳小血管病

感想:

いままでアパシーとうつの違いがよくわかんなかったんだけど、すこし見えてきた気がするよ。

2018年11月4日

歯周病とラクナ梗塞の予後


Periodontitis as a risk indicator and predictor of poor outcome for lacunar infarct
2018  10月  スペイン

壊死組織のおおきさが1.5cm未満であるラクナ梗塞は脳小血管病に分類され 脳梗塞全体の25%を占める。

ラクナ梗塞はおおむね予後良好であるが、3分の1ほどは回復がよくない。そのリスク要因として高血圧や糖尿病が挙げられる。

さいきんのメタアナリシスでは、歯周病があるとアテローム血栓性の脳梗塞リスクが2.8倍になるという。

いっぽう歯周病と脳小血管病とその予後についての関係はよくわかっていない。そこで歯周病とラクナ梗塞についてくわしくしらべてみたそうな。


ラクナ梗塞の120人と健常者157人について歯周病の検査をおこない、3ヶ月後の回復不良者(mRSが2より大)との関連を解析したところ、


次のようになった。

・歯周病はラクナ梗塞患者にあきらかにおおく見られた。

・回復不良はラクナ梗塞の25.8%(31人)にみられ、そのうち90.3%は歯周病だった。

・歯周組織の炎症表面積が727mm2以上だとまずまちがいなく回復不良だった。

歯周病とラクナ梗塞は関連があった。歯周病が重いとラクナ梗塞の回復がよくなかった、


というおはなし。

図:ラクナ梗塞回復不良の歯周病率

感想:

脳内出血も脳小血管病だから関連あるだろね、、
Stroke誌:歯周病のグレードと脳梗塞リスク

2019年12月29日

血圧変動性と脳小血管病


Association Between Blood Pressure Variability and Cerebral Small-Vessel Disease- A Systematic Review and Meta-Analysis
2019  12月  オーストラリア

脳小血管病(cerebral small vessel disease:CSVD)は脳の白質病変、ラクナ病変、微小脳出血などを指し断層画像から診断される。

CSVDは脳卒中、認知症、うつ、死亡リスクと関連が深いとされ、その原因として高血圧が考えられている。

しかし高血圧治療のCSVDへの効果についてはおおくの調査があるものの、一致した結論は得られていない。

さいきん、血圧変動性(blood pressure variability:BPV)が脳の自己調節機能や低灌流状態を反映し、脳卒中と関連するという報告が増えている。

そこでCSVDとBPVとの関連について、これまでの研究のメタアナリシスからしらべてみたそうな。

2025年12月13日

サラサラ薬はほんとうに無罪か?「自然発症」脳内出血の裏にある“最後の一押し”

2025  12月  イギリス


脳内出血は長いあいだ「高血圧のせいで起こる病気」として説明されてきた。ところが実際には、生まれつきの体質や遺伝、生活習慣や他の持病、小さな血管の傷みやアミロイド血管症、さらには血液サラサラ薬(抗血栓薬)など、さまざまな要素が関わっていそうだという知見が積み重なっている。

それにもかかわらず、これらの要素がどのように重なり合い、どのような流れを経て脳内出血に至るのかを、一つの「筋道」として整理した解説は多くなかった。

そこで、脳内出血を「一つの原因で突然起こる病気」ではなく、いくつもの要因が積み重なって発症する病気として位置づけ直し、その全体像を分かりやすく整理してみたそうな。

2025年8月25日

ラクナ梗塞は軽くなかった──10年後には10人に1人が認知症

2025  8月  イギリス


ラクナ梗塞は小さな脳梗塞として知られ、比較的軽症で予後も良いと考えられてきた。
一方、皮質梗塞は脳の表面で起きるタイプで、大血管や心臓からの血栓が原因になることが多い。

しかし、本当にラクナ梗塞は安心できるのか、長期的に比較した研究はこれまでほとんど存在しなかった。
特に認知症の発症や再発、死亡、生活の質がどう変わるのかを10年近い長いスパンで追跡したデータは乏しかった。

そこで、小血管病と大血管病の違いを明らかにし、患者の予後や治療方針を考える手がかりを得るべくくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月16日

ラクナ梗塞は増えなかった──チベット高地で明かされた意外な真実

2025  7月  中国


脳小血管病(CSVD)は、脳卒中や認知機能障害の主要な原因とされており、高齢化社会における重要な神経疾患である。

一方で、標高が高い地域に暮らす人々の脳血管疾患リスクについては、研究によって結果が分かれている。ある研究では高地での脳卒中リスク上昇が報告され、別の研究では逆に低下が示唆されている。

このような矛盾を解消するため、チベット高原という極端な高地環境に長期間居住している人々を対象とし、標高がCSVDの発症や重症度に影響を与えるのかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2016年8月14日

若年脳卒中患者は脳の老化が10-20年進んでいた


Accelerated development of cerebral small vessel disease in young stroke patients
2016  8月  オランダ

おなじ脳血管リスクを抱えていても若くして脳卒中を起こす者はまれである。

そこで、若年者の脳卒中への脆弱性を脳小血管病(ラクナ、微小出血、白質病変)に注目して調べてみたそうな。


18-50歳で脳梗塞またはTIAになった患者337人と同年齢の健常者90人について10年前後フォローし、MRIから脳小血管病を評価して関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・1つ以上のラクナ梗塞を持つ者は 24.0% vs. 4.5% で脳卒中患者に多く、

・白質病変の体積も 1.5mL vs. 0.4mL で患者に多かった。

・患者の白質病変体積は、同年齢の健常者の10-20年後のそれに相当しており、

・脳卒中の発症年齢、高血圧、喫煙習慣と関連があった。

若年脳卒中患者には脳小血管病が多かった。健常者に比べ脳の老化が10-20年進んでいると考えられ、それゆえに脳卒中になったのかも、


というおはなし。

図:若年脳卒中経験者の白質病変ボリューム

感想:

脳みそがすでに後期高齢者なのか!?

2021年8月20日

降圧薬でラクナ梗塞が予防できるは本当か?

2021  7月  中国


脳小血管病(Cerebral small vessel disease)は、ラクナ梗塞、微小脳出血、白質病変、脳萎縮、の総称で、認知障害や脳卒中と関連している。

高血圧は動脈硬化を介して脳小血管病のリスク因子となる。

そこで、降圧薬治療と脳小血管病との関連をあきらかにするべく、これまでの研究のメタアナリシスをこころみたそうな。

2021年4月28日

被殻出血は若年者におおい

2021  4月  日本


脳内出血はしばしば致命的で重篤な後遺症をともなう。

脳内出血のうち脳葉での出血は高齢者におおいことがわかっているが、非脳葉タイプでの年齢や位置による違いについてはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2024年8月16日

わかいのに耳たぶにシワ!脳卒中や脳萎縮のサインかも

2024  8月  中国


耳たぶのしわ(ELC)と脳小血管病(SVD)の関連性はこれまで十分に研究されていなかった。

そこで脳梗塞患者について、SVDのうち脳の白質高信号(WMHs)や脳萎縮との関連、そしてELCのリスク要因としての役割をくわしくしらべてみたそうな。

2024年3月24日

脳出血の隠れた脅威: 高血圧と脳アミロイドだけじゃない、衝撃のリスク要因

2024  3月  ドイツ


脳小血管病(CSVD)、すなわち高血圧性動脈症(HA)や脳アミロイド血管症(CAA)は、自然発症の脳内出血(ICH)の主な原因である。

とはいえ、外傷、血管奇形、脳腫瘍などCSVD以外の病因によるICHもかなりの部分を占めている。

HAとCAAのICHを比較した研究がある一方で、非CSVD病因はこれらの比較から除外されてきたので、それらを含めた出血リスクを高める追加の要因についてくわしくしらべてみたそうな。

2025年11月8日

一日3杯以上で、脳の血管がボロボロになる

2025  11月  アメリカ


お酒の飲みすぎが脳卒中の危険因子であることはよく知られているが、
「どのくらい脳出血を重くするのか」や「脳の血管にどんな変化を起こすのか」は、はっきりしていなかった。

そこで、重い飲酒習慣(heavy alcohol use, HAU)が、脳出血の重症度や小血管病(cSVD)とどのように関係しているのかを調べることをくわしくしらべてみたそうな。

2019年8月29日

うつは脳梗塞の原因なのか


Major depression and small vessel stroke- a Mendelian randomization analysis
2019  8月  中国

うつは脳梗塞のリスク要因の1つとしてさいきん注目をあつめている。しかしその「因果関係」はよくわかっていない。

しかも うつの脳梗塞への影響をしらべたこれまでの研究のほとんどは脳梗塞の種類を考慮していない。

遺伝子研究によるとうつ関連のおおくの遺伝子リスクが小血管脳梗塞と関連することが示されている。

そこでうつが脳梗塞のとくに小血管脳梗塞の「原因」であることをたしかめるためにメンデルランダム化解析をこころみたそうな。

2024年12月19日

性格と脳卒中の意外なつながり!ストレス敏感さが脳をむしばむ理由とは?

2024  12月  中国


脳小血管疾患(CSVD)は、ラクナ梗塞や脳内出血などを引き起こす疾患でもある。

また、CSVDは認知機能低下や歩行障害といった生活の質に直接影響する症状を引き起こすため、早期発見と予防が極めて重要である。

CSVDの発症リスクを高める要因として、「心理的特性」、特に神経症傾向(不安やストレスに敏感な性質)に注目し、それらがCSVDにどのように関与しているのか、またその逆の因果関係が存在するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2024年5月22日

因果関係!筋肉が脳卒中とアルツハイマー病リスクを低減する理由

2024  5月  中国


四肢除脂肪体重(ALM:Appendicular lean mass)はサルコペニア(筋肉量と筋力の低下)の優れた予測バイオマーカーである。

遺伝学的に予測されるALMが脳卒中やアルツハイマー病(AD)のリスクと因果関係があるかどうかをメンデルランダム化(MR)解析によりくわしくしらべてみたそうな。

2018年6月6日

微小脳出血と軽度認知障害


Cerebral Microbleeds Are Associated With Mild Cognitive Impairment in Patients With Hypertension
2018  6月  中国

微小脳出血は脳小血管病を反映していると考えられMRIで確認できる。いっぽう脳小血管病はアルツハイマー病など認知症の要因の1つでもある。

そこで、微小脳出血と 軽度認知障害との関連をくわしくしらべてみたそうな。


50歳以上、高血圧症で脳卒中歴のない983人について、

微小脳出血の数と位置 および認知機能検査の結果との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・164人が軽度認知障害と診断された。

・軽度認知障害の者ほど微小脳出血がおおかった。

・微小脳出血の位置(皮質や深部)によらずその存在自体が軽度認知障害と関連し、

・年齢、性別、教育歴、他の心血管要因 等を考慮にいれてもこの関連は変わらなかった。

・特に微小脳出血が5個以上あると認知機能スコアがあきらかに低く、情報処理スピードなどのパフォーマンスが悪かった。

微小脳出血の存在およびその個数が高血圧患者の軽度認知障害とあきらかに関連していた、


というおはなし。
図:微小脳出血 皮質と深部

感想:

こういうものが見つかるのが怖くて ずっとMRI撮ってないんよ。

[微小脳出血]の関連記事

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *