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2012年2月23日

薬のおかげでこんなに血圧下がったぁ \(^o^)/ → 再発


Low-Normal Systolic Blood Pressure and Secondary Stroke Risk.
2012  1月  アメリカ




脳梗塞再発率と血圧との関連を調べたそうな。



脳梗塞になった35歳以上の3680人について、

2年間追跡調査した。



被験者を収縮期血圧の値で次の3グループに分類し、

それぞれの脳梗塞再発率を求めた。



結果は以下のとおりで、


正常低値グループ:120mmHg未満

-->再発率:9.1%


正常高値グループ:120-140mmHg未満

-->再発率:6.7%


高値グループ :140mmHg以上

-->再発率:10%



特に、発症後6ヶ月以内では

正常低値グループの再発率がダントツで高かった。

(順に 6.5% 2.5% 3.4%)





脳梗塞の再発を防ぐには

血圧を低くすれば良いというものでもない。


特に発症後6ヶ月以内は要注意、


というおはなし。

2012年2月22日

クモ膜下出血、急いで病院に行っても たいして良いことは無い


Association between time-to-presentation and clinical outcome in patients with subarachnoid hemorrhage: an observational study.
2012  2月  カナダ


クモ膜下出血の発症から病院到着までの時間と

予後の良し悪しについて調べたそうな。



721人のクモ膜下出血患者の記録から、

発症から病院到着までの時間、入院時の重症度、

退院時の自立度を調査した。



解析の結果、

・発症から病院到着までの平均は27時間だった。


・26%の患者は入院までに24時間以上経っていた。


・入院までの時間と、 退院時の重症度と死亡率、

発症30日後、6ヶ月後の死亡率との間には なんの関連も見られなかった


・入院時の重症度(ハント・ヘス分類)と年齢が高いと、死亡率も高かった。





クモ膜下出血だからといって慌てて病院に行ったところで

良くなるわけでもないことがわかった、


というおはなし。


くも膜下出血の関連記事


感想:

どうやら、脳卒中になっても慌てる必要は

まったくないようである。



発症したら、

まずはネットで近所の評判の良い病院を調べて、

着替えとタオルと洗面用具を揃えて、

ノートパソコンをかばんに入れて、

ナメられないようにスーツを着てから

救急車を呼ぶ。


これオススメ。

2012年2月21日

脳卒中って 予備知識がなくても案外わかりやすい


The identification of acute stroke: an analysis of emergency calls.
2012  2月  イギリス




救急車を要請する電話のうち、

脳卒中に関連するものの特徴を調べたそうな。



643件の救急車出動要請の電話記録を分析した結果、


次のことがわかった。


・電話主の67%は女性で、55%は家族でもあった。

・電話の第一声は 『立てなくなった』(26%) または 『卒倒した』(25%)だった。

・電話主の 『たぶん脳卒中だと思う』 という判断の89%は正しかった。

・顔の歪み、腕の脱力、しゃべれない などの症状に言及した電話は5%に満たなかった。

・そのうち、しゃべれない症状は よく共通していた。





脳卒中と思って救急車要請電話をかけてくるケースの

多くはたしかに脳卒中であることが多かった。


脳卒中の初期症状についての

さらなる住民教育が必要である、


というおはなし。





感想:

救急隊員がきて、

『左の口角(こうかく)が下がっています。』 と

何度も繰り返していたのを思い出した。



脳卒中初期症状の啓蒙ビデオ(1分間)


これはこわい...

2012年2月20日

全身振動トレーニング療法の効果に結論


Whole-Body Vibration Has No Effect on Neuromotor Function and Falls in Chronic Stroke.
2012  2月  香港



全身振動トレーニング療法の

脳卒中リハビリ効果を調べたそうな。




82人の慢性期脳卒中患者を

・振動あり

・振動なし

の2つのグループに分けて、

振動板上でのトレーニングを週3回x8週間行った。



その後、バランス感覚、歩行機能、膝の筋力、転倒恐怖心

などを評価し、6ヶ月間 転倒事例の有無をフォローした。




結果は、

・両グループとも全ての点において著しい改善があった。


・転倒事例についてもグループ間でまったく差はなかった。






脳卒中リハビリへの全身振動トレーニング療法は、

あってもなくても どうでもいいことがわかった、


というおはなし。




全身振動トレーニング


気持ちよさそうではある。

追記:
粗大ゴミ? 全身振動刺激はリハビリにならないと判明

全身振動トレーニングって結局どうなのよ?

2012年2月19日

日本人が脳卒中で死なないための生活習慣が判明


Healthy lifestyle behaviours and cardiovascular mortality among Japanese men and women: the Japan collaborative cohort study.
2012  2月  日本

健康的な生活習慣が脳卒中による死亡をどの程度防ぎ得るのかを調べたそうな。


40-79歳の男女43000人あまりについて、その生活習慣を調査し点数化した。


次の各項目に当てはまるごとに1点加算する。

・果物を1日1回以上摂る

・魚を1日1回以上摂る

・牛乳をほぼ毎日飲む

・1日1時間以上の歩行

・ボディマス指数が21-25

・アルコールは1日にビール1リットル未満

・タバコを吸わない

・睡眠時間5.5-7.5時間

16年半追跡調査した間に、849人が脳卒中で死亡した。


上記点数の高い(7-8点)グループの点数の低い(0-2点)グループに対する脳卒中死亡率を比較すると、


・男性で3分の1

・女性で4分の1


になっていた。

生活習慣を改めることで脳卒中による死亡を大いに防ぎうることがわかった、


というおはなし。

図:健康的なライフスタイルと脳卒中




感想:

当時を思い起こすと、果物も魚も牛乳もほとんど摂っていなかったし、

ひどい運動不足でもあった...

2012年2月18日

日本人、お肉100gまでなら脳卒中の心配は要らない


Meat consumption in relation to mortality from cardiovascular disease among Japanese men and women.
2012  2月  日本


肉の食べ過ぎは脳卒中を招くと言われている。


どのくらいまでなら肉を食べても良いのか

調べてみたそうな。



40-79歳の日本人、5万人あまりについて、

肉の摂取量、種類などについて

アンケートして、

その後、脳卒中で死んだ人を追跡調査した。



結果は、

・肉を比較的よく食べる人(男性80g/日、女性60g/日)は、

ほとんど食べない人(10g/日以下)に比べ、

脳卒中での死にやすさは変わらなかった。


・この関係は肉の種類(赤肉、鶏肉、加工肉など)に依らなかった。




大体、100gくらいまでなら

毎日 肉を食べてもOKですよ、



というおはなし。

図:肉食女子

2012年2月17日

車の排気ガスが脳梗塞を呼ぶ


Ambient air pollution and the risk of acute ischemic stroke.
2012  2月  アメリカ




ボストンの脳梗塞患者1705人について

発症時の大気汚染データとの相関を調べた。



その結果 以下のことがわかった、


・安全とされる範囲でも、大気汚染レベルがやや高くなると、

 汚染が無い場合に比べ、脳梗塞のなりやすさが3割増しになる。


・大気汚染に曝されてから半日以内が危ない。


・大気汚染の原因は主に自動車排気ガスである。




というおはなし。



写真:排気ガスと脳卒中

2012年2月16日

どうせ脳が溶けているんだから オモチャを与えておけばよい


Effects of a repetitive gaming intervention on upper extremity impairments and function in persons with chronic stroke: a preliminary study.
2012  2月  アメリカ



脳卒中患者の上肢リハビリに

Hand Dance Pro(下図)

写真:Hand dance pro


という障害者向けのゲーム機器を用いて

その効果を調べたそうな。



9人の慢性期脳卒中患者について、

このゲーム機器を用いたリハビリトレーニングを

6週間継続した。



その結果、

被験者の姿勢維持と肘の伸びが改善された、

というおはなし。





感想:

任天堂Wiiをリハビリに応用するとか、

腕の単純動作を繰り返すロボットを開発した、

といった話をよく耳にする。



そのときいつも 心になにか引っかかるものがある。



脳卒中患者は年齢の高い人に多く、

発症する前日までは社会の中で

それなりの信頼を集めていた人である。



腕が動かなくなったからといって

小学生が喜びそうなおもちゃ器具を与えられても、


それで嬉々としてリハビリに励むようになる

とは到底思えない。




わたしも入院中、作業療法の時間にWiiをつかった

ことが1度あったが、10分で飽きた。




自分が実験動物や ただの機械装置のように

扱われている気がするのである。

2012年2月15日

プリズム順応療法で半側空間無視は治るのか...?


Clinical application of prismatic lenses in the rehabilitation of neglect patients: comments and critical analysis.
2012  1月  イタリア

脳卒中で右脳損傷した患者は

半側空間無視になることがある。

この治療法としてプリズム順応療法がある。


このプリズム順応療法は1998年に発案されて、

特殊レンズにより視野を右方に10度ずらすことが良いとされている。

これを5度にしても効果があるかどうか、調べてみたそうな。


29人の半側空間無視患者を

・視野を5度ずらす眼鏡と

・度のない眼鏡

のグループに分けて、

眼鏡をかけて右手で左方目標物の位置を指さす訓練

1日30分 x 5日間 施行した。


改善程度を比較したところ、

両グループで改善程度に違いはなかった。


・視野を5度ずらしたくらいではプリズム順応効果は得られない。

指差し訓練が意外に効果がありそう、

であることがわかった、


というおはなし。
図:プリズム順応療法


感想:

暗に プリズム順応療法には効果がない、って

言いたいだけのような気がした。
プリズム順応療法で半側空間無視のADLは改善しない

2012年2月14日

若い頃の苦労は買ってでもしろ! → 脳卒中で救急搬送


Using marginal structural models to estimate the direct effect of adverse childhood social conditions on onset of heart disease, diabetes, and stroke.
2012  3月  アメリカ



子供の頃の社会経済的環境が脳卒中などの

発生にどの程度関連しているのかを調べたそうな。



患者データベースより

心臓病、糖尿病、脳卒中を経験した9760人を選び出し、


・幼少期の両親の教育レベル、父親の職業、出生地、住人環境、

・成人した自分の教育レベル、職業、地位、収入、家計状況


などについて調べ上げ、

1992-2006の彼らの健康状態を抽出してデータを解析した。



その結果、

・この間に、24%が心臓病、18%が糖尿病、9%が脳卒中になっていた。

・幼少期に社会経済的に厳しい状況にあった人は、

・冠動脈疾患になる危険率が3割増し、

・糖尿病の危険率が2割増し、

・脳卒中の危険率もやや増加した。

・これらの関連は成人時の社会経済状況に依らなかった。





成人してからよりも

子供の頃に貧乏だった人は

脳卒中や心臓病などになりやすいことがわかった、


というおはなし。






感想:

2年前、似たような話があったのを思い出した。

人生に苦労が多いと脳卒中になりやすくなる

2012年2月13日

奇跡のrTMS磁気刺激治療法: 凄まじい効果が明らかに!


A multi-center study on low-frequency rTMS combined with intensive occupational therapy for upper limb hemiparesis in post-strokepatients.
2012  1月  日本



脳卒中後の上肢麻痺の治療を 磁気刺激をもちいて、

複数の施設で実施したそうな。



慈恵医科大学病院ほか計5つの施設で

204人の慢性期脳卒中患者について、


・15日間の入院中に、

・1回20分間の低頻度経頭蓋反復磁気刺激(rTMS)を計22回、

・1日4時間の作業療法トレーニングを毎日、


行った。



その結果、

脱落者も無く治療を完了することができ、

著しい改善効果も確認することができた、


というおはなし。





感想:

この研究は、被験者数は多いけれど、

磁気刺激なしの比較対照グループを設けていない。


だから、改善効果が

1日4時間もの作業療法によってもたらされたのか、

20分間の磁気刺激によるものなのか わからない。



また、改善の程度は下図(論文から引用)のとおりで、
写真:rTMSの効果

左右どちらが治療前、治療後なのか

一瞬判断に迷うほどの劇的な差がある。





論文にあった無精髭の男性の写真。
写真:rTMSと無精髭

自分の入院経験から、脳卒中患者は人一倍身だしなみに気を配るので、

これは たぶん お医者さまの自演 と推測する。

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