元2024 9月 中国
脳卒中は多くの人にとって重大な健康リスクであり、その回復過程においても様々な困難が伴う。
脳卒中のリスク要因としては、高血圧や糖尿病、喫煙などが知られているが、近年の研究では「社会的孤立」と「孤独感」という要因が脳卒中のリスクを高め、また脳卒中後の死亡率にも影響を与えることが明らかになっている。
そこで、社会的孤立と孤独感が脳卒中に与える影響について、最新研究のメタアナリシスをこころみたそうな。
元2024 9月 中国
元
Social isolation and loneliness as risk factors for myocardial infarction, stroke and mortality: UK Biobank cohort study of 479 054 men and women.
2018 3月 フィンランド
・平均7.1年間のフォロー中に5731件の急性心筋梗塞と3471件の脳卒中があった。
・社会的孤立は急性心筋梗塞と脳卒中のリスクと相関していたが、他のリスク要因を考慮にいれるとこの相関はほとんど消えた。
・孤独感も急性心筋梗塞と脳卒中のリスクと相関していたが、他のリスク要因を考慮にいれるとこの相関はほとんんど消えた。
・しかし孤独感ではなく社会的孤立だけは他の要因をすべて考慮にいれても死亡リスクとあきらかな相関があり、急性心筋梗塞死亡リスクが1.25倍、脳卒中死亡リスクは1.32倍だった。
元2024 6月 アメリカ
元2020 5月 ドイツ
元
Loneliness, social isolation and risk of cardiovascular disease in the English Longitudinal Study of Ageing
2018 8月 イギリス
・571人が心血管疾患になった。
・他の要因を考慮にいれても、孤独感があると心血管疾患リスクが1.27倍になった。
・社会的孤立スコアは心血管疾患リスクと関連はなく累積効果もなかった。

元2020 12月 アメリカ
元2025 10月 中国
元
Prestroke Living Situation and Depression Contribute to Initial Stroke Severity and Stroke Recovery.
2014 12月 アメリカ
・一人暮らしの患者ほど入院時の神経症状が重くなく、機能回復も良好だった。
・一人暮らし患者は発症前の自立能力が高かった。
・ちなみに発症前のウツは女性に多く、ウツありの患者は予後が悪かった。
元2025 1月 イギリス
元2024 12月 イギリス
元2024 10月 スウェーデン
元2023 1月 チェコ共和国
元
A Typology to Explain Changing Social Networks Post Stroke.
2017 3月 イギリス
・彼らの社会的ネットワークは、多様なつながり、友人ベース、家族ベース、親しい家族のみ、家族なし、のいずれかに分類できた。
・ぜんたいのおよそ3分の1が 多様なネットワークから家族中心のネットワークに移っていた。
・もともと友人関係の強い人や家族のいない人の友人ネットワークは安定していた。
・家族がいない人でさらに社会的に孤立するケースが、脳卒中前の3%から脳卒中後17%に増加していた。
・引きこもりになりがちな要因として 身体障害のみならず地域に根ざしたサポートの不足や精神的なダメージが考えられた。

元
Loneliness and social isolation as risk factors for coronary heart disease and stroke: systematic review and meta-analysis of longitudinal observational studies
2016 4月 イギリス
・23の論文がみつかり、冠動脈疾患4628件、脳卒中3002件を3-21年間フォローしたデータを得ることができた。
・社会との関係が乏しいと、冠動脈疾患のリスクが29%、脳卒中リスクは32%増加した。
・男女の差はなかった。

元
Reversal of the Detrimental Effects of Post-Stroke Social Isolation by Pair-Housing is Mediated by Activation of BDNF-MAPK/ERK in Aged Mice.
2016 4月 アメリカ
・3日間死亡率 7.1% vs. 14.2%、 3週間死亡率 19.0% vs. 28.5% でいずれも孤立グループが高かった。
・梗塞の体積は明らかに孤立グループで大きかった。
・感覚運動障害および学習、記憶能力がペアグループで大きく改善した。
・シナプス可塑性に関するいくつかの遺伝子の発現が両グループで異なっていた。
・ペアグループでは脳由来神経栄養因子BDNFが増加しミエリン構成タンパク質を調整していた。

一人暮らしの男性脳卒中経験者はなぜ長生きできないのか?
元
Associations between social relationship measures, serum brain-derived neurotrophic factor, and risk of stroke and dementia.
2017 10月 アメリカ
・社会的孤立度が高いほどBDNFは少なかった。
・交友関係がおおいほど脳卒中や認知症リスクは低かった。
・話を聞いてくれる、アドバイスをくれる、愛情をしめしてくれる人以上に、感情的サポートを得られる人との関係を持つ者の脳卒中や認知症リスクが低く 特に喫煙者でこの関連がつよかった。

元2025 11月 中国
元2025 8月 中国
元2025 9月 ノルウェー
元2025 1月 カナダ