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2026年9月8日

脳梗塞も脳出血もシロスタゾール?――“血液サラサラ薬”の意外な実力

元
2026  9月  台湾


脳内出血では、血のかたまりである血腫が脳を圧迫するだけでなく、赤血球が壊れたあとの物質も脳を傷つける。そのため、血腫をできるだけ早く片づけることが重要である。

近年、脳脊髄液や老廃物を首のリンパ節へ流す「硬膜リンパ管」が、血腫の除去にも関係していることがわかってきた。

シロスタゾールがこの硬膜リンパ管を増やし、脳内の赤血球の除去を促すことがわかっている。ただしシロスタゾールは抗血小板薬でもあるため、脳出血を悪化させる心配がある。

そこで、通常の臨床に近い量のシロスタゾールを飲ませたとき、血腫の除去と回復を助けながら、出血を悪化させないかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月5日

脳出血死の3割が抗凝固薬使用者――その7割は『不適切な抗凝固』だった

元
2026  8月  イギリス


心房細動患者では脳梗塞予防のため抗凝固薬が使われるが、致死的な頭蓋内出血が大きな問題となる。

特に高血圧は重要な修正可能リスク因子である。

そこで、抗凝固薬を服用中に頭蓋内出血で死亡した心房細動患者について、高血圧性血管障害がどの程度関与していたのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月25日

意識清明で搬送された42歳日本人女性が3か月後に死亡――ステントが血管壁を突き破っていた

元
2026  7月  日本


内頸動脈のblood blister-like aneurysm(BBA:血豆状動脈瘤)は、血管壁が非常にもろく、くも膜下出血を起こしやすい特殊な病変である。

近年はステント併用コイル塞栓術などの血管内治療が行われるようになったが、重篤な合併症も問題となる。

こんかい、治療後しばらくしてステント端から致死的な血管破裂を起こした症例を、剖検所見からくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月21日

長生きできる脳内出血、再発する脳内出血――そして語られない危険因子

元
2026  8月  台湾


脳内出血はひとまとめにされがちだが、原因や出血する場所によって、その後の経過はかなり違う可能性がある。

たとえば、高血圧による深い場所の脳内出血と、脳動静脈奇形や動脈瘤などが関係する非高血圧性の脳内出血では、長期の生存率や死因も異なるかもしれない。

そこで、脳内出血を原因や再発の有無で分け、その後の生存率や死因を最長15年間くわしくしらべてみたそうな。 

2026年8月20日

MRIでラクナ発見→一生サラサラ薬? その常識に根拠はあるのか

元
2026  7月  韓国


MRIで白質病変(WMH)やラクナ、微小出血などの脳小血管病(cSVD)が偶然見つかることは珍しくない。

こうした所見は将来の脳卒中リスクと関連するため、脳卒中や心筋梗塞などの動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の既往がない人にも、抗血小板薬が経験的に処方されることがある。

しかし、無症候性のWMHやcSVDに対して抗血小板薬が初回脳卒中を予防できるかは明らかではない。そこで、ASCVD既往のない人を対象に、抗血小板薬の使用と脳卒中発症との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月9日

脳内出血を吸い出しても効果は不明――STICH後も続く日本の外科介入

元
2026  8月  日本


自然発症の脳内出血では、血腫による圧迫を減らす目的で外科的血腫除去が行われることがある。

近年は開頭術より低侵襲とされる内視鏡的血腫除去術が普及しているが、高齢者、抗血栓薬使用者、さまざまな出血部位を含む実臨床でのデータは十分ではない。

そこで、一施設で行ってきた内視鏡的血腫除去術の治療成績をまとめ、その安全性、血腫除去率、90日後の機能予後などをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月31日

製薬企業寄りのモデルで評価してなお――高リスク心房細動における抗凝固薬の利益はわずかだった

元
2026  7月  イギリス


心房細動では脳梗塞予防のために抗凝固薬が推奨されるが、高齢、腎機能低下、出血歴、フレイルなどを理由に治療されていない患者も多い。

そこで、脳卒中リスクが高いにもかかわらず抗凝固薬を使用していない患者について、非使用の理由と転帰をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月26日

ワイドネック動脈瘤にステント?――日本のくも膜下出血140例を検証

元
2026  7月  日本


破裂ワイドネック動脈瘤に対するステント併用コイル塞栓術(SAC)は治療選択肢を広げる一方、くも膜下出血の急性期には血栓塞栓性合併症や出血性合併症が懸念される。

そこで、日本の単施設における急性期SACの実行可能性と安全性をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月9日

脳動脈瘤「塞げば安心」は本当か?知らされない予防治療の代償

元
2026  6月  ノルウェー


未破裂脳動脈瘤は、画像検査の普及によって偶然見つかることが増えている。一方で、くも膜下出血の発生率は低下しており、未破裂瘤から実際に破裂へ進むリスクは、以前考えられていたより低い可能性がある。

そのため、未破裂瘤を「予防的に治療する」ことの利益と危険を、あらためて冷静に評価する必要がある。そこで、北ノルウェーの一定地域で実際に治療された未破裂脳動脈瘤の治療成績をくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月21日

脳出血を起こしたのに、また血液サラサラ薬? 小規模試験が投げた重い疑問

元
2026  6月  ノルウェー


脳内出血を経験した患者では、再び出血を起こす危険がある一方で、脳梗塞や一過性脳虚血発作などの虚血性イベントを起こす危険もある。

そのため、脳内出血後に抗血小板薬を再開すべきか、避けるべきかは判断が難しい。

STATICH試験で、この問題について抗血小板薬の長期使用の安全性と有効性をくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月7日

脳梗塞の2剤サラサラ薬、効くのは最初の1週間だけ?

元
2026  5月  ブラジル


軽い脳梗塞や、脳梗塞の前ぶれとされる高リスクTIAのあとには、再発を防ぐためにアスピリンなどの抗血小板薬が使われる。最近では、抗血小板薬を1種類だけではなく、2種類組み合わせて使うDAPTも広く行われている。

しかし、DAPTの効果がどのくらい続くのか、また出血の危険と比べて本当に得なのかは、まだはっきりしていなかった。

そこで、DAPTの効果と出血リスクを「週ごと」に分けてくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月19日

脳内出血の再発リスク、血圧160未満では大差なし?――ただし死亡と脳梗塞は別問題か

元
2026  5月  韓国


脳内出血を起こしたあと、再発を防ぐために血圧管理が大事であることはよく知られている。しかし、血圧をどのくらいまで下げればよいのかは、まだはっきりしていない。

血圧は低いほどよいと思われがちだが、低すぎると低血圧や腎機能の悪化などの問題も起こりうる。

そこで脳内出血後に生き残った人たちについて、その後の血圧と、死亡、脳梗塞、脳内出血の再発との関係をくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月16日

新たなサラサラ薬への布石か? 脳梗塞再発と出血リスクの不都合な現実

元
2026  5月  日本


非心原性脳梗塞やTIAでは、再発を防ぐために抗血小板薬などの抗血栓薬が使われる。しかし、実際の日本の医療現場で、初回発症後にどのくらい再発するのか、死亡や出血、心臓の病気がどのくらい起きるのかは、十分にはわかっていなかった。

そこで、一度再発した後に、次にどんな問題が起きやすいのかについて日本での実態をくわしくしらべてみたそうな。

2026年4月12日

その瘤、本当に犯人か? 破裂脳動脈瘤で行われた重すぎる日本の手術

元
2026  4月  日本


破裂した脳動脈瘤の治療では、近年はカテーテルを使う血管内治療が主流になってきた。だが、巨大瘤、解離性瘤、blister-like瘤、紡錘状瘤、重要な血管の枝を巻き込む瘤など、形が複雑なものでは血管内治療だけでは安全に治療しきれないことがある。

とくに急性期では、抗血小板薬の問題や再出血の危険もある。そこで、急性期バイパス手術の成績を確かめるとともに、どんな症例でバイパスを選ぶべきかを整理してみたそうな。

2026年4月3日

ワクチン後の脳出血はなぜ問題なしとされたのか

元
2026  3月  香港


新型コロナのmRNAワクチンのあとに脳出血が起きることがあるのかについては、これまでの研究でも結論が分かれている。リスクが上がるとする報告もあれば、変わらない、あるいは下がるとする報告もある。

そこで、「もしワクチンに関係した特別な仕組みで脳出血が起きているなら、その後の経過も普通の脳出血とは違うのではないか」と考え、 

ワクチン接種後に起きた脳出血と、ふつうに起きた脳出血とで、その後の死亡や体の不調の増え方に違いがあるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月26日

脳卒中のあと、服薬を守るほど死亡が少ないは信用できるのか?

元
2026  3月  スイス


脳梗塞やTIAを起こしたあとは、再発を防ぐために抗血小板薬、脂質低下薬、血圧の薬などを続けることが大切である。ところが実際には、退院後に薬を十分に続けられない人が少なくない。

薬を飲み続けることが、その後の再発や死亡とどう関係しているのかは重要な問題である。そこで、脳梗塞またはTIAのあとに再発予防の薬がどれくらい続けられているのか、また、それがその後の経過とどう関係するのかを大規模データでくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月25日

糖尿病薬メトホルミンがくも膜下出血を防ぐ!?

元
2026  3月  韓国


頭の中の血管にできる頭蓋内動脈瘤は、成人のおよそ3%にみられるとされる。これが破れるとくも膜下出血を起こし、命に関わったり重い後遺症を残したりすることがある。動脈瘤に対してはクリッピングやコイリングといった治療が行われるが、治療後も長い目で見た出血予防は大事な課題である。

メトホルミンは糖尿病の治療薬としてよく使われているが、これまでの基礎研究では、動脈瘤ができたり破れたりするのを抑える可能性が示されてきた。また先行研究では、メトホルミンを使っている人で動脈瘤性くも膜下出血が少ない可能性も示唆されていた。

そこで、頭蓋内動脈瘤の治療を受けた2型糖尿病患者で、メトホルミン使用がその後のくも膜下出血リスクと関係するかを全国規模データでくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月16日

抗凝固薬+抗血小板薬で日本人の脳梗塞は減らず、死亡は増えた」

元
2026  3月  日本


心房細動のある高齢者では、脳梗塞を防ぐ基本の薬は抗凝固薬である。ところが実際には、心筋梗塞や動脈硬化、過去の脳梗塞などをあわせ持つ人も多く、「抗凝固薬だけでなく抗血小板薬も足したほうが、血管のつまりをもっと防げるのではないか」と考えられることがある。

だがその一方で、薬を重ねれば出血の危険も高まりやすい。特に高齢者では、腎機能の低下、血管のもろさ、多剤併用、転倒しやすさなどが重なり、話が単純ではない。

そこで、75歳以上の心房細動患者で、抗凝固薬だけの場合と、抗凝固薬に抗血小板薬を足した場合とで、実際の成績に差があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月12日

スタチンは本当に無害なのか日本人脳内出血患者で低LDL-Cほど死亡率が高かった理由

元
2026  3月  日本


LDL-Cは、いわゆる悪玉コレステロールであり、これを下げることで心筋梗塞や脳梗塞などの予防につながることが知られている。

一方で、コレステロールが低すぎると血管がもろくなり、出血しやすくなったり、出血後の修復がうまくいかなくなったりする可能性も指摘されている。これまでにも、脳内出血のあとにLDL-Cが低い患者ほど短期予後が悪いという報告はあったが、出血の場所や原因、スタチンや抗血栓薬の影響まで含めて詳しく調べた研究は多くなかった。

とくに日本人を対象にした大規模データは少なく、日本は脳内出血が比較的多い国でもあるため、この点をはっきりさせるべく自然に起こった脳内出血のあとで、LDL-Cの値が短期予後にどう関係するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月10日

症状がない頸動脈狭窄にステントを急ぐべきでない理由

元
2026  1月  ブラジル


頸動脈狭窄は、脳梗塞の大きな原因のひとつである。これまで、首の動脈の詰まりのもとを直接取り除く頸動脈内膜剥離術(CEA)は、脳卒中予防の代表的な治療として広く行われてきた。

ところが近年は、頸動脈ステント留置術(CAS)が広がったことに加え、スタチン、抗血小板薬、血圧管理などの内科治療もかなり進歩してきた。そのため、「いまでも手術は本当に必要なのか」「どんな人に治療の上乗せ効果があるのか」を改めて見直す必要が出てきた。

特に、まだ症状のない無症候性頸動脈狭窄では、それらの点が大きな問題になっている。そこで、現在の治療環境の中でCEAの役割を整理しなおしてみたそうな。

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