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2025年9月28日

血栓回収神話の崩壊──軽症脳卒中ではなぜ“害”が勝るのか?

2025  9月  中国


これまでの大規模研究では、前方循環の大血管閉塞(ELVO)に対して「血栓回収療法(MT)」を行うと、通常の内科的治療(MM)よりも良い結果になると報告されてきた。

ただし、それは主に中等症から重症の患者(NIHSSスコア6以上)を対象としており、軽症(NIHSS <6、以下mELVO)の患者は多く除外されていた。

しかし実際には、ELVO患者の約1割は軽症で発症する。その一部は薬だけでは回復が不十分なことがあり、静注の血栓溶解療法(IVT)で血流を回復できるのも限られている。

つまり軽症でも治療が必要な場合があるかもしれないが、MTが本当に役立つのかははっきりしていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月8日

血管内治療で死亡率2倍──脳外科医の“誘い文句”に注意せよ

2025  6月  アメリカ


虚血性脳卒中は、世界中で多くの人の命や生活の質に影響を与えている。血管内治療(EVT)は、発症してすぐの虚血性脳卒中に対して効果があるとされているが、実際にこの治療を受けられるのは大血管が詰まっている一部の患者に限られている。

アメリカではEVTを使う機会が増えているものの、短期的・長期的な結果についての情報はまだ少ない。そこで、EVTを受けた脳卒中患者での実際の使われ方や、入院中の経過がどうだったかを全国データからくわしくしらべてみたそうな。

2025年1月13日

軽症なのに悲惨な結末!血栓回収療法、その知られざる実力

2025  1月 アメリカ


大血管閉塞(LVO)を伴う軽度の急性脳梗塞において、血栓溶解療法や血栓回収療法(以下、介入療法)はどの程度効果があるのかは、これまで明確ではなかった。

そこで、軽度脳梗塞患者の短期および長期的な予後を、投薬のみの治療(BMT)と介入療法の間でくらべてみたそうな。

2024年12月23日

ステントのすすめに注意!過剰医療が命を奪う現実

2024  12月  アメリカ


無症状の頸動脈狭窄患者に対する手術は、脳卒中予防のために行われている。

しかし、術後に死亡や脳卒中が発生するリスクが存在し、その利益が本当にリスクを上回るのかが議論されている。

そこで、太平洋岸北西部の施設での治療実績を分析し、手術がリスクを高めている可能性をくわしくしらべてみたそうな。

2023年7月24日

追跡不能:血栓除去術の闇

2023  7月  ドイツ


カテーテルを使った機械的血栓除去術(MT)は大血管閉塞型の脳梗塞治療に適用される。

しかし現実条件下でMTを受ける患者は、有効性の根拠となった臨床試験での最適化された組み入れ基準から大きくはずれていることが少なくない。

さらに、術後90日におこなわれるフォローアップデータが欠落(Missing outcome data:MOD)している患者が 8- 20%あることも報告されている。

これらMODは治療効果を過大評価する可能性の一因でもあるので、MODのメカニズムをあきらかにするべく関連要因をくわしくしらべてみたそうな。

2023年7月6日

脳卒中治療の闇:血栓除去術失敗の予兆

2023  6月  アメリカ


脳梗塞でのカテーテルによる機械的血栓除去術の失敗(MTF)は症例の約15%にみられる。

そこで、MTFを予測する因子をくわしくしらべてみたそうな。

2023年7月3日

脳動脈狭窄:血管内治療の必要性を問う

2023  6月  中国


頭蓋内の動脈狭窄にたいして血管内治療と内科治療のどちらが優れているのかはあきらかになっていないので、

現在入手できるランダム化比較試験の結果をもとに2つの治療法の安全性と有効性をくらべてみたそうな。

2023年6月21日

血栓除去後の脳:急性期の認知障害

2023  6月  イタリア


中大脳動脈閉塞にたいする機械的血栓除去術をおこなうと,大脳基底核の梗塞が検出されることがある.

これらの患者の機能的転帰は良好であることが多いが、認知的転帰についてはあまり知られていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2023年4月6日

「高齢」脳梗塞の血栓除去術 1年後転帰

2023  3月  ドイツ


脳梗塞への機械的血栓除去術のランダム化比較試験では、80歳以上の割合はきわめて低くデータがほとんどないので、全国規模の調査からくわしくしらべてみたそうな。

2023年2月6日

コクラン:脳動脈狭窄への血管内治療は「迷惑」

2023  2月  中国


頭蓋内動脈狭窄症(ICAS)はプラークの蓄積によって脳の血管が狭くなっている状態をさす。

とくに脳卒中の症状が出ている場合を、症候性ICASとよぶ。

ICASの治療には抗血小板薬をもちいる内科的治療と、カテーテルを操作してステントなどで血管を拡げる血管内治療とがある。

内科的治療にくわえて血管内治療をおこなうことが症候性ICAS患者の死亡やさらなる脳卒中を防ぐことになるのか、これまでの研究のメタアナリシスをこころみたそうな。

2021年12月7日

コイルとクリップ 合併症がおおいのはどっち?

2021  11月  台湾


動脈瘤破裂によるくも膜下出血の治療は、クリップやコイルによって再出血を防ぐことを指す。

再出血のほかに、血管攣縮と遅発性の脳梗塞も合併症として起こりうる。

くも膜下出血治療後の再出血、血管攣縮、脳梗塞などの合併症の、アジア人についての長期の報告はほとんどないので、くわしくしらべてみたそうな。

2021年6月25日

Neurology誌:血栓除去術でかえって梗塞が拡大する

2021  6月  フランス

脳梗塞のあと、血管内治療により血栓除去に成功したとしても期待される回復を示す患者は半数にも満たない。

この理由をあきらかにするべく、再開通に成功した脳梗塞患者への、血栓除去術の試行回数と新たな塞栓域の拡がりおよび予後不良(mRS2以上)との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2021年5月20日

NEJM誌:脳底動脈の血管内治療 やる意味ない

2021  5月  オランダ


脳底動脈の閉塞による脳梗塞患者への血管内治療(血栓除去術)の有効性は証明されていないので、マルチセンター試験でくわしくしらべてみたそうな。

2021年2月19日

Radiology誌:脳梗塞の血栓除去術の実際

2021  2月  アメリカ


脳梗塞は脳卒中全体の87%を占める。

血管内で血栓を摘出するデバイスが認可されたのが2004年。
2015年には5つのランダム化比較試験の結果を受けてそのガイドラインが改定された。

その後2年間の血栓除去術の実際の状況をくわしくしらべてみたそうな。

2021年1月28日

脳梗塞の機械的血栓除去術の日常

2021  1月  ドイツ


脳梗塞患者での血管内の機械的血栓除去術の有効性が2015年にあきらかにされて以来、日常臨床シーンでの報告はいまだ少ない。

そこで、ドイツでの機械的血栓除去術の全記録を評価してみたそうな。

2020年10月26日

Stroke誌:再灌流療法に占める軽症患者

2020  10月  アメリカ


急性脳梗塞患者の半数以上は軽度の障害を負う。

しかし再灌流療法(血栓溶解療法や血栓除去術)に占める軽症患者の割合についての報告は少ないのでくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月2日

頭蓋内ステントは役に立つの?

2020  7月  アメリカ


動脈硬化で狭くなった血管への自己拡張型の頭蓋内ステント(Wingspan stent)は2005年に人への適用が例外的に認可された。

しかしのちのSAMMPRIS試験により脳卒中と死亡が有意に増加することがわかり、2012年にFDAは頭蓋内ステントは脳卒中予防効果なしと結論づけた。

しかし一部のステント支持者によるWEAVE研究の成果をうけて、FDAは過去7日間に脳卒中症状のない患者に限るなど条件を厳しくしてその使用を最近 認可した。

そこで、このあらたな適用基準でどれくらいの患者にベネフィットがあるものか、SAMMPRISのデータを再解析してみたそうな。

2019年9月1日

脳卒中経験者のツイッターを感情分析した


Stroke Survivors on Twitter- Sentiment and Topic Analysis From a Gender Perspective
2019  8月  スペイン
若年者の脳卒中が増えている、とくに低中所得国で。

彼らがツイッターでつぶやく言葉には意図せずとも感情があらわれていて、健康状態の反映とも考えられる。

いっぱんに女性の脳卒中経験者はQoLが低くうつ症状が重いという。

そこでツイッターの内容を分析して感情の偏りについて男女べつのちがいをくわしくしらべてみたそうな。



2007-2018の脳卒中に関係するツイートをすべて抽出して、投稿者にコンタクトをとり脳卒中経験者であることを確認した。

これらツイートのワードの感情的偏りを8つの基本感情(怒り、恐れ、期待、驚き、喜び、悲しみ、信頼、嫌悪)にもとずいて分類した。

解析に際し、プルチック(plutchik)モデルとヘドノメーター(hedonometer)を用いた。



次のことがわかった。

・全5257433ツイートのうち最近の15%である800424ツイートを解析した。

・このうち女性は244人で396898ツイート 男性は235人403526ツイートで、彼らが脳卒中経験者であることを確認した。

・ポジティブな感情(期待、信頼、喜び)の出現率はあきらかに女性で高く、

・ネガティブな感情(嫌悪、恐れ、悲しみ)の出現率は男性に高かった。

・構造的トピックモデル(structural topic modeling)解析による幸福度スコア(happiness score)はほとんどのトピックで女性が高レベルだった。

脳卒中経験者のツイートを解析したところ、女性は男性よりもポジティブな感情表現がおおく幸福度も高かった、


というおはなし。

図:ハピネススコア ツイッター


感想:

地道な活動が求められる医療分野にツイッターは向いていない。

自己顕示欲のつよいごく一部のひとたちの自慢会場になってしまっているので注意が必要だ。↓
脳外科医のつぶやきはフェイクニュース

2019年4月29日

機械的血栓除去に適した患者の割合


How many stroke patients might be eligible for mechanical thrombectomy?
2016  12月  イギリス

脳の血管内の詰まりをステントリトリーバーで掻き出す(機械的血栓除去)が好成績を収め期待されているという。

この治療法の普及には病院間の連携や 患者の適合 除外を判断する基準をそろえる必要がある。

しかしこれまでおこなわれた7つの臨床試験では患者選別の基準が各々ことなっている。これらの基準を共通の患者に適用したばあい、いったいどれだけの患者が治療に適合するものか くわしくしらべてみたそうな。



脳卒中患者データベースから、
発症6時間以内でCTアンギオ、CTパーフュージョンのデータがとれている263人の患者記録を抽出して、

これまでおこなわれた機械的血栓除去の7つの臨床試験 (MR CLEAN, EXTEND–IA, ESCAPE, SWIFT-PRIME, REVASCAT, THERAPY, THRACE)の患者選別基準をそれぞれ適用したところ、



次のことがわかった。

・各基準ごとに適合する患者は53%-3%まで幅があった。

・たとえば4種類の臨床試験基準に適合した患者は17%で、すべての臨床試験基準に適合した患者は1%だった。

・もっとも影響のあった除外理由はCTアンギオで「主幹動脈の閉塞」が認められないケースだった。

・適合基準を「画像診断でASPECTスコアが6より大」としたときに患者の16%が残り、さらにこのうち40%はパーフュージョン条件で除外され、半数以上がNIHSSスコアで除かれた。

発症から6時間以内で画像診断基準を満たした患者はおよそ15%いて、機械的血栓除去術の可能性ありと考えられた。しかしこれまでの臨床試験基準をすべてあてはめると残った患者は 1%のみだった、


というおはなし。
図:機械的血栓除去術の除外要件


感想:

機械的血栓除去術はお医者さんの自慢ネタとして しばしばその成果が大きく誇張されている。↓
脳外科医のつぶやきはフェイクニュース
共通の基準がまとまらない理由はこのあたりにありそうだ。

2018年12月6日

Stroke誌:太い動脈がキッチリ詰まっているときの2症状


Large Vessel Occlusion in Acute Stroke - Stroke
2018  10月  ドイツ

主幹動脈の閉塞でアルテプラーゼをつかった血栓溶解治療をおこなったあと、残った血栓を掻き出す機械的血栓除去術をおこなうことがある。

しかし機械的血栓除去術ができる施設は限られているので、救急搬送まえにその必要の有無を判定できることが望ましい。

主幹動脈の閉塞と機械的血栓除去術の必要性を入院まえに判定する方法がいくつも提案されてきた。おおくは運動機能に着目したものであるがその精度は低い。

今回、運動機能によらず皮質症状である失語と空間無視からその判定ができるものかくわしくしらべてみたそうな。

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