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2026年2月6日

「無症候性」出血は“無害”ではなかった:血栓回収後の予後悪化の真相

2026  1月  ドイツ


機械的血栓回収療法(EVT)のあとには、一定の割合で脳内出血が起こることが知られている。症状が急に悪化するタイプの出血(症候性出血)は危険で予後が悪いことがはっきりしている。

一方で、症状の悪化を伴わない出血は「無症候性出血」と呼ばれ、これまでは画像上は出血しているが臨床的には大きな問題にならないことが多いと考えられてきた。
しかし最近になって、無症候性とされる出血でも、その後の回復や生存率に影響しているのではないかという疑問が出てきた。

そこで、EVT後の「無症候性出血」が本当に軽い出来事なのかを、大規模データで検証してみたそうな。

2026年2月9日

無症候性モヤモヤ病の手術は必要か:その「推し」、比較がズルくないか

2026  1月  アメリカ


無症候性のモヤモヤ血管症は、近年はMRIなどの画像検査で偶然見つかることが増えている。

しかし、無症候性の段階でバイパス手術をするのがよいのか、様子見がよいのかははっきり決まっていない。

そこで、バイパス手術を受けた人を集め、無症候性と症候性で手術の安全性やその後の脳卒中の起こりやすさに差があるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年1月25日

3人に1人に起きる“無症候性”脳出血は本当に無害だったのか?

2026  1月  中国


血管内治療(EVT)は、太い血管が詰まった脳梗塞に対して高い確率で血流を再開させる治療である。しかし、血管が開いても必ずしも後遺症が軽くならない例が少なくなく、「再開通しても回復しない」ことが問題になっている。

これまで注目されてきたのは、症状が悪化する明らかな脳出血(症候性脳内出血)であった。一方、画像では出血があるが症状の悪化を伴わない「無症候性脳内出血」は、臨床的にあまり重要でないものとして扱われてきた。

しかし最近の研究では、この無症候性出血も長期予後に悪影響を与えている可能性が示唆されている。そこで、EVT後に見られる無症候性脳内出血が、本当に「問題ない所見」なのかを、大規模試験のデータを用いて検証してみたそうな。

2026年2月20日

血栓回収後「出血62.9%」で安心?──高精度予測モデルの違和感

2026  2月  中国


急性の脳梗塞(とくに太い血管が詰まるタイプ)は、できるだけ早く血流を戻せるかどうかで、その後の回復が大きく変わる。

機械的血栓回収療法(MT)は血流を戻す治療として有効性が示されている一方で、治療後に脳内で出血が起きる「出血性転化(HT)」という合併症が比較的よく起こり、重くなることもある。

そこで、MTを受けたあとにHTが起きやすい人を早い段階で見つけるために、HTの起こりやすさを予測するモデル(ノモグラム)の作成をこころみたそうな。

2026年4月14日

軽症脳梗塞でも安心できない 小さな脳内出血で死亡率が急上昇

2026  4月  カナダ


脳梗塞のあとに頭の中で出血が起こると、その後の回復に悪い影響が出やすいことが知られている。とくに軽症の脳梗塞では、もともと回復しやすいと考えられやすいため、たとえ小さな出血でも見過ごせない影響を持つ可能性がある。

そこで、軽症の虚血性脳卒中で頭蓋内出血が起きた場合に、その後の経過にどのような影響があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月10日

症状がない頸動脈狭窄にステントを急ぐべきでない理由

2026  1月  ブラジル


頸動脈狭窄は、脳梗塞の大きな原因のひとつである。これまで、首の動脈の詰まりのもとを直接取り除く頸動脈内膜剥離術(CEA)は、脳卒中予防の代表的な治療として広く行われてきた。

ところが近年は、頸動脈ステント留置術(CAS)が広がったことに加え、スタチン、抗血小板薬、血圧管理などの内科治療もかなり進歩してきた。そのため、「いまでも手術は本当に必要なのか」「どんな人に治療の上乗せ効果があるのか」を改めて見直す必要が出てきた。

特に、まだ症状のない無症候性頸動脈狭窄では、それらの点が大きな問題になっている。そこで、現在の治療環境の中でCEAの役割を整理しなおしてみたそうな。

2026年2月13日

大梗塞で血栓回収が有利に見えるワケ:見える効果、見えない出血

2026  1月  アメリカ


脳梗塞の「血栓回収療法(EVT)」は、詰まった血管をカテーテルで開ける強力な治療である。

これまでは、すでに脳のダメージ範囲が広いタイプ(広範な梗塞、large core)では、治療しても効果が乏しい、あるいは危険が増えると考えられがちだった。

ところが最近、広範梗塞を対象にした複数の臨床試験(RCT)がそろってきて、「広範梗塞でもEVTが役に立つ可能性」が現実のものになってきた。

そこで、そのRCT群をまとめ、何が分かって何がまだ不明かを整理してみたそうな。 

2026年1月11日

日本人心房細動患者の8割が抗凝固薬使用中―それでも起きた認知機能低下

2025  12月  日本


心房細動は脳梗塞の大きな原因のひとつであり、現在では抗凝固薬によって脳梗塞の発症はかなり防げるようになってきた。

しかし最近、脳梗塞を起こしていない心房細動患者でも、認知機能が低下しやすいことが報告されている。
その理由として、無症候性脳梗塞や微小出血など、MRIで見える脳の傷が関係しているのか、それとも別の仕組みがあるのかははっきりしていない。

そこで、心房細動患者の認知機能低下が、脳MRIで確認できる脳病変と関係しているのかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月20日

無症状の脳血管攣縮の頻度と結末

2022  10月  アメリカ


脳血管攣縮はくも膜下出血によくみられる合併症であり、予後を悪化させると考えられている。

しかし、無症候性の脳血管攣縮の臨床的意義はよく理解されていない。

その頻度と機能的転帰についてくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月19日

「深部は減り、表層が増える」逆転現象:日本の脳内出血30年

2025  9月  日本


脳内出血は、命にかかわり後遺症をもたらす危険な病気である。そのため「どのくらい発症しているのか」を長い目で見て調べることは、とても大事である。

さらに、出血する場所によって原因や治療の仕方がちがうため、「どの部位でどれくらい起きているか」を知ることも予防や治療の手がかりになる。

これまで日本の研究では脳卒中全体の動向は報告されてきたが、脳内出血を出血部位ごとに細かく追った研究は少なかったのでくわしくしらべてみたそうな。

2023年5月26日

無症状もやもや病 隠された5年間の脳卒中リスク

2023  5月  日本


無症状のもやもや病患者における長期的な転帰は不明である。

そこで、5年間の脳卒中リスクとその予測因子をくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月8日

めまいで病院へ行っただけなのに血栓溶解薬? 増え続ける“脳卒中ではない患者”への過剰治療

2026  2月  ノルウェー


めまいは救急外来でよくある症状である。しかし、その多くは良性である一方で、3〜5%ほどは後方循環の脳卒中であり、しかも後方循環脳卒中の最大20%は「めまいだけ」で始まることがある。そのため、良性の前庭障害と脳卒中を見分けることが非常に重要である。

ところが、急性期のCTやMRIは、めまい患者の脳卒中診断では十分に見つけきれないことがあり、HINTSやSTANDINGといったベッドサイド診察のほうが高い診断精度を示すとされている。

一方で、血栓溶解療法をできるだけ早く始めようとする流れは、脳卒中ではない患者にまで治療してしまう危険もある。そこで、めまい患者への血栓溶解療法(IVT)の実態をくわしくしらべてみたそうな。
  

2025年6月5日

病院に行ったら後遺症!? 軽症くも膜下出血と“過剰治療”の落とし穴

2025  5月  日本


くも膜下出血(SAH)は、再出血や脳血管のけいれん(血管れんしゅく)などの合併症を防ぐため、できるだけ早く治療を始めるのがよいとされている。

でも実際には、すぐに病院へ行かない人もいて、発症から4日以上たってから入院するケースもある。こうした"遅れてやってきた人たち"に対して、どんな治療がされて、結果がどうなっているかは、これまであまりよくわかっていなかった。

そこで、日本の複数の病院から集めたデータを使って、その実態をくわしくしらべてみたそうな。

2020年11月12日

軽い脳卒中なのに動脈瘤がある率

2020  11月  イギリス


未破裂の頭蓋内動脈瘤はCTやMRIで偶然みつかることがおおく、成人の約3%に存在する。

しかし、一過性脳虚血発作(TIA)や軽度脳卒中患者での有病率のデータは少ない。

これらはリスク因子が共通しているため二次予防治療による破裂リスクの軽減も期待される。

そこで、TIAや軽度脳卒中患者での未破裂の頭蓋内動脈瘤の有病率と破裂リスクについてくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月28日

“いびつな動脈瘤”をいじった結果… 若者を殺すのは術後の合併症だった

2025  6月  日本


非嚢状型の脳動脈瘤(たとえば解離性や紡錘状、血豆のようなタイプ)は、ふつうの袋状の動脈瘤とは違って、形がいびつで治療がむずかしいとされている。

特にくも膜下出血(SAH)を引き起こした場合の予後が悪いとされる一方で、大規模な疫学的比較研究は少なかった。そこで、そうした非嚢状型の動脈瘤がくも膜下出血を起こしたときに、治療後の回復にどんな影響を与えるのかを、ふつうの嚢状型と比べてみたそうな。

2024年7月4日

もやもや病の救世主:予防と回復を実現する遠隔虚血コンディショニング!

2024  7月  中国


もやもや病(MMD)は小児の脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)のおもな原因である。

さいきんの成人MMDを対象とした臨床試験では、遠隔虚血コンディショニング(RIC)が脳血流を増加し、動脈の狭窄や閉塞の進行を遅らせる効果が報告された。

そこで、小児MMDに対する遠隔虚血コンディショニング(RIC)の安全性と有効性をくわしくしらべてみたそうな。

2025年12月15日

機械的血栓回収、期待外れ? 回復も救命も変わらなかった理由

2025  12月  イタリア


遠位中等血管閉塞(DMVO)は、脳のやや細い血管が詰まるタイプの脳梗塞である。
血管が細いためカテーテルが入りにくく、治療が難しい一方、詰まる場所によっては失語や手足の麻痺など大きな後遺症を残すことがある。

そのため「機械的血栓回収MT)で取るべきか?」「薬だけの治療(BMT)で十分か?」という議論が続いてきた。
そこで、どちらが本当に良いのかを、過去の研究をまとめて検証してみたそうな。

2025年6月4日

くも膜下出血の本当の敵は誰だ──DCIというスケープゴート

2025  5月  日本


くも膜下出血(aSAH)は、命に関わることも多いタイプの脳卒中で、助かっても重い後遺症が残ることが多い。そのなかでも、発症から数日たってから起きる「遅発性脳虚血(DCI)」が、回復をじゃまする大きな原因になっている。

これまでDCIは「血管が縮むこと(血管攣縮)」が原因と考えられていたが、それを抑えても良くならない人が多い。だからこそ、DCIのほんとうの仕組みや、それに効く治療法をくわしくみなおしてみたそうな。

2025年12月8日

未破裂脳動脈瘤の「予防手術」は本当に必要か──10人に1人が重い障害を負う現実

2025  12月  


未破裂の脳動脈瘤は、破裂するとクモ膜下出血を起こし、命に関わる非常に危険な状態になる。そのため、破裂する前に治療するべきかどうかを判断するときには、「自然に破れる確率」と「治療自体のリスク」の両方を比べる必要がある。

しかし、これまで一般に広まっていた手術リスクの数字は、一部の専門施設や優れた術者によるデータに偏りがちで、世界全体の実情を反映しているとは言いにくかった。特に開頭クリッピングは「昔より安全になった」と語られてきたが、その裏付けとなる大規模データは不足していた。

そこで、世界20施設・3705例という大規模な国際データを用いて、未破裂脳動脈瘤の予防的手術が現在どれほど安全なのかを実際の数値としてしらべてみたそうな。

2017年10月12日

目の角膜の神経と脳梗塞の関係


Corneal Confocal Microscopy Detects Corneal Nerve Damage in Patients Admitted With Acute Ischemic Stroke
2017  10月  カタール

脳卒中リスクの高まりを確認する方法としてMRIによる無症候性の脳梗塞や微小出血、白質病変の観察がある。

いっぽう目の共焦点顕微鏡検査では 非侵襲的に角膜内の細胞や神経線維の構造を観察できる。

いくつかの神経変性疾患(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症)では角膜神経の消失がおきていることから脳梗塞患者ではどうか、しらべてみたそうな。


急性脳梗塞患者130人(57糖尿病なし、32耐糖能低下、41人糖尿病)と28人の健常者について、角膜の共焦点顕微鏡検査を行い、角膜神経の繊維密度、枝密度、長さを測ったところ、


次のことがわかった。

・脳梗塞患者で角膜神経の繊維密度、枝密度、長さがあきらかに低下していた。

・角膜神経の各計測値は、HbA1cや中性脂肪と関連していた。

・しかし脳卒中のリスク要因とのあきらかな関連は確認できなかった。

角膜の共焦点顕微鏡検査は 急性脳梗塞患者の角膜神経の消失を確認できるかんたんかつ非侵襲的な方法である、


というおはなし。
図:急性脳梗塞患者の角膜神経

感想:

へぇ、角膜って神経とおってんだ。でも視力が低下した理由とはちがうとおもう。

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