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2019年8月26日

脳梗塞治療に酪酸サプリメント


Transplantation of Fecal Microbiota Rich in Short Chain Fatty Acids and Butyric Acid Treat Cerebral Ischemic Stroke by Regulating Gut Microbiota
2019  8月  中国

アルツハイマー病やパーキンソン病、多発性硬化症などの神経疾患では胃腸症状をともなうことがおおいとする報告が増えている。

中枢神経系へのダメージが内分泌系や免疫系をとおして腸内細菌の多様性を壊すディスバイオシス(dysbiosis)を引き起こし、腸の透過性(permeability)を高め腸内物質が体内を移動しやすくなる。

この漏れやすくなった腸(Leaky gut)を修復できれば脳梗塞で損傷した血液脳関門にもベネフィットがあるかもしれない。

腸脳相関(gut-brain axis)により腸と脳には双方向コミュニケーションがあり、これを介するものの1つに短鎖脂肪酸がさいきん挙げられるようになった。

そこで腸内細菌叢を改善し短鎖脂肪酸をあたえることで脳梗塞に影響があるものか実験してみたそうな。

2018年5月22日

脳卒中に負けない食糞レシピとは


Age-related changes in the gut microbiota influence systemic inflammation and stroke outcome
2018  5月  アメリカ

消化管と中枢神経系は相互作用することがわかっていて「腸脳相関」と呼ばれている。しかし腸脳相関と老化との関係はあきらかになっていない。

そこで 老化病でもある脳卒中モデルについて、高齢者に若年者の腸内細菌を移植するとどのような変化がもたらされるか、動物実験してみたそうな。


高齢ネズミと若年ネズミについて、
抗生物質で自身のもつ腸内細菌叢を除去したのち、別の 年齢の異なるネズミの糞を食事に混ぜて 5日間与えた。

2ヶ月後、人為的に脳梗塞にして その後の行動検査、生存率、炎症反応などをしらべたところ、


次のことがわかった。

・食糞させなかった若いネズミの腸内細菌叢の老化度を示す FirmicutesとBacteroidetes の比(F/B)は、脳卒中後に9倍になり高齢ネズミのそれと同レベルになった。

・若年ネズミへ与えた高齢ネズミの糞によりF/Bは6倍になり腸内細菌叢が高齢ネズミ化した。さらに死亡率は上昇し、運動機能が低下した。炎症性サイトカインも増加した。

・逆に高齢ネズミに与えた若年ネズミの糞により、F/Bは9分の1になり腸内細菌叢が若年化し、生存率が改善した。

年齢と腸内細菌叢の状態が脳卒中からの回復に影響することがわかった。食事から他人の糞を摂り込むプロバイオティクス的脳卒中対策が可能かも、、


というおはなし。

図:腸内細菌叢の若さと脳卒中生存率

感想:

この論文によると、人に応用する場合の「食糞レシピ」はこれ↓
若者の大便100gを1リットルの生理食塩水に溶いて、その上澄みを50ccずつ凍らせて保存し 毎日1つ食事に混ぜる。
勝手にやると危険そうなので お医者様に相談したほうがいい。

[腸脳相関]の関連記事

2023年6月28日

脳卒中と腸内細菌叢:20年の研究から見えた真実

2023  6月  中国


脳卒中と腸内細菌叢との関係について、過去20年間の研究から、キーワード、注目のテーマ、今後の動向についてレビューしてみたそうな。

2024年10月5日

脳出血リスクを左右する腸内細菌があきらかに!

2024  9月  中国


脳卒中は血管の問題が中心と思われるが、実は腸内環境が脳の健康に大きく関与していることが近年の研究で明らかになっている。

腸内細菌が脳卒中リスクにどのように影響するのか、そしてそれをどのように防げるのか、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血(aSAH)と腸内細菌の因果関係を明らかにするため、メンデルランダム化法(MR解析)を用いてくわしくしらべてみたそうな。

2020年1月16日

「長芋」を食べると手が動くようになる根拠


Short-chain fatty acids improve post-stroke recovery via immunological mechanisms
2019  12月  ドイツ

脳卒中は はなれた臓器にも影響をあたえる全身性の病気であるとの考え方があって、たとえば脳卒中のあとに腸内細菌叢の多様性が壊滅的影響をうける(dysbiosis)ことが知られている。

腸と脳は双方向に干渉しあっている(腸脳相関やgut-brain axis)ことから腸のダメージが脳卒中の回復をさまたげるとする報告がすくなくない。

この関係を仲介する物質の有力な候補として、血液脳関門を通過できる酪酸などの短鎖脂肪酸(Short-chain fatty acids:SCFA)が考えられている。

そこで、SCFAをサプリメントとしてあたえたときの脳卒中の回復を動物で実験してみたそうな。

2016年7月20日

脳卒中は腸内細菌に影響し うんこ移植で治る


Microbiota Dysbiosis Controls the Neuroinflammatory Response after Stroke
2016  7月  ドイツ

脳が虚血になると免疫システムが刺激される。これには腸内細菌叢が深く関わっているとされ 腸脳相関の働きと考えられる。

そこで、脳虚血と腸内細菌叢、免疫反応についてネズミで実験してみたそうな。


次のことがわかった。

・脳虚血後 ネズミの腸内細菌叢の構成が大きく変わり、消化管の蠕動運動も弱くなった。

・脳梗塞にしたネズミの腸内細菌を移植されたネズミを脳虚血にしたところ、偽移植よりも梗塞が酷かった。

・この時の腸で発生した免疫細胞の移動を追跡したところ、数日かけて脳に到達していた。

・逆に 健康ネズミの腸内細菌を脳梗塞ネズミに移植したところ、脳卒中の症状が改善した。

脳卒中の免疫反応に腸内細菌叢が強く関わっていた。腸内細菌を通じて脳卒中治療ができるかもしれない


というおはなし。

図:脳卒中ネズミのウンコを移植

感想:

うんこパワーをバカにしてはいかんね。
nature.com:糞便移植で脳卒中が治るかも

2016年4月10日

脳卒中になったとき腸内細菌がいないと、、


Depletion of Cultivatable Gut Microbiota by Broad-Spectrum Antibiotic Pretreatment Worsens Outcome After Murine Stroke
2016  4月  ドイツ

脳卒中後の感染症を防ぐために抗生物質がよく使われる。一方で 腸と脳の双方向ネットワークの働きが神経疾患に関係するという報告もある。

腸内細菌が脳卒中の進展にどう影響するか実験してみたそうな。


ネズミに複数の抗生物質を8週間与えて腸内細菌を死滅させた。抗生物質を中止して3日後、人為的に脳虚血にしたところ、


次のようになった。

・腸内細菌の有無は虚血直後の梗塞の大きさには影響しなかった。

・5日以降、免疫細胞が大きく減少していた。

・5-7日後に多くのネズミが大腸炎で死んだ。

・抗生物質を投与し続けるか、脳虚血まえに別の仲間から腸内細菌を移植することで死亡率を下げることができた。

腸内細菌が脳の梗塞を抑える効果は確認できなかったが、腸内細菌があったほうが死亡率が下がることはわかった、


というおはなし。

図:脳腸相関

感想:

腸脳相関って言うのな。知らなかった。

これ思い出した。↓
ネイチャー:糞便移植で脳卒中が治るかも

2020年6月9日

腸内細菌の異常と脳卒中の回復不良

2020  5月  中国


腸内細菌叢とその代謝物は、脳卒中において重要な役割を果たすことが報告されている。

腸内細菌叢由来の短鎖脂肪酸(SCFAs:short-chain fatty acids)は、免疫系、内分泌系、迷走神経系、およびその他の液性経路を介して直接的または間接的に脳機能を調節する。

しかし、脳卒中の重症度が異なる急性脳梗塞患者において、腸内細菌と短鎖脂肪酸の種類や脳卒中転帰との関連を評価した研究は比較的少ないのでくわしくしらべてみたそうな。

2016年4月13日

脳卒中で腸内環境が変わる


Brain injury induces specific changes in the caecal microbiota of mice via altered autonomic activity and mucoprotein production.
2016  4月  イギリス

腸内細菌の変化が脳の働きに影響を及ぼしうるという報告はあるがその逆はあまりない。

そこで脳の損傷が腸内細菌に与える影響を調べてみたそうな。


ネズミを人為的に脳卒中状態にして3日後、解剖していろいろと調べたところ、


次のことがわかった。

・盲腸内の腸内細菌叢の組成が変わった。特にペプトコッカスとプロボテラの変化が脳損傷の広がりと関連していた。

・盲腸のムコ蛋白生成 胚細胞数の変化から、これらの影響には自律神経系からのノルアドレナリン分泌が介在していると考えられた。

脳損傷により腸内細菌叢に変化が起きた。脳卒中後の麻痺性腸閉塞に関係しているかも知れない、


というおはなし。

図:脳卒中で腸内細菌変化

感想:

また腸脳相関だ。流行ってんのかな?
グーグルトレンドみると、

2019年3月23日

腸内細菌への長期の影響は


Rsearchers explore stroke's effects on microbiome -- ScienceDaily
2019  3月  アメリカ

腸と脳はたがいに関係しあってはたらいていて(gut-brain axis:腸脳相関)、脳卒中になると腸内細菌叢の構成がおおきく変わることが報告されている。

しかし長期の変化をしらべたものはないので動物実験してみたそうな。
2月の国際脳卒中会議でのウェストバージニア大学の報告。

2020年12月28日

脳梗塞患者での腸内細菌の変化

2020  6月  中国

脳梗塞患者の腸内細菌の多様性の乱れ(ディスバイオシス)と臨床的意味についてくわしくしらべてみたそうな。

2024年8月20日

便秘が脳梗塞リスクを2倍以上に引き上げる!遺伝的要因が示す新たな脅威

2024  8月  オーストラリア


脳梗塞は、世界中で重大な健康問題として知られており、その発症リスクを理解し、予防することが重要である。

従来、脳梗塞のリスク要因としては、高血圧、喫煙、糖尿病などが広く認識されているが、これだけではリスクを完全には説明できない。

そこで、便秘が脳梗塞のリスクを増加させる可能性があるという仮説を検証するために、大規模な英国バイオバンクのデータを用いて、くわしくしらべてみたそうな。

2017年1月1日

高血圧は腸内環境のせいだった


Alterations in the gut microbiota can elicit hypertension in rats.
2016  12月  アメリカ

腸内環境は脳卒中など心血管疾患と関連があるという考え方がある。

そこで高血圧が腸内細菌を入れ替えることで影響されうるものか実験してみたそうな。


普通の血圧のネズミ(WKY)と高血圧ネズミ(SHR)について、
次の4グループを作成した。

*WKYにWKYの腸内容物を食べさせた:WKY g-WKY
*WKYにSHRの腸内容物を食べさせた:WKY g-SHR
*SHRにSHRの腸内容物を食べさせた:SHR g-SHR
*SHRにWKYの腸内容物を食べさせた:SHR g-WKY


次のようになった。

・普通血圧ネズミに高血圧ネズミの腸内容物を与えたWKY g-SHRグループの収縮期血圧が26mmHg上昇した。

・高血圧ネズミに普通ネズミの腸内容物を与えたSHR g-WKYグループの収縮期血圧が低下傾向にあった。

・血圧が上昇したWKY g-SHRグループの糞便では腸内細菌の構成比率が明らかに変わっていた。

腸内細菌の共生バランスが収縮期血圧に影響していた。腸内環境操作で高血圧治療ができるかもしれない、


というおはなし。
図:糞便移植で高血圧を治療

感想:

降圧薬を飲むよりは害が少なそう。腸内細菌をいしょくするとその人の能力もコピーできるらしいから イチローの腸内細菌がほしいね。
参考:腸脳相関

2023年2月20日

腸内細菌と脳梗塞の因果関係

2023  2月  中国


脳梗塞の発生に腸内細菌の関与を示すエビデンスがふえつつある。

これらエビデンスは細菌の種類やくみあわせ、脳梗塞タイプで影響がことなる可能性があり一般化することがむつかしい。

そこで、特定の腸内細菌と種類別脳梗塞との因果関係をしらべるために、メンデルランダム化解析をこころみたそうな。

2019年6月5日

脳卒中での腸内細菌の変化


Dysbiosis of the intestinal microbiota in neurocritically ill patients and the risk for death
2019  5月  中国

重症筋無力症やパーキンソン病、脳卒中などの神経疾患と腸内細菌との関連が指摘されている。

また腸内細菌の多様性が失われる「ディスバイオシス」が死亡リスクと関連するという報告もある。

そこで、脳神経の疾患患者の腸内細菌の構成の変化と死亡リスクとの関連をくわしくしらべてみたそうな。

2025年8月23日

骨の味方が脳の敵に!? カルシウムと脳梗塞リスクの意外な関係

2025  8月  中国


脳梗塞(虚血性脳卒中)は脳血管が詰まって起こる病気で、日本を含むアジア地域で大きな健康問題となっている。これまでの研究では、血液中の金属元素の量と脳梗塞の危険性に関連があるのではないかと指摘されてきたが、それが本当に原因なのか、単なる相関なのかははっきりしていなかった。

さらに、アジア人を対象とした研究は少なく、十分な検証が行われていないのが現状である。そこで、血中の金属濃度と脳梗塞の発症との因果関係を遺伝子データを使ってくわしくしらべてみたそうな。

2025年8月19日

薬より強い?食物繊維が“脳卒中後うつ”を遠ざける驚きのメカニズム

2025  7月  中国


脳卒中は世界で2番目に多い死因であり、多くの人が後遺症を抱えて生活している。その中でも「脳卒中後うつ(post-stroke depression, PSD)」は3人に1人が経験するとされ、リハビリの妨げや再発・死亡リスクの上昇につながる大きな問題である。特に女性は男性よりもうつになりやすく、症状も重くなりやすい。

一方で、これまでの研究では「食事と気分」の関係が注目されてきた。特に食物繊維は腸内環境を整える働きがあり、心の健康にもつながるのではないかと考えられている。しかし「食物繊維とうつ」を調べた研究は多くても、「脳卒中後うつとの関係」を調べたものはほとんどなかった。

そこで、米国の大規模調査NHANESのデータを使って、女性における食物繊維摂取とPSDの関係をくわしくしらべてみたそうな。

2025年11月28日

脳卒中リハビリの成果が変わる―回復を加速させる腸内細菌の育て方

2025  11月  ナイジェリア


脳卒中の後遺症には、手足の麻痺や歩行障害といった身体機能の問題だけでなく、抑うつや不安などの気分の問題、さらには記憶力や判断力の低下といった認知面の障害も多くみられる。
運動リハビリは回復に役立つことが示されているが、それだけでは十分ではない場合がある。

近年、腸内細菌と脳の働きが互いに影響し合う「腸‐脳相関」が注目されている。脳卒中により腸内細菌のバランスが崩れ、炎症や回復の遅れにつながる可能性が指摘されており、腸内環境を整えるプロバイオティクスにより回復が促される可能性がある。

しかし、運動とプロバイオティクスを組み合わせた場合の効果はこれまで十分に調べられていなかった。そこで、両者を併用することでより大きな改善効果が得られるかをくわしくしらべてみたそうな。

2023年11月13日

衝撃!脳卒中後の隠れた苦悩とその予兆、英国研究が解明

2023  11月  イギリス


脳卒中における運動領域以外の有害な転帰は一般的であり、

QOLに大きな影響を及ぼす可能性が高いが、複数の健康領域にわたるその有病率、パターン、予測因子を包括的に評価した研究はほとんどないので、くわしくしらべてみたそうな。

2019年12月16日

脳卒中後の便秘メカニズムがわかった


Poststroke Constipation Is Associated With Impaired Rectal Sensation
2019  12月  中国

脳卒中後のあとの便秘はめずらしくなく29-79%が経験する。

メタアナリシスによると入院患者のうち急性期の45% 亜急性期では48%が便秘だという。

しかしそのメカニズムはあきらかになっておらず、とくに直腸の運動や感覚にまで踏み込んだ研究はほとんどないので、くわしくしらべてみたそうな。

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