元2022 1月 オーストラリア
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2022年2月8日
2020年1月20日
脳梗塞が原因で心房細動が起きる
元
Exploring the causal pathway from ischemic stroke to atrial fibrillation- a network Mendelian randomization study
2020 1月 中国
心房細動は不整脈が持続する状態をさし、脳卒中や認知症の原因と考えられている。
脳梗塞で心房細動のある患者の約半数は脳梗塞の発症後に心房細動が発見されている。さらにその半数は心房細動発作が30秒未満しか続かない。
ガイドラインでは心房細動のあるすべての者に抗凝固療法をすすめているが、これら脳梗塞後に心房細動が見つかるばあい心房細動が再発しないケースもあり彼らは不要な出血リスクを負うことになる。
これまでの研究から脳梗塞が心房細動のリスク要因の1つであることはわかっているが、その因果関係はあきらかになっていないので、これをあきらかにするべくメンデルランダム化解析をこころみたそうな。
2019年3月30日
心房細動で認知症はほんとうか?
元
Atrial fibrillation increases the risk of dementia among older adults even in the absence of stroke
2019 3月 スウェーデン
認知症の有病率は年齢にしたがって高くなり、85歳では25%におよぶという。
いっぽう心房細動も高齢者におおく80歳以上では10-17%にみられ、脳卒中のリスク要因の1つと考えられている。
これまで心房細動と認知症との関連をしめす報告がいくつかあり、脳卒中をおこさなくても認知症リスクが高まるとする報告もある。
そこで心房細動と認知症との関連について、フォロー期間中の脳卒中の有無 さらに認知症のリスク遺伝子APOEε4の有無も含めてくわしくしらべてみたそうな。
70歳の561人について、
心房細動検査、神経心理検査と遺伝子検査をおこない、
75歳と79歳時点でも脳卒中と認知症の有無をしらべ12年間フォローして関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・心房細動があると認知症リスクは2.8倍だった。脳卒中経験のある者やフォロー中に脳卒中になった者を除いてもこの関連は変わらなかった。心房細動は脳卒中の有無に関係なく認知症のリスク要因だった。この関連は男性およびAPOEε4遺伝子をもたない者で顕著だった、
・男女別では、この関連は男性でのみ見られリスク4.6倍で、
・とくにAPOEε4遺伝子をもっていない者で顕著(リスク4.2倍)だった。
・認知症にしめる心房細動の人口寄与リスク率は13%と考えられた。
というおはなし。
感想:
かならずしも脳卒中やるとボケに向かうわけじゃぁないんだな。
心房細動だけで認知症になることがあきらかに
2026年1月11日
日本人心房細動患者の8割が抗凝固薬使用中―それでも起きた認知機能低下
元2025 12月 日本
2019年12月8日
心房細動と認知症 メタアナリシス
元心房細動は不整脈の原因の1つでその有病率は上昇傾向にある。
Association Between Atrial Fibrillation and Dementia- A Meta-Analysis
2019 11月 台湾
心房細動と認知障害との関連は数多く報告されているが、これまで想定されていた以上に複雑で、たとえばライフスタイル(運動 喫煙 アルコール)、心臓代謝(肥満 高血圧 糖尿)、病態生理学的(全身性炎症 小血管病 脳低灌流)要因や血栓形成が関わってくる。
心房細動と認知症との関連をあきらかにするべくメタアナリシスを試みたそうな。
2017年5月31日
血液サラサラの薬で認知症予防
元
New Study Shows Delayed Use Of Blood Thinners For Atrial Fibrillation Increases Risk Of Dementia
2017 5月 アメリカ
不整脈が脳卒中のリスク要因であることはよくわかっている。この治療には抗血小板薬や抗凝固薬が用いられるが 必ずしもすぐに実施されるわけではない。
治療の遅れが認知症リスクを高くすることがわかったそうな。
今月12日の国際不整脈学会での発表。
心房細動と診断された平均年齢69の患者76230人について
患者の脳梗塞発症リスクをCHA2DS2-VAScスコアで分類して、
抗血小板薬または抗凝固薬治療の開始時期(30日未満 または1年以上あと)
と のちの認知症リスクとの関連を解析したところ、
次のようになった。
・血液サラサラ治療がおくれると認知症リスクは 脳梗塞リスクが低いグループで30%、脳梗塞リスクが高いグループで136%高くなった。
・治療開始までの時間と認知症リスクとは比例関係にあった。
心房細動と診断されたら一刻もはやく血液サラサラ治療をはじめることで認知症を避けることができるかも、
というおはなし。

感想
「血液サラサラ」って耳当たりのいい表現だけど、「出血ブシャー」と裏表にあることをみんなわかってるのかな。
脳内出血の半数以上が抗血栓薬を使っていた
AIによる批判(2026追記) :
かなり「盛っている」印象です。完全な嘘というより、病院広報が観察研究を因果っぽく宣伝しているタイプです。⚠️
記事の中身は、心房細動患者 76,230人を対象に、診断後すぐ治療を始めた群と、治療開始が遅れた群を比べたというものです。認知症リスクは、低リスク患者で30%高く、高リスク患者で136%高い、と書かれています。発表先は Heart Rhythm 2017 の学会発表で、少なくともこの記事自体は査読済み論文本文ではなく、病院のニュースリリースです。([インターマウンテンヘルスニュースルーム][1])
怪しい点はまずここです。記事では「即時治療」を30日未満、「遅延治療」を1年後以降と定義しているのに、研究者コメントでは「30日待つだけでも長期の認知症リスクが上がる」と言い切っています。主比較が「30日未満 vs 1年以上」なら、「30日遅れただけで危険」とはかなり言い過ぎです。([インターマウンテンヘルスニュースルーム][1])
次に、抗血小板薬とワルファリンを一緒に扱っている点も臭いです。記事は antiplatelet or warfarin と書いていますが、現在の心房細動診療では、DOACが原則ワルファリンより優先され、アスピリン単独またはクロピドグレル併用を抗凝固薬の代替として使うことは推奨されません。つまり「blood thinners」という雑な括りが、医学的には相当ノイズを含みます。([American College of Cardiology][2])
ただし、仮説そのものは荒唐無稽ではありません。心房細動では、明らかな脳卒中だけでなく、無症候性の微小塞栓、微小梗塞、脳血流の不安定化などを通じて認知機能低下に関与する可能性があります。実際、スウェーデンの大規模観察研究では、抗凝固療法を受けていた心房細動患者は、受けていなかった患者より認知症リスクが低いという関連が報告されています。([OUP Academic][3])
でも、ここが核心です。これは「抗凝固薬を遅らせたから認知症になった」と証明した研究ではない。遅れて開始された人は、そもそも高齢、出血リスクあり、併存疾患あり、医師が慎重になる理由あり、すでに認知機能が微妙に落ちていた、などの可能性があります。つまり「治療開始の遅れ」は原因ではなく、「もともと危ない患者だった印」かもしれません。
さらに最近の情報を見ると、低リスクの若年心房細動患者ではリバーロキサバンが認知機能低下・脳卒中・TIAを減らさず、試験が無益性で中止されたという報道もあります。これは「心房細動なら認知症予防のために全員すぐ抗凝固」という単純な話ではないことを示しています。([Reuters][4])
結論としては、
「心房細動患者で、抗凝固が本来必要なリスク層なら、開始遅延が脳損傷・認知症リスクと関連する」という方向性はあり得る。
でも、
「血液サラサラ薬を30日遅らせると認知症リスクが上がる」と一般化するのは、かなり広告臭いです。
私ならこの記事の信頼度はこう見ます。
医学的仮説:中程度に妥当
記事タイトル:やや煽り
因果証明:弱い
臨床メッセージ:「適応がある心房細動患者は抗凝固を先延ばしにしない」は妥当
隠れた宣伝臭:かなりある 🧪
[1]: https://news.intermountainhealth.org/new-study-shows-delayed-use-of-blood-thinners-for-atrial-fibrillation-patients-increases-risk-of-dementia/ "New Study Shows Delayed Use of Blood Thinners for Atrial Fibrillation Patients increases Risk of Dementia"
[2]: https://www.acc.org/latest-in-cardiology/ten-points-to-remember/2023/11/27/19/46/2023-acc-guideline-for-af-gl-af?utm_source=chatgpt.com "2023 Guideline for Diagnosis and Management of Atrial ..."
[3]: https://academic.oup.com/eurheartj/article-abstract/39/6/453/4560111?utm_source=chatgpt.com "Less dementia with oral anticoagulation in atrial fibrillation"
[4]: https://www.reuters.com/business/healthcare-pharmaceuticals/health-rounds-blood-thinners-dont-benefit-low-risk-patients-with-atrial-2024-11-20/?utm_source=chatgpt.com "Health Rounds: Blood thinners don't benefit low-risk patients with atrial fibrillation"
2024年12月18日
認知機能を守る新習慣?コーヒーが心房細動患者にもたらす効果
元2024 12月 スイス
2022年12月10日
あらたに心房細動の認知症率
元2022 11月 インド
2019年9月22日
脳梗塞のあとに心房細動がみつかると認知症
元
Atrial fibrillation diagnosed after stroke and dementia risk- cohort study of first-ever ischaemic stroke patients aged 65 or older
2019 9月 カナダ
高齢化がすすむにつれ心房細動(AF)の患者も増加傾向にある。かれらの認知障害や認知症のリスクは「AFなし」の2倍以上といわれている。
脳卒中の診断の後に心房細動がみつかる(atrial fibrillation diagnosed after stroke:AFDAS)は急性脳梗塞の24%にみられるという。
脳卒中になるまえから心房細動がわかっている場合(known atrial fibrillation:KAF)にくらべてAFDASは神経性の原因も加わりメカニズムはことなると考えられる。
AFDASは不整脈が30秒以上続かないことがおおいのでKAFよりも認知症リスクは低いと予想できる。しかしその関連はわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。
65歳以上9791人の脳梗塞患者をつぎのグループに分類した。
AFなし:5195人
KAF:脳梗塞まえにAFがみつかる 3162人
iAFDAS:脳梗塞で入院中にAFがみつかる 492人
oAFDAS:退院後にAFがみつかる 942人
認知症の発生を5年半ほどフォローして関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・認知症リスクは「AFなし」にくらべて KAFで1.26倍、AFDASは1.73倍だった。
・iAFDASはoAFDASよりも認知症リスクがやや高かった。
・経口抗凝固薬を使用するAFDAS患者の認知症リスクはAFなしの0.6倍だった。
脳梗塞のあとに心房細動がみつかった患者の認知症リスクはかなり高かった。かれらのうち経口抗凝固薬使用者の認知症リスクは低かった、
というおはなし。
感想:
これ↓思い出した。
心房細動で認知症はほんとうか?
心房細動だけで認知症になることがあきらかに
2020年3月19日
脳梗塞患者の心房細動の割合
元
Prevalence of atrial fibrillation in acute ischemic stroke patients- A hospital-based study from India
2020 2月 インド
脳梗塞は再発の予防がとても大切。
心房細動はそのリスク要因の1つである。脳梗塞患者での心房細動の有病率について、インドの研究はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。
2018年3月12日
心房細動だけで認知症になることがあきらかに
元
Association of Atrial Fibrillation With Cognitive Decline and Dementia Over 20 Years: The ARIC-NCS (Atherosclerosis Risk in Communities Neurocognitive Study).
2018 3月 アメリカ
さいきん心房細動が認知機能の低下や認知症そのものと関連するという報告がふえてきている。しかしそれらのおおくはサンプル数が少なかったりフォロー期間が短いなどのもんだいをかかえている。
そこで、これを大規模かつ長期にしらべてみたそうな。
12515人を20年間フォローした調査記録(ARICスタディ)を解析したところ、
次のことがわかった。
・20年間に2106人が心房細動に、1157人が認知症になった。
・脳卒中などの関連要因を考慮にいれても、心房細動があるだけで認知機能低下スピードが大きく、
・認知症になるリスクは1.23倍だった。
脳卒中の有無にかかわらず 心房細動があるだけで認知機能の低下スピードはおおきく、認知症リスクも高かった、
というおはなし。
感想:
先週ガッテンみてたら心房細動の恐怖をあおりまくったあげく、最後にカテーテル手術を強く推してた テレビならではの手法で。
NHKがこんな映像をながしていいのか、、?と思ったよ。
2024年7月21日
驚愕の事実:グリーンランドの心房細動が10倍に急増!最新研究が示す隠れたリスク
元2024 3月 デンマーク
2026年1月12日
抗凝固薬は脳に効かない?低リスク心房細動で期待を裏切られたBRAIN-AF試験
元2026 1月 カナダ
2018年3月10日
心房細動患者のデフォルトモードネットワークに異常
元
Default Mode Network Disruption in Stroke-Free Patients with Atrial Fibrillation.
2018 3月 ブラジル
歳をかさねると心房細動がおきやすくなり脳卒中のリスクが高まる。たとえ脳卒中にならなくても心房細動が認知障害のリスクを上げるという報告が増えている。しかしそのメカニズムはよくわかっていない。
いっぽう安静時の脳活動パターンである "デフォルトモードネットワーク"(DMN)がアルツハイマー病やパーキンソン病、てんかんの患者で異常をしめすことがわかっている。
そこで脳卒中でない心房細動患者にDMNの異常がないかしらべてみたそうな。
脳卒中や認知症でない心房細動患者21人と同年齢の健常者21人について、
安静時のfMRI検査をおこないDMNを評価した。
次のことがわかった。
・健常者にくらべ心房細動患者のDMNは、前頭葉(左中前頭回、左上前頭回、前帯状皮質)と左角回、両側楔前部のコネクティビティ(接続性)が減少していた。
脳卒中でない心房細動患者のデフォルトモードネットワークの接続性はふつうではなかった。これをみれば将来の認知障害を予測できるかも、、
というおはなし。
感想:
高度なIT技術を脳科学に活かしたかのようなネーミングと、目を閉じて寝ているだけでデータ取得できるシンプルさがウケているんだとおもう。
なにを意味しているのかはよくわからないけど、、
[デフォルトモードネットワーク]の関連記事
2019年5月22日
抗凝固薬が認知症をふせぐ?
元
Less dementia and stroke in low-risk patients with atrial fibrillation taking oral anticoagulation
2019 5月 スウェーデン
心房細動があると認知症のリスクが高まるとする報告がいくつかある。
おおきな血栓が脳卒中を起こすように微小な血栓が脳組織への血流を阻み認知機能を低下させると考えられている。
じっさい、抗凝固薬を使用することで認知症リスクが半分になったという報告もある。
しかし因果関係はわかっておらず、ランダム化比較試験を行おうにも脳卒中リスクのある心房細動患者に抗凝固薬を与えないわけにもいかない。
そこで、心房細動だけで脳卒中リスクのない患者について抗凝固薬と認知症との関連をしらべ、因果関係を推定してみたそうな。
スウェーデンの患者データベースから2006-2014に心房細動と診断された456960人について、
脳梗塞リスクを評価する CHA2DS2-VASc(心不全、高血圧、高齢、糖尿病、脳梗塞歴、冠動脈疾患、女性)スコア が2点以上の者を除いた。
残りの患者91254人を凝固薬の使用の有無(43%が使用)で2グループに分け、他の条件の一致する23746人ずつにしぼり 認知症の発生を5年ほどフォローしたところ、
次のようになった。
・抗凝固薬グループの認知症リスクはあきらかに低く、非使用者の0.62倍だった。心房細動で抗凝固薬を使用している者の認知証リスクは非使用者よりも低かった。65歳以上であれば脳梗塞リスクによらず抗凝固薬のベネフィットがおおきいと考えられた、
・脳梗塞や脳出血のリスクは65歳以上では12%低かったが、
・60歳未満では有害事象のほうがおおかった。
というおはなし。
感想:
抗凝固薬みなおした。でもこわいのでおれは納豆とたまねぎを食べる。
血液サラサラの薬で認知症予防
2024年6月13日
新抗凝固薬、期待を裏切る:脳卒中も認知症も予防できず
元2024 6月 アメリカ
2022年1月15日
「ささやき脳卒中」と心房細動
元2022 1月 アメリカ
2022年6月15日
脳梗塞になる心房細動患者の血液型は
元2022 5月 韓国
2025年6月27日
学歴が心房細動を防ぐ、その因果ルートとは
元2025 6月 中国
2023年12月25日
脳卒中後の認知症、治療可能な危険因子とは?
元2023 12月 ドイツ