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2024年12月10日

動脈瘤手術に潜む矛盾!経験豊富な医師が早期手術を選ばない理由

2024  11月  トルコ

 
くも膜下出血(aSAH)は、命に関わる緊急事態であり、再破裂や合併症を防ぐために手術が行われる。

しかし、神経外科医の経験によって手術のタイミングが異なり、その違いが術後の結果にどのように影響するのかは十分に理解されていない。

そこで、経験豊富な医師がなぜか早期手術を選ばず、手術を遅らせる傾向がある点に注目し、その影響をくわしくしらべてみたそうな。

2025年4月2日

注射の陰に隠れた治療法――痙縮手術が受けられない構造的理由

2025  3月  スウェーデン


脳卒中によって痙縮を生じる患者は多く、約4割が何らかの痙縮症状を呈するとされている。痙縮により筋緊張が高まり、疼痛や拘縮、変形、衛生面の困難が生じ、日常生活の質が著しく低下する。

その治療にはボツリヌス毒素A(BoNT-A)注射や手術が用いられるが、臨床の現場ではBoNT-Aへの依存が高く、手術の適応が十分に検討されていないとの指摘がある。

そこで、スウェーデンにおけるBoNT-A治療および痙縮軽減手術の実施状況を、全国規模の登録データを用いて12年間にわたりくわしくしらべてみたそうな。

2024年8月27日

ARUBAに韓国が逆襲!AVM手術の衝撃的成果とは?

2024  8月  韓国


脳動静脈奇形(AVM)は、脳内の動脈と静脈が異常に接続している病変であり、出血や神経症状を引き起こすリスクがある。

特に低グレードのAVMは、手術による治療が一般的であるが、その有効性と安全性については議論が続いている。

そこで、14年間にわたり単一の医療施設で行われた低グレードAVM手術の結果を分析し、その有効性と安全性をくわしくしらべてみたそうな。

2022年3月7日

くも膜下出血のクリップ手術で人柱になる患者の数

2022  3月  ブラジル


くも膜下出血では血管内治療(コイリング)が主流になりつつあり、それで対応できない特別な動脈瘤が顕微鏡下での開頭クリッピング手術(マイクロサージャリー)に回されてくる傾向がある。

したがって、開頭手術に対応できる脳神経外科医の育成は困難が予想され、その学習過程での安全性に疑問が生じる。

ある新人脳外科医が担当したくも膜下出血手術の最初の300例をフォローしてその結果をくわしくしらべてみたそうな。

2025年8月16日

STICH後も諦めない脳外科医たち──ルーマニア発・ICH開頭手術の正当性探し

2025  7月  ルーマニア


脳内出血(ICH)は脳卒中の中でも死亡率・後遺症率が高いタイプである。外科的に血腫を取り除くことは理論的には有用と考えられてきたが、大規模試験(STICHなど)では全体として明確な生存利益が示されていない。

それでも、血腫の場所や大きさによっては手術が有利になる可能性は残っている。

そこで、ルーマニアの単一施設で2017〜2023年に治療したテント上ICHの患者を対象に、外科治療と保存療法の転帰を比較し、死亡率や手術適応の要因をくわしくしらべてみたそうな。

2024年12月23日

ステントのすすめに注意!過剰医療が命を奪う現実

2024  12月  アメリカ


無症状の頸動脈狭窄患者に対する手術は、脳卒中予防のために行われている。

しかし、術後に死亡や脳卒中が発生するリスクが存在し、その利益が本当にリスクを上回るのかが議論されている。

そこで、太平洋岸北西部の施設での治療実績を分析し、手術がリスクを高めている可能性をくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月28日

破裂AVMを急いで手術してはいけない

2022  11月  インド


脳内出血をともなう破裂動静脈奇形(AVM)にたいする手術は、早期(early)手術と待機的(delayed)手術の双方に一長一短がある。

大規模な症例対照研究がないため、破裂したAVM切除手術に適したタイミングについてはいまだ議論があるので、メタアナリシスをこころみたそうな。

2022年7月10日

くも膜下出血の死因は「手術」だった

2022  6月  アメリカ


くも膜下出血後の再出血を防ぐためには、破裂動脈瘤の迅速な修復が不可欠であると考えられている。

そこで、動脈瘤の修復手術までの時間および病院の種類、手術の方法と死亡率との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2015年5月1日

アタマに動脈瘤が見つかったけど手術すれば元気になれるの?


Recovery to Preinterventional Functioning, Return-to-Work, and Life Satisfaction After Treatment of Unruptured Aneurysms
2015  4月  オランダ

将来 くも膜下出血の原因になるかも知れない未破裂の脳動脈瘤を手術した人の予後について調べてみたそうな。


手術を経験した159人にアンケート調査を行った結果、


次のことがわかった。


・110人(69%)から回答が得られた。

・手術から平均6年間経っていた。

・54人は血管内手術(コイル塞栓術)を、56人は顕微鏡下手術(クリッピング)を受けた。

・81%は3ヶ月ほどで手術前の状態に回復できた。

・78%は職場復帰ができた。

・手術後、人生満足度は76%→52%に低下したが、長期的には67%にまで持ち直した。

未破裂脳動脈瘤の手術後、人生満足度が大きく低下した。長期的には およそ5人に1人は元の身体機能に回復できなかった、


というおはなし。

図:未破裂脳動脈瘤の手術の回復曲線


感想:

ある女性が幼い我が子のために健康でいなければと考え、なにも病気の症状はなかったが進んで脳ドックを受診した。
ところが動脈瘤が見つかってしまった。

この方法なら安全だからと医師に薦められるままに血管内手術を受けることになった。

手術中、脳の中でカテーテルが引っかかって抜けなくなり その日のうちに死亡した、
っていうリアル話を思い出した。

死んでしまったらこの種のアンケートには答えられないね。

2021年8月30日

くも膜下出血を迅速に治療すると生存率が低い

2021  8月  イギリス


グレードの悪いくも膜下出血であっても、数カ月後には神経認知機能が改善することがおおい。

しかし、動脈瘤手術のタイミングと長期転帰との関連についてはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2023年11月23日

未破裂脳動脈瘤治療の新局面:鍵穴手術でうつ改善!

2023  11月  日本


日本では、脳ドックのMRIにより健常人の未破裂脳動脈瘤の発見が容易になった。

しかし、動脈瘤の発見は患者のQOLに大きく影響し、不安や抑うつ感情を引き起こす。

そこで、脳ドックにより発見されたこれらの動脈瘤に対する標準的クリッピング術と鍵穴(keyhole)クリッピング術との神経学的、放射線学的、および認知心理学的転帰の違いをくわしくしらべてみたそうな。

2024年10月25日

脳卒中最新データが明かす、くも膜下出血患者の意外な回復力!

2024  9月  韓国


急性脳卒中の疫学と機能的転帰を全国規模で調査し、脳卒中サブタイプ(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)別の発生率や治療後の患者転帰をくわしくしらべてみたそうな。


2023年9月5日

速攻治療の落とし穴:破裂後6時間以内の手術が逆効果?

2023  9月  オランダ


動脈瘤破裂によるくも膜下出血後の再出血リスクは、破裂後の数時間が最も高い。

緊急に動脈瘤を治療すればこのリスクを減少できる可能性があるが、ロジスティックス(時間、人、設備、手続き)上の課題と経済的負担が大きい。

そこで、破裂後6時間未満の動脈瘤治療が、破裂後6~24時間の動脈瘤治療と比較して機能的転帰不良のリスク低下と関連するかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2019年1月5日

Stroke誌:高齢重症くも膜下出血を手術する理由?


Survival and Outcome After Poor-Grade Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage in Elderly Patients
2018  12月  スイス

高齢のくも膜下出血患者の治療に対する考え方はこの50年間で保存的治療から積極的治療(手術)にかわってきた。

しかしグレードの高い重症患者にたいしてはかならずしも一致していない。しかも判断材料になるデータがほとんどない状態でもある。

そこで、高齢のくも膜下出血患者に積極的治療をほどこしたときの回復可能性を大規模かつ長期にフォローしてみたそうな。


WFNSグレードⅣ Ⅴに相当する重度のくも膜下出血で60歳以上の患者146人について、退院時と6-12ヶ月後のmRSスコアを評価したところ、


次のようになった。

・高齢になるほどくも膜下出血の死亡リスクが高くなった。

・1歳あがると死亡リスクは6%上昇し、10歳あがると76%高くなった。

・平均生存期間は、60-69歳で56.3ヶ月、70-79歳では31.6ヶ月、80-90歳では7.6ヶ月間だった。

・6-12ヶ月後にmRS4-6の回復不良患者は年齢が高くなるほどおおはばにふえた。

高齢の重症くも膜下出血患者は年齢がたかくなるほど死亡または重度障害のリスクが高くなった。しかし79歳までなら治療による効果がある程度期待できた。80歳をこえると生存と回復可能性が著しく低下した、



というおはなし。

図:高齢くも膜下出血の回復可能性
ほとんどが生きて退院できないのに(グレー↑)手術する意義とは?


感想:

くも膜下出血のしゅうへんは、なにかがおかしい。

じつはくも膜下出血で早くに亡くなってしまう人たちに対してできることはほとんどない。

治療と称して行われている手術は再出血予防のためであって現状をすぐにどうにかしようとするものではない。

じっさい、24時間以内に手術をして手術が遅れても死亡率には影響がない。

しかも再出血予防手術を肯定するランダム化比較試験はいまだなく、手術を行うべきあきらかなエビデンスは存在していない。

拠り所としているのは60年代のCTもMRIもない頃に作成されたガイドラインを護りぬいてきた業界の「伝統と権威」だけ。

なるほど数十年まえは激しい頭痛があってもすぐに病院にゆく習慣がなかったので手術をしないこともおおく死亡率は極端に低かった。↓
Stroke誌:クモ膜下出血で手術をしなかったときの死亡率

定型的手術でかつたしかな収入源になるのでやめられないんだとおもう。

ほかにも臓器提供問題も絡んで↓いろいろと興味深い。
脳卒中患者から臓器を抜くための法改正の成果

2024年9月28日

脳卒中後の痙縮と拘縮に革命!知られざる外科的再建術が機能回復のカギ

2024  9月  香港


脳卒中後に生じる痙縮や拘縮は、リハビリの大きな障害となるが、外科的再建術が効果的な手段として知られている。

しかし、非手術療法が優先されるため、この治療法は十分に活用されていない。

その有効性と手術の重要性についてレビューをこころみたそうな。

2024年9月15日

くも膜下出血治療の闇! 鎮静剤で“同意”を奪われる患者たち

2024  9月  オーストラリア


くも膜下出血(aSAH)は脳卒中の一種で、動脈瘤が破裂することで起こる重篤な状態である。出血によるダメージが大きく、治療にはさまざまな方法が検討されてきた。

その中でも、「鎮静」は集中治療の一環として重要視されてきた。特に、再出血のリスクを減らし、遅発性脳虚血(DCI)と呼ばれる合併症を予防するために、早期の深い鎮静が推奨されることがある。

しかし、最新の研究によれば、こうした鎮静の使用が本当に有益であるかどうかには疑問が投げかけられているので、これまでの研究をくわしく見直してみたそうな。

2017年3月4日

Stroke誌:クモ膜下出血で手術をしなかったときの死亡率


Natural History of Ruptured but Untreated Intracranial Aneurysms
2017  3月  フィンランド

げんざいクモ膜下出血にはガイドラインで手術が強く勧められているため、手術をしない保存処置を選んだばあいの1年間死亡率=63%という数値は1960年台の調査結果を用いざるをえない。

そこで、さいきん40年間のデータを用いて、クモ膜下出血を手術せず保存処置したばあいの病状経過をしらべてみたそうな。


1968-2007 クモ膜下出血で手術をしなかった患者で、発症時期と入院 死亡までをフォローできた事例510件を解析したところ、


次のことがわかった。

・発症から死亡までの日数の中央値は20日間だった。

・全体的に1年間死亡率は65%だったが、これは入院までの日数でおおきく変化した。

・たとえば、発症から入院に1ヶ月以上間があった患者の1年間死亡率は13%だった。

・重症でなく 発症から1週間以内に入院した患者の1年間死亡率は75%だった。

手術しなかったばあいのクモ膜下出血の死亡率はこれまで考えられていたものよりも悪かった、


というおはなし。
図:クモ膜下出血 入院の遅れと死亡率


感想:

ここに結論ありきのトリックがあって、
「保存処置の対象者は手術拒否(3%)以外に、重症(40%)、手術困難(19%)、超高齢(2%)、瘤が小さすぎ(1%)、そして手術前に死亡した患者(16%)を含む」って書いてある。死亡率が高いのはとうぜんだわな。
図:くも膜下出血の保存処置の条件

これら為すすべがなく早期に死亡した患者が淘汰されたあとに入院すると死亡率が "劇的に低下"(86→13%)する。
これこそが手術をしなかった場合でのほんとうの死亡率に近いのではないか?


2021年1月3日

脳内出血の手術の効果

2020  12月  ルーマニア


脳内出血は脳卒中のなかでもっとも重篤なタイプである。

その血腫を外科的に取り除く手術の有効性についてはいまだ議論の余地がある。

そこで、脳内出血で外科治療もしくは内科治療を受けた患者の30日後死亡率をくらべてみたそうな。

2025年9月13日

血栓溶解療法の事故急増、“インチキ治療”の“隠れた馬脚”とは?

2025  9月  スウェーデン


頸動脈(けいどうみゃく)の病気は脳梗塞の大きな原因であり、昔から手術や切らない処置が行われてきた。しかし近年は薬による治療が進歩し、症状のない病気に対しては手術を減らす方向に変わってきている。

また、手術を行う病院も大きな専門病院に集約されている。スウェーデンでは「患者保険制度」があり、医療で避けられたはずの事故に対しては経済的な補償を受けられる仕組みがある。

そこで、この制度を通じて過去20年間に頸動脈の治療後に『これは医療事故では?』として保険補償を申し立てたケースを分析し、治療の安全性や経時的な変化をくわしくしらべてみたそうな。

2025年8月11日

破裂動脈瘤、“今すぐ手術”は本当に必要か──遅らせた方が助かる患者たち

2025  7月  ギリシャ


くも膜下出血(SAH)において、動脈瘤クリッピング手術は再出血予防のために早期に行うことが一般的である。

しかし、発症から手術までの時間が転帰にどう影響するかについては議論があり、特に遅延手術が必ずしも不利ではない可能性が指摘されている。

そこで、発症から手術までのタイミングと臨床転帰の関連をくわしくしらべてみたそうな。

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