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2021年3月13日

nature.com:日本人がん患者の脳卒中リスク

2021  3月  日本


がん患者での脳卒中リスクの上昇が報告されている。しかし大規模な調査はすくないので日本人でくわしくしらべてみたそうな。

2020年11月24日

脳梗塞後のがんの頻度と予測因子

2020  11月  カナダ


脳梗塞はがんの合併症として一般的であり、不顕性がんの最初の症状として現れることもある。

がん特有の血液の凝固亢進と炎症がその原因と考えられている。

しかし脳梗塞後のがん検診の必要性については考えた方が一貫していないので、これまでの研究をまとめてみたそうな。

2019年9月14日

若年脳卒中にがんが見つかる率


Increased risk for cancer after stroke at a young age- etiological relevance or incidental finding?
2019  9月  ドイツ

脳卒中患者のほとんどは75歳以上であるが、およそ10%は55歳以下という。

彼ら若年者が脳卒中になる原因は血管リスク要因だけでは説明がつかない。

潜在的ながんにより引き起こされる血栓形成傾向(thrombophilia)についての報告がいくつもあがっている。

これらの研究のおおくはがん患者の脳卒中の発生をしらべたもので、脳卒中になったのちがんが診断されたケースの調査はすくない。

そこで脳卒中患者を10年間フォローした研究データをつかってくわしくしらべてみたそうな。



ドイツの医薬品疾病データベースから
がんと診断されていない脳梗塞患者18668人と、同数の脳卒中でない患者記録を抽出してその後10年間のがん診断の有無との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・全体の15.5%が55歳以下だった。

・脳卒中患者のがん診断率は、高齢で29.4%、55歳以下17.3%だった。

・非脳卒中患者とくらべ脳卒中患者のがん診断率は高く、55歳以下では17.3% vs. 9.5%、高齢では29.4% vs. 24.9%だった。

若年で脳卒中になった患者の10年間のがん診断率は非脳卒中患者のおよそ2倍だった、


というおはなし。

図:若年脳卒中のがん発症率


感想:

これ↓おもいだした。
脳卒中患者にしめるがんの率

脳卒中のあと がんになりやすいは本当?

脳卒中後のがんは6ヶ月以内にみつかりすでに手遅れ

がんの宣告を受けると脳梗塞になる

軽い脳梗塞とホッとしていたのも束の間 実はガンでしたと告げられる患者の割合と見分け方

若い脳梗塞患者でガンで亡くなってしまう人の特徴

なぜ脳梗塞患者はガンになりやすいのか

2023年3月31日

若年脳卒中と1年後のがん JAMA Net.

2023  3月  オランダ


がんの患者は、腫瘍による直接の影響、血栓促進作用、治療、によって脳卒中リスクが高くなる。

また、脳卒中のあとすぐにがんが見つかる可能性もある。この場合は脳卒中発症時に潜伏していたがんであると考えられる。

このような脳卒中後のがんとの関連は、若年層で顕著であると考えられるがそのような研究はほとんどないので、くわしくしらべてみたそうな。

2020年6月26日

脳卒中にありがちな潜伏がんの種類は

2020  6月  デンマーク


脳卒中経験者は原因不明の潜伏がんのリスクが高いことがわかっている。

その潜伏がんの種類についてくわしくしらべてみたそうな。

2020年12月9日

Neurology誌:がん患者の脳卒中リスク

2020  12月  中国


過去の研究では、がん患者は脳卒中リスクが比較的高いことを示唆している。

これをたしかめるべく、メタアナリシスをこころみたそうな。

2022年5月18日

「その他」の脳梗塞の特徴と死亡率

2022  5月  韓国


いっぱんてきに脳梗塞は、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症、ラクナ梗塞、その他の脳梗塞、潜因性脳梗塞、に分類される。

このうち「その他の脳梗塞」は原因が特殊な場合をさす。

そこで、その他の脳梗塞の特徴と転帰についてくわしくしらべてみたそうな。

2025年11月26日

ロングコビッドの正体は「溶けない血栓」か――スパイクタンパクと脳卒中リスク

2025  10月  フランス


COVID-19が治ったあとも、だるさ、息切れ、頭がぼんやりするなどの症状が長く続く人が多く報告されている。これがいわゆるLong COVIDである。

しかし症状がなぜ長期化するのかは明確になっていない。

そこで、Long COVID患者の血液に、ごく小さな血栓(microclots)が大量に存在する可能性に注目し、それが症状の原因になっているかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2020年9月27日

若いくも膜下出血のコブの特徴

2020  9月  韓国


頭蓋内動脈瘤は高齢者におおく発生するが、若年者でも動脈瘤性くも膜下出血が報告されることがあり、40歳未満は全体の10-20%を占めるという。

そこで、40歳未満と40歳以上でのくも膜下出血の破裂動脈瘤の特徴をくらべてみたそうな。

2019年5月8日

Neurology誌:若年脳卒中 さいきんのトレンド


Stroke incidence in young adults according to age, subtype, sex, and time trends
2019  5月  オランダ

初回脳卒中の10-15%は18-50歳の若年者でおきている。高齢者の脳卒中発生率は減少傾向にあるいっぽう、若年者の脳卒中発生率は上昇傾向にあるという。

これら若年脳卒中患者を、年齢層別、男女別、脳卒中の種類別にさいきんのトレンドをオランダ人についてくわしくしらべてみたそうな。



オランダの患者データベースから1998-2010の18-50歳の脳卒中患者15257人を抽出して解析したところ、



次のことがわかった。

・患者の55.3%は脳梗塞、20.2%が脳内出血だった。

・脳卒中発生率は男女ともに年齢層が上がるにしたがい指数関数的に高くなった。女性のほうが脳卒中発生率は高く、とくに若い層18-44歳で顕著だった。

・脳梗塞の相対比率は年齢層が上がると増加するいっぽう、脳内出血の相対比率は減少した。

・若年脳卒中の発生率は年間10万人あたり、1998年には14.0人で2010年には17.2人とたかくなり、これらはおもに35歳以上の脳梗塞の46%増加によるもので、50歳以上では脳卒中発生率は329.1→292.2人に11%低下している。

若年者の脳卒中発生率は35歳以上で上昇しており、18-44歳では女性で発生率が高い。この10年で脳卒中発生率は23%増加し、おもに脳梗塞の増加によるものだった。脳内出血のそれは男女ともに同程度でおおきな変化はなかった、


というおはなし。
図:若年脳卒中のトレンド


感想:

脳梗塞だけふえている理由のひとつとしてMRIの普及をあげている。

脳内出血みるにはCTが適している。MRIはちいさな脳梗塞でもはっきり見える。さらにディフュージョン強調をとれば超急性期の梗塞までわかる。これらの普及時期とぴったり一致するからたぶんそれが正解。

これ↓のこたえがわかった。
若年者が脳卒中になる理由

2025年4月27日

鉄欠乏が静かに血管を殺す──若年脳梗塞の新たな犯人

2025  4月  アメリカ


鉄欠乏性貧血(Iron Deficiency Anemia, IDA)は、世界でもっとも多い栄養不足の病気であり、特に若い女性や子どもに多く見られる。

これまで、IDAは子どもにおける脳梗塞リスクと関係していることがわかっていたが、若い大人については小さな報告しかなく、はっきりとした証拠はなかった。

脳卒中は高齢者の病気と思われがちだが、若い人にも脳梗塞は起きており、その原因を明らかにすることが求められていたのでくわしくしらべてみたそうな。

2025年4月21日

“原因不明”は言い訳だった──脳卒中の真犯人が明らかに

2025  4月  イタリア


脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで起こる病気であり、多くの人にとって深刻な問題である。この中で、「原因不明の脳卒中(cryptogenic stroke)」が全体の約25%を占めており、見逃された原因がある可能性が指摘されている。

原因が特定できれば、再発を防ぐ治療につなげることができる。

そこで、「原因不明」とされた場合での、とくに検討すべき原因をくわしくしらべてみたそうな。

2024年10月21日

若年脳梗塞の半数は心臓と謎の原因!そして再発率の真実とは?

2024  10月  インド


若年層における虚血性脳卒中(IS)は、低中所得国で急増している重要な健康問題である。

特にインドにおいては、40歳未満での発症率が3.8%、50歳未満では9.5%に達している。

そこで、初めて脳梗塞または一過性脳虚血発作(TIA)を経験した若年層患者における、短期および長期の機能予後と再発リスクの予測因子をくわしくしらべてみたそうな。

2019年3月4日

亡くなる若年患者は肥満でかつ脳出血


Body mass index and fatal stroke in young adults- A national study
2019  2月  オーストラリア

近年、若年者の脳卒中発生率が上昇傾向にある。

彼らはおもにくも膜下出血と脳内出血を起こす。このリスク要因としてアルコール、タバコ、薬物、肥満などがある。

若年脳卒中で死に至ったケースについて 肥満との関連の報告はないのでくわしくしらべてみたそうな。



オーストラリアの死因究明調査結果を公開している「国立コロナー情報システム」のデータベースをつかって、
15-44歳で脳卒中が死亡原因の2009-2016年179例を抽出して解析したところ、



次のことがわかった。

・内訳は脳出血165例(くも膜下出血102例を含む)、脳梗塞14例 だった。

・BMI別では低体重5.6%、標準体重37.4%、過体重27.4%、肥満29.6% だった。

・BMIの高い者にくも膜下出血と高血圧がおおかった。

・高BMIとアルコール、喫煙、精神刺激薬との関連はみられなかった。

脳卒中で死亡した若年者には過体重と肥満がおおくを占めていた。若年者の肥満と高血圧への対策がもとめられる、


というおはなし。

図:若年死亡脳出血とBMI


感想:

脳内出血は太るほど減っているけど、くもはふえるとこが興味深い。

若いと脳梗塞で死ぬことはほとんどないんだな(~8%)。
若年者が脳卒中になる理由

2023年9月22日

年齢別の脳動脈瘤:破裂リスクはどう変わる?

2023  9月  アメリカ


患者の年齢は動脈瘤破裂のリスクを決定する重要な因子である。

しかし、動脈瘤の形態が年齢層によってどのように異なるかについてのデータは限られているので、

年齢層別の脳動脈瘤の形態学的特徴を大規模にしらべてみたそうな。

2020年9月21日

Stroke誌:若い脳卒中は女性がおおかった

2020  9月  アメリカ


いっぱんに心血管リスク因子は男性におおく、これらは若年成人の主要な脳卒中リスク因子でもあると考えられている。

しかし最近のヨーロッパの研究で、若年成人では女性のほうが脳卒中の発生率が高いことがわかってきた。

そこで、アメリカの大規模な保険金請求データベースをもちいて、若年成人の脳卒中発生率の性差をくわしくしらべてみたそうな。

2022年3月20日

原因不明の脳梗塞の若年再発率は

2022  3月  カナダ


若年成人の脳梗塞の40%は原因不明であり、そのほとんどが塞栓源不明の脳塞栓症(Embolic Stroke of Undetermined Source:ESUS)と考えられる。

NAVIGATE ESUS と RESPECT ESUSの2つの無作為臨床試験では高齢者のESUSは再発率が高いことがわかったが、若年者のそれは不明である。

そこで、若年成人のESUSの再発率と関連因子をくわしくしらべてみたそうな。

2025年10月19日

深部脳出血、減圧開頭に光? それとも“都合のいい演出”?

2025  10月  スイス


深部の脳内出血(intracerebral hemorrhage:ICH)は、命に関わることが多く、たとえ助かっても重い後遺症が残ることが多い。

これまでのSTICH試験では、血のかたまり(血腫)を取り除く手術は、内科的治療と比べて明らかな効果がなかった。

しかし「減圧開頭術(decompressive craniectomy:DC)」は血腫を取らずに、頭の骨を外して脳の圧を下げる方法であり、別のメカニズムで助けられる可能性がある。
SWITCH試験では、この減圧開頭術によって「死亡または重度の障害(mRS 5–6)」が13%ほど減ったという結果が出ていた。

ただし、その効果が出血の場所(被殻だけなのか、内包や視床まで広がっているのか)によって違うのかは分かっていなかったので、出血の場所ごとに減圧開頭の効果をくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月30日

治せば安心は幻想? 未破裂脳動脈瘤の予防手術が残す後遺症の重み

2025  9月  ドイツ


脳動脈瘤は破裂すると命に関わるくも膜下出血を起こすため、早い段階でどう対応するかが大きな課題になっている。

最近はMRIなどの画像検査の進歩で、症状がない段階で未破裂の動脈瘤が偶然見つかることが増えてきた。なかでも複数の瘤を持つ「多発例」はリスクや経過が複雑で、どのように治療するのがよいのかまだはっきりしていない。

そこで、多発の未破裂瘤を持つ患者について、その特徴や治療の結果を整理し、よりよい管理方法をくわしくしらべてみたそうな。

2025年12月18日

脳卒中のSNS情報は危険?それとも医療が嫌がるだけ?

2025  12月  中国


脳卒中は、発症後の対応が予後を大きく左右する疾患であり、正確な情報が迅速に届くことが極めて重要である。近年、TikTokをはじめとするSNSは、若年層を中心に主要な健康情報源となっているが、そこで流通している脳卒中関連情報の質については十分に検証されていなかった。

特にTikTokは、短時間動画と強力な推薦アルゴリズムによって情報が急速に拡散される一方、医学的根拠の乏しい情報や誤解を招く内容が広がるリスクも高い。

そこで、TikTok上の脳卒中関連動画の情報の質・正確性・拡散状況を体系的に評価し、どのような情報が実際に人々に届いているのかをくわしくしらべてみたそうな。

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