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2023年12月31日

【緊急警告】アスピリン、東アジア人には高リスク?

2023  9月  韓国


近年、アスピリン使用はベネフィットよりも出血リスクの増加が問題視されている。

とくに、東アジア人は脳出血罹患率が高いため、アスピリンの脳梗塞予防効果は限定的であることが示唆されている。

そこで、東アジア人と欧米人とで、低用量アスピリンのベネフィットと有害性をメタアナリシスでくわしくしらべてみたそうな。

2023年7月28日

アスピリンの暗黒面:脳出血増大 JAMA

2023  7月  オーストラリア


抗血小板薬であるアスピリンは、最近の否定的な知見にもかかわらず、脳梗塞予防にあいかわらず広く使用されている。

低用量アスピリンの有効性の根拠となる臨床試験では、そのほとんどが70歳未満の集団についてのものである。

そこで、高齢者を対象とした臨床試験ASPREE(Aspirin in Reducing Events in the Elderly)でくわしくしらべてみたそうな。

2021年8月9日

Stroke誌:抗血小板薬のいけない組み合わせ

2019  6月  オランダ


非心原性の脳梗塞やTIAの患者への再発予防策として抗血小板療法が勧められている。

抗血小板薬には、アスピリンのほかにジピリダモール、クロピドグレル などがあり、単剤、併剤での使用で効果や安全性がことなると考えられる。

そこで、ネットワークメタアナリシスによる相互の比較をこころみたそうな。

2025年3月1日

アスピリンは救世主か、それとも危険な賭けか――43万人調査が暴く“脳卒中一次予防”の光と影

2025  2月  イギリス


低用量アスピリンは、脳卒中の一次予防としての使用が議論されているが、その効果とリスクのバランスには慎重な評価が必要である。

そこで、動脈硬化性疾患のない人々を対象に、アスピリンが血管イベントを予防する効果と主要出血のリスクを比較し、どのような人が恩恵を受けるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2021年10月29日

Stroke誌:アスピリンで脳梗塞になったら次の手は、、

2021  10月  アメリカ


急性脳梗塞を発症する高齢者のおおくは、入院前にすでにアスピリンを服用している。

しかし、アスピリンによる予防が奏功しなかった患者にたいする管理方針は明確になっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2023年6月26日

アスピリン投与の真実:予防効果ゼロ、リスク増大

2023  6月  韓国


アスピリンの脳卒中一次予防効果を評価するために、脳梗塞と脳出血がおきた後の障害および死亡率をくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月25日

クロピドグレルでは脳卒中は防げない──日本人に効かない理由

2025  7月  中国


クロピドグレルとアスピリンは、脳卒中や心臓の病気を防ぐためによく使われている薬である。特にクロピドグレルは、アスピリンが使えない人(胃に負担がある人やアレルギーのある人など)に代わりとして処方されることが多い。

しかし、アジア人では、体質的にクロピドグレルがうまく効かない「薬剤抵抗性」があることが知られている。

本当にアスピリンの代わりになるのか、その効果とリスクを、アメリカの健康調査データを使ってくわしくしらべてみたそうな。

2016年5月13日

アスピリンに脳卒中予防効果はあるのかないのか


Aspirin for Stroke Prevention in Elderly Patients With Vascular Risk Factors
2016  5月  日本

脳卒中再発予防の抗血小板薬として アスピリンは世界でひろく使用されている。しかしアスピリンの脳卒中一次予防効果については議論が多く しかもアジア人でのエビデンスはほとんどない。

そこで アスピリンの脳卒中予防効果を日本人で大規模に調べてみたそうな。


60-85歳で高血圧、脂質異常、糖尿病などをもつ14464人についてアスピリン処方グループとアスピリンなしグループに分けて5年間フォローしたところ、


次のようになった。

・この間の脳卒中発生率は両グループでほぼ同じだった。

・アスピリングループでは脳梗塞とTIAが少なかったが有意なほどではなかった。

・アスピリングループで脳内出血が多かったが有意な差ではなかった。

・しかし70歳以上で喫煙習慣や糖尿病がある場合、アスピリンの脳卒中予防効果は明らかに 無かった。

アスピリンの脳卒中予防効果は、少なくとも脳卒中のリスク要因を持つ70歳以上の日本人では まったくその効果が認められなかった、


というおはなし。

図:アスピリン脳卒中予防効果

感想:

効果がひじょうに微妙だということはよーくわかった。



追記:

NEJM誌:アスピリンは予防効果ないうえにとても危険

2021年10月21日

アスピリンとコーヒーを両方飲むと脳出血?

2021  9月  アメリカ


カフェイン飲料は世界で広く消費されており、その摂取量は高齢者で増加している。

カフェインには用量依存性の副作用があり、400mgまでは覚醒度、集中力、幸福感の増加が認められるものの、1gを超えると毒性を示し 5g以上では致死量となる。

いっぽう低用量アスピリンでは脳出血のリスクが高まることがわかっている。

そこで、高齢者がアスピリンとカフェインの両方を摂ったばあいの脳出血リスクについて、これまでの研究のシステマチックレビューをこころみたそうな。

2017年9月1日

アスピリンを長く使うとワルファリンよりも出血する


Long-term aspirin does not lower risk of stroke and increases bleeding risk in low risk atrial fibrillation ablation patients.
2017  8月  アメリカ

心房細動があると脳梗塞をおこしやすくなる。

カテーテルアブレーションで心房細動治療をすると脳梗塞を起こすリスクが大いにさがるため、血栓予防のためのワルファリンをやめて代わりにアスピリンを長期にわたり使用する習慣がある。
しかしこれにはあまり根拠がない。

そこでカテーテルアブレーションで心房細動を治療した患者へのアスピリン長期使用の影響をしらべてみたそうな。


心房細動でカテーテルアブレーション治療を行った患者4124人の記録から、
1年後、3年後の脳卒中、腸管出血、泌尿器出血とアスピリンやワルファリン使用との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・3年後、全体の5.9%はワルファリンを、18.6%がアスピリンを使用し、75.5%はどの薬も使用していなかった。

・脳卒中発生率は、ワルファリン 1.4%、アスピリン 3.0%、薬なし3.9%だった。

・腸管出血発生率は順に、0.8%、1.9%、1.1% だった。

・泌尿器出血は順に、1.7%、2.8%、2.1% だった。

・アスピリン使用グループではワルファリンや薬なしグループにくらべ明らかに脳卒中リスクが高かった。

カテーテルアブレーションで心房細動を治療した患者の長期アスピリン使用は、脳卒中予防になんの役にも立たないばかりかワルファリンよりも出血のリスクが高かった、


というおはなし。
図:AF治療患者へのアスピリンと腸管出血

感想:

ワルファリンは殺鼠剤にも使われるから出血力はアスピリンの比ではないとおもっていた。でも 何年も使うとアスピリンのほうが効いてくるんだな、、

2021年7月26日

再発予防によい抗血小板薬の組み合わせ

2021  7月  韓国


脳梗塞後の再発予防に抗血小板薬が用いられる。

このときの抗血小板薬の種類と組み合わせの効果の違いはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2019年6月20日

アスピリンの脳梗塞予防効果と安全性


Aspirin for Primary Prevention of Cardiovascular Events
2019  6月  エジプト

アスピリンは心筋梗塞や脳梗塞の再発(2次)予防薬として用いられている。しかし1次予防の効果と安全性については調査により結論が異なっている。

これまでの調査にさいきんの臨床試験↓
JPAD 2 study (Japanese Primary Prevention ofAtherosclerosis With Aspirin for Diabetes)
ARRIVE (Aspirin to Reduce Risk ofInitial Vascular Events)
ASCEND(AStudyofCardiovascular Events in Diabetes)
ASPREE(Aspirin in Reducing Events in the Elderly)
をくわえてシステマティックレビューをこころみたそうな。

2018年9月19日

NEJM誌:アスピリンは予防効果ないうえにとても危険


Effect of Aspirin on Cardiovascular Events and Bleeding in the Healthy Elderly
2018  9月  オーストラリア

アスピリンの脳卒中など心血管イベントの1次予防効果についてはいまだ結論がなく、その恩恵をもっとも受けるであろう高齢者で命にかかわるような出血がおきているという報告がいくつもある。

しかしこれらの報告はサンプル数がじゅうぶんでなかったので、大規模にきっちりと確かめてみたそうな。

2022年7月13日

アスピリン使用者のくも膜下出血は「即死」

2022  7月  イギリス


アスピリンとくも膜下出血の関係を調査した過去の研究では、危険性と予防効果の相反する結果が得られているので、

UKバイオバンクの大規模データを用いてくわしくしらべてみたそうな。

2019年5月15日

こんな人がアスピリンで脳内出血 JAMA Neurol.


Frequency of Intracranial Hemorrhage With Low-Dose Aspirin in Individuals Without Symptomatic Cardiovascular Disease- A Systematic Review and Meta-analysis
2019  5月  台湾

心筋梗塞や脳梗塞の再発予防にアスピリンは期待されている。しかし1次予防効果については出血のリスクが予防効果を上回るとする報告がすくなくない。

とくに頭蓋内での出血は死亡率が高く深刻である。

頭蓋内出血には、脳内出血、くも膜下出血、硬膜下と硬膜外の出血がある。これら種類別のメタアナリシスは無いので最新の報告も含めてくわしくしらべてみたそうな。



冠動脈疾患や脳卒中、末梢動脈疾患のない者への低用量アスピリンの効果について1966-2018のランダム化比較試験を厳選し、
データを統合再解析して、頭蓋内出血のリスクを評価したところ、



次のようになった。

・被験者134446人を含む13のアスピリンの1次予防効果についてのランダム化比較試験がみつかった。

・アスピリン使用者の頭蓋内出血リスクは非使用者の1.37倍だった。

・とくに、硬膜下 硬膜外出血のリスクが脳内出血やくも膜下出血よりも高かった。

・アスピリンによって脳内出血をおこしやすい特徴はアジア人や低BMIの者だった。

1次予防目的のアスピリンの使用は頭蓋内出血リスクの上昇と関連していた。とくにアジア人または低BMIだと脳内出血リスクが高かった、


というおはなし。

図:アスピリンで頭蓋内出血



感想:

アジア人データは日本のものなので、やせた日本人はとくに注意。

「血液サラサラ」とは血管の外にサラサラと流れ出るの意味のようだ。
NEJM誌:アスピリンは予防効果ないうえにとても危険

2019年10月7日

アスピリンの予防効果と安全性


The Efficacy And Safety Of Aspirin As The Primary Prevention Of Cardiovascular Disease- An Updated Meta-Analysis
2019  9月  中国

脳卒中など心血管疾患へのアスピリンの2次予防効果はあきらかである。

しかし1次予防効果については結論がでていない。低用量アスピリンはアメリカでは推奨されているが ヨーロッパでは推奨されていない。

そこで、さいきん公開された臨床試験 ASPREE, ARRIVE, ASCEND 等をふくめてメタアナリシスをやり直してみたそうな。

2016年5月19日

ランセット誌:脳虚血かな?と思ったらアスピリン飲め


Effects of aspirin on risk and severity of early recurrent stroke after transient ischaemic attack and ischaemic stroke: time-course analysis of randomised trials
2016  5月  イギリス 

これまでアスピリンによる脳梗塞の再発予防効果は長期的にはわずか(~15%)であると考えられてきた。

しかし再発の多くは早い時期に起きることから短期の経時的な予防効果を調べなおしてみたそうな。


16万人の被検者データを含む脳梗塞の再発研究12件について、
アスピリン使用者の再発結果を 6週間後、12週間後で評価したところ、


次のことがわかった。

・6週間時点での脳梗塞再発リスクはアスピリン使用者で60%低下し、障害を残すリスクも70%以上低下した。

・この効果はTIAや軽微な脳梗塞経験者で顕著だった。

・12週間を過ぎると この効果は確認できなかった。

TIAや軽微な脳梗塞のあとのアスピリンは 再発のリスクをこれまで考えられてきた以上に低下させる。頭の血管詰まったかな?と思ったらすぐにアスピリンを飲むように人々に周知するべきではないか、、


というおはなし。

図:アスピリンの短期再発予防効果

感想:

これ↓思い出した。
アスピリンに脳卒中予防効果はあるのかないのか


追記:

NEJM誌:アスピリンは予防効果ないうえにとても危険

2020年3月18日

アスピリンでくも膜下出血を予防できる?


Association between aspirin use and risk of aneurysmal subarachnoid hemorrhage- a meta-analysis
2020  3月  中国

くも膜下出血の発生率は、年間10万人あたり 全世界では9人、中国2人、中南米4.2人、フィンランド19.7人、日本22.7人 である。

28日間の致命率は42%で、生存者の50%が障害を負う。85%は脳動脈瘤の破裂によるという。

脳動脈瘤の治療技術の進歩にもかかわらず、その発生率にあきらかな変化はない。

脳動脈瘤の破裂には炎症反応が強く関わっていると考えられていて、抗炎症薬でもあるアスピリンは脳動脈瘤の破裂予防薬として期待されている。

しかしその効果については見解が一致していないので、これまでの研究のメタアナリシスから検証してみたそうな。

2018年7月14日

軽い脳梗塞にはアルテプラーゼよりもアスピリン


Effect of Alteplase vs Aspirin on Functional Outcome for Patients With Acute Ischemic Stroke and Minor Nondisabling Neurologic Deficits
2018  7月  アメリカ

脳梗塞患者が4.5時間以内に入院できたとしても、その神経症状が軽微な場合には血栓溶解療法のアルテプラーゼ薬は使用しないことになっている。

しかしそれら患者のうち30%は 90日後になんらかの機能障害が残ることがわかっている。この問題を回避するために症状の軽い脳梗塞であってもアルテプラーゼを使うことが最近のトレンドとなっている。

そこで症状の軽い脳梗塞患者へのアルテプラーゼの効果と安全性を、アスピリンのそれと比べてみたそうな。

2022年6月28日

再発予防のアスピリン 60kg未満は出血に超注意!

2022  6月  中国


「出血」はアスピリンのもっとも一般的な副作用であり、脳梗塞の再発予防において服薬の中止につながったり命をおびやかす可能性がある。

そこで、脳梗塞の再発予防でのアスピリンの出血性副作用の危険因子をくわしくしらべてみたそうな。

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