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2026年9月20日

脳卒中の感覚リハビリ、その効果は本物か――SENSe試験を読み直す

元
2026  9月  オーストラリア


脳卒中後には、触覚や位置覚などの体性感覚障害がしばしば生じる。

評価法や治療法についての研究やガイドラインは存在するが、それらが実際の臨床現場でどの程度使われているかは十分に分かっていない。

そこで、作業療法士による上肢の感覚評価・治療の実態と、エビデンスに基づく実践を妨げる要因をくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月4日

脳卒中リハ、結局どれが効く?――最新レビューでも「通常理学療法超え」は見えず

元
2026  7月  インド


脳卒中後には、上肢・下肢の麻痺や歩行障害が長く残り、日常生活や生活の質を大きく損なう。

現在の理学療法を中心とした運動リハビリには、課題志向訓練、筋力訓練、VR、ロボット、電気刺激、BCIなど多くの方法があるが、どの方法がより有効なのかは明確ではない。

そこで、脳卒中後の運動機能回復に対する神経理学療法の効果を、RCTを対象に系統的に検討してみたそうな。

2026年8月16日

左側が見えないのではない?――半側空間無視は『脳の処理落ち』かもしれない

元
2026  8月  イタリア


半側空間無視(unilateral spatial neglect:USN)は、脳卒中後に起こる神経心理学的な障害である。典型的には、脳の損傷した側とは反対側の空間にあるものに気づきにくくなったり、注意を向けにくくなったりする。

特に右半球の脳卒中後に多く、右半球損傷者の約38%、左半球損傷者の約18%に認められるとされる。右脳卒中では発症1週間以内の約45%にみられ、1年以上経過しても約20%に残存するという報告もある。

半側空間無視がある患者では、脳卒中そのものが重症であることが多いだけでなく、入院期間が長く、退院時の障害や依存度が高く、死亡率や施設入所率も高い。ところが、その臨床的重要性に比べて、発症早期には見逃されることも多い。

そこで、脳卒中後の半側空間無視について、どのように評価すればよいのか、そして現在どのようなリハビリ方法があり、どこまで効果が期待できるのかを整理してみたそうな。

2026年8月15日

痛みが5.6→3.4に――たった30分の『5Hz』バイノウラルビート

元
2026  9月  インド


バイノウラルビートは、左右の耳にわずかに異なる周波数の音を聞かせ、その差に相当する周期的な音を知覚させる方法である。

これまで痛みや不安、認知機能への効果が報告されてきたが、研究ごとに用いる周波数が異なり、シータ帯(4~8Hz)だけの効果は十分に整理されていなかった。

そこで、シータ帯バイノウラルビートが成人の痛み、不安、認知機能にどの程度有効なのかを系統的に検証してみたそうな。

2026年8月13日

昏睡状態でも『耳』は生きている?――音楽で意識障害の覚醒率が42%から73%に

元
2026  7月  中国


重い脳損傷のあとには、昏睡、無反応覚醒症候群、最小意識状態などの意識障害が生じることがある。

原因には外傷性脳損傷だけでなく、脳出血や脳梗塞などの脳卒中も含まれる。

音楽刺激には覚醒や意識回復を促す可能性が報告されてきたが、研究方法や評価指標がばらばらで、十分な根拠は得られていなかった。そこで、ランダム化比較試験(RCT)に限定して音楽介入の効果を検証してみたそうな。

2026年7月22日

血圧計が心房細動をあおる時代――日本人を待つ「受診と投薬」の連鎖

元
2026  7月  日本


心房細動は脳梗塞の重要な原因であり、早期発見と治療が重視されている。

近年、心電図機能を備えた家庭用血圧計が普及しているが、「心房細動の可能性」と警告された人が、その後どの程度医療機関を受診するのかは明らかでなかった。

そこで、警告後の受診率、受診までの期間、受診に関連する要因をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月15日

脳動脈瘤は“金のなる木”なのか――根拠なきスクリーニングが健康な人を患者に変える

元
2026  7月  フィンランド


くも膜下出血は死亡率が高く、後遺症も残りやすい重い脳卒中である。その主な原因の一つが、脳動脈瘤の破裂である。

破裂する前の未破裂脳動脈瘤を検査で見つければ、くも膜下出血を防げる可能性がある。しかし、検査費用だけでなく、偶然見つかった動脈瘤への追加検査や予防治療にも費用とリスクが伴う。

そこで、脳動脈瘤スクリーニングが本当に費用に見合うのか、過去の経済評価研究をまとめて検証してみたそうな。

2026年7月13日

若くして脳卒中――5年後も消えない“見えない障害”と失われた自分

元
2026  7月  イギリス


脳卒中は高齢者の病気と思われがちだが、若い世代でも発症し、その後の人生に長く影響を残す。とくに若年脳卒中では、仕事、子育て、人間関係、経済的責任など、現役世代特有の問題が重なる。

しかし、従来の研究や医療では、歩行や麻痺など目に見える障害が重視され、疲労、認知機能低下、不安、感覚過敏といった「見えない障害」や、自己喪失感については十分に調べられてこなかった。

そこで、若年脳卒中から5〜8年後の人々が、実際にどのような生活を送っているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月3日

血栓回収後のくも膜下出血――なぜ「無害」とされるのか

元
2026  6月  アメリカ


機械的血栓回収術後に、くも膜下出血がみられることがある。その頻度はおよそ4.51〜7.23%とされている。

しかし、この出血が単独でみられる場合、つまり脳実質内出血や硬膜下出血などを伴わない「孤立性くも膜下出血」が、患者の予後を本当に悪化させるのかは明確ではなかった。

そこで、機械的血栓回収術後に生じた孤立性くも膜下出血が、臨床転帰にどのような影響を与えるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月26日

4Hz・5Hzのバイノウラルビートは、脳卒中後の脳を再調律するのか

元
2026  6月  イラン


多発性硬化症では、ストレスへの反応や、自律神経の回復が乱れやすいと考えられている。ストレスがかかると、体内ではコルチゾールというホルモンが変化し、心拍や自律神経にも影響が出る。

バイノウラルビートは、左右の耳に少し違う周波数の音を聴かせることで、脳や体の反応を変える可能性がある音刺激である。安全で、体に傷をつけない方法なので、ストレスをやわらげる手段として注目されている。

そこで、多発性硬化症の人で効果があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月25日

リハビリ室に通う意味はあるのか:脳卒中上肢麻痺と遠隔リハの現在地

元
2026  6月  中国


脳卒中後には、多くの患者で上肢の運動障害が残る。上肢の麻痺やこわばり、感覚障害、運動制御の低下は、日常生活の質を大きく下げる。

従来のリハビリは、病院や施設に通う必要があり、時間・場所・医療資源の制約を受けやすい。そこで、インターネット、ビデオ通話、スマート機器、ウェアラブル機器などを使った遠隔リハビリが注目されている。

しかし、脳卒中後の上肢機能に対して、遠隔リハビリがどの程度有効なのかは十分に整理されていなかった。そこで、ランダム化比較試験に限定して、遠隔リハビリの効果を系統的に評価してみたそうな。

2026年6月13日

脳卒中リハに「貼るだけ革命」? キネシオテープは補助具か、おまじないか

元
2026  5月  パキスタン


脳卒中後には、下肢の感覚障害や片麻痺の影響により、立位や歩行時のバランスが崩れやすくなる。バランス障害は日常生活動作を制限し、転倒リスクを高める重要な問題である。

脳卒中リハビリではバランス訓練が広く行われているが、キネシオテーピングを併用することで、足関節まわりの感覚入力や支持性が高まり、よりよい改善が得られる可能性がある。

そこで、バランス訓練のみの場合と、テーピングを併用した場合とで、脳卒中患者のバランス改善に差があるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月10日

5Hzは左脳、15Hzは右脳? 音で言語ネットワークを揺さぶる研究

元
2026  6月  イラン


脳のリハビリでは、損傷部位だけでなく、脳内ネットワークのつながり方が重要である。発達性ディスレクシア(失読症)でも、音を言葉として扱う音韻意識の低下と、皮質ネットワークの結合異常が関係すると考えられている。

この研究では、左右の耳にわずかに異なる音を聞かせて脳内に特定のリズムを生じさせるバイノウラルビートが、音韻意識とEEGコヒーレンスに影響するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月10日

脳卒中で入院すると便秘になりやすい理由 食べられない・動けない・トイレに行けない急性期の現実

元
2026  4月  中国


脳卒中のあとには便秘になる人が多い。しかし、どのくらいの人が便秘になるのか、どんな人で起こりやすいのか、さらにリハビリや退院時の体の状態に関係するのかは、まだ十分にわかっていなかった。

そこで、急性期の脳卒中患者を対象に、脳卒中後の便秘、とくに「脳卒中の前には便秘ではなかったのに、入院後に新しく便秘になった人」に注目してくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月9日

脳を救って腎臓を失う?――血栓回収療法後に急性腎不全がほぼ倍増していた

元
2026  5月  アメリカ


急性期の脳梗塞では、詰まった血管から血栓を取り除く「血栓回収療法」が広く行われるようになってきた。この治療によって、助かる人や回復する人は増えている。

しかし、血栓を取ることに成功しても、その後に別の体のトラブルが起きることがある。たとえば、肺炎、尿路感染、敗血症、急性腎不全、心筋梗塞、肺塞栓などである。

そこで、血栓回収療法を受けた脳梗塞患者で、こうした合併症がどれくらい起きているのか、そして年々増えているのか減っているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月8日

「褒めれば伸びる」は本当か?脳卒中リハビリに潜む“しょぼい報酬”

元
2026  5月  イギリス


脳卒中後のリハビリでは、「できたら褒める」「点数を出す」「報酬を与える」といった方法で、やる気や運動学習を高めようとすることがある。

しかし、脳卒中後の人が本当に報酬をうまく使えているのかは、まだよくわかっていなかった。

報酬には、大きく2つの働きがある。ひとつは、報酬が期待できると動きが速くなる働きである。もうひとつは、報酬を手がかりにして「次はどちらを選べばよいか」を学ぶ働きである。

そこで、慢性期脳卒中者で、この2つの働きがどのように変化しているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年4月28日

脳卒中リハビリは「歩かせる」ことを急ぎすぎていないか:四つ這いが体幹とバランスを再起動する

元
2026  4月  アメリカ


脳卒中後には、標準的な課題指向型リハビリを受けても、体幹制御、バランス、移動能力の障害が長く残ることがある。そこで注目されるのが、四つ這い、膝立ち、対角線的な手足の運動、這う動作などを含む「四足位由来トレーニング」である。

この方法は、両上肢と両下肢を同時に使い、体幹を支えながら動くため、脊髄レベルの四肢連動、固有感覚入力、左右の近位筋活動を刺激する可能性がある。しかし、脳卒中リハビリにおける有効性や使い方は、これまで十分に整理されていなかった。

そこで、四足位由来トレーニングの証拠、メカニズム、臨床応用をくわしくしらべてみたそうな。

2026年4月15日

脳内出血は血圧を下げれば救えるのか? 深部出血でも葉性出血でも有意な利益なし

元
2026  4月  アメリカ


急性期の脳内出血では、血圧をしっかり下げることで、その後の重い後遺症を減らせる可能性があると考えられてきた。

しかし、脳内出血には深部出血と葉性出血という、生物学的にも臨床的にも性質の異なる2つの主なタイプがある。この降圧治療の効果が、両者で同じように現れるのかどうかは、はっきりしていなかった。

そこで、集中的な降圧治療が機能予後に与える影響が、出血部位によって異なるかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年4月14日

軽症脳梗塞でも安心できない 小さな脳内出血で死亡率が急上昇

元
2026  4月  カナダ


脳梗塞のあとに頭の中で出血が起こると、その後の回復に悪い影響が出やすいことが知られている。とくに軽症の脳梗塞では、もともと回復しやすいと考えられやすいため、たとえ小さな出血でも見過ごせない影響を持つ可能性がある。

そこで、軽症の虚血性脳卒中で頭蓋内出血が起きた場合に、その後の経過にどのような影響があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年4月12日

その瘤、本当に犯人か? 破裂脳動脈瘤で行われた重すぎる日本の手術

元
2026  4月  日本


破裂した脳動脈瘤の治療では、近年はカテーテルを使う血管内治療が主流になってきた。だが、巨大瘤、解離性瘤、blister-like瘤、紡錘状瘤、重要な血管の枝を巻き込む瘤など、形が複雑なものでは血管内治療だけでは安全に治療しきれないことがある。

とくに急性期では、抗血小板薬の問題や再出血の危険もある。そこで、急性期バイパス手術の成績を確かめるとともに、どんな症例でバイパスを選ぶべきかを整理してみたそうな。

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