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2025年12月13日

サラサラ薬はほんとうに無罪か?「自然発症」脳内出血の裏にある“最後の一押し”

2025  12月  イギリス


脳内出血は長いあいだ「高血圧のせいで起こる病気」として説明されてきた。ところが実際には、生まれつきの体質や遺伝、生活習慣や他の持病、小さな血管の傷みやアミロイド血管症、さらには血液サラサラ薬(抗血栓薬)など、さまざまな要素が関わっていそうだという知見が積み重なっている。

それにもかかわらず、これらの要素がどのように重なり合い、どのような流れを経て脳内出血に至るのかを、一つの「筋道」として整理した解説は多くなかった。

そこで、脳内出血を「一つの原因で突然起こる病気」ではなく、いくつもの要因が積み重なって発症する病気として位置づけ直し、その全体像を分かりやすく整理してみたそうな。

2025年11月16日

心房細動の脳内出血がヤバいのは日本の患者のせい?

2025  10月  日本


自発性脳内出血(sICH)は脳卒中の中でも死亡率が高く、後遺症も重くなりやすいタイプである。

心房細動(AF)は脳卒中のリスクを上げるため、多くの患者が抗凝固薬を服用している。
しかし、AFのある人が脳内出血を起こした場合に、回復や予後にどんな影響があるのかは、まだはっきりしていない。

また、SVD(小血管病)と呼ばれる脳の細かい血管のダメージも、脳内出血と関係すると言われている。

そこで、AFとSVDの両方を持つ患者では脳内出血の結果がどのように変化するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年11月14日

くも膜下出血が狂犬病に化ける日:国際報告システムの盲点

2025  11月  インド


狂犬病といえば「脳が炎症を起こして死亡する病気」というイメージが強い。

しかし、ごくまれに血管が炎症を起こしたり、破れたりして「くも膜下出血」などの脳卒中の形で現れることがあると言われてきた。

じっさいに、そのような珍しいケースがあったそうな。

2025年11月8日

一日3杯以上で、脳の血管がボロボロになる

2025  11月  アメリカ


お酒の飲みすぎが脳卒中の危険因子であることはよく知られているが、
「どのくらい脳出血を重くするのか」や「脳の血管にどんな変化を起こすのか」は、はっきりしていなかった。

そこで、重い飲酒習慣(heavy alcohol use, HAU)が、脳出血の重症度や小血管病(cSVD)とどのように関係しているのかを調べることをくわしくしらべてみたそうな。

2025年10月30日

「再発予防」のはずが致命傷に ダプトが突きつける脳出血の現実

2025  10月  デンマーク


抗血小板薬(PT)は、脳梗塞や心筋梗塞の再発を防ぐための薬である。
このうち、2種類を併用するDAPT(Dual Antiplatelet Therapy)は効果が高いとされ、心臓病や脳梗塞後に広く使われてきた。

しかし、PTは脳出血(ICH)を起こす危険性もある。
特にDAPTでは出血の重症化が指摘されており、発症後の死亡率を上げる可能性がある。

過去の研究は小規模にとどまり、全国規模での実態は十分に分かっていなかった。
そこで、DAPTの使用歴が脳出血後の死亡にどのような影響を与えるかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月30日

治せば安心は幻想? 未破裂脳動脈瘤の予防手術が残す後遺症の重み

2025  9月  ドイツ


脳動脈瘤は破裂すると命に関わるくも膜下出血を起こすため、早い段階でどう対応するかが大きな課題になっている。

最近はMRIなどの画像検査の進歩で、症状がない段階で未破裂の動脈瘤が偶然見つかることが増えてきた。なかでも複数の瘤を持つ「多発例」はリスクや経過が複雑で、どのように治療するのがよいのかまだはっきりしていない。

そこで、多発の未破裂瘤を持つ患者について、その特徴や治療の結果を整理し、よりよい管理方法をくわしくしらべてみたそうな。

2025年8月25日

ラクナ梗塞は軽くなかった──10年後には10人に1人が認知症

2025  8月  イギリス


ラクナ梗塞は小さな脳梗塞として知られ、比較的軽症で予後も良いと考えられてきた。
一方、皮質梗塞は脳の表面で起きるタイプで、大血管や心臓からの血栓が原因になることが多い。

しかし、本当にラクナ梗塞は安心できるのか、長期的に比較した研究はこれまでほとんど存在しなかった。
特に認知症の発症や再発、死亡、生活の質がどう変わるのかを10年近い長いスパンで追跡したデータは乏しかった。

そこで、小血管病と大血管病の違いを明らかにし、患者の予後や治療方針を考える手がかりを得るべくくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月16日

ラクナ梗塞は増えなかった──チベット高地で明かされた意外な真実

2025  7月  中国


脳小血管病(CSVD)は、脳卒中や認知機能障害の主要な原因とされており、高齢化社会における重要な神経疾患である。

一方で、標高が高い地域に暮らす人々の脳血管疾患リスクについては、研究によって結果が分かれている。ある研究では高地での脳卒中リスク上昇が報告され、別の研究では逆に低下が示唆されている。

このような矛盾を解消するため、チベット高原という極端な高地環境に長期間居住している人々を対象とし、標高がCSVDの発症や重症度に影響を与えるのかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月25日

抗凝固薬で命を守るつもりが…脳内出血&効果ゼロの衝撃

2025  6月  中国


心房細動(AF)は最もよく見られる不整脈のひとつで、特に脳梗塞のリスクを大きく高める。抗凝固薬(OAC)はその予防に欠かせないが、OACの服用中に脳内出血(ICH)が起こると、命に関わる深刻な事態になる。

脳内出血を起こした人のおよそ5人に1人がOAC使用者であり、その後にOACを再開すべきかどうかは非常に難しい判断となっている。医師によって方針が分かれる理由のひとつは、はっきりした根拠が少ないからである。

そこで、ICH後のAF患者にOACを再開することの安全性と効果を、信頼性の高い臨床試験(RCT)の結果をまとめて検証してみたそうな。

2025年5月5日

日本の若年脳卒中に潜む“2つの異常”──欧米と違うのはなぜか!?

2025  4月  日本


若い人の脳梗塞は、高齢者とは違った原因や経過をたどることが多い。しかし日本では、若年者の脳梗塞に関する詳しいデータが少ない。

特に、高血圧や頭の中の血管の病気が関係しているかどうか、そして発症後の生活や気持ちの面でどんな問題が起きるのかをくわしくしらべてみたそうな、

2025年4月21日

“原因不明”は言い訳だった──脳卒中の真犯人が明らかに

2025  4月  イタリア


脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで起こる病気であり、多くの人にとって深刻な問題である。この中で、「原因不明の脳卒中(cryptogenic stroke)」が全体の約25%を占めており、見逃された原因がある可能性が指摘されている。

原因が特定できれば、再発を防ぐ治療につなげることができる。

そこで、「原因不明」とされた場合での、とくに検討すべき原因をくわしくしらべてみたそうな。

2025年4月16日

新たな健康常識!?肉をやめるとラクナ梗塞になるメカニズムとは

2025  4月  ギリシャ


肉や乳製品などの動物性食品を控えることが、健康にどんな影響を与えるのかはよく話題になる。特に、糖尿病や心臓病、脳卒中との関係が注目されている。

しかし、こうした食事の変化が人の体の中でどんな風に働いているのか、特に脳卒中との関係では、まだよくわかっていなかった。

そこで、ギリシャ正教の「断食」の習慣を持つ人たちを対象に、体の中の変化を詳しく調べてみたそうな。

2025年2月27日

脳卒中の原因は年齢で異なる?メンデルランダム化研究が示す肥満と血圧の落とし穴

2025  2月  アメリカ


近年、若年層での脳卒中が増加している一方、高齢者では減少傾向にある。この傾向の違いは、生活習慣の変化や医療の進歩だけでなく、脳卒中リスク因子の影響が年齢によって異なる可能性 を示唆している。

そこで、メンデルランダム化(MR)解析 を用いて、若年発症(18〜59歳)と高齢発症(60歳以上)の脳梗塞におけるリスク因子の因果関係を比較し、どの因子がより強く影響するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2024年12月19日

性格と脳卒中の意外なつながり!ストレス敏感さが脳をむしばむ理由とは?

2024  12月  中国


脳小血管疾患(CSVD)は、ラクナ梗塞や脳内出血などを引き起こす疾患でもある。

また、CSVDは認知機能低下や歩行障害といった生活の質に直接影響する症状を引き起こすため、早期発見と予防が極めて重要である。

CSVDの発症リスクを高める要因として、「心理的特性」、特に神経症傾向(不安やストレスに敏感な性質)に注目し、それらがCSVDにどのように関与しているのか、またその逆の因果関係が存在するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2024年9月4日

骨粗鬆症と脳卒中が互いに影響?双方向の因果関係が明らかに!

2024  8月  中国


骨粗鬆症(OP)という骨がもろくなる病気が、脳卒中とどのように関わっているかはよくわかっていない。

そこで、「Mendelian Randomization(MR)解析」という手法をもちいて、観察研究でよくある「どちらが原因でどちらが結果か分からない」という逆因果の問題を解決し、因果関係をあきらかにするべくくわしくしらべてみたそうな。

2024年8月16日

わかいのに耳たぶにシワ!脳卒中や脳萎縮のサインかも

2024  8月  中国


耳たぶのしわ(ELC)と脳小血管病(SVD)の関連性はこれまで十分に研究されていなかった。

そこで脳梗塞患者について、SVDのうち脳の白質高信号(WMHs)や脳萎縮との関連、そしてELCのリスク要因としての役割をくわしくしらべてみたそうな。

2024年5月22日

因果関係!筋肉が脳卒中とアルツハイマー病リスクを低減する理由

2024  5月  中国


四肢除脂肪体重(ALM:Appendicular lean mass)はサルコペニア(筋肉量と筋力の低下)の優れた予測バイオマーカーである。

遺伝学的に予測されるALMが脳卒中やアルツハイマー病(AD)のリスクと因果関係があるかどうかをメンデルランダム化(MR)解析によりくわしくしらべてみたそうな。

2024年3月24日

脳出血の隠れた脅威: 高血圧と脳アミロイドだけじゃない、衝撃のリスク要因

2024  3月  ドイツ


脳小血管病(CSVD)、すなわち高血圧性動脈症(HA)や脳アミロイド血管症(CAA)は、自然発症の脳内出血(ICH)の主な原因である。

とはいえ、外傷、血管奇形、脳腫瘍などCSVD以外の病因によるICHもかなりの部分を占めている。

HAとCAAのICHを比較した研究がある一方で、非CSVD病因はこれらの比較から除外されてきたので、それらを含めた出血リスクを高める追加の要因についてくわしくしらべてみたそうな。

2023年3月24日

原因不明の脳梗塞の「原因」がわった

2023  3月  ノルウェー


潜因性脳梗塞は、原因が不明または競合する原因が2つ以上ある場合を指し、脳梗塞の25-40%を占める。

大部分は塞栓元不明のESUSとよばれる状態で、おもに心房細動や卵円孔開存が疑われる。

脳梗塞の再発予防は原因をただしく特定することが重要なので、潜因性脳梗塞の原因を解明するべく患者を12ヶ月間しらべてみたそうな。

2022年7月2日

脳内出血は血糖値が高いから

2022  6月  中国


症状がない微小脳出血は脳小血管病の可能性を示している。

糖尿病が微小血管を損なうことはよく知られている。

血糖コントロールを反映するHbA1cと微小脳出血との関連を示す研究のほとんどは脳卒中患者を対象にしたものなので、

脳卒中経験のない集団についてHbA1cと微小脳出血との関連をくわしくしらべてみたそうな。

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