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2023年5月17日

三叉神経電気刺激:植物状態を打破!

2023  5月  中国


遷延性意識障害(Prolonged Disorders of Consciousness)は、昏睡が28日以上つづく状態を指す。

これら患者の約20%は、1-5年後に意識を取り戻すことができたとする報告があり、より積極的なリハビリテーションが求められている。

経皮的三叉神経電気刺激(TNS)は片頭痛やてんかん、うつ病への効果が示されている。

ラットをつかった実験では脳損傷に対する脳保護効果が認められているので、遷延性意識障害の患者でTNSのランダム化比較試験をおこなったそうな。

2024年8月14日

意識障害の種類で決まる運命!脳卒中の回復可能性に大きな差が生じる理由とは?

2024  7月  中国


脳損傷後に発生する遷延性意識障害(PDOC)は、患者の意識が28日以上回復しない状態を指す。

この状態には、昏睡(Coma)、植物状態(VS)、および最小意識状態(MCS)の3つの段階が含まれる。

昏睡とは、患者が完全に意識を失い、外部の刺激に反応しない状態である。

植物状態は、目を開けて覚醒しているように見えるが、意識がない状態である。

最小意識状態は、患者が部分的に意識を取り戻し、非反射的または目的のある行動を示す状態を指す。

これらの異なる意識障害における予後、特に意識回復率や死亡率の違いについてくわしくしらべてみたそうな。

2015年8月4日

遷延性意識障害の主な原因は脳卒中 in あおもり


Epidemiological Investigation of Patients in Persistent Vegetative States in Aomori, Japan.
2015  8月  日本

遷延性意識障害(持続的植物状態)の原因や特徴を青森県民について調べてみたそうな。


患者の性別、年齢、病気の原因、入院施設の種類に関するアンケート調査を 青森県の682の医療施設に対して行った結果、


次のことがわかった。

・217施設(31.8%)から回答があった。

・1198人の遷延性意識障害患者(男性/女性=381/817)データを得た。

・そのうち80歳以上が63.4%を占めた。

・64.4%は脳卒中が原因だった。

・48.1%は介護施設に、34.6%は病院に入院中だった。

・青森県では100万人あたり患者869人の割合で、宮城県の2倍に相当した。


将来、高齢化が進むと 遷延性意識障害患者も増加するだろう、


というおはなし。


感想:

30年くらいまえ青森の女医さんに 脳卒中になることを「あたるって言うのよ」 とやさしく教えてもらった思い出。

2026年8月4日

40Hzバイノウラルビートで脳が再起動?――意識障害患者に起きた好ましい変化

2026  7月  中国


脳卒中や外傷、低酸素脳症などによる意識障害では、脳内ネットワークの複雑性や機能的結合が低下する。

本人にとって好ましい音楽は感情・記憶に関係する脳回路を刺激する。また、40 Hzのバイノウラルビートは意識に関係するガンマ帯域の脳活動を同調させる可能性がある。

そこで、好みの音楽と40 Hzバイノウラルビート(BBT)を組み合わせることで、意識障害患者の脳活動と意識状態が改善するかをくわしくしらべてみたそうな。

2020年6月22日

アマンタジンで脳出血の植物状態が回復した


2020  6月  中国


近年、アマンタジン(Amantadine)が外傷性脳損傷による重度の意識障害である無反応覚醒症候群(UWS:unresponsive wakefulness syndrome)に有効であるとするRCT報告が増えている。

しかし脳出血患者への応用の報告はまだない。

そこで、脳出血でUWSの患者へのアマンタジンの効果を試してみたそうな。

2026年8月13日

昏睡状態でも『耳』は生きている?――音楽で意識障害の覚醒率が42%から73%に

2026  7月  中国


重い脳損傷のあとには、昏睡、無反応覚醒症候群、最小意識状態などの意識障害が生じることがある。

原因には外傷性脳損傷だけでなく、脳出血や脳梗塞などの脳卒中も含まれる。

音楽刺激には覚醒や意識回復を促す可能性が報告されてきたが、研究方法や評価指標がばらばらで、十分な根拠は得られていなかった。そこで、ランダム化比較試験(RCT)に限定して音楽介入の効果を検証してみたそうな。

2025年8月4日

「目を覚ませ」と手首に電気──中国発、昏睡治療の知られざる切り札

2025  7月  中国


脳卒中をはじめとする重い脳の損傷によって、人は昏睡や植物状態といった意識障害(DoC)に陥ることがある。
このような状態からの回復を助ける方法として、近年「正中神経刺激(MNS)」という手首への電気刺激療法が注目されている。
いくつかの研究では、MNSによって患者の意識レベルが改善する可能性があるとされている。

しかし、効果があっても危険な副作用があるのでは意味がない。
これまでMNSが原因でけいれん、心拍の異常、肺炎、出血などの合併症が増えるのかどうか、まとまった検証はなされてこなかった。

そこで、MNSの安全性について、過去に行われた臨床試験を集めて分析し、そのリスクをくわしくしらべてみたそうな。

2024年2月27日

脳の覚醒革命: モダフィニルがくも膜下出血の意識回復!

2024  2月  アメリカ


意識障害は動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)後の回復を妨げる。

覚醒促進薬である「モダフィニル」は脳卒中生存者の疲労治療に有効であるが、急性期におけるデータは乏しい。

そこで、モダフィニルの使用がaSAH後の精神状態に及ぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。

2018年9月29日

数年後、植物状態から回復する脳内出血患者


Long-term recovery profile of patients with severe disability or in vegetative states following severe primary intracerebral hemorrhage
2018  9月  シンガポール

脳内出血は脳梗塞にくらべると回復がわるい。シンガポールでは脳卒中の20%が脳内出血で、7日死亡率は17.3%、30日では22.9%という。

回復が良い患者には、若い、血腫が小さい、神経症状が軽い、脳室内出血がない、女性である、といった特徴が知られている。

しかし退院時に状態が悪かった患者がその後数年間にわたり回復できる可能性についてはほとんどわかっていない。

そこで重度障害または植物状態だった脳内出血患者を長期にフォローしてみたそうな。


2009-2013に脳内出血になり退院時に回復度の指標GOS(Glasgow Outcome Scale)スコアが2(植物状態)または3(重度障害)の患者の3年後までの医療記録を解析した。


次のことがわかった。

・特徴が近く3年間フォローできた患者のうち、退院時に91人が植物状態(VS)で、278人が重度障害(SD)だった。

・3年間にVSグループの69%、SDグループの29%が亡くなった。

・GOSスコアが1ポイント以上あがる「改善」を示した患者は、VSグループの10%、SDグループの33%にのぼった。

・生存と改善に関連するあきらかな要因は「年齢」だった。

脳内出血で退院時に不良な状態にあっても必ずしもそれが何年も続くわけではなかった。植物状態や重度障害であっても長期的には回復できる可能性がある、


というおはなし。
図:植物状態と重度障害の脳内出血患者の3年間の回復可能性

感想:

上のグラフみると2-3年経っても回復する重症患者がいる。

若いとは?

2021年10月31日

アマンタジンで大脳半球梗塞の死亡率低下

2021  10月  中国


大脳半球梗塞(Large hemispheric infarction)は脳梗塞のなかでも死亡率、障害率が高く、有効な治療法がない。

50年前に抗ウイルス薬としてつくられたアマンタジンは、パーキンソン病薬としての有効性が示され、外傷性脳損傷後の遷延性意識障害にも使用されている。

神経回復効果を示す報告もあることから、急性脳梗塞への応用も期待されているが研究がほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。

2025年8月21日

脳卒中リハビリにおける音楽療法とバイノウラルビート

はじめに

脳卒中は運動機能や認知機能の障害に加え、情動面(うつや不安)や睡眠障害など様々な問題を引き起こします。近年、音楽療法がこうした脳卒中後のリハビリに有益であることが報告されており、飲み込み障害や失語症の改善、認知・運動機能の向上、気分の改善、神経学的回復の促進につながるとされています。音楽は脳の情動・認知・記憶・運動に関わる領域を広範囲に活性化しうるため、リハビリ治療への応用が期待されています。

本稿では、バイノウラルビート(binaural beats)を用いた音楽療法に注目し、その脳卒中後リハビリへの活用可能性を医学論文に基づき検討します。バイノウラルビートは左右の耳にわずかに異なる周波数の音を聞かせることで脳内に特定周波数の拍動音を知覚させ、脳波を誘導・同期させる方法です。この手法は聴覚的ニューロモジュレーション(音刺激による神経調整)の一種で、非侵襲かつ簡便に脳活動へ影響を及ぼせる点が注目されています。以下、バイノウラルビートが脳卒中患者の認知機能、運動機能、神経可塑性(脳の柔軟な適応能力)、睡眠、情動調整に与える可能性について、関連研究や音楽療法全般の知見も踏まえて整理します。

2026年4月8日

心原性か動脈硬化かで違うはずなのに…血栓回収後の結末はなぜ同じなのか

2026  4月  中国


脳底動脈閉塞は脳梗塞全体の約1%だが、重い後遺症や死亡につながりやすい重症の脳卒中である。

近年、脳底動脈閉塞に対する血栓回収療法の有効性は示されてきたが、治療後の回復には大きな差がある。後方循環の脳梗塞では、主な原因として心原性塞栓と大血管アテローム血栓性があるものの、この2つで治療成績に差があるのかははっきりしていなかった。

そこで、ATTENTION registry を用いて、病因の違いが血栓回収療法後の転帰に影響するかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年12月17日

日本のリハビリ神話に待った 「重症ほど効く」の裏側を検証する

2025  12月  日本


脳卒中の急性期では、「できるだけ早く、できるだけ多くリハビリをすることが大切」と言われている。

しかし現場では、
・たくさんリハビリをしても、あまり良くならない人
・かなり重い状態なのに、意外と回復する人
が混ざっている。

これまでの研究は、「リハビリを多くすると、全体として良くなるのか」という平均的な見方が中心だった。

そこで、「リハビリが本当に効く人と、そうでない人がいるのではないか」
「どんな人がたくさんリハビリをすると得をするのか」
をはっきりさせるべくくわしくしらべてみたそうな。

2022年12月6日

昏睡し回復見込みなしの日本人脳卒中患者が復職する割合

2022  11月  日本


脳損傷で昏睡になった患者の長期予後については情報が少ない。

なぜならおおくの国ではほとんどの患者が生命維持装置を外され死亡するからである。

したがって彼らの回復予測の精度は不明である。

日本では神経疾患患者の生命維持を中止することはまれなので、脳卒中で回復見込みなしと診断された患者の長期転帰をくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月14日

くも膜下出血の「速攻鎮静」に根拠はあるのか――患者が話せるうちに眠らせ、自己決定権を奪っていないか

2026  9月  インド


デクスメデトミジンは、動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)の鎮静薬として使われる機会が増えている。

しかし、患者の機能予後を改善するのか、遅発性脳虚血(DCI)や血管攣縮を防ぐのかについては明らかではない。

そこで、これまでのランダム化比較試験(RCT)と観察研究を系統的に集め、その効果を検討してみたそうな。

2024年5月13日

脳卒中の昏睡からの目覚め!鍼治療の可能性を解明する最新研究

2024  5月  中国


脳卒中後の昏睡患者における鍼治療の覚醒促進効果については、臨床現場で広く応用されているにもかかわらず、依然として議論の余地がある。

その有効性を評価するべくメタアナリシスをこころみたそうな。

2026年8月18日

くも膜下出血はなぜ脳死ドナーになりやすいのか?――“重症度”は入院後につくられる

2025  7月  韓国


韓国では臓器移植の需要に対して脳死ドナーが不足しており、生体ドナーへの依存度が高い。

重症頭部外傷、脳出血、くも膜下出血などは脳死に至る代表的な疾患であり、これらを日常的に診療する脳外科医は脳死臓器提供において重要な位置にいる。

そこで、韓国における脳死臓器提供の現状と、脳外科医および韓国臓器提供機関(KODA)の役割を整理してみたそうな。

2023年5月4日

脳内出血急性期の鍼治療の予後とBDNF

2023  4月  中国


鍼灸は、世界保健機関WHOが脳卒中後の代替補完治療として推奨している。

中国伝統医学の文献では、鍼が血腫の吸収を助け、神経障害を改善するとされている。

そこで、脳内出血の急性期における鍼治療が、患者の予後と脳由来神経栄養因子BDNFに及ぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。

2013年4月13日

脳卒中で昏睡している患者をEMSで鍛えてみた


The effect of electrical muscle stimulation on the prevention of disuse muscle atrophy in patients with consciousness disturbance in the intensive care unit.
2013  4月  日本

意識障害のある患者の下肢筋肉の萎縮は避けられないこと、とされてきた。

そこで、脳卒中などの脳損傷で集中治療を受けている患者に電気筋肉刺激(EMS)を施し、下肢の筋萎縮を防げるか試してみたそうな。


9人の患者に入院後7日目からEMSを毎日施した。

そしてEMSなしの患者6人と、下肢筋肉の断面積を複数箇所で比較した。


次のようになった。

・EMSなしグループは全ての箇所の下肢筋肉断面積が毎週減少を続けた。

・EMSなしグループは、EMSありに比べ入院後14日目時点での筋肉減少が著しかった。

・EMSグループの5人の患者で、筋肉減少量を4%以内にとどめることができた。

・両グループでの差は統計学的に有意なレベルにあった。


意識障害のある患者へのEMSは筋肉萎縮予防に効果的であることがわかった


というおはなし。



感想:

EMSで検索するとこの種の画像がたくさん出てくる。
写真:EMS


EMSで本当にこんなになるんだとしたら、

昏睡から目覚めた患者がマッチョになってる可能性もあるんだよね。

2022年11月21日

くもの手術が成功したのにひどい脳梗塞になる割合

2022  10月  オランダ


遅発性脳虚血はくも膜下出血患者の30%に発生するという。

症状が自然に回復する者もいれば死に至る者もいる。

そこで、動脈瘤の治療後に良好な臨床状態にあったくも膜下出血患者が遅発性脳虚血でひどい状態になる頻度をくわしくしらべてみたそうな。

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