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2026年6月13日

脳卒中リハに「貼るだけ革命」? キネシオテープは補助具か、おまじないか

2026  5月  パキスタン


脳卒中後には、下肢の感覚障害や片麻痺の影響により、立位や歩行時のバランスが崩れやすくなる。バランス障害は日常生活動作を制限し、転倒リスクを高める重要な問題である。

脳卒中リハビリではバランス訓練が広く行われているが、キネシオテーピングを併用することで、足関節まわりの感覚入力や支持性が高まり、よりよい改善が得られる可能性がある。

そこで、バランス訓練のみの場合と、テーピングを併用した場合とで、脳卒中患者のバランス改善に差があるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月14日

「作業療法は効くかもしれない」――2026年にそれを言うのか?

2026  4月   中国


脳卒中後には、上肢の麻痺や巧緻動作の低下が残りやすい。その結果、食事、更衣、整容、移動などの日常生活動作が制限され、生活の質も低下する。さらに、身体機能の低下は抑うつや精神的苦痛にもつながり、回復を妨げる要因となる。

作業療法は脳卒中リハビリで推奨されているが、上肢機能、ADL、抑うつ症状をまとめて評価した新しいエビデンスは十分ではなかった。そこで、脳卒中患者に対する作業療法の効果を、最新のRCTを用いて総合的に評価してみたそうな。

2026年5月3日

「治った」はずのコロナで、2年後も脳に霧が残る?

2026  4月  中国


COVID-19は、せきや発熱だけの病気ではない。感染中に、せん妄、ブレインフォグ、頭痛、めまい、脳卒中など、脳や神経に関係する症状が出ることがある。さらに回復後も、頭がぼんやりする、疲れやすい、記憶や注意力が落ちる、といったlong COVIDが問題になっている。

そこで、COVID-19の急性期に神経症状が出た人では、2年後に認知機能の低下や神経の後遺症が起こりやすいのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年4月28日

脳卒中リハビリは「歩かせる」ことを急ぎすぎていないか:四つ這いが体幹とバランスを再起動する

2026  4月  アメリカ


脳卒中後には、標準的な課題指向型リハビリを受けても、体幹制御、バランス、移動能力の障害が長く残ることがある。そこで注目されるのが、四つ這い、膝立ち、対角線的な手足の運動、這う動作などを含む「四足位由来トレーニング」である。

この方法は、両上肢と両下肢を同時に使い、体幹を支えながら動くため、脊髄レベルの四肢連動、固有感覚入力、左右の近位筋活動を刺激する可能性がある。しかし、脳卒中リハビリにおける有効性や使い方は、これまで十分に整理されていなかった。

そこで、四足位由来トレーニングの証拠、メカニズム、臨床応用をくわしくしらべてみたそうな。

2026年2月19日

転倒したから脳出血?それとも脳出血したから転倒?日本の抗凝固薬研究の“語り”に注意

2026  2月  日本


高齢の心房細動(非弁膜症性:NVAF)では、血栓塞栓症(脳梗塞など)を防ぐために抗凝固療法が必要になりやすい一方で、出血(とくに頭蓋内出血)リスクも高く、「予防」と「出血」の板挟みになりやすい集団である。

さらにフレイルは血栓塞栓症・出血・死亡のリスク因子として知られているが、フレイルの指標の一つとしての「転倒歴」が、実臨床の大規模高齢NVAF集団で2年間の転帰にどう影響するかは十分に整理されていなかった。

そこで、日本人心房細動患者について、転倒歴と、その後2年間の臨床転帰の関連をくわしくしらべてみたそうな。

2026年2月15日

眠れない脳卒中患者に“聴くだけ処方”──音楽療法はどこまで本物か

2026  1月  中国


脳卒中後の睡眠障害(PSSD)はかなり多く、報告によっては7〜8割台とされる。睡眠が乱れると、脳の回復に関わる修復プロセスにも悪影響が出やすく、リハビリの伸びや日中の活動にも響くため、負担が少なく続けやすい対策が求められる。

薬は効く場合がある一方で副作用の心配があり、心理療法(CBTなど)は取り組める人が限られたり、効果の持続がはっきりしなかったりする。

そこで「聴くだけでもできる」音楽療法が、安全・非侵襲・低コストの選択肢として注目されている。しかし、どの音楽がよいか、どれくらい聴くべきか、評価方法をどうそろえるかなどが整理しきれていないのでまとめてみたそうな。

 

2026年2月7日

脳卒中の幹細胞治療は効くのか――最新メタ解析でわかった希望と限界

2026  1月  スイス


虚血性脳卒中では、血栓を溶かす治療や血栓回収で血管が開いても、後遺症が残る人が少なくないのが現実である。傷んだ脳の回復を直接うながす治療はまだ限られており、再生医療、とくに幹細胞治療が新しい選択肢として注目されている。

ただし、これまでの臨床試験の結果はバラつきがあり、「本当に効くのか」「安全なのか」ははっきりしていない。

そこで、質の高い比較試験(ランダム化比較試験)だけを集めて、幹細胞治療の効果と安全性をまとめて検証してみたそうな。

2026年1月26日

あなたの脳は何歳に見えるか? 脳卒中が加速する形態老化の衝撃

2026  1月  ノルウェー


脳卒中後の予後を左右する最大の因子の一つは年齢である。しかし同じ暦年齢でも、回復の速さや認知機能の保たれ方には大きな個人差がある。この差は「脳そのものの老化度合い」が影響している可能性がある。

近年、MRI画像から機械学習で推定する「脳年齢」という指標が、生物学的老化の代理マーカーとして注目されているが、脳卒中後にその脳年齢が時間とともにどう変化するのか、また将来の認知機能をどこまで予測できるのかは十分に検証されていなかった。

そこで、脳卒中が脳の老化速度を加速させるのか、そして急性期の脳年齢が長期の認知予後を予測しうるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年1月21日

ガイドラインより医師のエゴと縄張り争い──くも膜下出血治療という“無法地帯”

2024  9月  ギリシャ


破裂脳動脈瘤によるくも膜下出血は、死亡率が高く、救命できても重い後遺症を残すことが多い重篤な脳卒中である。

にもかかわらず、同じ病態でも施設や主治医によって治療方針が大きく異なり、その差が予後に影響している現実がある。

そこで、患者を死に追いやっている最大要因は出血そのものや血管攣縮ではなく、「診療科の壁とエゴによる治療選択の歪み」ではないか、という点に問題意識を置き、これまでの研究をまとめてみたそうな。

2026年1月19日

過少治療という名の放置:脳卒中後痙縮とボツリヌス療法が切り捨てられる理由

2026  1月  オランダ


脳卒中のあとに起こる「痙縮(きんにくのつっぱり)」は、痛みが出たり、手足が動かしにくくなったり、介助や着替えが大変になったりと、生活にかなり影響する問題である。

この痙縮に対して、ボツリヌス毒素注射(ボツリヌス療法)はガイドラインでも勧められている治療法である。ところが、実際の医療現場でどれくらいの人がこの治療を受けているのか、またどれくらい続けられているのかは、はっきり分かっていなかった。

そこで、オランダの保険データを使って、ボツリヌス療法の使われ方をくわしくしらべてみたそうな。

2026年1月12日

抗凝固薬は脳に効かない?低リスク心房細動で期待を裏切られたBRAIN-AF試験

2026  1月  カナダ


心房細動(AF)は脳梗塞の大きな原因であることが知られているが、脳卒中を起こしていなくても、認知機能が低下しやすいことが、これまでの観察研究で報告されてきた。

その理由として、症状の出ない小さな脳塞栓(サイレントな脳梗塞)が、少しずつ脳にダメージを与えているのではないか、という考え方がある。
もしそれが本当なら、抗凝固薬で血栓を防げば、認知機能低下も防げる可能性がある。

しかし、脳卒中リスクが低い心房細動患者に抗凝固薬を使った場合、認知機能低下を防げるかどうかは、はっきりしていなかった。
そこで、「本来は抗凝固薬を使わない低リスクAF患者に抗凝固薬を投与したら、認知機能低下や脳卒中を防げるのか」をくわしくしらべてみたそうな。

2026年1月11日

日本人心房細動患者の8割が抗凝固薬使用中―それでも起きた認知機能低下

2025  12月  日本


心房細動は脳梗塞の大きな原因のひとつであり、現在では抗凝固薬によって脳梗塞の発症はかなり防げるようになってきた。

しかし最近、脳梗塞を起こしていない心房細動患者でも、認知機能が低下しやすいことが報告されている。
その理由として、無症候性脳梗塞や微小出血など、MRIで見える脳の傷が関係しているのか、それとも別の仕組みがあるのかははっきりしていない。

そこで、心房細動患者の認知機能低下が、脳MRIで確認できる脳病変と関係しているのかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年1月6日

脳卒中経験者に朗報―認知症を防ぐ「運動」と「睡眠時間」の関係が見えてきた

2025  12月  中国


脳卒中を経験した高齢者では、その後に認知症を発症したり、寿命が短くなったりするリスクが高いことが知られている。

運動習慣や睡眠が、一般の高齢者では認知症や死亡の予防に関係することは報告されてきたが、脳卒中を経験した高齢者に限ったデータは多くない。

とくに、運動と睡眠を「別々」ではなく「組み合わせて」評価した研究はほとんどなく、運動が寿命を延ばす仕組みの中で、認知症がどの程度関係しているのかも十分に分かっていなかった。

そこで、中国の大規模調査データを用い、高齢の脳卒中経験者において、運動や日常活動、睡眠が認知症と死亡にどう関係するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年12月29日

脳卒中後の物忘れは回路の病気だった 運動でよみがえるシータ同期のコツ

2025  12月  アメリカ


心停止後や脳卒中後には、運動麻痺だけでなく記憶障害や注意障害といった高次脳機能障害が長く残ることが多い。しかし、これらの障害が「どの神経回路の破綻によって起き、どの介入で回復するのか」は十分に分かっていない。

これまでの研究では、運動が脳損傷後の認知機能を改善する可能性が示されてきたが、その効果が「海馬ニューロンが助かるから」なのか、「回路の働きが立て直されるから」なのかは不明であった。

そこで、記憶に必須な中隔‐海馬回路とθ(シータ)振動に注目し、運動がどのように認知機能回復をもたらすのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年12月9日

異常率が高すぎる――コロナが脳に残す痕跡とその不可解な沈黙

2025  10月  中国


COVID-19 は当初、主に肺の病気として知られていたが、近年は脳や神経にも大きな影響を与えることがわかってきた。

とくに、脳卒中につながりうる血管障害や白質のダメージ、微小出血などの報告が増えている。しかし、それらがどの程度の頻度で起こるのか、全体像ははっきりしていなかった。

そこで、COVID-19 患者や回復者の脳画像データを幅広く集め、脳がどのように影響を受けているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年11月28日

脳卒中リハビリの成果が変わる―回復を加速させる腸内細菌の育て方

2025  11月  ナイジェリア


脳卒中の後遺症には、手足の麻痺や歩行障害といった身体機能の問題だけでなく、抑うつや不安などの気分の問題、さらには記憶力や判断力の低下といった認知面の障害も多くみられる。
運動リハビリは回復に役立つことが示されているが、それだけでは十分ではない場合がある。

近年、腸内細菌と脳の働きが互いに影響し合う「腸‐脳相関」が注目されている。脳卒中により腸内細菌のバランスが崩れ、炎症や回復の遅れにつながる可能性が指摘されており、腸内環境を整えるプロバイオティクスにより回復が促される可能性がある。

しかし、運動とプロバイオティクスを組み合わせた場合の効果はこれまで十分に調べられていなかった。そこで、両者を併用することでより大きな改善効果が得られるかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年11月27日

仕事のストレスで脳卒中死のリスク1.5倍という現実

2025  11月  エジプト


「ストレスがたまると脳卒中になりやすい」ことは、多くの人が何となく知っていることである。しかし、これまでの研究には
・ストレスと「うつ病」がごちゃまぜになっている
・研究ごとの人数や期間がバラバラで、全体像がわかりにくい
という弱点があった。

そこで、
・うつ病の人をできるだけ除いて、「ストレスそのもの」の影響を確かめること
・たくさんの研究をまとめて、「どれくらい脳卒中リスクが上がるのか」をあらためて数字で示すべく、
メタアナリシスをこころみたそうな。

2025年11月26日

ロングコビッドの正体は「溶けない血栓」か――スパイクタンパクと脳卒中リスク

2025  10月  フランス


COVID-19が治ったあとも、だるさ、息切れ、頭がぼんやりするなどの症状が長く続く人が多く報告されている。これがいわゆるLong COVIDである。

しかし症状がなぜ長期化するのかは明確になっていない。

そこで、Long COVID患者の血液に、ごく小さな血栓(microclots)が大量に存在する可能性に注目し、それが症状の原因になっているかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月9日

AIリハビリが療法士を超えた日──脳卒中リハの主役交代

2025  8月  韓国


脳卒中のあとには、もの忘れや注意力の低下、段取りがうまくいかないといった「認知の障害」がよく起こる。これは生活の自立や家族の負担に直結するため、大きな問題である。

これまでは病院でセラピストがついて行う認知リハビリが主流だったが、通院の負担や人手不足といった課題があった。コロナ禍をきっかけに遠隔(テレリハビリ)への期待が高まったが、従来のシステムは「一人ひとりに合わせた難易度調整ができない」「きちんと取り組めているか分かりにくい」といった弱点を抱えていた。

そこで、AIが患者の成績を見ながら自動で課題を調整する新しいテレリハビリが、従来のセラピストによるリハビリに劣らないかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月7日

「130が限界」ランセットが示した厳格降圧の落とし穴

2025  8月  中国


高血圧は脳卒中の大きな原因のひとつである。近年は「できるだけ血圧を下げたほうがよい」と言われることが増えてきたが、その一方で腎臓の障害や失神といった副作用が心配されている。

そこで、「血圧を厳しく下げることは本当に利益になるのか、それとも害の方が大きいのか」をくわしくしらべてみたそうな。

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