元2024 1月 中国
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2024年1月25日
脳卒中後の尿失禁、その衝撃の真実!
2020年1月28日
「大便失禁」 脳卒中が原因の割合
元
Urinary and fecal incontinence in stroke survivors followed in general practice- a retrospective cohort study
2020 1月 ドイツ
脳卒中後の尿失禁や大便失禁の発生頻度の調査はこれまでにもあって、3→12ヶ月の尿失禁率は44→38% で、大便失禁は脳卒中経験者で7%一般人で3% あるという。
しかしこれらの報告は発症後数年の調査にかぎられ長期のものはほとんどない。さらにサンプルサイズが小さく単一病院施設によるものしかないうえに尿失禁と大便失禁をまとめて調べたものもすくない。
そこで、脳卒中発症後10年間の尿失禁と大便失禁の発生頻度を大規模にしらべてみたそうな。
2021年11月20日
便失禁の脳卒中患者の割合と特徴
元
2021 11月 スペイン
2014年2月3日
感情失禁になる患者の割合について
元
Psychiatric comorbidity and quality of life in patients with post-stroke emotional incontinence.
2013 12月 韓国
脳卒中で泣き笑いの感情をコントロールできなくなる(感情失禁)患者の特徴を調べてみたそうな。
発症2週間以内の脳卒中患者423人について、精神症状評価尺度検査を行った。
次のようになった。
・12.1% 51人(泣き33人、笑い7人、両方11人)が感情失禁だった。
・感情失禁患者は、強迫症や対人感受性、敵愾心と関連があった。
・これらの関連は脳卒中の神経症状や身体的障害によらなかった。
感情失禁は精神病的側面があって、対人関係にネガティブな影響をもたらす。急性期の脳卒中であっても注意を払いたいものだ、
というおはなし。
感情失禁はPBA(スードバルバーアフェクト)とも言われる。その解説ビデオ。
感想:
さいしょの半年間くらいは 人前で笑いが止まらなくなることが何度かあった。
笑いながら心の中で、『これは脳の異常にちがいない』と冷静に観察している自分がいた。
2011年9月1日
情動失禁とは抑えるべき感情をお漏らししてしまうこと
Health-Related Quality of Life in Patients With Poststroke Emotional Incontinence.
2011 8月 中国
脳卒中後の情動失禁の影響を調べたそうな。
385人の脳卒中経験者にアンケートをとったところ、
15.1%に情動失禁が見られた。
情動失禁のある者の回復度は心身共に低かった。
情動失禁の有無それ自体が健康関連QOLに影響を及ぼすことがわかった、
というおはなし。
* 情動失禁 emotional incontinence とは
情動は正常な場合には意志の力で統制され発現が抑制されているが、
この意志による統制力が病的に低下するため、情動が過度に発現される状態。
ちょっとしたことで涙もろくなり、すぐに泣いたり、喜んだり、怒ったりする。
脳血管障害 (脳梗塞など) に特徴的であるとされる。
感想:
スードバルバーアフェクト(PBA:Pseudobulbar Affect)との違いがよくわからない。
同じものかな。
2022年3月17日
脳梗塞の再発で可笑しくないのに笑うようになった例
元2022 2月 アメリカ
2011年9月17日
情動失禁は遺伝子の問題だからどうしようもない
Associations of serotonergic genes with poststroke emotional incontinence.
2011 9月 韓国
脳卒中後の情動失禁とセロトニン関連遺伝子との関係を調べたそうな。
276人の脳卒中患者について、
セロトニン伝達遺伝子、セロトニン受容器遺伝子の型を調べ
その他関連する要因(うつ履歴、学歴、病巣部位など)
についても調査した。
その結果、
・13.4%の患者が情動失禁を経験していて、
・その多くにセロトニン伝達遺伝子のある型が関連していた。
・脳卒中後 情動失禁になりやすい遺伝子タイプの人がいる、
ことがわかった、
というおはなし。
2017年2月12日
慢性期脳卒中の下部尿路症状について
元
A questionnaire survey to assess lower urinary tract symptoms in patients with chronic stroke.
2017 2月 日本
排尿困難や頻尿などの下部尿路症状は脳卒中患者の30-50%にみられ 生活の質におおきく影響する。
慢性期脳卒中患者について下部尿路症状の特徴をしらべてみたそうな。
2023年1月3日
脳卒中のあとの頻尿、尿失禁への対策
元2022 12月 イラク
2012年4月9日
脳卒中後の感情失禁とうつの割合について
Poststroke depression and emotional incontinence: Factors related to acute and subacute stages.
2012 3月 韓国
脳卒中後のうつと感情失禁について調べてみたそうな。
508人の急性期脳梗塞患者を調査した結果、
入院時には
・うつは13.7%
・感情失禁は9.4%
で見られ、
3ヶ月後の時点では、
・うつは17.7%
・感情失禁は11.7%
で見られた。
いずれも、
病状が重かったり、
社会的なサポートが乏しい場合に
起きやすいことがわかった、
というおはなし。
2011年5月31日
科学が進歩して尿や便を瞬間移動できるようにならないかな
脳卒中直後の尿失禁は、高い死亡率や予後の悪さと関連がある。
100人の脳卒中患者について、
発症後3日、7日、6ヶ月、12ヶ月の時点での
下部尿路機能を評価し、
死亡率との関連を調べたそうな。
結果は、
・発症直後、100人中58人に尿失禁がみられた。
・尿失禁のある患者はそうでない患者よりも死亡率が高かった。
・1週間以内に排尿機能を取り戻した患者は
尿失禁なしの患者と同等の死亡率であった。
というおはなし。
感想:
入院直後、尿道にカテーテルを入れられたので
この種の話には関心がある。
準集中治療室を出るまでカテーテル付きだった。
ほんの3~4日間のことなんだけど、
点滴打ちまくっていたにも関わらず尿意をまったく感じなくて
とても便利で快適な気持ちがした。
カテーテルの挿さっている自分のモノを直視する勇気がなくて
結局見ずじまいだった。
2016年1月20日
感情失禁で泣きと笑い どちらが多いのか?
元
Prevalence of Pseudobulbar Affect following Stroke: A Systematic Review and Meta-Analysis.
2016 1月 イギリス
脳卒中患者の感情変化の不安定さはよく知られているが、どのくらいの患者がそうなるのかは明らかでない。
そこで脳卒中のあとに情動調節障害であるスードバルバーアフェクト(PBA)になった患者についてのこれまでの研究を総括してみたそうな。
関連する信頼度の高い研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・被検者3391人を含む15件のPBA研究がみつかった。
・PBA患者の割合は、脳卒中の発症後1ヶ月未満で17%、1-6ヶ月内で20%、6ヶ月以降では12% だった。
・症状は、笑いの暴走よりも泣くほうが多かった。
泣き笑いの感情がコントロールできなくなるスードバルバーアフェクトは、脳卒中患者のおよそ5人に1人が経験していた。さらに8人に1人では半年後にも起きていた、
というおはなし。
感想:
感情失禁のほうがわかりやすいな。
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2018年9月12日
感情失禁と男性ホルモン
元
Low Testosterone Level as a Predictor of Poststroke Emotional Disturbances- Anger Proneness and Emotional Incontinence
2018 9月 韓国
脳卒中患者は衝動的で怒りっぽい状態(Anger Proneness:AP)になったり感情をコントロールできなくなったりする(Emotional Incontinence:EI)ことがある。
いっぽう一般人では、男性ホルモンの一種で血液脳関門を通過できるテストステロンが不安やうつを抑える効果が示されている。
そこで脳卒中患者についてAPやEIの有無とテストステロンレベルとの関連をくわしくしらべてみたそうな。
脳梗塞から3ヶ月以内の患者40人についてホルモンレベルおよびAP/EIの有無を面談でしらべ関連を解析したところ、
次のようになった。
・患者の40%にAP/EIがあった。
・AP/EIは脳卒中の重症度や病巣位置によらなかった。
・しかしテストステロンレベルは 2.1 vs. 3.9ng/ml であきらかにAP/EI有りのグループが低かった。
・テストステロンレベルが高いとAP/EIになるリスクが0.68倍だった。
・テストステロンの合成に影響すると考えられるスタチンの使用の有無はAP/EIと関連しなかった。
脳卒中のあと怒りっぽく感情コントロールに障害のある患者とテストステロンレベルの低さは関連していた、
というおはなし。
感想:
女性が感情的な理由のひとつもこのあたりにあるんだって。
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2014年10月31日
おへその上に塩と生姜を載せて灸を据えると おしっこが漏れそうになるのを防げるのか?
元
Efficacy and safety of ginger-salt-indirect moxibustion for urge urinary incontinence after stroke: protocol for a pilot multicentre randomised controlled trial.
2014 10月 中国
脳卒中患者には切迫性尿失禁がよく見られる。古来より伝わる中国医学では 治療に生姜と塩を介した灸が用いられる。
この方法が本当に効果があるのかキッチリと調べてみることにしたそうな。
・脳卒中発症後1年未満で切迫性尿失禁の患者120人を対象に、
・へその位置にあるツボShenque(CV8)上に、
・塩を敷いて生姜のスライスを置き、その上にもぐさを載せ灸を据える。
・この治療を1日1回x4週間行い、
・排尿頻度、QOL等を3ヶ月後まで評価する。
以上のような実験計画を建てた、
というおはなし。
おへそに塩 & 生姜スライス
感想:
こういう実験を真面目にやろうとする姿勢に感銘を受けた。
2018年12月31日
夜間の頻尿、なかなか出ない、キレがわるい
元
Post-stroke lower urinary system dysfunction and its relation with functional and mental status- a multicenter cross-sectional study
2018 12月 トルコ
夜間頻尿や切迫感、失禁、残尿などをともなう「下部尿路機能障害」は末梢神経や脊髄 中枢神経系の健全性と関連があり、脳卒中経験者のおおくがその症状をもつという。
これら症状の有無と認知機能およびQoLの関連をくわしくしらべてみたそうな。
2015-2016 トルコ6箇所の病院での脳卒中患者260人について、
下部尿路症状のアンケートおよび生活自立度(Modified Barthel Index)、QoL(Incontinence Quality of Life Questionnaire),認知機能検査(Mini Mental State Examination)をおこなったところ、
次のことがわかった。
・93.5%が少なくとも1つ以上の下部尿路症状を報告していた。
・もっともおおかった症状は 夜間頻尿(nocturia)の75.8%だった。
・下部尿路症状でとくに失禁をともなう患者の生活自立度、QoL、認知機能検査はあきらかに低い評価だった。
下部尿路機能障害は脳卒中患者にとてもありふれていて、認知機能や生活自立度 QoLの不良と関連があった、
というおはなし。
Hesitancy:出るまでに時間がかかる。 Straining:腹圧をかけないとでない。Dysuria:排尿時の痛み。 Terminal dribbling:だらだらと長く続く。
感想:
上の表が症状リスト。さいきんきになってきた。3-4つあてはまる。
隣に人が立つとでにくくなってしまうことがもともとあった。
慢性期脳卒中の下部尿路症状について
2012年10月6日
脳卒中後疲労になりやすい患者の特徴
脳梗塞後に疲労を訴える患者の特徴を調べてみたそうな。
ニュージーランドの脳梗塞患者613人について
発症6ヶ月時点での疲労度を計測、解析した。
次のようになった。
・疲労患者の割合は30%(男性28%、女性33%)だった。
・高齢になるほど疲労を訴える患者も増えた。
・発症前から失禁のある人や、ヨーロッパ系ニュージランド人に疲労が多かった。
・自立して一人暮らししている人は疲労になりにくかった。
・重度のウツがあると疲労になりやすかった。
高齢で、以前から失禁があって、ウツの脳卒中患者は
疲労問題が起きるであろうことがわかった、
というおはなし。
2013年7月8日
Stroke誌:脳内出血は脳梗塞に比べ最初の数ヶ月だけ凄いスピードで中途半端に回復する
元
Differences in Outcome and Predictors Between Ischemic and Intracerebral Hemorrhage: The South London Stroke Register.
2013 6月 イギリス
脳梗塞と脳内出血の回復の違いと悪化する要因について調べたそうな。
1995-2011のロンドンの脳卒中患者データについて、発症7日、3ヶ月、1年、5年、10年での回復状況と関連要因を解析したところ、
次のようになった。
・脳内出血の場合、高齢で失禁があると回復が悪かった。
・一方、脳梗塞は高齢、失禁、嚥下障害、心房細動、糖尿病が予後不良の因子だった。
・脳内出血は3ヶ月、1年後の回復は良くなく、5年、10年後は脳梗塞と違いはなかった。
・しかし、7日から3ヶ月後までの回復の程度は脳内出血のほうが圧倒的に良かった。
脳内出血の回復は5年間は脳梗塞に劣る。けど、3ヶ月後までに限定するとその回復スピードは脳梗塞よりもずっと早い、
というおはなし。
感想:
たしかにひと月半くらいからの回復はめざましかった。
もうすぐ5年経つから低迷期を脱するってことなのかな。
Stroke誌:脳梗塞と脳出血の回復の過程の違い
2014年7月13日
脳卒中になるとなんでトイレが近くなるの?
元
The experience of urinary incontinence in stroke survivors: a follow-up qualitative study.
2014 4月 オーストラリア
脳卒中で退院したのちに尿失禁で困っている人たちの経験を調査してみたそうな。
面談内容を主題分析したところ、
次の4つのテーマが浮かび上がった。
・トイレに行かなければならない!
→常に逼迫したトイレ需要。
・誰もアドバイスをくれなかった。
→病院ですらなにも教えてくれない。
・なにをするにも まずトイレに行かなければならない。
→仕事にならない。
・単に計画性の問題でもある。
→危機管理戦略。
脳卒中経験者の尿失禁は退院後も起こりうる問題であり、適切な知識の欠如、激しい苦悩、行動の制限といった特徴をもつ、
というおはなし。
感想:
とても強い確信があるんだけど、これはひとえに降圧薬の問題と考える。
カルシウム拮抗薬なのに飲むとほぼ1日中すごい頻尿になる。
チビリそうになることしばしばで、生活の質がはげしく下がる。
検索してもほとんど資料が出てこない。しもの話なので体験談も少ない。
ちょっと頭にきてる。o(`ω´*)o
2010年11月20日
お薬の助けを借りて幻覚を見ながらのリハビリも良し
Safety of Pharmacological Augmentation of Stroke Rehabilitation.
2010 11月 スイス
脳卒中リハビリに際し、
レボドパ、AChE 阻害薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬
等の薬の助けを借りることの安全性と効果を調べたそうな。
一部の患者で幻覚、せん妄、精神錯乱、尿失禁などの副作用が
見られたけれども、薬を投与されていたグループの方が
概ね機能改善の程度は大きかった、とのこと。
副作用に注意すればこういった薬の利用は有効である、という内容。
2024年3月29日
絶望を希望に変える:脳卒中後の無敵の痛みに立ち向かう革命的治療法
元2024 3月 オランダ
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回復と予防のヒント100記事(2017年1月までのぶん)
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