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2012年6月14日

勃起不全(ED)になる脳卒中経験者たち...


Erectile dysfonction after stroke in Brazzaville.
2012  6月  コンゴ

脳卒中後の勃起不全(ED)について調べてみたそうな。


脳卒中経験のある外来患者104人について

調査したところ、次のことがわかった。


52%が脳卒中後に勃起不全を経験し、その平均年齢は56歳だった。

・脳卒中後、平均5ヶ月で勃起不全になった。

・そのうち70%の勃起不全は続いている。

・勃起不全と高コレステロール血症がよく相関していた。

61%の勃起不全は さほど重症ではなかった。



脳卒中後の勃起不全は珍しくなく、

高コレステロールがリスク要因であることがわかった



というおはなし。

図:脳卒中後の勃起不全の程度分布

感想:

勃起不全(wikipedia)をみると、50代後半のEDは47%とある。

この調査結果はそう驚くことではなさそう。

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2019年3月8日

左脳をやられると勃起不全


Positive Correlation between Left Hemisphere Lesion and Erectile Dysfunction in Post-Stroke Patients
2019  2月  インドネシア

インドネシアでは脳卒中は死亡と身体障害の原因の1位である。

さらに脳卒中の日常生活への影響、とくに性生活についての報告はほとんどない。他の国の研究では勃起不全(Erectile Dysfunction)がおおく報告されているがそのメカニズムはよくわかっていない。

脳の損傷位置と勃起不全との関連についても、副交感神経に影響する左脳の損傷でおきるとする説や右脳や大脳基底核、小脳、損傷位置は関係ないとする説などさまざまである。

そこで、脳の左右脳半球の損傷と勃起不全との関連をくわしくしらべてみたそうな。


脳卒中の発症から6ヶ月以上で、結婚して妻と暮らしている40-59歳の男性74人について調査したところ、



次のことがわかった。

・患者うちわけは、左脳損傷35人、右脳損傷39人で、勃起不全あり38人、勃起不全なし36人だった。

・弱いながらも統計学的有意に左脳損傷と勃起不全に関連が認められた。

左脳損傷の脳卒中男性にはあきらかに勃起不全がおおかった、


というおはなし。

図:勃起障害と左右脳半球ダメージ


感想:

疲労や無気力アパシー系のそれと共通で 損傷位置とはあまり関係ないような気がする。
脳のここをやられると勃起不全になる

脳梗塞の位置と勃起不全(ED) について

2019年12月30日

勃起不全はCHA2DS2-VAScスコアでわかる


The association between CHA2DS2-VASc score and erectile dysfunction- a cross-sectional study
2019  12月  トルコ
勃起不全(erectile dysfunction:ED)は性交中に勃起状態を維持できないことを意味し、成人男性の18-40%に見られるという。

EDには複合的な要因がからんでいる。全身性の疾患の反映とも考えられ、脳卒中など心血管疾患との関連もおおく報告されている。

CHA2DS2-VAScスコアは心房細動による塞栓性脳卒中の予防目的でつくられた評価スキームであり、心不全(C)、高血圧(H)、年齢75以上(A)、糖尿病(D)、脳卒中歴(S)、血管疾患(Va)、年齢65-74(A)、性別(S)を表す。

これらの要素はいずれも血管内皮機能障害と関連が深い。そこで、CHA2DS2-VAScスコアがED予測に使えるものかくわしくしらべてみたそうな。

2017年4月25日

脳のここをやられると勃起不全になる


Lesion mapping of stroke-related erectile dysfunction.
2017  4月  ドイツ

急性脳梗塞により男性の性機能に障害(勃起不全)がおきることがある。

勃起不全のおきやすい脳の病変位置をしらべてみたそうな。


平均年齢60、52人の脳梗塞患者についてアンケートから勃起機能スコアをとり、脳の断層画像上の変化との関連を "voxel-based lesion mapping"法で解析したところ、


次のことがわかった。
・61.5%の患者が脳卒中後に勃起不全になった。

・脳卒中前後での勃起低下度は年齢、脳卒中の重症度、梗塞体積によらなかった。

・関連の強い病変位置は、右脳の後頭頭頂と視床、左脳の島皮質および頭頂側頭だった。

脳卒中後の勃起不全は 右脳の後頭頭頂と 視覚と体性感覚を統合する視床、そして左脳の島皮質と 隣接し覚醒状態を司る頭頂側頭部に関連がつよかった、


というおはなし。

図:左脳の島皮質


感想:

ようするにエッチな妄想がはかどらなくなるから... ってことなのかな。

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2022年1月5日

糖尿病あると脳卒中後にED

2021  12月  カメルーン


脳卒中は、勃起不全(ED:erectile dysfunction)の原因である。

脳卒中患者のED有病率、予測因子についてくわしくしらべてみたそうな。

2019年9月18日

勃起不全と脳卒中のメタアナリシス


Erectile Dysfunction Predicts Cardiovascular Events as an Independent Risk Factor- A Systematic Review and Meta-Analysis
2019  9月  中国

勃起不全(ED)は性交渉に必要な勃起レベルに達しないまたは維持できない状態をさす。ED人口は世界で1億人以上いるとされ、2025人には3億人を超えるという。

脳卒中などの心血管疾患でEDがよくみられることがわかっている。高血圧や糖尿病、喫煙、肥満など共通のリスク要因もすくなくない。

ぎゃくにED患者に心血管疾患が見られるとする報告もおおい。

これらのメカニズムはいまだよくわかっていない。

前回のメタアナリシスではサンプル数が十分でなくEDの程度と心血管疾患リスクとの関連もわかっていない。

そこで最新の研究を含めてEDからの心血管疾患についてメタアナリシスをこころみたそうな。



関係する研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、



次のことがわかった。

・被験者154794人をふくむ25の研究がみつかった。

・EDなしにくらべEDがあると心血管疾患リスク1.43倍、冠動脈疾患リスク1.59倍、脳卒中リスク1.34倍、総死亡リスク1.33倍だった。

・EDの程度がひどくなるほど心血管疾患および総死亡リスクがたかくなった。

EDは心血管疾患や脳卒中、総死亡リスクとあきらかな関連があった。重度のEDほどこれらリスクは高かった、


というおはなし。

図:勃起不全の程度と心血管疾患リスク


感想:

たしかに脳が血を吹く1年くらいまえから元気がなかったわ。
左脳をやられると勃起不全

脳のここをやられると勃起不全になる

2011年9月21日

勃起不全は脳卒中の予兆


Erectile dysfunction and risk of cardiovascular disease meta-analysis of prospective cohort studies.
2011  9月  中国



勃起不全と脳卒中との関連を調べたそうな。



研究データベースから関係する12件の論文を選び出した。



総計36000人余りのデータを再解析した結果、



勃起不全があると、そうでない場合に比べ、

脳卒中になる危険性が1.35倍になり、

死亡率も1.19倍になることがわかった。




勃起不全の有無はそれだけで、

脳卒中のなりやすさの指標と考えられる、



というおはなし。



2015年9月18日

脳梗塞の位置と勃起不全(ED) について


Erectile dysfunction (ED) after ischemic stroke: association between prevalence and site of lesion.
2015  9月  ドイツ

脳卒中は勃起不全(ED)の原因になり得る。そこで、脳卒中患者のEDの割合と脳の損傷位置との関連を調べてみたそうな。


平均年齢62 発症後2年以内の男性脳梗塞患者57人について、勃起機能についての詳細なアンケートを取った。

これを平均年齢61の健常者22人と比較、解析したところ、


次のことがわかった。

・EDは脳卒中後 45/57 の患者で確認された。脳卒中以前では 26/57 だった。

・健常者のEDの割合は 6/22 だった。

・勃起度スコアは、脳卒中前23→後16 に低下した。健常者は 24だった。

・脳卒中前後での勃起度スコアは入院時の神経症状の重さとは関連がなかった。

・梗塞部位別のED患者割合は、中大脳動脈 27/34、後大脳動脈 4/5、前大脳動脈 1/1、大脳基底核 3/3、脳幹 8/10、小脳 2/5、複数箇所 1/1 だった。


EDの原因は中枢神経の損傷および機能的 心理的障害、投薬などの影響かもしれない、


というおはなし。


感想:

今回も脳卒中以前のED割合が高いけど、ED→脳卒中 もあるんだよね。
勃起不全は脳卒中の予兆

2018年8月10日

性機能不全 脳卒中とほかの神経疾患


Everything you always wanted to know about sex and Neurology- neurological disability and sexuality
2018  7月  アルゼンチン

慢性的な神経疾患は性機能不全をもたらすことがある。

性機能不全の理由として、脳皮質や神経路への直接のダメージ、筋萎縮や痙縮といった体の変化、うつ 自尊心の低下といった心理社会的要因、が考えられる。

そこで脳卒中のほか いくつかの代表的な神経疾患について性機能不全の割合と重症度をしらべてみたそうな。


発症から1年以上経つ患者で 筋萎縮性側索硬化症(ALS)9人、多発性硬化症(MS)12人、パーキンソン病(PD)13人、脳卒中(CVDs)9人と健常者29人について、

男性は国際勃起機能スコア(International Index of Erectile Function)
女性は 女性性機能指数(Female Sexual Function Index)
をもちいて評価 比較したところ、


次のことがわかった。

・平均年齢は54で、性機能不全は患者の77.5%に、健常者の22.5%にみられた。

・身体障害と性機能不全にあきらかな関連がみられた。

・パーキンソン病では全員が性機能不全で、多発性硬化症はほぼ健常者レベル、

・脳卒中患者では併存疾患とその治療内容が性機能不全に関係していた。

性機能不全は患者の身体障害レベルと関連があった、


というおはなし。
図:神経疾患別の性機能不全重症度割合

感想:

そうそうたる難病たちとならべていただいて光栄だ。

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2018年1月3日

くも膜下出血で回復良好だった患者の性機能について


Sexual Dysfunction after Good-Grade Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage.
2017  12月  スイス

回復が良かったくも膜下出血患者の性的機能についてしらべてみたそうな。


くも膜下出血でグラスゴーアウトカムスケールが4-5で回復が良かった女性19人と男性14人について匿名アンケート調査したところ、


次のことがわかった。
・31.3%の患者がくも膜下出血後にセックスの楽しみが低下したと報告していた。

・女性性機能インデックス(FSFI:female sexual function index)によると女性の47.4%が性機能不全に該当した。

・そして女性19人全員が不感症を訴えていた。

・国際勃起機能スコア(IIEF:International Index of Erectile Function)によると男性の50%が勃起不全に該当した。

・くも膜下出血の重症度でWFNSグレード2の患者は1にくらべあきらかに性機能低下の報告が多かった。

くも膜下出血で回復良好だった患者でも性機能不全はありふれたことだった、


というおはなし。

図:性別

感想:

くも膜下出血患者は若くて元気なひとおおいから深刻だな。

2013年1月24日

脳卒中のあとのセックスって誰に相談すればいいの?


Sexuality after stroke: patient counseling preferences.
2013  1月  アメリカ

脳卒中患者のセックスカウンセリングの需要について調べてみたそうな。


268人の脳卒中患者について匿名のオンラインアンケート調査を行った。


次のようになった。

・38人からの回答があった。

・71%がセックスを重要な問題と考えていた。

・47%が脳卒中後に性機能の低下を意識していた。

・81%は脳卒中後のセックスについての知識が不足していると感じていた。

・26.5%は退院前のセックスカウンセリングを心中で希望していた。

・60-70%がセックスカウンセリングについて好意的で、すぐに受けたいと思っていた。


多くの脳卒中患者はセックスについての問題を抱えていて、

関連する情報をとても欲している。

定期的なカウンセリングの機会を設けたらいいかも



というおはなし。
図:脳卒中後のセックスへの関心度 男女差

感想:

この種のキーワードでここを訪れる人がとても多いのも事実。

だから納得。







2013年11月27日

脳卒中後の性機能障害について


Sexual dysfunction in Nigerian stroke survivors.
2013  9月  ナイジェリア

脳卒中経験者の性機能障害について調べてみたそうな。


77人の脳卒中経験者(男性66人、女性17人)にアンケート調査した結果、


次のようになった。

・平均年齢は55、そのほとんど(95%)が性機能障害を報告していた。

・70%以上が性欲の減退、性交頻度の低下であり、

・60%以上で勃起、射精、オーガスムに問題を抱えていた。

・勃起不全者の多くは そうでない者に比べ非常に高齢だった。

・ウツやQOLが性機能障害に影響を与えていた。


ナイジェリアの脳卒中経験者にとって性機能障害はごくあたりまえのことだった。その多くは心理的要因によるものと考えられた、


というおはなし。

写真:ナイジェリア人



感想:

ナイジェリアは人口爆発起きてるし、きっと日常性活レベルが高いんだろな...


2020年5月5日

脳卒中後の性機能障害の治療:コクランレビュー


Interventions for sexual dysfunction following stroke
2020  5月  オーストラリア

脳卒中後の性機能障害はめずらしくないが、おおくは見過ごされてきた。
しかし性機能障害に対する認識が高まっているため、エビデンスのある治療法が求められている。

そこで、脳卒中後の性機能障害を軽減するための介入の有効性と有害事象についてこれまでの研究のシステマティックレビューをこころみたそうな。

2016年9月30日

性活動障害 脳卒中患者と健常者の比較


Sexual disorders in stroke patients compared with control subjects in Benin: A prospective study.
2016  9月  ベナン共和国

脳卒中により性器や性生活に障害が生じることがあるが これらの問題はなかなか表に出にくい。


23-72歳 発症から6ヶ月未満の脳卒中患者67人と同性同年齢の健常者67人について調査したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中は性活動障害の明らかなリスク要因で、健常者にくらべ性機能障害15倍、性的不活発5倍だった。

・男性の場合、勃起不全、射精障害(早漏、遅漏)で、

・女性は 性欲障害、性的興奮障害、腟乾燥、不感症、性交疼痛 だった。

・降圧薬や抗血小板薬の使用がこれらの問題に関連していた。

脳卒中患者の性活動障害は珍しくないのでQoL改善のため適切な対応が必要だろう、


というおはなし。

図:性機能障害 脳卒中患者の

感想:

このテーマ 関心高いわりには くわしい論文めったに出会わない。

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