~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

検索キーワード「塩分」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示
検索キーワード「塩分」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示

2011年5月8日

JAMA誌:塩分を控えさせるほど脳卒中死亡者が増える


Fatal and nonfatal outcomes, incidence of hypertension, and blood pressure changes in relation to urinary sodium excretion.
2011  5月  ベルギー  JAMA誌

尿中へのナトリウム排泄量と血圧、死亡率との関連について調べたそうな。


3000人あまりのほぼ健康な人々を対象に、

尿中に排泄されるナトリウムの量を8年間継続調査した。


塩分を多く摂ると尿中のナトリウム量も増えるので

尿を調べることで普段の塩分摂取量を推定することができる。



その結果、

調査期間中、 脳卒中などの心血管系疾患の死亡者数は

尿中ナトリウム量が多いほど少なかった。


尿中ナトリウム量が、

・少ない→50人死亡(率4.1%)

・中くらい→24人死亡(率1.9%)

多い→10人死亡(率0.8%)

であった。


また各グループ間で収縮期血圧にはあまり差がなかった。


塩分を我慢すればするほど脳卒中などの病気で死に易くなることがわかった

社会が塩分摂取にもっと寛容になることで脳卒中を減らすことができるのではないか、


というおはなし。

図:塩分と死亡率


感想:

放射線は浴びるほど健康になるっていう説と同様に、常識と思っていたことと真逆の結論が出る状況というのはそれらの因果関係がきわめて薄いということの証でもある、

と理解する。

だからこれを機に、塩分については気にしないようにしようと思った。
ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる


[塩分]の関連記事 

2013年11月1日

みそ汁が濃いと塩分摂取量も多いのか?


東京近郊のがん検診受診者におけるみそ汁の味付けと塩分摂取量の関係
2013  11月  日本

高血圧を予防するためには過剰な塩分摂取を控えることが必要である。

そこで、みそ汁の味の濃さと一日の塩分摂取量との関連を調べてみたそうな。


40-69歳の健康な143人について食事調査と24時間ぶんの尿を採取して塩分排泄量を測ったところ、

次のようになった。

・濃いみそ汁を飲む人の塩分排泄量は多かった。

・濃いみそ汁を飲む人は加工食品の摂取頻度も高かった。

・しかし、1日の塩分摂取量は主に、食卓上のしょうゆを使う頻度や、麺のつゆを飲む量によって決まっていた。


みそ汁の味の濃さは一日の塩分摂取量と関連があった。
この原因は加工食品の摂取頻度よりむしろ 任意で調節可能な塩分関連行動によって説明できる、


というおはなし。


図:みそ汁の濃さと食塩関連行動



感想:

リハビリ病院を退院するときに栄養師の指導があって、

『ラーメンのスープだけは絶対に飲まないでください。』

と、5回ぐらい繰り返し言われたことを思い出した。



2023年9月20日

減塩vs転倒リスク:台湾8年研究の衝撃

2023  9月  台湾


中高年者における食事ナトリウム制限(DSR:dietary sodium restriction)と転倒経験の関係をくわしくしらべてみたそうな。

2024年12月22日

減塩は脳卒中予防に無力だった!因果関係解析の衝撃

2024  12月  中国


脳卒中は世界的に死亡原因の第2位であり、予防のためにはリスク因子の特定が重要である。

これまでの観察研究では、塩分摂取量と脳卒中リスクとの間に関連があると示唆されてきたが、それが「因果関係」に基づくものかどうかは明確ではなかった。

そこで、メンデルランダム化(MR)解析を用いて、塩分摂取量が脳卒中リスクに直接的な影響を与えるかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2024年8月26日

「日本食」で脳卒中リスク増大!?高塩分・低カリウムで腸内バランスが崩壊

2024  8月  イタリア


腸内細菌叢が、特定の食事条件によってどのように変化し、それが脳卒中の発症にどう影響するかはよくわかっていない。

そこで、日本スタイルの食事が腸内細菌叢を変化させ、それが脳卒中の発症に関与するかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2016年5月21日

ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる


Associations of urinary sodium excretion with cardiovascular events in individuals with and without hypertension: a pooled analysis of data from four studies
2016  5月  カナダ

塩分摂取量は多すぎても少なすぎても脳卒中など心血管疾患になりやすいという報告がいくつかある。

高血圧症の有無を含めてこの関連を確認してみたそうな。


49カ国、55歳前後の男女13万人あまり(半数が高血圧)について24時間の尿中ナトリウム排泄量を測定し、4.2年間のフォロー中に発生した心血管疾患との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・高血圧グループでは塩分摂取量の増加に従い収縮期血圧が上昇した。

・高血圧グループでは、1日あたりのナトリウム排泄量が7g以上または3g未満は その中間量(4-6g)の者に比べ心血管疾患リスクが高かった。

・高血圧でないグループでは、ナトリウム排泄量が7g以上でも心血管疾患リスクの上昇はなかったが、3g未満だと心血管疾患リスクが明らかに上昇した。

高血圧グループでは塩分摂取量が平均よりも増えると心血管疾患リスクが高くなった。一方 塩分摂取量が少ない場合には、高血圧の有無に関わらず心血管疾患リスクが高くなった。減塩を勧めるのはせめて高血圧の人だけにしたほうがいい、


というおはなし。
写真:塩


感想:

ナトリウム3gは塩7.6g。尿に80%が出るとすると 摂取量は9.5gが相当。健康な人はこれを下回らないようにしなさいってことなんだな。

これ↓思い出した。
減塩に真面目な人ほど脳卒中で死亡するという事実

【常識破壊】塩分を控えさせるほど脳卒中死亡者が増えることが判明

2012年1月2日

JAMA誌:減塩に真面目な人ほど脳卒中で死亡する


Urinarysodiumand potassium excretion and risk of cardiovascular events.
2011  11月  カナダ  JAMA誌


塩分摂取量と脳卒中死亡率との関連を調べたそうな。


心血管系疾患を持つ患者3万人近くについて、

早朝空腹時の尿を採取して1日の食塩摂取量を推定した。

この調査を5年間継続した。

この間に5千人近くが死んだ。

いろいろな要因を考慮に入れてこのデータを解析したら

次のことがわかった。


・一日に食塩を10-15g摂る人が

もっとも脳卒中死亡率が低かった


・一日に7.5g以下しか食塩を摂らない人は

脳卒中死亡率が2割増しになった。


・一日に18g以上食塩を摂る人は

脳卒中死亡率が7割増しになった。


塩分を控えると脳卒中で死にやすくなることがわかった、


というおはなし。
図:ナトリウムと脳卒中


感想:

以前にも似た報告があったのを思い出した。

【常識破壊】塩分を控えさせるほど脳卒中死亡者が増えることが判明


なにを信用して良いのやら...
ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる


 [塩分]の関連記事 

2022年7月8日

「食卓塩」が高血圧と脳卒中を防ぐわけ

2022  7月  中国


脳卒中の危険因子は高血圧であり、その予防に減塩食が推奨されている。

ナトリウム摂取量のおよそ10%は食卓塩によってもたらされるという報告がある。

食卓塩は個人の自由裁量により使用量をコントロールできるので減塩により効果的であるとする考え方がある。

そこで、高血圧と食卓塩との関連を大規模にくわしくしらべてみたそうな。

2017年8月12日

みそが高血圧を抑え脳卒中予防になるはほんとうか?


Protective Effects of Japanese Soybean Paste (Miso) on Stroke in Stroke-Prone Spontaneously Hypertensive Rats (SHRSP)
2017  8月  日本

この↑研究論文のプレスリリースをうけて、つぎのようなニュースが世に出回った。

味噌由来の塩分なら血圧上昇が抑えられる!脳卒中を予防 広島大が発見(エキサイトニュース)

みそが血圧上昇抑制 大豆醸造時の物質関与か 塩の代わりに活用を 広島大学調査(日本農業新聞)


あたかも、みそから摂取する塩分はいくら摂っても高血圧になる心配がないばかりか むしろ脳卒中を防ぐ効果が増すかのように報道されている。


ところが論文には以下↓の図があって、
図:味噌の塩分とミクロの出血

この実験ではみそグループ(12匹)にマクロな出血事例がなかっただけで、顕微鏡レベルでの出血割合は高塩分グループとなんら差がないくらいに高いことがわかる。


たしかにみそには何か良い働きがあるのだろうけれど、味噌ラーメンのスープを飲み干してよい理由になるほどの根拠はなさそうである、


とおもった。

2024年9月22日

断食の代償?ラマダン中に増える心原性脳梗塞と減る脳内出血

2024  9月  エジプト


ラマダンはイスラム教徒にとって最も神聖な月であり、日の出から日没までの断食が義務付けられている。

この断食が、健康に対してどのような影響を与えるのか、特に神経学的な緊急事態に関しては、まだ十分に研究が進んでいない。

そこで、ラマダン中における脳卒中やその他の神経疾患の発生率について、ラマダンの前の月であるシャーバンと比較することで、断食の影響をくわしくしらべてみたそうな。

2025年2月11日

世界的調査が警告!脳卒中予防の塩分摂取量の上限がついに判明

2024  12月  中国


脳卒中は、死亡や障害の主な原因の一つであり、そのリスクには生活習慣が大きく関与している。

特に食事が脳半中の発症や重症度に影響を及ぼすことは知られているが、具体的にどの栄養素がどの程度影響するのか、世界的なデータを用いた包括的な分析は限られていた。

そこで、1990年から2021年にかけて、食事リスクが脳半中の負担にどのように影響したかを、GBD 2021のデータを用いてくわしくしらべてみたそうな。

GBD(Global Burden of Disease)研究は、世界的な疾病負担を評価するための大規模な疫学調査であり、死亡率や障害調整生存年(DALY)などを指標としている。

2022年12月18日

やっぱり「食卓塩」はつかわないほうがいいのか?

2022  12月  中国


食卓での塩分追加は総摂取量の15-20%を占めるという報告がある。

しかし、食卓での塩分追加が脳卒中などの心血管疾患や死亡リスクと関連しているかどうかはわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2019年1月25日

食塩代替塩味料の効果


Effect of low-sodium salt substitutes on blood pressure, detected hypertension, stroke and mortality
2019  1月  アメリカ

減塩には血圧を改善し脳卒中を防ぐ効果があるとされている。しかしWHOが推奨する基準は最適な量よりもかなり下回っているのではないか、という考え方もある。

減塩方法の1つとして食塩のナトリウムをカリウムなどに置き換えた「食塩代替塩味料」の使用が挙げられるが、効果はいまだあきらかになっていない。

そこでこれまでの研究成果についてメタアナリシスをこころみたそうな。


食塩代替塩味料と血圧、死亡率についての研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のようになった。

・被験者7400人を含む21の研究成果がみつかった。

・食塩代替塩味料の成分にはいろいろ種類があった。

・食塩代替塩味料で収縮期および拡張期血圧があきらかに低下した。

・その効果は高血圧や正常血圧の者に同様にあらわれた。

・尿中のナトリウムは減少し、カリウムやカルシウムが増加した。

・高血圧と診断される者の数や死亡率 等にあきらかな変化はなかった。

・エビデンスの質としては低レベルの結果だった。

食塩代替塩味料の使用によって収縮期と拡張期血圧が低下した。しかし高血圧患者を減少させたり死亡率を低下させるほどの効果はなかった、


というおはなし。

図:食塩代替物


感想:

長年のくせで ついつい塩分を控えてしまうけど、いまや減塩は時代遅れだから。気をつけてな。↓
ランセット誌:食塩は13gまでオッケー 脳卒中的に

ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる

JAMA誌:減塩に真面目な人ほど脳卒中で死亡する

JAMA誌:塩分を控えさせるほど脳卒中死亡者が増える

2022年3月23日

脳卒中の再発を防ぐ食塩の量があきらかに

2022  3月  オランダ


脳卒中などの心血管疾患の再発予防のために、ほとんどのガイドラインでは食事ナトリウムの摂取量を1日あたり1.5-2.4g(食塩3.8-6.1g相当)に制限している。

しかし一次予防についての最近の研究では、ナトリウム摂取量と心血管疾患リスクとの間にJ字型またはU字型の関係が認められ、ナトリウムが少ないと高リスクになることがわかって来ている。

そこで、心血管疾患歴のある患者について、ナトリウムおよびカリウム摂取量と心血管疾患の再発リスクとの関連をくわしくしらべてみたそうな。

2025年11月28日

脳卒中リハビリの成果が変わる―回復を加速させる腸内細菌の育て方

2025  11月  ナイジェリア


脳卒中の後遺症には、手足の麻痺や歩行障害といった身体機能の問題だけでなく、抑うつや不安などの気分の問題、さらには記憶力や判断力の低下といった認知面の障害も多くみられる。
運動リハビリは回復に役立つことが示されているが、それだけでは十分ではない場合がある。

近年、腸内細菌と脳の働きが互いに影響し合う「腸‐脳相関」が注目されている。脳卒中により腸内細菌のバランスが崩れ、炎症や回復の遅れにつながる可能性が指摘されており、腸内環境を整えるプロバイオティクスにより回復が促される可能性がある。

しかし、運動とプロバイオティクスを組み合わせた場合の効果はこれまで十分に調べられていなかった。そこで、両者を併用することでより大きな改善効果が得られるかをくわしくしらべてみたそうな。

2021年8月31日

NEJM誌:代替塩での脳卒中予防は安全?

2021  8月  中国


ナトリウム量を減らし、カリウムを増やした代替食塩の使用により血圧を下げることができるとされているが、

その安全性についてはあきらかになっていないので、大規模にしらべてみたそうな。

2018年8月23日

ランセット誌:食塩は13gまでオッケー 脳卒中的に


Urinary sodium excretion, blood pressure, cardiovascular disease, and mortality- a community-level prospective epidemiological cohort study
2018  8月  カナダ

現在、WHOが勧める1日のナトリウム摂取量 の上限2g(食塩5g相当)を達成できている国はなく、しかもその目標数値が血圧を下げ心血管疾患を減らすとする信頼できる研究成果は じつは世に存在していない。

それどころか最近の調査ではナトリウム摂取量が少ないとかえって心血管イベントが増えることがあきらかになってきている。

そこで5大陸18カ国で実施されたPURE研究(Prospective Urban Rural Epidemiology study)をつかってこの関連をたしかめてみたそうな。


健康な35-70歳の17万人について心血管疾患を8年間ほどフォローした。

1日のナトリウム摂取量は採集した尿から推定した。


次のことがわかった。

・中国80%の地域では1日の平均ナトリウム摂取量は5gよりおおく、他の国々の84%は3-5gの範囲にあった。

・全体としてナトリウムが1gふえるごとに血圧が2.86mmHgあがった。ただしナトリウムのトータル量がおおいグループでのみの傾向だった。

・ナトリウム摂取量と心血管イベント(脳卒中など)の関連は単なる比例ではなく、ナトリウムが少ないグループ(4.43g未満)では逆相関で、おおいグループ(5.08g以上)でのみ正に相関する傾向がみられた。

・特に脳卒中との関連が 中国(平均摂取量5.58g)で他の国々(4.49g)より強かった。

・これら心血管イベントはカリウム摂取量がふえるにつれ減少した。
一日のナトリウム摂取量が5gを超える地域でのみ脳卒中など心血管疾患がおおかった。減塩政策はこれらの地域だけでなされるべきであろう、


というおはなし。
図:塩分と脳卒中 中国人

感想:

ナトリウム5gは2.54倍すると食塩で13g相当。日本の国民栄養調査をみると平成27年に男11.0g 女9.2gだからまだ余裕がある。

塩をいっぱいまぶしたおにぎりはうまいからね。
ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる

2018年9月27日

減塩すると脳卒中になるという噂(うわさ)の真相


Association of Low Urinary Sodium Excretion With Increased Risk of Stroke
2018  9月  オランダ

ナトリウム摂取量がふえると血圧は高くなる。とくに1日8g以上のナトリウム(食塩20g相当)では心血管疾患および死亡率があきらかに高い。

それゆえに減塩によって心血管疾患リスクを下げることができると考えられてきた。

しかしナトリウムが1日3g(食塩7.6g相当)を下回るとかえって心血管疾患リスクが高くなるとする報告がさいきんあとを絶たない。

それらの調査では食塩摂取量を食事アンケートや一時的な尿サンプルから推定しているケースが少なくない。

そこで "正確な" 食塩摂取量を得るための複数回の24時間蓄尿測定と、脳卒中との関連に限定して大規模にしらべてみたそうな。


心血管疾患のない25-75歳の7330人について、
計3回ぶんの24時間の蓄尿サンプルをとり1日のナトリウム摂取量を推定し、
脳卒中の発生を12.5年間フォローして関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・調査開始時の1日のナトリウム摂取量の中央値は137mmol(食塩8g相当)だった。

・この間に183件の脳卒中がおきた。

・1日に尿中へ排泄される全ナトリウム量と脳卒中リスクは逆相関にあった。(下図)

・年齢、性別、体重、血圧、ライフスタイルなどで調整してもこの関連は変わらなかった。

食塩摂取量が少ない人の脳卒中リスクは非常に高かった、


というおはなし。
図:食塩摂取量と脳卒中リスク


感想:

薄味の料理を我慢して減塩に努めてきた結果が「効果なし」ならまだしも、「かえって危険だった」というのだから目も当てられない。

ふつうな食事なら減塩する必要はまったくないってこと。

うわさではなくすでにエビデンスが↓多数
ランセット誌:食塩は13gまでオッケー 脳卒中的に

ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる

JAMA誌:減塩に真面目な人ほど脳卒中で死亡する

JAMA誌:塩分を控えさせるほど脳卒中死亡者が増える

2014年9月4日

日本人男女700人以上の尿を24時間貯めて塩分摂取量を正確に調べてみた結果、、


Estimation of sodium and potassium intakes assessed by two 24 h urine collections in healthy Japanese adults: a nationwide study.
2014  8月  日本

ナトリウムの摂り過ぎやカリウムの不足は心血管疾患のリスクになる。

そこで、日本人についてナトリウムとカリウムの摂取量を正確に計測してみたそうな。


23の都道府県の福祉施設で働く 健康な20-69歳の男(384人)女(376人)について、24時間の蓄尿試料から1日のナトリウム、カリウムの摂取量を推定した。

正確を期すためにこの蓄尿調査を2回実施した。


次のことがわかった。

・平均ナトリウム排泄量は1日あたり、男性: 206·0 mmol、女性: 173·9 mmolだった。

・同様にカリウム排泄量は、男性: 51·6、 47·2だった。

・これらの量は都道府県によってかなり異なった。

・日常の摂取量を推定したところ、ナトリウムでWHOの推奨値に収まる男性はいなかった。女性は0.1%のみだった。

・ナトリウムで厚生労働省の基準に収まる男性は3.2%、女性は5.0%だった。

・カリウムでは、WHO基準で男女合わせて7.5%が、厚生労働省基準では21.7%が適正範囲内だった。


日本人は想定していた以上に塩分を摂り過ぎているので早急な減塩政策が必要であろう、


というおはなし。


感想:

食塩量に換算すると、どうやら平均で男性14.0g、女性11.8g摂っているらしい。

詳細は本日のクローズアップ現代で。
道は険しい? “減塩社会”への挑戦

2020年11月19日

脳梗塞と脳内出血を防ぐ食塩の量

2020  11月  アイルランド


脳卒中リスクを抑えるための公衆衛生上の介入として、WHOは1日のナトリウム摂取量2g(食塩5g相当)未満を推奨している。

しかし脳卒中の種類別の予防効果と実行可能性についてはあきらかになっていないので、カリウム摂取量も含めてくわしくしらべてみたそうな。

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *