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2025年5月31日

再発を防ぐカギは「肥満」にあった 16万人のデータが示す真逆の真実

2025  6月  中国


脳卒中は再発しやすく、患者の生活の質を下げたり、家族や社会に大きな負担をかけたりする重要な病気である。これまで、肥満は脳梗塞の原因になると考えられてきたため、脳卒中を経験した人にも「痩せたほうがいい」と勧められることが多かった。

しかし最近では「肥満のほうが回復がよい」という“肥満パラドックス”と呼ばれる現象も知られるようになってきており、肥満が脳卒中の再発にも良い影響を与えるかもしれないという声もある。

そこで、過去のデータをまとめて、BMI(体格指数)と脳卒中の再発リスクの関係をくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月30日

くも膜下出血にクラゾセンタンの安心感──日本プロトコルで解決する副作用の真実

2025  5月  日本


くも膜下出血(aSAH)の治療では、手術後におこる血管のれんしゅく(脳血管攣縮)と、それによる脳のダメージ(遅れて起こる脳の虚血)が大きな問題になる。

これまで日本ではファスジルという薬がよく使われていたが、最近になってクラゾセンタンという新しい薬が使われ始めている。ただし、病院ごとにやり方がバラバラで、きちんとしたルール(標準プロトコル)がなかった。

そこで広島大学と関連病院が協力して、クラゾセンタンを中心にした治療プロトコルを作り、その効果と安全性をくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月29日

日本人が飽和脂肪酸を恐れる理由、どこにもなかった

2025  4月  日本


飽和脂肪酸(SFA)は長いあいだ“控えるべき脂肪”と考えられ、心臓や血管の病気(CVD)を防ぐために減らすようすすめられてきた。

日本でもこの考え方が広まり、栄養指導や病院の食事にも取り入れられている。ただし、この考えの多くは観察研究に基づいており、信頼性の高い無作為化比較試験(RCT)では、明確な効果があるとは言えない結果が出ている。

そこで、脳卒中を含むCVD全体において、本当に飽和脂肪を減らす意味があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月28日

日本の12万人が証明:「くも膜下出血を防ぐコレステロール」は思ったより高かった

2025  5月  日本


くも膜下出血(SAH)は日本で最も致死率が高い脳卒中のひとつであり、発症を防ぐためにはリスク要因をしっかり把握しておくことが大切である。

これまで「コレステロールが低いと出血性の脳卒中になりやすい」という話はあったが、SAHとの関係についてははっきりしていなかった。

そこで、日本人男女12万人のデータを使って、血液中の総コレステロールの値とSAHによる死亡リスクの関係をくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月27日

インチキじゃない、本物のリハビリ──重症者も救う“脳だけ訓練”とは?

2025  5月  カナダ


脳卒中後、約半数の人が日常生活動作(ADL)に支障をきたすとされる。リハビリでは繰り返しの動作練習が有効とされているが、痛み・疲労・麻痺などにより実際の訓練が困難な場合も多い。

そこで注目されるのが、実際には動かさずに「頭の中で動作を思い描く」運動イメージ(Motor Imagery:MI)である。MIは健常者やアスリートにおいて運動学習を促進する手法として知られているが、脳卒中患者においてADLの自立を改善する効果があるかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月26日

軽症でも血管内治療?その“善意”が命取りに

2025  4月  中国


軽い症状(NIHSS ≤10)で始まる脳幹の脳梗塞、特に脳底動脈が詰まったタイプに対して、血管内治療(EVT)が長い目で見て本当に役に立つのかどうかは、これまでよくわかっていなかった。

これまでは重い症状の人に対してはEVTの効果があることがわかっていたが、軽症の人には自然に回復するケースも多いため、「治療したほうがいいのか、それとも様子を見るべきか」で議論が分かれていた。

そこで、そうした軽症の患者にEVTを行った場合、1年後にどのような結果になるかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月25日

日本の中年男性限定!「1日1万歩」の衝撃──歩かなきゃ損する時代がきた

2025  5月  日本


日常的な歩く習慣が心臓や血管の病気を防ぐのに役立つことはよく知られているが、実際の生活の中でスマートフォンなどで記録された歩数が、どのくらいリスクに関係しているのか、また男女で効果が違うのかについては、まだはっきりしていない。

特に脳卒中などの心血管イベントについて、ふだんの歩く量がどれくらい予防に効くのかを中年層で長期間にわたって調べた研究はあまり多くない。そこで、日本の健康保険に入っている人を対象に、スマホアプリで記録された歩数と病気リスクの関係をくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月24日

日本人の脳梗塞患者、3人に1人が便秘!“左脳のこの場所”では7割に発生

2025  5月  日本


便秘は急性脳梗塞のあとによく見られる症状であり、発生率は16%から50%以上とも言われている。これまでの研究で、便秘は脳卒中の重症度や生活の質に悪い影響を与えることが知られていたが、どの脳の部位の梗塞が特に便秘と関係するのかははっきりしていなかった。

特に、自律神経をコントロールしている島皮質という部分の役割に注目が集まっていたが、右と左のどちらがより関係しているのかは不明だったのでくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月23日

下肢CI療法:歩ける人を鍛えたら、QOLが下がったwww

2025  5月  スウェーデン


脳卒中後の身体機能回復に対するリハビリとして、Constraint-Induced Movement Therapy(制約誘導運動療法、以下CIMT)は上半身(腕や手)に対して効果があるとされており、それを足に応用した下肢版(LE-CIMT)も注目されている。

LE-CIMTは、ある程度しっかり歩ける軽めの後遺症がある人を対象にして、集中トレーニングによって歩く力をさらに伸ばすことを目指す方法である。しかし、それが実際に日々の生活の満足度(健康関連QOL:HRQoL)にどう影響しているのかは、まだはっきりしていない。そこで、LE-CIMTを受けた人のQOLが一般の人と比べてどう違うのか、またどんな要因と関係があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月22日

脳卒中のあと、あなたの脳は“ゴミ屋敷”になる──だから眠れ!

2025  5月  中国


脳卒中のあとに、記憶力や集中力が落ちてしまう人が多い。その原因のひとつが、脳の中にたまる“アミロイドβ(Aβ)”というゴミのような物質である。

脳にはこのゴミを流す「グリンパティック系」という排水システムがあるが、脳卒中のあとにその働きが悪くなる理由はよくわかっていない。

最近、「PBM(血管周囲マクロファージ)」という細胞が、脳のそうじに関わっている可能性が注目されている。そこで、このPBMがAβのそうじにどう関わっているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月21日

毎日納豆と乳製品で脳卒中を防げる!? 知られざるリボフラビン(ビタミンB2)の力

2025  5月  中国


リボフラビン(ビタミンB2)は、体のエネルギーづくりや抗酸化などに関わる大事な栄養素である。しかし、これまでリボフラビンと脳卒中との関係についての研究はあまり行われてこなかった。

最近では、リボフラビンが「ホモシステイン」という血管に悪影響を与える物質を減らす働きを持つことがわかってきており、脳卒中予防に役立つ可能性が注目されている。そこで、リボフラビンの摂取量と脳卒中の関係をくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月20日

くも膜下出血の9割は“放置”?──アメリカ医療が選んだ意外な結論

2025  5月  アメリカ


微小で広頸部の水ぶくれ様動脈瘤(blister-like aneurysm)は、その形態的特徴ゆえにコイル塞栓術や外科的クリッピングの適応が困難である。こうしたケースに対し、フローダイバーター(Pipeline Embolization Device:PED)は新たな治療選択肢として期待されている。

しかしPEDにはデュアル抗血小板療法(DAPT)が必須であり、全身性の出血合併症リスクが伴う。

そこで、PEDの使用により実際に出血リスクがどの程度上昇するかを、大規模データベースを用いてくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月19日

血栓回収後63%が再発──すべて患者のせい

2025  4月  アメリカ


血栓回収療法(thrombectomy)は、急性期脳梗塞の治療として広く普及してきた。特に、90日以内の神経学的改善を主要評価項目とした臨床試験では、高い有効性が示されている。

しかし現実には、その後の再発や死亡といった慢性期アウトカムについての十分なデータは少なく、治療効果が過大評価されている可能性もある。

そこで、90日以降の実臨床における転帰を長期的にくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月18日

降圧薬を飲む“その時間”、本当に意味あるのか?

2025  5月  カナダ


降圧薬を朝に服用するか夜に服用するかによって、心筋梗塞や脳卒中といった重大な心血管イベントのリスクが変化するのかは、これまでの研究でも一貫した結果が得られていなかった。また、夜間に降圧薬を服用すると、血圧が下がりすぎて視神経への血流が不足し、視覚障害や緑内障のリスクが高まるのではないかという懸念も存在していた。


そこで、降圧薬の服用時間が心血管イベントや死亡に与える影響を明らかにするべく、くわしくしらべてみたそうな。

2025年5月17日

検査では“正常”でも… 二重課題であらわれる半側空間無視の正体

2025  5月  イタリア


脳卒中のあとに起きる認知の問題は人によってさまざまであり、脳の損傷部位と症状の重さが必ずしも一致しない。このギャップは、従来「脳の予備力(リザーブ)」がうまく働くことで、見かけ上は軽く済んでいると説明されてきた。

しかし、そのような説明だけではすべてのケースを理解するには不十分である。とくに、日常生活では問題が生じているにもかかわらず、標準的な検査では「異常なし」と判断される患者が少なくない。そこで本研究では、「見かけ上は問題がないが、実際には潜在的な障害がある」状態に着目した。

そこで、マルチタスク(二重課題)のように脳にとって負荷の大きい状況をつくり出すことで、普段は見えない認知障害、特に左右の空間への注意のかたより(=半側空間無視に類似した症状)があらわれるのではないかという仮説を立て、くわしくしらべてみたそうな。

2025年5月16日

脳卒中後、“やってはいけない栄養補給”──ビタミンB群とカルシウムがボケを呼ぶ?

2025  5月  オーストラリア


脳卒中を経験した人の多くが、その後の人生で「もの忘れ」や「考える力の低下」といった問題に悩まされる。実際、脳卒中から1年以内に約40%の人が認知障害を起こすとされており、重い場合は認知症になるリスクが普通の人の50倍になるという報告もある。

これまでの研究では、健康な高齢者を対象に「食事の内容が脳に影響を与える可能性」が示されてきたが、脳卒中を経験した人を対象にした研究は少なかった。そこで、「脳卒中後の人にとって、どんな食べ物や栄養が脳の働きにいいのか」をくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月15日

未破裂脳動脈瘤検査が“割に合わない”4つの理由

2025  5月  ドイツ


くも膜下出血(SAH)の多くは、脳の中の血管にできたこぶ(脳動脈瘤)が破れて起こる。だから、こぶが破れる前に見つけて治せば、命を守れるかもしれない。

ただし、見つかる未破裂の脳動脈瘤(UIA)の多くはすぐに破れるわけではない。むしろ、そのまま放っておいても一生なにも起こらない場合も多い。

そういう「破裂しにくいこぶ」を見つけても、どうすればいいかの判断がむずかしい。また、全国民を対象に検査(スクリーニング)を行うのは、お金がかかりすぎるとも言われてきた。

最近では、血液検査で脳動脈瘤のリスクを調べられる技術が開発されつつあり、それを使えばもっと簡単にスクリーニングできるのではないか、という期待がある。
そこでUIAの全国民スクリーニングの費用対効果をくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月14日

空気が悪いと、脳が縮む──PM2.5と加速する脳老化

2025  5月  スウェーデン


最近の研究では、大気汚染、とくにPM2.5というとても小さな粒子が、年をとってからの物忘れや脳の病気と関係しているかもしれないと言われている。しかし、空気が汚れていると本当に脳の形が変わるのかどうか、よくわかっていなかった。

そこで、空気の汚れが高齢者の脳にどんな影響をあたえるのか、長期にしらべてみたそうな。

2025年5月13日

左脳をやられると“味が消える”──見逃される“味覚と嗅覚”の後遺症

2025  5月  ポルトガル


脳卒中後の後遺症として、運動や言語の障害が注目される一方で、味覚や嗅覚の障害はあまり認識されていない。しかし、これらの感覚障害は食欲や栄養状態、生活の質(QOL)に影響を与える可能性がある。

これまで系統的に調査された研究は少なく、特に急性期と慢性期を比較したデータは乏しい。そこで、脳卒中後の味覚・嗅覚障害の頻度とその関連要因、生活への影響をくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月12日

鼻から入れて脳が治る?選ばれしMuse細胞の実力ニッポン

2025  5月  日本


脳梗塞のあと、からだを動かす力や日常生活の機能を取り戻すために、いろいろな治療法が研究されてきた。その中でも「細胞を使って壊れた脳を助ける」方法はとても注目されている。

ただし、これまでの間葉系幹細胞(MSC)は、うまく脳に届かなかったり、長く残らなかったりして、期待されたほどの効果が出なかった。また、別の種類の幹細胞は、がんになったりするリスクや倫理的な問題もある。

そこで今回注目されたのが、MSCの中にごく少数ふくまれている「Muse細胞」である。Muse細胞は、がんになりにくく、脳の傷ついた場所に自分から集まり、神経細胞などに変わる能力をもっている。この細胞を鼻から投与して、からだに負担なく脳へ届ける方法を試してみたそうな。

2025年5月11日

脳が黙って傷ついている──白質病変と“見えない金属汚染”の真実

2025  5月  中国


脳の白質病変(WMH)は、脳卒中や認知症の前駆的変化として注目されており、MRIによって無症候の段階でも検出可能である。しかし、これらの病変と環境要因、特に金属曝露との関連は十分に解明されていない。

過去の研究ではヒ素や鉛とWMHとの関連が報告されていたが、複数金属による複合曝露の影響を体系的に検証した研究はほとんど存在しなかった。

そこで、中国河北省の一般住民を対象に、15種類の血漿中金属濃度とWMHの関係を解析し、金属混合曝露が脳に及ぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月10日

早期リハビリの科学的根拠がついに明らかに──Treg細胞が脳を修復する仕組みとは?

2025  4月  中国


脳梗塞のあとには、脳の白質が傷ついて、体の動きや考える力が落ちてしまうことが多い。白質がうまく元に戻ることが、回復にはとても大事である。でも、その仕組みはまだよくわかっていない。

最近、Treg(ティーレグ)という免疫細胞が、脳を守ったり修復したりする働きがあることがわかってきた。そこで、運動をすることでTregが増えて、白質がよくなるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月9日

動かぬ手が動き出す:迷走神経を刺激してリハビリ限界突破

2025  5月  アメリカ


脳卒中後の上肢麻痺は多くの患者に残存し、生活の質を著しく低下させる。発症から年単位を経過した慢性期の患者では、改善が困難とされてきた。

リハビリテーション単独での効果は限られており、神経可塑性を高める新たな介入が求められている。

動物研究や予備的臨床研究により、迷走神経刺激(VNS)と運動を組み合わせることで脳の回路が再構築される可能性が示唆されいるので、くわしくしらべてみたそうな。

2025年5月8日

くも膜下出血に効くのか?――“ドレーン信仰”に揺らぐ慢性水頭症・予防の神話

2025  4月  中国


くも膜下出血(aSAH)後の慢性水頭症は、患者の回復や生活の質に大きな影響を与えるよくある合併症である。

しかし、水頭症がなぜ起きるのか、またそれを防ぐためにどんな方法が一番良いのかは、まだはっきりとはわかっていない。

そこで、aSAH患者に対して行われるさまざまな髄液ドレナージ(CSF排出)の方法が、水頭症の発症にどう関わるかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月7日

脳を守る鍵は腸にあり!?食物繊維がラクナ梗塞を遠ざける理由

2025  4月  中国


脳卒中は世界でも多くの人の命を奪う病気であり、その予防がとても重要である。最近では、ふだんの食事の中で何を食べるかが脳卒中のリスクに関係していることが注目されている。

中でも、食物繊維は炎症や代謝のバランスを整える働きがあるとされてきた。しかし、食物繊維と脳卒中の関係については、まだはっきりとした証拠が少なく、特にどのタイプの脳卒中に効果があるのかが分かっていなかった。

そこで、実際の食生活データと遺伝情報を使い、食物繊維と脳卒中の関係をくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月6日

再灌流するほど悪化する!?──血栓回収術に潜む罠

2025  4月  中国


機械的血栓回収術は、急性脳梗塞の治療として広く行われている。特に、血流を回復させることが良好な自立につながるとされてきた。

だが実際の現場では、複数回の回収操作を行って再灌流を目指すうちに、かえって結果が悪化する例も少なくない。

そこで、回収操作の回数と、治療後の機能的自立の結果との関係をくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月5日

日本の若年脳卒中に潜む“2つの異常”──欧米と違うのはなぜか!?

2025  4月  日本


若い人の脳梗塞は、高齢者とは違った原因や経過をたどることが多い。しかし日本では、若年者の脳梗塞に関する詳しいデータが少ない。

特に、高血圧や頭の中の血管の病気が関係しているかどうか、そして発症後の生活や気持ちの面でどんな問題が起きるのかをくわしくしらべてみたそうな、

2025年5月4日

ミラーセラピーを拡張現実で強化!?──脳卒中リハビリに革命の波

2025  5月  中国


脳卒中のリハビリでは、手足の動きやバランスの回復、麻痺した腕をふだんの生活で使えるようにすることがとても大切である。

これまでミラーセラピーは、脳のはたらきを活性化する方法として知られてきた。一方、最近では拡張現実(AR)という技術を使ったリハビリが注目されている。

そこで、ミラーセラピーを先に行ってからAR訓練を組み合わせる方法が、クリニックと自宅のどちらでより効果的かを比べてみたそうな。

2025年5月3日

「呼吸で脳がつながる⁉」──深浅交互呼吸で脳卒中リハビリ

2025  4月  中国


脳卒中は、命を落とす原因にもなり、後遺症が残ることも多い病気である。体が動きにくくなるだけでなく、呼吸が弱くなったり、食べ物を飲み込みにくくなったり、自律神経が乱れたりと、さまざまな不調を引き起こす。

中でも呼吸の問題は、肺炎や体力の低下につながる深刻な課題である。これまでは、呼吸の筋肉を鍛えるリハビリが中心だったが、最近では「呼吸のリズムや深さ」が脳の働きそのものに影響を与えるのではないかと注目されている。

そこで、「交互呼吸」と呼ばれる特別な呼吸法が、脳のつながりや気分にどんな影響を与えるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月2日

傷ついた脳が示した「周波数の叫び」──7〜9Hzに隠された謎

2025  3月  アメリカ


脳がけがや病気でダメージを受けると、神経細胞どうしのやりとりがうまくいかなくなることが知られている。でも、そうした乱れが「どの周波数」で起こっているのか、そしてそれが治療に使えるのかは、まだよくわかっていなかった。

そこで、脳が出す微弱な電磁波(EMF)を調べることで、異常な振る舞いの周波数を見つけ出し、将来の脳リハビリに活かすヒントをくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月1日

その発疹、脳出血の前兆か?──帯状疱疹から90日以内にリスク2.7倍

2025  4月  イスラエル


帯状疱疹(Herpes Zoster)は、皮膚に強い痛みや発疹を引き起こすウイルス感染症である。これまで、帯状疱疹と脳卒中の関係についてはいくつかの研究があるが、特に脳内出血(ICH)との関連性についてははっきりしていなかった。

そこで、帯状疱疹のあとに脳卒中が起こりやすいかどうか、くわしくしらべてみたそうな。

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