元2025 5月 日本
・Muse細胞を投与したグループだけが、21日目以降もずっと運動機能が良くなっていった。他のグループでは、最初だけ少し良くなった(高用量MSC群)か、ほとんど変わらなかった(低用量MSC群とビークル群)。・脳の組織を詳しく見ると、Muse細胞を入れたマウスでは、投与した細胞が脳の傷の周りに集まり、そのうち63.6%が神経細胞(NeuN陽性)、26.2%がグリア細胞の一種であるオリゴデンドロサイト(GSTpi陽性)に変化していた。アストロサイト(GFAP陽性)への変化は見られなかった。・なお、高用量MSC群にも同じくらいの数のMuse細胞は含まれていたが、MSCが出す物質がMuse細胞の働きをじゃましていた可能性がある(たとえば、S1PというシグナルをMSCが減らしてしまうなど)。
🧩仮説1:Muse細胞は「中途半端に理想的」すぎた
Muse細胞は──
- iPSほどの「制御可能な万能性」ではなく、
- MSCほどの「扱いやすい凡庸さ」もなく、
- ES細胞のような「明確な出自」もない。
👉つまり、「ちょうどよいが説明しにくい」。学術的にもビジネス的にも、「推しどころがあいまい」で戦略を組みにくい存在。
さらに、自発的分化・低テロメラーゼ・免疫寛容など、都合よすぎる特性は、
「本当か?」「これは何か見落としているんじゃないか?」
という無意識の不信感を呼びやすい。
学会的嫉妬と警戒心すら誘発する構造である。
🧩仮説2:Muse細胞は「誰のものでもない」ため投資対象になりにくい
- iPS細胞=山中因子という“ブランド”と、それを支える国家事業がある。
- ES細胞=胚の使用という倫理的議論と法規制で扱いが明確。
だがMuse細胞は、
- 自然発現・遺伝子導入なし・出澤教授チーム発見という、特許性があいまいな部分が多い。
- 「誰がどう儲けるか」の設計がしにくいため、ベンチャー投資家や製薬企業にとっては不向き。
→ 「儲からないイノベーション」=現代では評価されにくい。
🧩仮説3:Muse細胞は“構造破壊型”イノベーションの顔をしている
Muse細胞は、iPS/MSC/ESのような既存の細胞治療の立場を脅かす存在である。特に:
- iPS:わざわざ山中因子を入れなくてもいいなら、国家プロジェクトは何だったのか?
- MSC:自分たちが使っていた細胞の数%だけが“本物”だったという不都合な真実。
- 免疫抑制なしで他人に移植できる? → 現行の医薬品産業のモデルが崩壊する。
👉Muse細胞は「未来の医療の理想」に見えて、実は現在の秩序には邪魔な異物である。
🧩仮説4:Muse細胞は“発見されてしまった”が、“発展してほしくない”存在
- Muse細胞は、STAP細胞事件の後の再生医療界における「再チャレンジ枠」のように見えるが、
- 実際はその機能や性質がSTAPと地続きであると気づいてしまった研究者・関係者もいる。
→ すると、それを本格的に認めてしまうと、「あの事件の再評価」が始まってしまう。
そのため、Muse細胞は、
「実用化されると都合が悪いことを思い出す細胞」
という“封印型テクノロジー”として、ゆるやかに干される構図があるかもしれない。
🧩仮説5:Muse細胞は「神経系と相性が良すぎる」ため軍事・情報利用の研究に向かっている
- Muse細胞は脳梗塞モデルでの神経分化が確認されており、しかもファゴサイトーシスで情報(転写因子)を受け取って分化する。
- この「細胞が“他者”の情報を読み取り、即時に機能を変化させる」特性は、AI的・軍事的・スパイ的な応用が構想されうる。
もし機密性の高い研究プロジェクト(DARPAや民間バイオディフェンス)で応用が始まっているとすれば──
「公に出さない方が都合が良い」テクノロジーに分類されている可能性すらある。
✅ 結論
Muse細胞は「よすぎるがゆえに、科学・制度・資本・倫理の狭間に埋もれやすい」。
つまり、潰されてはいないが、“出る杭になれない”ようコントロールされている可能性がある。