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2018年7月1日

アルコールでおきる脳内出血の種類


Alcohol intake and the risk of intracerebral hemorrhage in the elderly: The MUCH-Italy
2018  6月  イタリア

アルコール摂取と脳内出血との因果関係についてはいまだ結論がでていない。

これを調べるべく脳出血の大規模研究MUCH-Italyのデータを解析してみたそうな。


55歳以上の白人被験者を飲酒量べつに ヘビー、中程度、飲まない、の3グループにわけ、
脳内出血の種類(皮質、深部)との関係を有向非巡回グラフをもちいて解析したところ、


次のことがわかった。

・皮質脳内出血1471人、深部脳内出血1702人と3155人の一般人の記録を解析した。

・ヘビードリンカーの深部脳内出血リスクは1.68倍で、脳内出血トータルのリスクも1.38倍、

・しかし皮質脳内出血と飲酒量との関係はみられなかった。

55歳以上の白人の調査ではアルコール摂取は脳内出血の原因であり、特に深部脳内出血をひきおこすと考えられた、


というおはなし。
図:有向非巡回グラフ 脳内出血とアルコール

感想:

じぶんがなった被殻出血も深部のそれだから あの日以来酒は一滴も飲まない。そのせいか酒飲みへの偏見が助長して酔った親戚をついあおってしまい なんどか険悪になった。

2018年4月23日

ランセット誌:脳卒中予防に適したアルコール量は


Risk thresholds for alcohol consumption: combined analysis of individual-participant data for 599 912 current drinkers in 83 prospective studies
2018  4月  イギリス

アルコール摂取ガイドラインは国ごとにおおきく異なっていて、アメリカではその上限が男性196g/週 女性98g/週で、スペインはこの1.5倍、イギリスは半分である。

このような違いが生じる理由として アルコール摂取量と死亡率、心血管疾患との関係がわかっていないことが考えられる。

それをあきらかにするべく大規模な調査をおこなってみたそうな。


19の高所得国で飲酒習慣のある599912人について脳卒中などの心血管疾患、死亡の有無を長期にフォローしたところ、


次のことがわかった。

・長期フォロー中に、40310の死亡と39018の心血管疾患があった。

・総死亡率はアルコール摂取量が100g/週 で最低になった。

・脳卒中リスクはアルコール摂取量と線形関係にあった。

・心筋梗塞だけはアルコール摂取が増えるとリスクが低下した。

・100g/週にくらべ、100-200、200-350、>350g/週 の40歳時点での余命短縮度はそれぞれ、6ヶ月、1-2年、4-5年となった。

総死亡率をもっとも低くするアルコール摂取量は100g/週だった。心血管疾患についてはその種類ごとに用量関係がことなりリスク最低しきい値は決められなかった、


というおはなし。
図:アルコールと脳卒中リスク

感想:

うえのグラフから、脳卒中的にはアルコールに適量はなく 摂取量ゼロが望ましいってことと理解。


追記:
ランセット誌:適量などない!酒は脳卒中のもと

2017年10月6日

nature.com:飲酒習慣が脳梗塞をいやすメカニズム


Effect of Low-Dose Alcohol Consumption on Inflammation Following Transient Focal Cerebral Ischemia in Rats.
2017  10月  アメリカ

ほどほどの飲酒が脳卒中予防になるという報告はすくなくない。

そこで事前の飲酒習慣が脳卒中の虚血再還流傷害へおよぼす影響を 実験してみたそうな。


12匹ずつ3グループのネズミについて、それぞれエタノール、赤ワイン、水を混ぜたエサを8週間与え続けた後、
一時的に脳虚血にして再還流した。

24時間後に梗塞の体積、炎症 免疫関連たんぱく質を定量したところ、


次のことがわかった。
・梗塞体積はエタノール 赤ワイングループで明らかに小さかった。

・また 細胞接着分子や免疫細胞ミクログリアの活動が抑制された。

・組織を破壊するメタロプロテアーゼの阻害物質を増やし、炎症性サイトカインを減少させた。

・さらに赤ワインは好中球浸潤をあきらかに減少させた。

ほどほどの飲酒習慣には虚血後の炎症反応から脳を護るはたらきがあるのかも、


というおはなし。
図:脳虚血と好中球浸潤と赤ワイン

感想:

酒のむとまちがいなく脳のはたらきが悪化する。もう余裕はないからぜったいに飲まない。

2017年8月1日

脳動脈瘤があるのに酒をやめなかった人の末路


Alcohol Consumption and Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage.
2017  7月  アメリカ

飲酒はくも膜下出血のリスク要因の1つと言われているが大規模な調査はまだない。

そこで飲酒量と脳動脈瘤の破裂リスク、禁酒の効果を大規模にしらべてみたそうな。


1990-2016の患者記録から脳動脈瘤を持つ患者4701人を抽出してアルコールの摂取頻度と脳動脈瘤の破裂との関連を解析したところ、


次のことがわかった。
・酒を飲まない者に比べ現在飲酒者はあきらかに脳動脈瘤破裂リスクが高かった。

・かつては飲酒していたが現在やめている者には有意なリスク上昇はなかった。

・現在飲酒者は飲む量が増えるほど破裂リスクが高まり、禁酒した者は過去の飲酒量との関連はなかった。

現時点での飲酒習慣とその量が脳動脈瘤の破裂に強く関連していた。飲酒をやめた者についてはこの限りではなかった。脳動脈瘤のある患者は飲酒をすぐにやめるべきである、


というおはなし。
図:飲酒量と脳動脈瘤破裂

感想:

あれいらい 酒は料理にしかつかわない。舐めることすらしない。

2016年11月29日

お酒の量と脳卒中の種類との関係がわかった


Differing association of alcohol consumption with different stroke types: a systematic review and meta-analysis
2016  11月  スウェーデン

適度な飲酒が脳卒中予防になるのか、アルコールと脳卒中の種類との関係について調べてみたそうな。


関連する過去の研究を厳選し データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・27の研究がみつかり、さらに4555件の脳卒中事例を含むスウェーデンの調査結果を加えた。

・適度な飲酒(1日にワイン1-2杯)で脳梗塞リスクが低下したが、2杯を超えるとリスクは上昇し 4杯より増えるとリスクは1.14倍になった。

・適度な飲酒での脳出血リスクの低下は認められなかった。

・2-4杯の飲酒でも脳出血リスクの明らかな上昇はなかったが、

・4杯を超えると脳内出血で1.67倍、くも膜下出血で1.82倍のリスク上昇があった。

適度な飲酒は脳梗塞リスクの低下につながった。飲酒量が多くなるとすべての脳卒中でリスクは上昇し、特に脳出血が顕著だった、


というおはなし。
図:アルコールと脳卒中の種類

感想:

脳梗塞やったひとは脳出血にもなりやすいんだから酒飲んじゃダメだと思うよ。

2016年10月7日

くも膜下出血とお酒の関係


Alcohol consumption and risk of subarachnoid hemorrhage: A meta-analysis of 14 observational studies.
2016  10月  中国

アルコールとくも膜下出血との関連について調べてみたそうな。


関係する過去の研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・患者2556人を含む14件の研究が見つかった。

・一滴も飲まない者に比べ アルコール1日15g未満ではくも膜下出血リスク1.27倍、15-30gでは1.33倍だった。

・1日に30g(ビール600cc相当)を超えるとくも膜下出血リスクは明らかに高くなり1.78倍だった。

・アルコール摂取量とリスクは直線関係で、

・1日に10g増えるにしたがい くも膜下出血リスクは12.1%上昇した。

アルコールの大量摂取はくも膜下出血リスクの上昇と明らかに関連していた、


というおはなし。

図:アルコールとくも膜下出血

感想:

あれ以来、酒はびた一文のんでない。

2016年5月6日

飲酒と脳卒中 中国農村部での調査


Alcohol consumption and cardiovascular diseases in rural China.
2016  4月  中国

アルコールと脳卒中など心血管疾患との関連をアジア人で調べてみたそうな。


中国農村部で35歳以上の11269人について日頃のアルコール摂取量と病気歴を調査し 関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・75.8%は飲酒はせず、7.5%は控えめな適度の飲酒で、16.7%が大酒飲みだった。

・平均のアルコール摂取量は1日あたり15.3gで、男性32.5g、女性1.0g だった。

・非飲酒グループにくらべ大酒飲みは冠動脈疾患、高血圧のリスクがそれぞれ1.3倍、1.7倍だった。

・適度な飲酒と冠動脈疾患、高血圧、脳梗塞との関連は見られなかった。


中国農村部での飲酒量は特に男性で多く、大量飲酒は冠動脈疾患、高血圧の要因だったが脳梗塞との関連はなかった。適度な飲酒は毒にも薬にもならなかった、


というおはなし。

写真:中国の酒

感想:

飲み過ぎは論外として、目くじら立てるほどのことではないのかもな。

2016年3月8日

適度な飲酒って脳卒中的にはどうなの 結局


Alcohol and Immediate Risk of Cardiovascular Events: A Systematic Review and Dose-Response Meta-Analysis.

CV Risk Rises, Falls After Moderate Alcohol Intake, but Heavy Drinkers Beware: Meta-Analysis
2016  3月  アメリカ

飲酒により脳卒中リスクが時間的にどう変化するものか調べてみたそうな。


関連する過去の研究を厳選し、データを統合再解析したところ、


次のことがわかった。

・3万人の被検者を含む23の研究が見つかった。

・1日に2-4杯もしくは週に6杯程度の控えめな飲酒の場合、脳卒中リスクは直ちに急上昇するが24時間以内に収まり、(1杯はビール350ml相当)

・その後1週間ほど脳出血、脳梗塞リスクが 全く飲まない場合に比べそれぞれ30%、19%低い状態が続く。

・しかし1日に6-9杯もしくは週に19-30杯の過度な飲酒の場合、脳卒中リスク2-6倍の状態がしばらく続く。

控えめな飲酒でも脳卒中リスクは急上昇するが24時間で収まる。過度な飲酒の場合はその限りではない、


というおはなし。

図:控えめな飲酒

感想:

脳卒中やってからアルコール一切飲んでない。夏のビールはアサヒドライゼロのみ。

2015年11月3日

お酒の脳卒中予防効果をアジア人で調べてみた


Moderate alcohol intake reduces risk of ischemic stroke in Korea
2015  10月  韓国

アルコールの摂取量と脳梗塞のなりやすさを韓国人について調べてみたそうな。


20歳以上の脳梗塞患者1848人 および脳卒中でない3589人に面談して飲酒状況を調査し関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・1杯あたりエタノール10gとして、毎日3-4杯までの飲酒をする人は明らかに脳梗塞になりにくかった。

・脳梗塞のなりやすさは まったく飲まない人に比べ、1杯未満で0.38倍、1-2杯で0.45倍、3-4杯で0.54倍だった。

・脳梗塞予防効果のある飲酒上限は、女性で1-2杯まで、男性3-4杯だった。

・脳梗塞の種類と関連はなかった。

・もっともよく飲まれていた酒は ソジュ(アルコール度数20%)だった。


ほどほどの飲酒は脳梗塞予防にいいのかも、

というおはなし。



感想:

酒は料理に使う以外に いい思い出がひとつもないんだよなぁ、、

2015年9月26日

適度な飲酒は脳卒中予防にいいの?


Midlife Alcohol Consumption and the Risk of Stroke in the Atherosclerosis Risk in Communities Study
2015  9月  アメリカ

適度な飲酒はかえって健康に良いと言う。そこで 中年期の飲酒と脳梗塞、脳内出血の関連を調べてみたそうな。


45-64歳で動脈硬化リスクのある12433人の飲酒状況を調べ、22年間ほど追跡したところ、


次のようになった。

・この間に773件の脳梗塞、81件の脳内出血があった。

・参加者の3分の1はまったく飲酒をせず、39%が週3回以下、24%は週に4-17回、5%は大酒飲みだった。

・低中程度の飲酒は脳梗塞の発生と関連がなく、大酒飲みは脳梗塞リスクが31%高かった。

・中程度以上の飲酒で脳内出血の発生が増加した。


中年期の軽い飲酒は脳卒中リスクの低下と関連がなかった。もちろん たくさん飲むと脳梗塞も脳内出血もリスクが高くなった、


というおはなし。


感想:

アルコールはヘロイン、コカインよりも凶悪だから、オレは飲まないよ。
Comparative risk assessment of alcohol, tobacco, cannabis and other illicit drugs using the margin of exposure approach

2015年1月31日

お酒と脳卒中の関係を双子1万人で調べてみた


Alcohol Consumption at Midlife and Risk of Stroke During 43 Years of Follow-UpCohort and Twin Analyses
2015  1月  スウェーデン

飲酒と脳卒中の関係について、年齢と遺伝を考慮して調べたそうな。


60歳未満の一卵性双生児11644人についてアルコール摂取量をしらべその後の脳卒中の有無を43年間追跡したところ、


次のようになった。

・調査期間中に30%の被験者が脳卒中になった。

・1日にワイン2カップ(250cc)以上のヘビードリンカーはほとんど飲まない人に比べ脳卒中リスクが34%高かった。

・50-60歳の時期にヘビードリンカーの人は遺伝や若い頃の生活習慣に関わらず、脳卒中になるタイミングが5年間早まった。

・このリスクの高さは高血圧や糖尿病に匹敵するものだった。


50歳過ぎたらお酒を控えないと脳卒中になっちゃうよ、


というおはなし。
1カップの酒
1カップの酒


感想:

たとえ1卵性双生児でも、50歳以降はDNAのスケジュールにとらわれずに別の飲酒結果が現れる。50歳以降の生活習慣は自己責任、先祖のせいにするな ってことかな。

2014年9月18日

ロシアの脳卒中死亡者の4-5人に1人は酒の飲み過ぎが原因


Fraction of stroke mortality attributable to alcohol consumption in Russia.
2014  9月  ベラルーシ

ロシアでは脳卒中死亡率が非常に高い。その原因の1つとして大量の飲酒が指摘されている。

そこで大量飲酒に起因する若年者の脳卒中死亡割合を調べてみたそうな。


1980-2005の脳卒中患者登録データとアルコール消費データとの関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中で死亡した男性の26.8%、女性の18.4%がアルコールが原因と考えられた。

・そのうち、男性の57.5%、女性の43.5%が30-44歳の若年者だった。


ロシアの脳卒中死亡率の高さは大量飲酒が原因かも知れない。特に若い男女への飲酒対策が必要だろう、


というおはなし。

ロシアのアルコールと脳卒中死亡率


感想:

ソビエト時代のグラフがズレ過ぎ。

酒で温まる効用はないのかね。ロシアは寒くて脳出血になりそうなイメージがある。

2014年4月10日

脳卒中で死なないためのお酒の飲み方


The frequency of alcohol consumption is associated with the stroke mortality.
2014  3月  フィンランド

飲酒の頻度と男性の脳卒中死亡率との関連を調べてみたそうな。


脳卒中歴のない2609人の男性を20年間あまり追跡調査した結果、


次のようになった。

・この間に66人が脳卒中で死亡した。

・飲酒頻度が週に0.5回未満の場合、飲酒しない人に比べ脳卒中死亡リスクは0.70だった。

・週に0.5-2.4回の場合は1.08、週2.5回以上の場合2.44だった。

・飲酒量を考慮に入れてもこの関連はほとんど同じだった。


飲酒頻度と脳卒中死亡率に強い関連があった。これは飲酒量に依らなかった。週に2.5回以上飲酒するとこのリスクが最大になった、


というおはなし。




感想:

たまに飲むのはかえってイイみたいね。

2013年10月22日

飲み過ぎと脳卒中の関係


Excessive alcohol consumption increases the progression of atherosclerosis and the risk of stroke
2013  10月  フィンランド

酒の飲み過ぎとアテローム性脳梗塞のなりやすさを調べてみたそうな。

2600人の中年男性を11年あまり追跡調査した結果、


次のようになった。

・1回に酒をグラス6杯以上飲むとアテローム性動脈硬化がおおきく進んだ。

・年に1度以上二日酔いを経験すると脳卒中リスクが上昇。

・二日酔いは酒量には依らず脳卒中リスクが上昇。

・高血圧や肥満が重なるとさらにリスクが上昇。

・週に2度以上ドカ飲みする場合も同様だった。


過度の飲酒は脳卒中のもと、


というおはなし。


写真:飲み過ぎ

2013年10月12日

タバコや酒をやっていたからといって、脳卒中のあとはやくに死んでしまうわけではなかった


Prestroke Alcohol Consumption and Smoking Are Not Associated with Stroke Severity, Disability at Discharge, and Case Fatality.
2013  10月  ハンガリー


喫煙や飲酒が過ぎると脳卒中の発症リスクになることはよく知られている。
そこで、喫煙、飲酒と脳卒中の重症度、致命率との関連を調べてみたそうな。


1049人の脳卒中患者データについて、発症まえの飲酒量、喫煙量、入院時の重症度、退院時、30日後、1年後の重症度、致命率を調査し関連を解析した。


次のようになった。

・脳卒中前、24.5%が喫煙、24.7%に飲酒習慣があった。

・喫煙量、飲酒量は入院時の重症度と関連はなかった。

・退院時、30日後、1年後の致命率はそれぞれ、12.2%、16.9%、28.3%だった。

・脳梗塞患者について、飲酒習慣の有無と、30日後、1年後の致命率との間に差は見つからなかった。

・脳出血患者では、飲酒習慣があると30日後、1年後の致命率がやや高くなる傾向が見られた。

・喫煙習慣の有無は30日後、1年後ともにあまり影響は見られなかった。


発症前の喫煙と飲酒習慣は脳卒中のリスク要因であるにもかかわらず、発症後 短期的、長期的に大した影響を及ぼすものではないことがわかった、


というおはなし。




感想:

もちろん脳卒中後は両方控えるべきだと思うよ。



2013年7月23日

お酒好きな日本人女性は脳卒中に…


Alcohol consumption and risk of stroke and coronary heart disease among Japanese women: The Japan Public Health Center-Based Prospective Study.
2013  7月  日本

アルコールと脳卒中、冠動脈疾患との関連を調べたそうな。


40-69歳の女性47100人について追跡調査したところ、


次のようになった。

・平均16.7年の追跡期間中、1846件の脳卒中、292件の冠動脈疾患があった。

・大酒飲み(エタノール300g/週以上)だと、脳卒中リスクが2倍以上高かった。

・特に脳内出血リスクとの関連が顕著だった。

・エタノール150g/週以下の飲酒では、脳梗塞のリスク上昇はなかった。

・酒量に関わらず、冠動脈疾患との関連は見られなかった。


酒をやたら飲む日本人女性は脳卒中になりやすいことがわかった、


というおはなし。



感想:

エタノール150g/週は、1日にビール500cc相当。


でも 酒は2度と 口にする気ないから。


2013年5月23日

大酒飲みは脳梗塞にめっぽう弱い


Influence of Chronic Ethanol Consumption on the Neurological Severity in Patients With Acute Cerebral Ischemia.
2013  5月  フランス

大酒飲みは脳梗塞が重症になるに違いない、と思ったので検証してみたそうな。


発症48時間以内の脳梗塞患者436人について、日頃の飲酒量と神経症状の重さとの関連を解析したところ、


次のようになった。

・60人が大酒飲みだった。(週に300g以上のエタノール摂取)

・大酒飲みというだけで、神経症状が重症化する危険率が2倍以上になった。


日頃やたら酒を飲む人は脳梗塞になったとき重症化することがわかった


というおはなし。



感想:

思ったほど大したことない、って感じ。

ちなみにエタノール300gはビール6リットル相当。

2013年3月26日

脳卒中になったら日本酒を2合飲むと梗塞を最小限にできる可能性について

Acute Administration of Ethanol Reduces Apoptosis Following Ischemic Stroke in Rats. 2013  3月  アメリカ


脳梗塞後のエタノール投与に神経保護効果があると言われている。
これを脳細胞のアポトーシス(細胞死)関連タンパク質から検証してみたそうな。


人為的に脳虚血状態にしたネズミに体重1kgあたり0.5-1.5gのエタノールを腹部注射した。
アポトーシス細胞の量、関連タンパク質の増減を調べた。


次のようになった。

・脳虚血後アポトーシスが増えたが、1.5g/kgのエタノール投与でアポトーシスは減った。
・1.5g/kgのエタノールでアポトーシス促進タンパク質の発現が減った。
・この効果は24時間後も続いた。
・0.5g/kgのエタノールではアポトーシス関連タンパク質の発現に影響はなかった。




ネズミへの1.5g/kgのエタノール腹腔内投与は
血中レベルで酒気帯び運転基準ギリギリの濃度に相当する。
これが脳梗塞後のアポトーシスを抑制することがわかった


というおはなし。


感想:
アメリカの酒気帯び運転基準は日本の倍以上余裕があって、0.8mg/ml.
これに相当する飲酒量は日本酒1-2合となる。
このくらいの量なら実践できるね。

2012年9月18日

【百薬の長】酒好きが脳出血になる年齢は...


Heavy drinking may lead to stroke earlier in life
2012  9月  フランス




飲酒は脳出血のもと、と言われている。


酒好きが何歳くらいで脳出血になるのか調べてみたそうな。




平均年齢71、540人の脳出血患者について、

その飲酒習慣を本人や家族に面談して調査した。




次のことがわかった。


・25%の患者が毎日アルコール45g相当の多くの酒

(ビール1リットルまたはワイン3杯)を飲んでいた。


・これら大酒飲み患者が脳出血になった平均年齢は60歳で、


・こんなに酒を飲まない患者が発症する平均年齢よりも14歳若かった。


・また死亡率も高かった。






お酒を毎日たっぷり飲む人は

飲まない人よりも15年くらい早く脳出血になって

死ぬか寝たきりになってしまうことがわかった



というおはなし。

2012年9月6日

【被殻出血】お酒はやめた方がいいと思う


Alcohol is a Risk Factor not for Thalamic but for Putaminal Hemorrhage: The Akita Stroke Registry.
2012  8月  日本

脳出血の種類ごとにリスク要因を調べてみたそうな。


秋田県民の13年間15万人に及ぶ健康診断データについて、

脳卒中とそのリスク要因としての

年齢、血圧、肥満、コレステロール、肝臓障害、腎臓障害、飲酒等との関連を解析した。


次のことがわかった。
・脳出血が344件あり、内訳は 被殻出血35.5%、視床出血32.0%、皮質下出血12.8%だった。

・いずれの脳出血についても年齢が大きなリスク要因だった。

・血圧は皮質下出血のリスク要因ではなかった。

低コレステロールと飲酒被殻出血の大きなリスク要因だった。

・特に飲酒は被殻出血とのみリスク関連が見られた。


飲酒は脳出血のリスク要因ではあるけれど、

被殻出血についてのみであり、

視床出血、皮質下出血についてはあてはまらなかった



というおはなし。



感想:

被殻出血になり、

入院時 コレステロールが非常に低いと言われた自分は


今後一生、酒を飲まないことを心に誓った。
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美容院で脳卒中になる女性が続出!
「ストレスが原因」と語る脳卒中患者ほど実はなにもわかっていない
傷ついた脳に効くBDNFが増えるサプリメントが明らかに
運転リハビリに良さそうなおすすめドライブゲーム
【アロマテラピー】ラベンダーの香りが脳梗塞にすごく効く
脳卒中後の疲労感は 只の疲労とはわけが違う
脳卒中がきっかけでホモになることがあるらしい
ダイエットコーラを毎日飲むと脳卒中になることが判明

高コレステロールに朗報 葉酸サプリの脳卒中予防効果
BDNFが7年かけて脳を修復してくれるという根拠について
朝ごはんを食べない日本人は脳内出血になることが判明!
脳卒中予防に最適なビタミンBサプリメントの組み合わせがわかった!
脳卒中経験者の血圧を十分に下げたら死亡者が続出した
痙縮が治る ただの風呂と温泉を比較した
歩きスマホが脳卒中患者のリハビリに適しているという根拠について
磁気嵐が脳卒中を引き起こす と判明!
リハビリは動かせばイイってもんじゃぁない. 本人がやる気になるまで待て.
『足首を鍛えたいのに麻痺して動かないの』→『もう一方の足を鍛えなさい』