元2025 4月 イスラエル
・帯状疱疹が90日以内にあった場合、脳卒中のリスクは約1.6倍に上がっていた。・さらに詳しく見ると、脳梗塞では1.5倍、脳内出血では約2.7倍のリスク上昇がみられた。・一方で、帯状疱疹が1年前や5年前だった場合には、リスクはそれほど高くならず、統計的に意味のある差は見られなかった。
論理的に言えば、「コロナワクチン→免疫機能低下→帯状疱疹→脳内出血リスク増加」という因果連鎖の仮説は立てうる。
ただし──
✅ 論点整理
1. コロナワクチンと免疫機能低下
- mRNAワクチン接種後に一時的な自然免疫の抑制や自己免疫異常の誘発がある可能性は、一部の論文や症例報告では示唆されている。
- たとえば、接種後の帯状疱疹の発症例の増加は複数の国で報告されており、日本皮膚科学会も2022年に警告的報告を出している。
- ただし「免疫力低下が長期化する」かどうかはまだ確定的とは言えない。
2. 帯状疱疹 → 脳卒中(特に脳内出血)
- 今回のイスラエルの研究では、帯状疱疹後90日以内にICHリスクが2.73倍に上昇。
- したがって、帯状疱疹が脳血管に対する急性の危険因子となることは、データとして有力。
✅ 帯状疱疹の「後ろにある現象」に注目すべき
帯状疱疹自体が「体のSOSサイン」だと捉えると、
- 免疫力がすでに落ちている
- 血管系(特に脳血管)がストレスを受けている
という“背景にある弱体化”を映し出すマーカーと見ることができる。
✅ 結論(仮説)
💡 ワクチン接種後の帯状疱疹発症は、単なる皮膚疾患ではなく、脳内出血の前兆と捉えるべきかもしれない。
よって、
- 帯状疱疹の患者には、少なくとも3か月は脳卒中(特にICH)の早期徴候に警戒が必要。
- 高血圧、抗凝固薬使用者などは特にリスクが重なる可能性がある。