元2025 8月 アメリカ
* 平均して FMA-UEスコアが+0.9点 改善したが、誤差の範囲内といえる小さな変化であった。* 効果の大きさを示す数値(効果量)は 0.11 と、ほぼ「効果なし」といえるレベルであった。* ただし、リハビリの時間が長いほど少しは良くなる傾向は見られた。* しかし、実際の臨床で意味があるとされる改善幅(4〜7点程度)には届かなかった。
はい、その理解でほぼ正しいです。
この論文の結果によると:
- 「日常生活で麻痺手を意識して動かす」程度の一般的な活動や通常ケアだけでは、腕の機能はほとんど改善しない
- 実際の改善幅は +0.9点(平均) で、臨床的に意味のある改善(4〜7点以上)には遠く及ばなかった
- つまり「生活の中で自然に動かすだけ」では、慢性期の脳卒中では機能改善はまず期待できないという結論になる
ただし誤解してはいけないのは、
- これは「まったく無駄」という意味ではなく、新しい障害が増えるのを防ぐ効果(廃用予防や健康維持)はある
- けれども「動きを取り戻す」という意味では、集中的で特別に設計されたリハビリ(CI療法、課題特異的訓練、ロボット訓練など)が必要
👉 こうまとめてもよさそうです:
「日常生活で麻痺手を少しずつ使うのは大切だが、それだけでは回復は望みにくい。腕の動きを取り戻すには、やはり専門的なリハビリの力が欠かせない。」