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2025年7月31日

リハビリ病院の落とし穴──歩数は足りてる、でも脳は動かない

2025  7月  カナダ


脳卒中のあと、体の機能を回復させたり、再発を防ぐには、ある程度の強さをともなう運動、いわゆる有酸素運動が役立つことが知られている。

アメリカ心臓協会(AHA)などのガイドラインでは、心拍数が平常よりしっかり上がる中等度の運動を、1回20分以上、週に3〜5回行うことがすすめられている。

ただし、リハビリ病棟に入院している間に、実際にどれくらいの人がそのレベルの運動をしているのかは、これまであまり調べられてこなかった。

そこで、脳卒中でリハビリ中の患者がどのくらい歩いているのか、また、どれほどの時間、有酸素運動といえる強さの活動ができているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月30日

食べていない人ほど死にやすい── 脳卒中を悪化させる“隠れ飢餓”の真実

2025  7月  中国


脳卒中は世界中で多くの命を奪い、たとえ助かっても重い後遺症が残ることが多い病気である。とくに高齢者では、命が助かってもその後の生活の質に大きな影響が出る。

そんな中で、最近あらためて注目されているのが「入院時点での栄養状態」である。脳卒中で救急搬送された時点で、すでに栄養状態が悪い人は少なくない。これは、年齢、持病、食欲不振、生活環境などによって、脳卒中が起きる以前から栄養不良がじわじわ進んでいたことを意味する。

そこで、入院直後の栄養スコアが、その後の生存率や後遺症の重さとどのように関係するかをくわしくしらべてみたそうな

2025年7月29日

爪を押すだけで、脳が動き出す――感覚刺激が目覚めさせる可塑性

2025  7月  中国


脳卒中後の片麻痺は、多くの患者にとって長期にわたる運動障害の原因であり、生活の質(QOL)を著しく損なう。従来のリハビリテーションは、筋力トレーニングや運動学習に重点が置かれてきたが、感覚系への介入は比較的軽視されてきた。

近年、感覚刺激によって脳機能が再編成されるという知見が注目されており、なかでも中国で開発された機械的指部感覚刺激(MDSS)は、簡便で非侵襲的な方法として臨床応用が進められつつある。これは、麻痺した指の爪床に機械的な圧刺激を加えるという極めてシンプルな手法である。

そこで、MDSSが実際に脳の活動に変化をもたらし、運動機能の回復を促進するかどうかを、安静時fMRIと臨床機能評価を用いて検証してみたそうな。

2025年7月28日

「吊るして歩かせるリハビリ」──効くのか?信じられるのか?

2025  中国  3月


脳卒中は、成人における代表的な長期障害の原因であり、特に歩行障害は多くの人に残る問題である。歩けなくなることで活動量が減り、生活の質も低下する。

このため、歩行機能を取り戻すことはリハビリの中心的な目標とされてきた。

近年注目されているのが、体重を一部支えながら行う「ボディウェイトサポート(BWS)」を活用した歩行訓練である。
ハーネスなどを使って体を部分的に支え、安全かつ早期に歩行練習を行える点が特徴である。

しかし実際のところ、BWSが従来のリハビリに比べて本当に効果があるのか、また装置の違いによって結果が変わるのかといった点について、統一的な答えは出ていなかった。
とくに、歩く力だけでなく、健康に対する実感や生活の質といった主観的な部分まで改善されるのかどうかについては、これまで明確な検証がされていなかったのでくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月27日

まだ若いのに… くも膜下出血を早める“体質”が見つかった

2025  7月  アメリカ


くも膜下出血(SAH)は、突然発症する重篤な脳卒中のひとつであり、高血圧との関係が知られている。

一方で、高血圧は生活習慣だけでなく遺伝的な要因にも強く影響されることがわかっている。

そこで、「高血圧になりやすい遺伝的な体質」が、SAHの発症する年齢にどのような影響を与えるかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月26日

あなたの学歴と運動習慣が“脳の生死”を分けていた──くも膜下出血を防ぐ驚きの因果関係

2025  7月  中国


社会的な立場や生活習慣が健康に影響することはよく知られているが、脳動脈瘤が破裂して起こるくも膜下出血と、そうした要因との関係はまだはっきりしていない。

そこで、遺伝的な情報をもとに、学歴や運動、喫煙、睡眠、スクリーン時間などの行動が、くも膜下出血のリスクにどのように関係しているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月25日

クロピドグレルでは脳卒中は防げない──日本人に効かない理由

2025  7月  中国


クロピドグレルとアスピリンは、脳卒中や心臓の病気を防ぐためによく使われている薬である。特にクロピドグレルは、アスピリンが使えない人(胃に負担がある人やアレルギーのある人など)に代わりとして処方されることが多い。

しかし、アジア人では、体質的にクロピドグレルがうまく効かない「薬剤抵抗性」があることが知られている。

本当にアスピリンの代わりになるのか、その効果とリスクを、アメリカの健康調査データを使ってくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月24日

呼吸を止めて“黙らせる”ための薬か、“助ける”ための薬か──脳卒中後の痛み治療

2025  7月  アメリカ


脳卒中を経験した人の多くが、その後に何らかの痛みを感じるようになる。
ところが、こうした痛みは医療現場で見過ごされやすく、しっかりと治療されていないことが多い。

これは、患者が自分から痛みを訴えることが少なく、医療者側も聞き出す機会がないためである。
また、脳卒中後の痛みに対して、どう対応すべきかという標準的なルールがまだ整っていない。

そこで、どのくらいの脳卒中患者がどんな種類の痛みを経験しているのかを明らかにし、どんな人に痛みが起こりやすいかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月23日

汎用AIが“脳出血”を診た日──読影医、終了のカウントダウン

2025  7月  トルコ


脳卒中などの急な脳の病気では、CTなどの画像をいかに早く、正確に読み取るかが生死や後遺症に関わってくる。そのため、画像を読む力(読影)はとても重要だ。

最近では、人間の言葉を理解して答えるAI(ChatGPTなど)が注目を集めているが、その中でも画像も読めるようになった「ChatGPT-4V」という新しいタイプが登場した。これは「汎用AI」、つまり医療専用ではない、なんでもそこそこできるAIである。

そんな汎用AIでも、「脳のCT画像から出血を見つけられるのか?」という点に注目して検証してみたそうな。

2025年7月22日

「とろみじゃダメなのか?」脳卒中後の嚥下にゼリーが選ばれる本当の理由

2025  7月  日本


脳卒中になると、飲み込む力が弱くなってしまうことがある。その結果、食べ物や飲み物が気管に入ってしまい、「誤嚥性肺炎」を起こすリスクが高まる。これを防ぐために、「とろみ」をつけた水やゼリー状の食べ物がよく使われている。

ただし、実際の現場では「ゼリーは気道に入るから危ない」という理由で避けられることも多い。しかし、それが本当に正しい判断なのかどうかを調べた研究はあまりない。とくに日本のJDD2021(摂食嚥下のガイドライン)ではゼリー(コード0j)ととろみ水(コード0t)が嚥下訓練に使われているが、その違いがどのように嚥下に影響するのかははっきりしていない。

そこで、「ゼリー」と「とろみ水」が飲み込みの動きにどう影響するのかを、VF検査(飲み込む様子をレントゲンで見る方法)でくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月21日

他人の気持ちがわからない…それ、脳卒中の“後遺症”かもしれない

2025  7月  オランダ


脳卒中後の「感情認識」の障害は、これまであまり注目されてこなかった。しかし、表情や感情を正しく読み取る力は、人間関係の維持や社会復帰において非常に重要である。

軽度の脳梗塞であっても、感情認識がどの程度影響を受け、時間とともに回復するのかは明らかではなかった。さらに、その障害が行動面や気分に与える影響についても、十分な検討がなされていなかった。

そこで、軽度脳梗塞患者の感情認識の回復過程と、それが行動・気分にどう関係しているかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月20日

FASTは危険? ―“助かるはずの命”を奪う医療の落とし穴

2025  7月  アメリカ


軽い脳梗塞(NIHSSスコアが5以下)に対して「tPA(静注血栓溶解薬)」を使うべきかどうかは、これまでずっと議論されてきた。

症状が軽い場合、本当にこの治療が必要なのか、安全なのか、医師の間でも意見が分かれている。特に、軽症例にtPAを使っても、本当に良くなるのかははっきりしていなかった。

そこで軽症の患者だけを対象としたRCT(ランダム化比較試験)にしぼって、tPAの効果とリスクをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月19日

発症から72時間後のくも膜下出血は、そっとしておくべきだったのか?

2025  7月  日本


くも膜下出血は再出血による死亡や後遺症のリスクが高く、一般的にはできるだけ早く(発症から72時間以内)動脈瘤を閉鎖する手術を行うべきだとされている。

しかし、すべての患者がすぐに病院にたどり着くとは限らない。頭痛だけで済んでしまう軽症例や、社会的・経済的な事情で受診が遅れる人も多く、発症から3日以上経ってからようやく診断・入院となるケースも少なくない。

こうした「遅れて病院にやってくる患者」に対して、今のところ明確な治療方針は定まっていないので、これまでの患者データをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月18日

脳卒中リハビリを加速させる照明の“色温度”とは!

2025  7月  中国


脳卒中は今も多くの人の命や生活に大きな影響を与える病気であり、その後遺症と向き合う人も少なくない。特に中国では脳卒中の発症率が上昇しており、リハビリの重要性がますます高まっている。

最近注目されているのが「光療法」という新しい考え方である。光は目を通して脳に働きかけるだけでなく、体内時計やホルモンバランス、さらには神経の回復力にも影響を与えることがわかってきた。

そこで、朝のリハビリの際に浴びる光の「色温度」、つまり暖かみのある光か青白い光かという違いが、脳卒中後の回復にどのような影響を与えるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月17日

脳卒中を防ぐビタミンがあった──くも膜下出血以外に効く!」

2025  7月  中国


脳卒中は世界中で多くの命や健康を奪っており、いかにして予防するかが大きな課題となっている。
食事や運動といった生活習慣の改善でリスクを下げられることはよく知られているが、ビタミンやミネラルなどの栄養素がどこまで予防に役立つかは、まだはっきりしていない。

なかでも注目されているのがビタミンDである。ビタミンDは骨を丈夫にするだけでなく、血管や神経の健康にもかかわっていることがわかってきた。
ビタミンDが少ない人ほど脳卒中を起こしやすいという観察データはあるものの、「本当にビタミンDが原因なのか?」という因果関係は、これまでよくわかっていなかった。

そこで、ビタミンDと脳卒中との因果関係に「遺伝子の情報」を使って迫るメンデルランダム化解析をこころみたそうな。

2025年7月16日

ラクナ梗塞は増えなかった──チベット高地で明かされた意外な真実

2025  7月  中国


脳小血管病(CSVD)は、脳卒中や認知機能障害の主要な原因とされており、高齢化社会における重要な神経疾患である。

一方で、標高が高い地域に暮らす人々の脳血管疾患リスクについては、研究によって結果が分かれている。ある研究では高地での脳卒中リスク上昇が報告され、別の研究では逆に低下が示唆されている。

このような矛盾を解消するため、チベット高原という極端な高地環境に長期間居住している人々を対象とし、標高がCSVDの発症や重症度に影響を与えるのかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月15日

冬の脳卒中は“寒さ”ではなく“光不足”が原因だった?

2025  6月  アメリカ


心血管疾患(CVD)は世界の主要な死因のひとつであり、脳卒中もその一部を占める。

ビタミンDの欠乏が高血圧や糖尿病などのCVDリスク因子と関係することは知られているが、ビタミンDがCVDを予防するかどうかについては長年議論が続いてきた。特に、RCT(ランダム化比較試験)でははっきりとした効果が示されていない一方、観察研究では一貫してリスク低下が示されている。

そこで、ビタミンDとCVDの関係を多角的に検討し、その因果関係をくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月14日

再出血が“半分”になるのに使われない薬――なぜ誰もトラネキサム酸を使わないのか

2025  7月  日本


くも膜下出血(SAH)は、脳卒中の中でも特に重いタイプで、発症してすぐの「再出血」が命に関わることが多い。この再出血を防ぐために、血を固める働きを助ける薬「トラネキサム酸(TXA)」が注目されてきた。

しかしこれまでの研究では、TXAが本当に効果的で安全なのかについてはっきりしていなかった。また、過去のまとめ研究では質の違うデータが混ざっており、正確な判断がしにくい状況だった。

そこで、より信頼性の高いデータを集め直し、TXAの効果とリスクをあらためて検証してみたそうな。

2025年7月13日

動脈瘤が見つからないくも膜下出血――予後が良すぎる“意外すぎる理由”とは?

2025  7月  ドイツ


非動脈瘤性くも膜下出血(naSAH)は、動脈瘤が見つからないにもかかわらず発症するくも膜下出血である。

その中でも、脳幹周囲型(PM SAH)は特に予後が良好であり、ほとんど治療を必要としないと考えられている。

しかし、実際の医療現場では、患者の出血量や出血範囲によって治療方針が異なることが多い。そこで、欧州の脳神経外科医は、どのような方針でnaSAHを管理しているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月12日

内臓脂肪の新指標「体重調整ウエスト指数(WWI)」が明かす脳卒中リスクの真相

2025  7月  中国


これまで肥満は脳卒中のリスク要因として知られており、体重と身長から計算するBMIがよく使われてきた。しかし、BMIでは筋肉と脂肪の違いを区別できず、内臓脂肪のリスクを正確に反映しにくい問題がある。

体重調整ウエスト指数(WWI)という新しい指標が注目されている。これはウエストの長さを体重の平方根で割ることで計算され、内臓脂肪の蓄積をより正確に評価できるとされている。

そこで、WWIと脳卒中の関係を、食事性炎症指数(DII)とともにくわしくしらべてみたそうな

2025年7月11日

脳梗塞の血管内治療──成功しても4割が死亡

2025  7月  中国


「大梗塞」は、広い範囲の脳にダメージを与える非常に重いタイプの脳梗塞である。
最近は、カテーテルで詰まった血管を開ける「血管内治療(EVT)」が大梗塞でも行われるようになってきた。

しかし、この治療で血管が開いても、半分近くの患者は寝たきりや死亡となり、「無益再疎通」と呼ばれている。

そこで、大梗塞の患者において血管内治療を受けたあと、どのくらいの人が無益再疎通になっているのか、
また、どのような患者がそのリスクを高く抱えているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月10日

脳卒中後の“脳の三重苦”──疲労・うつ・認知障害はどこまで重なるのか?

2025  7月  スウェーデン


脳卒中は、長期間にわたって心身の状態に影響を及ぼすことが知られている。
特に、脳卒中後の疲労、うつ、認知障害は、患者の生活に大きな負担を与える合併症である。

しかし、これらの症状が、脳卒中発症から数年経過した段階でどの程度発生し、どのように重なり合うのかについては、十分な調査が行われてこなかった。

そこで、スウェーデンの脳卒中後3〜4年の患者に焦点を当て、これらの神経精神学的合併症の有病率と相互関係をくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月9日

耳から脳を動かす──バイノウラルビートが脳卒中リハビリを変える

2025  7月  中国


脳卒中後のリハビリテーションにおいて、バランス機能の回復は極めて重要である。近年、バイノウラルビートという特殊な音響刺激が、脳のリズムや集中力に影響を与える可能性が注目されている。

バイノウラルビートとは、左右の耳にわずかに異なる周波数の音を同時に聞かせることで、脳内に特定の周期的なうねりを生じさせる技法である。これにより、リラックスや集中の状態を誘導することが期待されている。

そこで、バイノウラルビートが脳卒中患者のバランス機能や日常生活動作の改善に有効かどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月8日

コブはただの目印?──くも膜下出血は血管のどこから漏れるのか

2025  7月  ドイツ


最近、検査機器の進歩によって、直径5ミリ未満の小さな未破裂の脳動脈瘤(小動脈瘤)がたくさん見つかるようになっている。
しかし、こうした小さなコブ(動脈瘤)が将来破裂するかどうかを予測するのは、とても難しい。
もし破裂すると、くも膜下出血を引き起こし、命にかかわる危険な状態になることがあるため、どの動脈瘤が破裂しやすいのかを見極めることは重要な課題である。

これまでは動脈瘤の大きさが破裂リスクの目安とされてきたが、近年では形のゆがみや血液の流れ方も重要だと考えられている。

そこで、小さな動脈瘤の破裂リスクを、形の特徴、血液の流れ、患者の体質や病歴といった視点からくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月7日

無保険者に開かれた“実験室”──血栓回収術の裏メニュー

2025  7月  アメリカ


アメリカでは、毎年およそ80万人が脳卒中を起こしており、そのうち約9割が「虚血性脳卒中」である。最近では、血管の中の血栓を取り除く「血栓回収療法(MT)」という治療法が広く使われるようになり、発症から24時間以内であれば高い効果があることがわかってきた。

しかし、治療の結果は「人種」や「性別」、「地域の経済状況」など、社会的な背景によっても左右されることが知られている。なかでも「保険に入っているかどうか」が治療の結果にどう影響するかは、これまであまり研究されてこなかった。

そこで、脳卒中の患者において「保険の有無」が血栓回収療法後の経過にどう関わるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月6日

血をサラサラにしても意味がない?──ESUS脳梗塞に抗凝固薬はほとんど無力だった現実

2025  7月  アメリカ


原因不明の塞栓性脳卒中(ESUS)は、いろいろな原因で血のかたまりが飛んできて起こる脳梗塞であるが、どの薬が効くのかははっきりしていない。

最近の大きな研究では、抗凝固薬が抗血小板薬より特に優れているという結果は出ていなかった。

そこで、現実の医療現場のデータを使って、ESUSの患者に対して抗血小板薬と抗凝固薬のどちらが良いのかを、考えられる原因ごとにくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月5日

“EVTこそ正義”は幻想?日本の場数信仰に潜む危うい現実

2025  7月  日本


脳卒中は今でも世界的に大きな死因のひとつである。最近では血栓回収療法(EVT)やtPA静注療法(IV rt-PA)という治療法が進歩し、死亡率は下がってきている。ただ、これらの治療は「時間との勝負」であり、設備と経験がそろった病院で早く治療を始めることが大事である。

よく「患者数が多い病院ほど治療がうまい」と言われるが、EVTとIV rt-PAのどちらがよりこの影響を受けやすいのかはよくわかっていなかった。

そこで、日本におけるEVT導入期に、治療件数と30日以内の死亡率にどんな関係があるかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月4日

腸が凍ると脳が詰まる──寒冷環境と腸内細菌の危険な関係

2025  7月  中国


寒波や低温環境にさらされたとき、脳卒中、特に虚血性脳卒中(IS)の発症リスクが高まることは、以前から疫学的に知られていた。しかしながら、その背後にある生物学的なメカニズムは明らかではなかった。

近年、腸内細菌叢が脳卒中や動脈硬化、免疫反応に影響を与えることが示されているので、寒冷環境が腸内環境にどのように影響するかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月3日

「治療が命を縮める?」──GAHRスコアが暴いたくも膜下出血の真実

2025  7月  インドネシア


脳動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)は依然として高い致死率を示す深刻な疾患である。予後に影響する因子は多岐にわたるが、これまでの予測モデルは臨床応用が難しく、標準治療やアジア地域の患者特性が十分に反映されていなかった。

特にインドネシアのような発展途上国では、限られた医療資源の中で簡便かつ高精度なスコアリングモデルが求められていたので作ってみたそうな。

2025年7月2日

「この体、本当に自分のもの?」──脳卒中と“離人感”の知られざる関係

2025  5月  イタリア


脳卒中は、手足が動きにくくなるといった運動機能の障害だけでなく、「自分の体が自分のものじゃないように感じる」といった感覚のゆがみを引き起こすことがある。

こうした“身体の感じ方”や“体に対するイメージ”の変化は、患者の心のつらさや社会とのつながりの弱まりにも関わってくると考えられる。けれども、こうした感覚の違いが健常者と比べて実際にどれほどのものなのかは、はっきりしていない。

そこで、慢性期の脳卒中患者と健康な人との間に、身体の感じ方やイメージについてどのような違いがあるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月1日

雷鳴頭痛なき脳異常──それ、ほんとに病気?それとも医療の産物?

2025  6月  ドイツ


可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)は、突然の雷鳴頭痛を主な症状とし、一時的に脳の血管が収縮するという特徴を持つが、その重症度や合併症の出やすさ、原因などが地域によって違うのではないかと以前から言われてきた。

これまでにもアジアとヨーロッパでRCVSの様子が違うという報告はあったが、大規模で本格的に地域差を比べた国際研究はなかった。そこで、RCVSの出方や合併症、原因、回復具合にどんな地域差があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

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回復と予防のヒント100記事(2017年1月までのぶん)

脳卒中を見逃さない BE-FAST とは
玉子のコレステロールで血管詰まる説はなんだったのか?
緑茶を飲めば慢性期でも脳が再生するという根拠について
2度めの脳卒中で可塑性が再び高まる可能性について
高齢の脳卒中患者へのリハビリは無駄なの?
人生に目的を持つ高齢者の脳には梗塞が寄りつかないことが明らかに
目的をイメージしながら動作訓練すると脳がより広く鍛えられることが明らかに
脳卒中予防には歩く時間が大切 距離やスピードじゃなくてジ・カ・ン
日本人が脳卒中で死なないための生活習慣が判明
水をたくさん飲むと脳卒中にならない、はホントだった

口の中が汚いと脳内出血になるという根拠について
脳梗塞と脳出血を同時に防ぐ肥満度BMIがわかった
脳卒中を防ぐミルクとチーズの量が明らかに
片麻痺の立ち上がり訓練 効果的なやり方
脳卒中は脳機能8年間分の老化に相当することが明らかに!
高血圧の脳卒中予防には葉酸サプリメントが効くことが判明
[ ナッツ vs. 豆 ] 脳卒中予防に適しているのはどちら
触覚刺激で脳がすぐに回復し その効果が10年以上続く可能性について
脳が再生する運動強度がわかった
緑茶とコーヒーを飲むと相互作用で脳出血リスクが3割減ることが判明

脳卒中で復職可能な年数がわかった
ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる
オナニーがきっかけで脳出血になる割合
手の痙縮を解く低周波治療器の効果的使用法が判明!
睡眠8時間を超える人は問答無用で脳卒中リスク46%増し
カップラーメンを週2回以上食べる女性が脳卒中になりやすい理由について
怒りと脳卒中との関連が明らかに
難しい理屈はいいからスクワットをやれ
1日に6000歩以上で脳卒中の再発予防になることを日本の研究者が解明
脳出血で損傷した脳が勝手に再生する可能性について

脳卒中患者がネットを使いこなす理由
若年脳卒中患者は脳の老化が10-20年進んでいた
マルチビタミンの脳卒中予防効果は〇〇年後に現れる
最新の音楽療法 バイノウラルビート (Binaural Beat)
脳卒中になりやすい労働時間がわかった ランセット誌
脳卒中が軽症だからって運転させていいの?
健康のために毎日いっしょけんめい運動するとかえって脳卒中になりやすいことが100万人の調査で明らかに
足をクロスしていたら半側空間無視 確定か?
療法士さんよりもビデオゲームの方が優れていると判明!
両手準備運動をすると脳が刺激されて上肢リハビリが加速することが判明!

心を改め運動を始めるだけで脳の可塑性は復活する
知らない音楽を聴くと脳が広く活動して新しい回路が、
なんとか復職しても仕事は続けられるのだろうか?
NEJM誌:脳卒中で死なない血圧は120未満だからね
脳卒中の言語障害はウェルニッケやブローカのせいではなかった!
手の指を繰り返し動かしてあげても脳への影響はゼロ
片足立ち20秒未満 →小さな脳梗塞や脳出血の可能性高!
[住みやすい国] 日本の脳卒中と自殺との関連について
再発予防のために血圧を120以下にすると長生きできない
【いますぐ実践】片鼻呼吸法で失語症が改善することが明らかに

悪玉善玉比L/Hが低いと脳内出血で死ぬことが明らかに
鼻炎のメリット→脳梗塞予防効果
脳卒中 幹細胞治療のダークサイドについて
ランセット誌:握力よわくなったら脳卒中が近いと知りなさい
だいたい5年後に脳卒中経験者が悩んでいること
ハゲを治そうとして脳卒中になってしまった日本人2例
退院したての元患者が感じていること
麻痺側の触覚を刺激し続けると梗塞を最小限にできる可能性について
脳卒中経験者は自動車運転をナメきっていることが判明
減塩に真面目な人ほど脳卒中で死亡するという事実

納豆を食べると脳卒中で死なない 2万9千人調査
NEJM誌:幹細胞ツアーに参加したら癌ができた
脳梗塞から脳出血へ コレステロールとの関連が明らかに
脳出血で死なないための睡眠時間が判明!
音楽サポート療法の「音楽」はほんとうに必要なのか?
患者に毎日好きな音楽を聴かせたところ、脳に構造改革が起きた模様
感情失禁になる患者の割合について
脳の可塑性のおかげで2年経っても運動機能が回復することが判明
【悲報】脳卒中後、杖を使い続けると麻痺していない手まで動かなくなる
血圧が高いひとは、他人の気持ちがわからない

生活習慣を改めれば脳卒中の再発は防げるの?
カニ歩きと後ろ歩き 片麻痺リハビリに効果的なのは、、
鍼治療の「得気」は小脳のはたらきだった
脳梗塞実績No.1漢方薬 → ほようかんごとう
閉じ込め症候群の患者にあえて生活の質を問うてみた結果、、
砂糖の代わりに甘味料を使うと脳梗塞がさらにひどくなることが判明
ダメージを負った脳組織が勝手に再生する仕組みが明らかに
指ストレッチはいいらしいから さっそくこのビデオで実践することにした
【肥満パラドックス】脳梗塞で長生きするBMIが判明
リハビリの合間のお昼寝は大切 → 訓練がはかどるゾ

刺激豊富な環境で脳梗塞が治る理由
猫を飼う女性は脳卒中で死なないことが判明!
美容院で脳卒中になる女性が続出!
「ストレスが原因」と語る脳卒中患者ほど実はなにもわかっていない
傷ついた脳に効くBDNFが増えるサプリメントが明らかに
運転リハビリに良さそうなおすすめドライブゲーム
【アロマテラピー】ラベンダーの香りが脳梗塞にすごく効く
脳卒中後の疲労感は 只の疲労とはわけが違う
脳卒中がきっかけでホモになることがあるらしい
ダイエットコーラを毎日飲むと脳卒中になることが判明

高コレステロールに朗報 葉酸サプリの脳卒中予防効果
BDNFが7年かけて脳を修復してくれるという根拠について
朝ごはんを食べない日本人は脳内出血になることが判明!
脳卒中予防に最適なビタミンBサプリメントの組み合わせがわかった!
脳卒中経験者の血圧を十分に下げたら死亡者が続出した
痙縮が治る ただの風呂と温泉を比較した
歩きスマホが脳卒中患者のリハビリに適しているという根拠について
磁気嵐が脳卒中を引き起こす と判明!
リハビリは動かせばイイってもんじゃぁない. 本人がやる気になるまで待て.
『足首を鍛えたいのに麻痺して動かないの』→『もう一方の足を鍛えなさい』