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2020年8月31日

脳深部刺激で中枢性疼痛をいやす

2020  8月  オランダ


慢性疼痛に対する視床への脳深部刺激 (Deep brain stimulation:DBS)は成功率にばらつきがあるものの用いられている。

脳卒中後の中枢性疼痛ではその原因箇所として視床の腹尾側核が考えられていて、非常に小さく構造が複雑である。

従来型DBSではリング状の電極による球状の刺激範囲であったが、

指向性をもたせることのできる電極をもった directional DBS が利用できるようになり成果がみられた例があったそうな。

2020年8月30日

杖で歩行は改善しない

2020  8月  ブラジル


脳卒中患者が杖を使用することで歩行の時空間的パラメータ、すなわち速度、歩幅、歩調、対称性、が改善されるものか、システマティックレビューをこころみたそうな。

2020年8月29日

太極拳は運動以外にもいいの?

2020  8月  中国


脳卒中後の運動機能以外の障害(認知、うつ、睡眠など)にたいする太極拳の効果をあきらかにするために、これまでの研究のシステマティックレビューおよびメタアナリシスをこころみたそうな。

2020年8月28日

Neurology誌:くも膜下出血の5年後

2020  8月  スペイン


くも膜下出血の臨床的進展を長期にフォローした調査は少ないのでくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月27日

Stroke誌:初年の脳萎縮率変化

2020  8月  オーストラリア


アルツハイマー病研究では、認知症の前段階として脳の萎縮が観察されることがわかっている。

しかし脳卒中や血管性認知症患者での脳萎縮についての報告はすくないので、脳梗塞後1年間の脳萎縮率をくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月26日

発症まえの睡眠時間と脳卒中後うつ

2020  5月  アメリカ


睡眠障害とうつは脳卒中患者によく見られるが、脳卒中後うつにおける睡眠の役割についてはほとんど知られていない。

そこで、脳卒中まえの睡眠時間と、脳卒中から90日後のうつとの関連をくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月25日

ミラー療法は両手運動が良さげ

2020  7月  台湾


脳卒中患者へのミラー療法時に両手または片手のみを動かしたときの運動野の活性化の程度を脳磁図(MEG)でくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月24日

Stroke誌:脳梗塞の5年生存率と再発率

2020  8月  ドイツ


脳卒中後の長期生存率と再発に関するデータは不足している。

そこで、住民ベース20年間の急性脳卒中の登録記録をもちいて、脳梗塞の種類別に死亡率 再発率の傾向をしらべてみたそうな。

2020年8月23日

脳卒中患者はどこへ?コロナの影響

2020  8月  オーストラリア


オーストラリアではCOVID-19の有病率は低く、医療崩壊は報告されていない。

この状況下で、急性脳卒中の発生、脳卒中センターでの画像診断、治療件数の減少が起きたかどうかを確認してみたそうな。

2020年8月22日

重い認知障害になるくも膜下出血の特徴

2020  8月  アメリカ


動脈瘤破裂によるくも膜下出血のあとの認知機能障害はいっぱんてきである。

しかし認知機能障害の予測因子はよくわかっていない。

そこで、くも膜下出血で良好な機能転帰が予想される患者について、重度の認知機能障害と関連する因子を くわしくしらべてみたそうな。

2020年8月21日

脳卒中のサルコペニア率 メタアナリシス

2020  8月  日本

サルコペニアは骨格筋量の低下と機能低下を意味し、転倒や骨折 身体障害との関連がふかい。

一般高齢者では15%にサルコペニアがみられるという。

脳卒中患者についてもおおくの報告があるが、その有病率についてメタアナリシスはないのでくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月20日

YouTubeの脳卒中動画の質は?

2020  8月  ポーランド


Youtubeは20億人以上のユーザーがいる動画媒体であり、おおくの健康情報が共有されている。

そこで、YouTube上の脳卒中関連動画の質、信頼性、視聴者の関心の強さ、をしっかりと評価してみたそうな。

2020年8月19日

重度脳損傷への早期上体起こし

2020  8月  デンマーク

脳卒中患者での早期リハビリテーションは長く注目されてきた。

これに外傷性や低酸素性の脳損傷もふくめた重度の後天性脳損傷(acquired brain injury)での、早期の上体起こし(head-up mobilisation)のリスクとベネフィットについてメタアナリシスをこころみたそうな。

2020年8月18日

TMSで注意機能と日常生活動作は

2020  8月  中国


脳卒中患者の45-65%がなんらかの注意障害を示し、30%は認知症に至るという。

脳卒中後の注意障害は認知機能の重要な指標の1つで、運動機能や日常生活動作の回復にも影響する。しかし有効な治療法がない。

TMS(経頭蓋磁気刺激)は非侵襲的に脳神経を刺激できる方法で、アルツハイマー病や外傷性脳損傷での注意障害の改善が報告されている。

脳卒中後の注意障害への応用は報告が少ないので実験してみたそうな。

2020年8月17日

瞑想の脳卒中予防効果

2020  6月  アメリカ


瞑想はシンプルかつ低コスト 低リスクのストレス軽減法である。瞑想の健康上のベネフィットについてこれまでおおくの研究がなされてきた。

2017年に米国心臓協会は、瞑想を心血管リスクを低減しうる補助的な介入方法である、として認める声明をだした。

そこで、国民健康聞き取り調査(National Health Interview Survey)のデータを用いて、瞑想の効果をくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月16日

1年内の再入院/死亡率

2020  7月  ポルトガル


初回脳梗塞やTIAの患者が再入院してくることはよくある。

いくつかのリスク因子があきらかになっているが、それらのおおくは単一施設の短期間の調査によるものである。

そこで、住民ベースの大規模データをもちいて、発症から1年間の再入院/死亡 の頻度と関連因子をくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月15日

MCA脳梗塞の左右脳の回復のちがい

2020  8月  アメリカ


脳卒中でリハビリ入院する患者の半数はMCA(中大脳動脈)域の損傷患者である。

左MCAの患者は右MCA患者よりも神経症状が重く死亡率も高いという。

MCA脳卒中の左右脳でのリハビリ回復の差についての報告はないので、FIM(機能的自立度評価)の点からくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月14日

第一週の上肢の使用頻度

2020  8月  アメリカ


アメリカでは脳卒中経験者の88%に上肢運動機能の問題が生じ、日常生活や社会参加に影響が及んでいるという。

上肢のリハビリのタイミングや量、非麻痺手の扱いについては動物実験でのさまざまな知見が得られてきた。

とくに脳卒中ネズミの 発症から5日後以降に開始の上肢(前脚)トレーニングでは、非麻痺手の使用が麻痺手を圧倒してしまい麻痺手のスキル獲得を妨げてしまうことがわかった。

そこで、同様のことが人でも起きうるものか実験してみたそうな。

2020年8月13日

軽い脳卒中なのにいつまでも握力が弱い

2020  8月  スペイン


脳卒中患者のおよそ70%は上肢運動機能になんらかの障害がおきるという。しかし握力パフォーマンスについてのくわしい報告はほとんどないのでしらべてみたそうな。

2020年8月12日

rTMS治療の半分以上はプラセボ効果だった

2020  8月  中国


神経障害による疼痛やうつなどの薬物臨床試験のメタアナリシスにより、これらの効果のかなりの割合をプラセボ効果が担っていることがあきらかになってきた。

薬物療法以外のたとえばrTMS(反復経頭蓋磁気刺激)のような治療法でのプラセボ効果を系統的に調べた報告はまだない。

rTMSは脳卒中後の運動機能の回復やうつに効果があるとされている。対照群としてのsham(偽)刺激の方法は研究によりまちまちで、偽コイルの使用、コイル位置をずらす、コイル角度や刺激強度を弱める、などの方法がとられている。

そこで、脳卒中患者のrTMS治療でのプラセボ効果についてメタアナリシスをこころみたそうな。

2020年8月11日

nature.com:復職すると健康を損ねる

2020  8月  スウェーデン


脳卒中患者のおよそ3分の1はうつを、2分の1がなんらかの疼痛を経験する。
これらは10年経っても経験される問題であるという。

いっぽう脳卒中後の復職は心身の健康におおきく影響すると考えられる。

脳卒中のあと1年以内に53%が復職するという報告があるが、復職ステータスが長期の健康感、うつ、疼痛におよぼす影響についてはよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月10日

ボツリヌス注射と上肢運動パフォーマンス

2020  7月  アメリカ


脳卒中経験者の20-40%は痙縮を経験し、その97%は中等度以上の痙縮レベルという。

痙縮があると筋力が低下し、運動能力も低下する。

ボツリヌス神経毒(BoNT)注射は局所的な痙縮に対する第一選択の治療法として考えられている。

そこで、脳卒中経験者での痙性上腕二頭筋の力制御に対するBoNT注射の効果を定量評価してみたそうな。

2020年8月9日

Stroke誌:脳卒中経験者のCOVID-19は「死亡」

2020  7月  中国


コロナウイルス疾患(COVID-19)の脳卒中歴のある患者への影響を報告した研究はほとんどないので、くわしくしらべてみたそうな。

2020年8月8日

「カプサイシン」で嚥下障害改善

2020  8月  台湾


嚥下障害は脳卒中後の合併症としてめずらしくない。

アイスキャンディーや唐辛子で症状が改善するといった報告があるがいずれもサンプル数が小さい。

そこで、アイス刺激とカプサイシン刺激を組み合わせたときの効果をくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月7日

ビタミンB1と脳卒中後の認知障害

2020  8月  中国


脳卒中後の認知障害は血管性認知障害と考えられ、脳卒中患者の3分の1におきる。

糖尿病や心房細動などいくつかのリスク因子はアルツハイマー病と共通している。

そしてチアミン(ビタミンB1)の欠乏はアルツハイマー病に見られる特徴の1つであり、ウェルニッケ脳症やコルサコフ症候群の原因でもある。

そこで、脳梗塞後の認知障害とチアミンとの関連をくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月6日

若年脳梗塞の特徴 Japan

2020  7月  日本


脳梗塞は75歳以上の高齢者におおく、18-55歳の若年成人の割合は10-20%にすぎない。

かれら若年成人の脳梗塞リスク因子と特徴について、アジア人での報告はすくないので日本人でくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月5日

音楽聴きながらエクササイズ→失語症改善

2020  8月  ギリシャ


脳卒中患者の21-38%は失語症を経験するという。

失語症の治療には通常、言語聴覚療法(speech and language therapy:SLAT)が行われるがじゅうぶんな効果は得られていない。
薬物療法やrTMSなどの脳刺激法にも公式に認可されたものはない。

いっぽう、脳卒中後の代替療法としてエクササイズトレーニングがよく利用される。

また、音楽リスニングによる脳の構造や機能の可塑的変化、辺縁系でのドーパミン調節効果が報告されている。

そこで、音楽を聴きながらのエクササイズトレーニングが失語症へおよぼす影響について実験してみたそうな。

2020年8月4日

マグネシウムと認知障害

2020  7月  アメリカ


マグネシウムは中枢神経系におおくみられるミネラルで、記憶の保持に関わっている。

マグネシウムが欠乏すると学習や記憶、認知機能に障害がみられるという報告がある。

そこで、脳卒中のおおい地域の住民を10年以上フォローしたREGARDS研究をつかってマグネシウムと認知障害との関連をしらべてみたそうな。

2020年8月3日

早期リハビリの個人データ メタアナリシス

2020  7月  オーストラリア


脳卒中の早期リハビリ(early mobilisation)の安全性と有効性をしらべるために、

これまでの研究参加者の個人レベルのデータ(IPD:individual participant data)統合による精度の高いメタアナリシスをこころみたそうな。

2020年8月2日

頭蓋内ステントは役に立つの?

2020  7月  アメリカ


動脈硬化で狭くなった血管への自己拡張型の頭蓋内ステント(Wingspan stent)は2005年に人への適用が例外的に認可された。

しかしのちのSAMMPRIS試験により脳卒中と死亡が有意に増加することがわかり、2012年にFDAは頭蓋内ステントは脳卒中予防効果なしと結論づけた。

しかし一部のステント支持者によるWEAVE研究の成果をうけて、FDAは過去7日間に脳卒中症状のない患者に限るなど条件を厳しくしてその使用を最近 認可した。

そこで、このあらたな適用基準でどれくらいの患者にベネフィットがあるものか、SAMMPRISのデータを再解析してみたそうな。

2020年8月1日

くも膜下出血の転帰 喫煙の影響

2020  7月  ノルウェー


喫煙がくも膜下出血のリスク因子として明らかになっているいっぽう、喫煙が転帰におよぼす影響についてはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

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