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2014年8月3日

運動不足は脳卒中の原因 わかってない人が多すぎる


Physical activity habits and preferences in the month prior to a first-ever stroke.
2014  7月  オーストラリア

運動不足、身体不活動は脳卒中の大きな要因である。

脳卒中患者の発症まえの運動状況とその認識について調べてみたそうな。


81人の脳卒中患者について、発症1ヶ月前の身体活動状況、運動習慣についてアンケートをとり解析したところ、


次のことがわかった。

・全体の31%の患者のみが運動と脳卒中との関連を認識していた。

・多くの患者が日頃の運動を家事やショッピングなどの手段的日常生活動作(IADL)やウォーキングのことと捉えていた。

・また、定期的な運動の内訳のほとんどはIADLだった。

・運動不足の原因として、意欲の欠如、無関心、気力低下などを挙げていた。


定期的な運動が脳卒中予防に重要であることを認識している人は非常に少なく、その実行意欲も高くなかった


というおはなし。
運動と脳卒中


感想:

仕事や生活に余裕がないと健康を考えて運動する気になれない。

でもそういうこと言ってるから代償が高くつくんだよな、、、


Instrumental ADL :手段的日常生活動作 より複雑で高次な動作を指す

初めて聞いた。

2014年6月28日

ピロリ菌が脳卒中予防になるは本当か?


Helicobacter pylori Infection Increases Subsequent Ischemic Stroke Risk: A Nationwide Population-based Retrospective Cohort Study.
2014  6月  台湾

ヘリコバクター・ピロリに感染していると脳卒中になりにくいといった報告がある。

これが本当なのか確認してみたそうな。


2000-2010のヘリコバクター・ピロリ患者17332人のデータ、および同年齢、性別の健常人69328人のデータを解析したところ、


次のようになった。

・脳卒中発症率は1000人あたり年間14.8人vs8.45人でピロリグループが高かった。

・ピロリで入院回数が多いほど脳卒中リスクも上昇した。

・ピロリグループでは非塞栓性脳卒中が多く、塞栓性脳卒中は少なかった。


ヘリコバクター・ピロリに感染していると非塞栓性の脳卒中リスクが著しく高かった。ヘリコバクター・ピロリ菌の治療は脳卒中予防になるかもしれない、


というおはなし。



感想:

なるほど真逆の報告があった。
【朗報】胃がんの素ピロリ菌があると脳卒中予防になることが判明

2014年6月20日

自分の脳卒中動画を晒す女性が現れる


Stroke 'selfie' helps save Canadian woman's life
2014  6月  カナダ

あるカナダ人の女性がテレビを観ている最中に左半身に痺れを感じた。

脳卒中を疑って病院を訪れたところ、ストレスが原因と医師に言われた。

納得がゆかなかったがリラックスできる呼吸法を教わり帰宅した。


数日後、自動車運転中に再び同様の症状が現れたのでスマートフォンで自分撮りした。

そして別の病院へ行き医師に動画を見せたところ、すぐに検査を行うことになった。

その結果脳梗塞が3ヶ所見つかり、ようやく脳卒中であると認めてもらえた、


というおはなし。


これがその動画



感想:

このニュースがやたら拡散しているので取り上げた。

スマホも脳卒中もまったく珍しくないから こういう事例はもっとあってもイイと思う。

2014年6月10日

リウマチは脳卒中のもと


Risk of Stroke in Patients with Rheumatism: A Nationwide Longitudinal Population-based Study.
2014  6月  台湾

関節リウマチは脳卒中リスクなのか調べてみたそうな。


2004-2007の台湾健康保険データベースより関節リウマチの患者を抽出し、脳卒中の有無を調べ関連を解析したところ、


次のようになった。

・6114人のリウマチ患者のうち383件の脳卒中があった。

・同年齢の対照例24456人のデータと比較して、リウマチ患者の脳卒中リスクは1.24倍だった。

・ステロイドの使用を考慮に入れると脳梗塞リスクは1.32倍になった。


関節リウマチは脳卒中のリスク要因であり、ステロイドを使っている場合 特に脳梗塞になりやすい


というおはなし。


感想:

ちょっと前の記事と似たような話かな?
関節炎のある人の脳卒中経験率は4倍

2014年6月3日

リハビリはたくさんやるほど効果的なのか?


Is More Better? Using Metadata to Explore Dose-Response Relationships in Stroke Rehabilitation.
2014  5月  アメリカ

脳卒中リハビリとして計画された時間と運動機能の回復程度との関連を調べてみたそうな。


リハビリスケジュール時間の異なる複数の信頼性の高い研究を、データベースより抽出して統合、再解析した結果、


次のことがわかった。

・全体的に リハビリが少ない者よりもたくさん受けた者の方が回復した。

・リハビリスケジュールの時間それ自体が回復程度をよく反映していた。


脳卒中患者へのリハビリスケジュール時間が増えるほど運動機能の回復は良かった。リハビリはたくさんやるほど効果的であることがわかった。リハビリスケジュール時間よりも実動時間や訓練の繰り返し回数の方が目安として適切かも知れない、


というおはなし。



感想:

2014年5月28日

患者家族にも健康教育すると回復がはかどるのか


Health education for stroke patient carers: Does it affect functional status improvement in patients after ischemic stroke?
2014  4月  ポーランド

脳卒中患者の介護を自宅で家族がする必要性が高まっている。

介護者への健康教育と脳卒中患者の機能回復程度との関連を調べてみたそうな。


157人の脳梗塞患者について、

*患者と介護者81組
*患者のみ76人

のグループに分けて、健康教育プログラムに参加させた。

退院して3ヶ月、12ヶ月後の回復程度を評価、比較した。



次のようになった。

・12ヶ月後、両グループ共に自立度、運動機能が大きく改善した。

・両グループ間で回復程度に違いはみられなかった。


介護者の健康教育プログラム参加は患者の機能回復にあまり影響はなかった、


というおはなし。

健康教育プログラム



感想:

もちろん教育内容にもよるだろうけど、患者本人の問題ってことなのかな。

2014年5月20日

関節炎のある人の脳卒中経験率は4倍


Co-Occurrence of Arthritis and Stroke amongst Middle-Aged and Older Adults in Canada.
2014  4月  カナダ

関節炎と脳卒中との関連について調べてみたそうな。


2010年のカナダ地域健康調査(30歳以上の47000人)のデータを解析したところ、


次のことがわかった。

・関節炎があると脳卒中の経験が4倍多かった。

・関節炎のある脳卒中経験者の身体活動レベルは概ね低かった。

・これらの関連は特に30-65歳の若年者で顕著だった。


関節炎があって あまり動かない30-65歳の人の脳卒中リスクは明らかに高い、


というおはなし。

2014年5月17日

上肢リハビリに効く迷走神経刺激のタイミングと量について


The timing and amount of vagus nerve stimulation during rehabilitative training affect poststroke recovery of forelimb strength.
2014  5月  アメリカ

リハビリ訓練中の迷走神経刺激によって、脳梗塞にしたネズミの前脚の機能を回復できることがわかっている。

そこで 迷走神経刺激のタイミングと刺激量がどう影響するものか、調べてみたそうな。


人為的に脳梗塞にしたネズミについて、
・リハビリ訓練の2時間後に迷走神経刺激したグループはリハビリ訓練中に迷走神経刺激したグループよりも回復度が非常に低かった。

・また、リハビリ訓練中に迷走神経刺激を何倍も多く行ったグループも回復度が低かった。

・迷走神経刺激の代わりにリハビリ訓練を延長したグループに比べると、迷走神経刺激を遅らせたり多くしたりしたグループの方が回復度は高かった。

・しかしリハビリ訓練中の運動に合わせて行われる迷走神経刺激での回復度には及ばなかった。


リハビリ訓練に迷走神経刺激を組み合わせた時の前脚機能回復効果が確認できたと同時に、その刺激タイミングと刺激量の最適化が必要であることもわかった、


というおはなし。




以下の記事の続報にあたる。
迷走神経を刺激しながらリハビリするとすっごく回復するらしい

この研究についてのニュースビデオ

2014年5月12日

脳卒中患者の10年後を調べたら 思いのほかみんな元気だった


Functional Status and Patient-Reported Outcome 10 Years After Stroke: The Lund Stroke Register.
2014  5月  スウェーデン

脳卒中患者の10年後の回復状況について調べてみたそうな。


2001-2002に脳卒中になった416人の患者について10年後の身体機能、生活状況を調査した結果、


次のことがわかった。

・145人で調査が完遂した。

・平均年令は78、59%が男性だった。

・90%は自宅に住んでいた。

・73%は自立していた。

・71%にはほとんど身体障害はなかった。

・他者の支援が必要な者はその内容により14-22%いた。

・中程度の痛みのある者は39%、強い痛みは4%いた。

・中程度のウツ、不安のある者は28%で、重度ウツは1%だった。

・3分の2は健康状態が良好と答えた。

・約半数には発症まえと同頻度の身体活動があった。


スウェーデンの脳卒中患者の10年後を調べたところ 半数が78歳以上にもかかわらず、多くが自立した生活を送り、健康状態も良く、身体活動度も高かった、


というおはなし。

写真:脳卒中

感想:

自分のまわりの脳卒中経験者にも元気なひとが多い。

脳卒中なんて案外たいしたことないのかも知れない。

老人病みたいなものだから、それをきっかけに亡くなる人が多いのはあたりまえ。

なにかとてつもなく恐ろしいことであるかのように喧伝されているのは、脳外科学会のステルスマーケティングじゃないか…? といっつも思う。


ところで小学生に脳卒中教育をする必要がほんとうにあるのだろうか?

2014年5月4日

発症6ヶ月以降の慢性期脳卒中患者を家族の協力で自宅リハビリさせてみた


Caregiver-Mediated Intervention Can Improve Physical Functional Recovery of Patients With Chronic Stroke: A Randomized Controlled Trial.
2014  4月  台湾

自宅での介護者主導のリハビリに効果があるものかどうか実験してみたそうな。


51組の慢性期脳卒中患者とその介護者を次の2グループに分けて成果を比較した。

*療法士が毎週個別に考えたリハビリプログラムを介護者が自宅で実施する。
または
*療法士が自宅を訪問するだけで特別なリハビリは行わない。



次のようになった。

・リハビリグループで筋力、移動能力など全体的にとても大きな改善が見られた。

・リハビリグループで通常歩行速度、歩行可能距離、バランス能力が大きく改善した。

・この自宅リハビリでは介護者の負担は大して増えなかった。


慢性期脳卒中患者への介護者主導の自宅リハビリは非常に効果的で無理なくできる、


というおはなし。



感想:

だれが行っても同様の効果がでる。

リハビリっていうのは本来こういうものであってほしい。

「神の手を持つ〇〇法の〇〇先生」というのは どうかな?と思う。

2014年5月2日

リハビリ病院ってほとんど動く時間がなくて笑った


Sedentary behaviour and physical activity of people with stroke in rehabilitation hospitals.
2014  3月  スウェーデン

リハビリ病院の脳卒中患者がじっとしている時間を調べてみたそうな。

スウェーデンの4つのリハビリ病院に入院中の脳卒中患者104人について、午前8:00から午後5:00までの活動状況を1週間つきっきりで観察して記録したところ、


次のようになった。

・日中の74%の時間は 横になっているか座っている(じっとしている)状態だった。

・1時間以上じっとしている状態の合計が日中の44%に及んだ。

・午前9:00-午後12:30がもっとも活動的な時間帯だった。

・リハビリ室よりもホールにいるときの方が活動的であることが多かった。


リハビリ病院内での患者の時間の使い方が非効率的である。じっとしている時間を減らす工夫が必要だろう、


というおはなし。
図:脳卒中患者が日中過ごす場所


感想:

「リハビリ病院に転院したらどんなに長くつらい訓練でもきっと耐えてみせる!」と意気込んでいたら、現実にはPT,OT合わせても1日に2時間未満。

あまりにもすることがなかったので、病室にいる時間はできるだけ立っていた。ベッドの枠につかまってラジオを聞きながら。

2014年3月31日

ボディアウェアネス療法の脳卒中リハビリ効果とは


Body awareness therapy in persons with stroke: a pilot randomized controlled trial.
2014  3月  スウェーデン

ボディアウェアネス療法の脳卒中歩行リハビリへの効果を調べてみたそうな。

発症後6ヶ月以上で100メートル程度は歩くことのできる脳卒中患者46人について、
*週1回×8週間のボディアウェアネス療法のグループと
*なにもしない比較グループに分けた。

その後、バランスや歩行能力等を評価、比較した。


次のようになった。

・両グループ共に歩行能力に改善があった。

・しかしグループ間で明らかな違いは見られなかった。


8週間のボディアウェアネス療法は脳卒中歩行リハビリについて特筆すべき効果は確認できなかった、


というおはなし。

写真:ボディアウェアネス療法


感想:

ボディアウェアネス療法を初めて知った。

日本での事例は?だけど、海外では盛んなようだ。

多分に心理的要素を含んだ 理学療法のひとつの考え方らしい。

ボバースとか促通とか なにかそういう漠としたものと並ぶ印象を持った。

2014年3月13日

レジャーセラピーのリハビリ効果


Systematic review of leisure therapy and its effectiveness in managing functional outcomes in stroke rehabilitation.
2014  2月  オーストラリア

余暇(レジャー)活動が成人脳卒中患者の身体、認知、心理的リハビリを促すと言われている。

そこでレジャーセラピーの脳卒中リハビリ効果を検証してみたそうな。


医学研究データベースから関連する研究を厳選し、再解析したところ、


次のようになった。

・8件、計615人が参加する研究が見つかった。

・レジャーセラピーでは生活の質、気分といった心理面での著しい短期的改善があった。

・この効果が長期的に影響するという結果は確認できなかった。


レジャーセラピーには退院した脳卒中患者のリハビリを短期的に促す効果が見られた、


というおはなし。



感想:

ただ遊ばせてるだけなのに "therapy"って付けるだけで 専門家が豊富な経験に基づき考えぬいた なにかすごいプログラムのように思えてくるから不思議だ。

2014年3月8日

迷走神経を刺激しながらリハビリするとすっごく回復するらしい


Vagus Nerve Stimulation Delivered During Motor Rehabilitation Improves Recovery in a Rat Model of Stroke.
2014  2月  アメリカ

上肢リハビリ中の迷走神経刺激が運動機能の回復を促すものかどうか実験してみたそうな。


17匹のネズミを人為的に脳虚血にして、

*迷走神経を刺激しながらリハビリ
*リハビリのあとに迷走神経刺激
*リハビリのみ
の3グループに分けた。

迷走神経刺激は体内埋め込み型とした。


次のようになった。

・脳虚血によりすべてのネズミが上肢の明らかな運動機能障害を示した。

・迷走神経刺激中のリハビリグループで上肢機能が完全回復した。

・リハビリのみグループでは完全回復できなかった。

・リハビリ後に迷走神経刺激グループも十分な回復を得られなかった。


迷走神経刺激をしながら上肢リハビリをすると回復がきわめて良い、


というおはなし。
VNSリハビリの効果


感想:

簡単に迷走神経刺激できる方法がないか調べてみた。

・頚動脈洞マッサージというのがあった。

喉仏の片側辺りで脈をよく感じる位置を指2本でしっかり押しながら上下にマッサージ。

あんまり一所懸命にやると血栓が飛んで脳梗塞になる可能性もなきにしもあらずとか。


他には、・バルサルバ効果といって息を止めて力む。

・冷たい水で顔を洗う、・眼球を押す、 などもあるらしい。

2014年3月6日

脳卒中になるまえに心臓の異常を見つけ出すインプラントを開発


Stopping strokes before the occur, new technology may help
2014  3月  アメリカ

脳卒中の原因となる心臓の異常を見つけるインプラント装置が今週臨床試験に入ったというニュース。


この装置(Reveal LINQ)を心臓近くの皮下に埋め込んでおくと1日24時間その拍動パターンを記録し続ける。そして夜、ベッドサイドの解析装置にデータが無線送信され、不整脈などの異常が検出されると注意を促し、抗血液凝固剤の使用につなげることができる。


同機能の従来型装置に比べ6分の1のサイズ、バッテリーは3年間持続可能。




感想:

血液検査とID認証,GPS機能を備えたこれの1000分の1サイズのインプランドが20年後にはすべての人に当たり前になっている予感。

2014年3月5日

怒りと脳卒中との関連が明らかに


Outbursts of anger as a trigger of acute cardiovascular events: a systematic review and meta-analysis
2014  3月  アメリカ

怒りと脳卒中を含む心血管系疾患との関連を調べてみたそうな。


医学研究データベースから関連する過去の研究を厳選し、データを統合、再解析した結果、


次のようになった。

・1966-2013の9件の研究が見つかった。

・内訳は、4546件の心筋梗塞、590件の脳梗塞、215件の脳出血など だった。

・特に、怒りの爆発から2時間以内の脳梗塞リスクは4倍、脳出血6倍、心筋梗塞5倍だった。

・怒りの頻度が高いほど発症率も増えた。
図:怒り頻度と心臓発作


激しい怒りを感じた直後は脳卒中に注意、


というおはなし。


感想:

自慢じゃないけど生まれつき沸点が非常に低い。

2014年1月23日

転院先を間違えると良くなるものもよくならない


Discharge disposition to skilled nursing facility after endovascular reperfusion therapy predicts a poor prognosis.
2014  1月  アメリカ

脳卒中の治療を受けた患者が、その転院先(リハビリ施設か高度看護施設)によって予後がちがうものかどうか調べてみたそうな。


平均年齢63、147人の脳卒中患者の医療データを解析し、発症90日後の自立度を評価したところ、


次のようになった。

・リハビリ施設へ移った者と高度看護施設に行った者とで、梗塞の大きさなどの身体状況はほぼ同じだった。

・しかし発症90日時点での予後は大きく異なり、高度看護施設の患者で回復良好な者は非常に少なかった。(25% vs 46%)

・高度看護施設へ転院した患者の90日後の自立可能性は34%と非常に低かった。


血栓治療を行った後、リハビリ施設や高度看護施設に転院した脳卒中患者は 入院時の重症度や転院時の梗塞の大きさはほぼ同じだった。にも関わらず、高度看護施設へ移った患者の良好な回復可能性は非常に低かった、


というおはなし。


感想:

高度看護施設(skilled nursing facility)についてはこんな記事があった。


日本では介護老人保健施設あたりが該当するのかな?

2014年1月12日

座り仕事の脳梗塞リスクは2倍


Sitting occupations are an independent risk factor for Ischemic stroke in North Indian Population.
2014  1月  インド

座って仕事をする人の脳卒中のなりやすさを調べてみたそうな。


インド北部で入院している脳梗塞患者と健常人について仕事環境について面談調査し、関連を解析した。


次のようになった。

・平均年齢53、224人の脳梗塞患者と224人の健常人のデータが集まった。

・他の要因を考慮に入れてなお、座り仕事であるというそれだけで脳梗塞リスクが2倍になった。


座りっぱなしの時間を減らすべく、職場が運動を奨励するべきだろう、


というおはなし。

写真:座り仕事

2014年1月3日

退院してもすぐに再入院する患者の特徴


Readmission within 1 month of discharge among patients with acute ischemic stroke: results of the University HealthSystem Consortium Stroke Benchmarking study.
2013  12月  アメリカ

退院後すぐに再入院になりやすい脳卒中患者の特徴を調べてみたそうな。


32の病院施設に入院していた脳梗塞患者1018人について調査したところ、


次のようになった。

・退院後1ヶ月以内に再入院になった者は90人(9%)だった。

・再入院の理由は、脳卒中の再発(24%)、感染症(12%)、心筋梗塞(10%)、後遺症の悪化(7%)だった。

・影響する要因を解析したところ、年齢のみが再入院の予測因子だった。

・年齢が10歳高くなるにつれ、再入院リスクが19%高くなった。


脳梗塞患者はその9%が退院後1ヶ月以内に再入院する。その理由もいろいろだった、


というおはなし。

2013年11月25日

日本の理学療法士はどういう根拠に基づいて仕事をしているのか?


Are Contents of Physical Therapy in Nine Japanese Hospitals for Inpatients with Stroke Related to Inpatients' and Physical Therapists' Characteristics?
2013  6月  日本

日本の理学療法士が普段いったいなにをやっているのかはよくわかっていない。
そこで彼らの脳卒中患者向けの活動内容を詳細に調べてみたそうな。


9施設85人の理学療法士に脳卒中患者(216人)向けのリハビリセッション内容を5分刻みで自己申告してもらった。
この結果と患者の医療データとの関連を解析した。


次のようになった。

・歩行や移動訓練に費やした時間と患者の機能回復程度とは強い関連があった。

・リハビリ時間の多くは姿勢チェックや準備作業に費やされ、患者の実動時間は非常に少なかった。

・それらの時間配分に患者の状態はあまり反映していなかった。

・施術内容と療法士の経験年数との関連も弱かった。


脳卒中患者向けのリハビリ内容と、患者の状態や療法士の経験との間にはほとんど関連が見られなかった。現場の理学療法がいったいどういう根拠に基いて行われているのかますますわからなくなってきた、

というおはなし。
図:理学療法士


感想:

とても興味深く読んだ。
リハビリ病院に入ってもちっとも良くならない理由
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