元2023 12月 日本
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2023年12月12日
下肢装具3時間が脳に与える衝撃的な影響!
2022年10月10日
短下肢装具は前方支柱型にするべき理由その2
元2022 9月 台湾
2022年8月17日
脳卒中の履き物を足病医が鑑定
元2022 8月 イギリス
2020年6月4日
靴底を1.5cm上げる効果
元2020 6月 ブラジル
2017年8月13日
歩行対称性が改善する靴の中敷きの工夫とは
元
A textured insole improves gait symmetry in individuals with stroke.
2017 8月 アメリカ
脳卒中患者の歩行では麻痺足をあまり使わず健常足にたよりがちになる。
これを矯正するために健常側の靴に厚い中敷きを入れて麻痺側への体重移動を促す方法があるがあまり効果がない。
こんかい、突起物がたくさんついた中敷きを使用して歩行パラメータの改善度をしらべてみたそうな。
歩行に非対称性のみられる脳卒中患者17人について、
健常側の靴に厚さ1mmのシートに高さ3mmの突起物がたくさんついた中敷きをいれて歩行の各パラメータ(速度、頻度、歩隔、歩幅、単脚時間 等)を測定したところ、
次のようになった。
・立脚および単脚時の対称性、圧力中心のズレがあきらかに改善した。
・単脚支持時間が健常足で減少し 麻痺足で増加した。
・歩行の速度やペースは変わらなかった。
脳卒中患者の健常側の靴にイボ付き中敷きを入れたところ歩行の対称性が改善した,
というおはなし。
感想:
自分の経験にてらすと
歩行に際してはいまも健常な右足にたよることが多く、人混みを長時間歩くと右足のふくらはぎがまっさきにつってしまう。
歩行が非対称になる理由は
麻痺足の裏の触覚がにぶく足首に力を入れるべきタイミングがわからないため 細かな姿勢制御を健常足に頼らざるを得ないからである。
ぎゃくに中敷き療法のような小手先の工夫で健常足の支持時間が低下してしまうと歩行の安全性が損なわれると考える。
中敷き療法は足裏の感覚麻痺の改善にはまったくの無力であり、本質的な治療ではない。障害物のない実験室環境で歩行対称性を矯正できたとしても実生活にはなんの役にもたたないばかりか危険である。
2016年10月4日
脳卒中患者が好む屋内の履物ナンバーワンは
元
A survey exploring self-reported indoor and outdoor footwear habits, foot problems and fall status in people with stroke and Parkinson's.
2016 9月 イギリス
脳卒中患者は転倒しやすく その多くは屋内で起きる。
そこで屋内外での履物の種類と転倒頻度について調べてみたそうな。
脳卒中もしくはパーキンソン病患者の計1000人にアンケートを送ったところ、
次のようになった。
・脳卒中145人、パーキンソン病218人から回答があった。
・回答者のほとんどは屋内ではスリッパを 屋外ではウォーキングシューズを履いていた。
・その選択基準として快適性とフィット感をもっとも重視していた。
・全回答者の50%に転倒経験があり、
・その多くが足に何らかの障害があったが特別なサポートは受けていなかった。
脳卒中やパーキンソン病患者のほとんどが屋内ではスリッパを履いていた。彼らの多くは足に問題を抱えており転倒も経験していた、
というおはなし。
感想:
スリッパは難度が高い。触覚が鈍くなっているのでズレて脱げそうになっていてもまったく気が付かない。
信頼のおける情報筋によると、スリッパは明治の日本が発祥だった。
土足で座敷に上がり込む外国人への対策として徳野利三朗なる人物が考案し、昭和30年頃に急速に世界に普及したとのこと。
2015年7月28日
短下肢装具利用者にロッカーシューズを履かせたら
元
The effect of different shoes on functional mobility and energy expenditure in post-stroke hemiplegic patients using ankle-foot orthosis.
2015 7月 イラン
脳卒中片麻痺患者の短下肢装具に適した靴形状を調べてみたそうな。
30人の患者を、
*短下肢装具+船底型ソールの靴(ロッカーシューズ)
*短下肢装具+普通の靴
の2グループに分け、移動能力、エネルギー消費を測定したところ、
次のようになった。
・ロッカーシューズグループでは酸素コストおよびタイム Up & Go が明らかに改善し、
・最も心地よく感じる歩行速度は増加した。
短下肢装具を使う患者がロッカーシューズを履くと、移動能力が向上し、エネルギー効率も上がる、
というおはなし。
感想:
ロッカーソールシューズ、ロッカーボトムソールズとも呼ぶ。90年代に発案されたが、転倒しやすくなる点が普及しない理由と考える。
ロッカーシューズ専門家の解説
2015年3月7日
麻痺脚を強制使用させる方法とその効果
元
Effect of forced use of the lower extremity on gait performance and mobility of post-acute stroke patients.
2015 2月 台湾
麻痺脚の強制使用訓練の効果を調べてみたそうな。
発症後3ヶ月以上経った脳卒中片麻痺患者21人を2グループに分け、一方には麻痺脚の強制使用訓練、他方には通常の理学療法訓練を2週間施した。
強制使用訓練では、健常側の靴に 外側が高くなる傾斜の入った中敷きを入れ 麻痺脚へ体重が掛かるようにした状態で様々な訓練を行った。
次のようになった。
・強制使用グループのほうが歩行、移動能力が向上した。
・歩行スピードの向上度および対称性が強制使用グループで著しく優れていた。
・しかし いずれのグループもQoLの改善はなかった。
脳卒中患者の麻痺脚の強制使用訓練により歩行スピードと対称性が従来型訓練よりもおおきく改善した、
というおはなし。
感想:
麻痺してる側の脚をついついかばってしまう。気づくと脚を引きずっていたりする。靴に工夫を加えるだけで改善できるならアリかな。
2015年1月5日
鍛えるべきは、、膝を伸ばす筋肉? or つま先を持ち上げる筋肉?
元
Associations between lower limb strength and gait velocity following stroke: A systematic review.
2014 12月 オーストラリア
脳卒中患者の下肢筋力と歩行速度との関連を過去の研究から調べてみたそうな。
医学論文データベースから関連する研究を複数の審査者が厳選し、データを統合、再解析したところ、
次のことがわかった。
・21件の研究が見つかった。
・いずれの研究も被験者数は多くはなかった。
・膝の伸筋の力は歩行速度と強い関連になかった。
・一方、つま先を持ち上げる背屈筋の力は歩行速度ともっとも強い関連があった。
下肢筋肉群にあって足首の背屈筋が歩行速度と強く関連していた。足首の背屈筋を鍛えることで速く歩けるようになるかもしれない、
というおはなし。
感想:
当時 一歩ごとにつま先が地面をこするので、左の靴の先端にすぐに穴が開いてしまったことを思い出す。
2014年7月14日
脳卒中患者に適した靴の形状が判明!
元
Changes in postural sway according to footwear types of hemiparetic stroke patients.
2014 6月 韓国
脳卒中患者の姿勢動揺と履き物との関係を調べてみたそうな。
脳卒中でリハビリ入院中の32人の患者について、
履き物別に、
A)カカトの深い靴 B)平底靴 C)スリッパ D)素足
での開眼時、閉眼時の姿勢動揺を測定した。
次のようになった。
・平底靴またはスリッパのときの姿勢動揺は、素足やカカトの深い靴を履いている時に比べ非常に大きかった。
・履き物によらず閉眼時の姿勢動揺は大きかった。
平底靴やスリッパを履いていると 素足やカカトの深い靴に比べ、立位バランスの維持がとても難しくなることがわかった、
というおはなし。
感想:
カカトが深いと足首のサポートついでに位置感覚がつかみやすくなるからではないか、と考察している。
車を運転するからペッタンコの靴ばかり履いていたけど もっと早く知りたかったな。
2014年5月23日
最新の磁気刺激治療はちょっと違う
元
Therapy Pioneered In Chicago Could Be Breakthrough For Stroke Patients
2014 5月 アメリカ
世界的に有名なシカゴ・リハビリテーション研究所が新しい磁気刺激法を使って成果を挙げたそうな。
・患者の脳のMRI画像上で磁気刺激(TMS)コイルの位置を正確にナビゲートできる新たなシステムを使用した。
・ダリーホルム氏(下記ビデオ参照)は5年前に脳卒中になり、左片麻痺でネクタイや靴ひもを結ぶことができなかった。
・ところが研究所にきてこの脳刺激を1回15分☓週3日☓6週間受けたところ、
・手が動くようになってネクタイ、靴ひももバッチリ、自動車も運転できるようになった。
・この脳刺激はダメージを負っていない方の脳半球の活動を抑え、損傷脳とのバランスを整える働きがある、と考えられている。
・この効果は6ヶ月後も持続していた。
・FDAの認可は未だ。
というおはなし。
これがそのニュースビデオ(CM15秒のあと 別ウィンドウ)
感想:
この種のナビって、10年以上前からあってぜんぜん珍しくない。
なにかに取り憑かれたように大げさに語る女性医師の表情と、異常に元気な脳卒中経験者の男性に 言葉にし難い気持ちの悪さを強く感じた。
2013年11月10日
難しい理屈はいいからスクワットをやれ
元
Deep flexion activity training in a patient with stroke using task-oriented exercise: a case report.
2013 11月 インド
膝の深屈曲が必要な脳卒中患者がいたので特別なリハビリを考えてあげたそうな。
55歳で靴の営業職の男性が脳梗塞になった。
片麻痺のためしゃがむことができず、アジア式トイレやお客に靴を履かせる際の動作をいったいどうしたものか...と悩んでいた。
この状況を改善するために課題志向型のリハビリを行った。
具体的には、
*低い腰掛けを使って立ったり座ったりの動作を繰り返す。
*次の段階ではスクワットトレーニングを導入する。
6週間後、次のようになった。
・期待していた以上に回復して社会復帰もできた。
膝の深屈曲ができるようにリハビリをしたら自立も進み、社会参加が促された、
というおはなし。
2013年9月1日
靴の中敷き療法できれいに歩けるようになる
元
Effect of a textured insole on balance and gait symmetry.
2013 8月 アメリカ
神経障害のある患者は立位バランスが崩れがち。
そこで、靴の中敷を使って歩行の対称性をコントロールできるか実験してみたそうな。
11人の健常な男女について、歩行姿勢をコンピュータ解析する装置を使って、靴の中敷を右または左のみに使用した場合、使用しない場合でのバランス、対称性を評価したところ、
次のようになった。
・中敷きの効果は直ちに出て、立位の対称性が大きく変化した。
・歩幅と歩行の対称性も大きく変化した。
・脳卒中患者への先行研究では、健常側の足裏に中敷きを入れることで歩行の非対称性が改善した。
歩行や姿勢のバランスが崩れた患者には靴の中敷き療法が効果的かも知れない、
というおはなし。
感想:
入院中、担当の療法士さんが中敷き療法が好きで、すごく凝った中敷きを作ってくれた。
そのときは たしかに歩きやすくなった。
2012年12月2日
脳卒中患者の靴の中敷きを細工して歩きやすくしてみた
Compelled body weight shift approach in rehabilitation of individuals with chronic stroke.
2012 12月 アメリカ
慢性期脳卒中患者への強制体重移動の効果を調べてみたそうな。
強制体重移動は、
麻痺していない足の靴の中敷きをちょっと厚くして
麻痺足側へ重心を戻す操作を言う。
18人の慢性期脳卒中片麻痺患者について、
強制体重移動の有無で2グループにわけて
リハビリを6週間行いその後の歩行、バランス能力
について3ヶ月後まで追跡調査した。
次のようになった。
・強制体重移動グループでは麻痺足の体重支持能力が大きく改善していた。
・同様に、歩行速度も10%ほど優れていた。
・これらの効果は3ヶ月後にも持続していた。
強制体重移動リハビリを6週間続けたところ、
慢性期脳卒中患者の歩行速度、体重支持能力
の対称性が著しく改善し、その効果も持続することがわかった、
というおはなし。
感想:
リハビリ病院にいたころ、私を担当してくれた療法士さんが
靴の中敷きをいじるのが好きだったので、なんとなく共感できた。
そのときにはすごくイイと思った。
2012年5月24日
スマートシューズでADL(日常生活動作)調査
Identifying activity levels and steps of people with stroke using a novel shoe-based sensor.
2012 6月 アメリカ
脳卒中患者の日常生活動作(ADL)を調べるために
スマートシューズ(SmartShoe)を開発したそうな。
これは靴の中敷に5つの圧力センサーと 加速度センサーを
備えたもので、計測結果がブルートゥースでスマートフォンに
記録される仕組みになっている。
4人の被験者についてその記録されたデータから
・座っている、
・立っている、
・歩いている状態
を解析判定し、実際の結果と比較してみた。
その結果、
判定精度は95%以上だった。
スマートシューズで脳卒中患者のADL(日常生活動作)を
モニターすることができるかもしれない、
というおはなし。
感想:
これがスマートシューズ
スマートフォンと同じくその進歩は著しく、
おそらくスマートシューズの次のバージョンでは
フルHDのビデオカメラが搭載されることになるだろう。
ドライブレコーダーのように散歩中の景色が
つま先から全て記録される。
売れると思う。
2011年8月10日
尖足にはFES、人生を変える その効果とは
機能的電気刺激(FES)の尖足対策効果を検証してみたそうな。
慢性期脳卒中患者13人についてFESを適用し、
その効果について話しを聞いて分析した。
・皆共通して、『FESが人生を変えた』 と言う。
・具体的には、FESで歩行が楽になった。
・FESで生活動作がしやすくなった。
・FESで気分が楽になった。
・FESは完璧ではないが試す価値がある。
と感じていることがわかった、
というおはなし。
感想:
左の靴先の減りが激しいので尖足には関心がある。
この論文はFES機器メーカーの御用学者さんによるものとは思うけれど、
日本ではこの種の機器をあまり耳にしない。
装具屋さんの力が強いのかもしれない。
わかりやすいFESの尖足対策ビデオ(1分)
直リンク
2010年12月1日
履くだけでリハビリ支援、最新スマホセンサー靴
Wearable shoe-based device for rehabilitation of stroke patients.
2010 11月 アメリカ
靴に圧力、加速度のわかるセンサーを着けて
携帯するスマートフォンにデータを送り解析することで、
どんな姿勢でどの程度の活動をしていたのかが
かなり正確にわかってしまう装置を開発した、という話。
まだ試作段階。
2010年7月8日
麻痺側の靴のつま先の減りが異常にはやい
半年ほど前に新調した靴を見ておどろいた。
左足のつま先がなくなって布が見えている。
思い当たる点はある。
歩いていて つま先を路面にこすることがよくある。
でも これほどとは思っていなかった。
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