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2013年11月17日

脳卒中予防には歩く時間が大切 距離やスピードじゃなくてジ・カ・ン


Protective Effect of Time Spent Walking on Risk of Stroke in Older Men
2013  11月  イギリス

高齢男性の歩行時間と脳卒中との関係を調べてみたそうな。


60-80歳の健康な男性3435人について10年間追跡調査したところ、


次のようになった。

・歩行時間が週に3時間未満の者に比べ、8-14時間の者は脳卒中リスクが3割低下した。

・週に22時間以上歩行する者の脳卒中リスクは6割低下した。

・8時間以上歩く者の割合は42%で、22時間以上の者は9%だった。

・歩行時間が週に3時間未満の者は1年間に1万人中80人が脳卒中になり、

・週に8-14時間の者は1年間に1万人中55人が脳卒中になった。

・この傾向は歩行のペースに依らなかった。

距離やスピードではなく、週に何時間歩くかが脳卒中リスクに大きく影響することがわかった、


というおはなし。

写真:ウォーキングマン


感想:

やばい、ぜんぜん足りてない。


2013年9月23日

歩数計はもう古い!FitBitを着けた脳卒中患者が増える予感


Accuracy of Two Activity Monitors in Detecting Steps in People With Stroke and Traumatic Brain Injury.
2013  9月  アメリカ

脳卒中患者の日常の歩行活動を記録するための装置として

最新の一般向け活動記録計
FitBit,
Nike+Fuelband
の性能を、

研究用歩数計
・StepWatch Activity Monitor(SAM)

と普通の歩数計
・ Yamax SW701 Digi-Walker Pedometer(YDWP)
とで比較してみたそうな。


脳卒中または外傷性脳損傷の患者について、
上記4つの記録計を付けた状態で歩行させ、その様子をビデオ記録した。


ビデオ記録の解析からわかった歩数と、測定器の記録を比較したところ、


正確さの順位は次のようになった。

SAM>FitBit>YDWP>Nike+Fuelband


脳卒中患者の歩行状況をモニターするためには、FitBitが精度、経済性共に優れていると思う、


というおはなし。



感想:

FitBitもNike+もスマホ連携するただの歩数計なんだけど、なにかスゴイことをしている感 がたしかにある。

調べてみるとNike+のほうは検索にかかる件数もずっと少なく、市場的にもFitBitの勝ち。


FitBitのプロモーションビデオ







2013年9月1日

靴の中敷き療法できれいに歩けるようになる


Effect of a textured insole on balance and gait symmetry.
2013  8月  アメリカ

神経障害のある患者は立位バランスが崩れがち。
そこで、靴の中敷を使って歩行の対称性をコントロールできるか実験してみたそうな。

11人の健常な男女について、歩行姿勢をコンピュータ解析する装置を使って、靴の中敷を右または左のみに使用した場合、使用しない場合でのバランス、対称性を評価したところ、


次のようになった。

・中敷きの効果は直ちに出て、立位の対称性が大きく変化した。

・歩幅と歩行の対称性も大きく変化した。

・脳卒中患者への先行研究では、健常側の足裏に中敷きを入れることで歩行の非対称性が改善した。


歩行や姿勢のバランスが崩れた患者には靴の中敷き療法が効果的かも知れない、


というおはなし。



感想:

入院中、担当の療法士さんが中敷き療法が好きで、すごく凝った中敷きを作ってくれた。

そのときは たしかに歩きやすくなった。


2013年8月6日

6ヶ月後、自立歩行は3分の2以上の患者で可能になる


Models containing age and NIHSS predict recovery of ambulation and upper limb function six months after stroke: an observational study.
2013  6月  オーストラリア

脳卒中発症から6ヶ月後に歩行と上肢がどの程度回復するのか調べてみたそうな。


200人の脳卒中患者について調査した結果、


次のようになった。

・当初歩くことができなかった114人のうち80人(70%)が6ヶ月後、自立歩行できるようになった。

・テーブル上のカップを取ることができなかった51人のうち21人(41%)ができるようになった。

・自分で食事することのできなかった56人のうち25人(45%)ができるようになった。

・年齢と神経症状の軽重が6ヶ月後の回復とよく関連していた。


脳卒中後、3分の2以上の患者が自立歩行できるようになった一方、上肢機能が回復したのは半分以下だった。これらの回復予測は年齢と神経症状をみればなんとなくわかる、


というおはなし。



感想:

よく、手のほうが回復は難しい、遅いっていうけど、
実感としては手も足も似たようなもの、って印象がある。

手に要求される動作が足に比べ極端に細かいがゆえに、
できないことが多くみえる...そういうことだと思う。


足でキーボード打たないもんな。


2013年3月13日

脳卒中にしたネズミを毎日クタクタになるまで歩かせてみた


The effects of training intensities on motor recovery and gait symmetry in a rat model of ischemia.
2013  3月  中国



脳卒中リハビリに適した運動強度を調べてみたそうな。


人為的に脳卒中にしたネズミを、次の2グループに分けた。


・ほどほど運動グループ

→1回15分間の体重支持トレッドミルトレーニングを1日3回、隔日、8日間


・限界運動グループ

→トレッドミルについて行けなくなるまでの運動を毎日、8日間


その後の歩行機能と脚の筋電記録を評価した。



次のようになった。


・ほどほど運動では歩行対称性が向上したが、限界運動ではそうならなかった。

・同様に、動作が機敏になり、麻痺脚も強くなった。

・ふくらはぎの筋電パターンも改善した。





筋肉が疲労しきってしまわない程度の運動強度が

脳卒中リハビリには適していることがわかった



というおはなし。

ネズミトレッドミル

感想:

ネズミさんはまじめだからこうなるけど、

人は全力出すまえに泣き言吐いて運動辞めちゃうと思う。

2013年3月9日

ウォーキングの脳卒中リハビリ効果が明らかに


Outdoor walks 'boost stroke survivors' recovery'
Post-stroke walking program improves stroke survivors’ lives
2013  3月  ジャマイカ


だれでもどこでもできる脳卒中リハビリ法としてウォーキングの効果を調べてみたそうな。


平均年齢64、発症から6-24ヶ月の脳梗塞患者128人について、

1回15-30分間の屋外ウォーキングを週3回のペースで12週間続けた。


次のようになった。

・16.7%の患者のQOL(生活の質)が向上した。

・6分間歩行テストの距離が平均17.6%延びた。

・マッサージのみ受けていた患者は心拍数が6.7%高かった。



ウォーキングは脳卒中患者の心と身体にとってもイイ


というおはなし。

写真:ウォーキング脳卒中

感想:

一方日本では、
1日に6000歩以上で脳卒中の再発予防になることを日本の研究者が解明


なぜ、いまさらウォーキングなのか?

Effect of Aerobic Exercise (Walking) Training on Functional Status and Health-related Quality of Life in Chronic Stroke Survivors: A Randomized Controlled Trial.

2012年12月4日

『足首を鍛えたいのに麻痺して動かないの』→『もう一方の足を鍛えなさい』


High-intensity unilateral dorsiflexor resistance training results in bilateral neuromuscular plasticity after stroke.
2012  11月  カナダ


脳卒中で麻痺した足のつま先を上げる筋肉を鍛えることが出来れば、

歩行能力がより回復することがわかっている。



両側性転移でこれを解決できるか試してみたそうな。

両側性転移は一方の手足でトレーニングした力やスキルが

もう一方の手足に自動的にコピーされる現象を指す。




発症7年前後の慢性期脳梗塞患者19人について、


麻痺していない方の足の背屈筋に負荷をかけて

おもいっきり力を入れるだけのトレーニングを6週間行った。



その後、筋力や歩行能力を詳細に分析した。




次のようになった。


・つま先を上げる力が健常側で31%、麻痺側で34%アップした。

・同様に筋肉の活動量も両側で20%以上アップした。

・特に、4人の患者は足首の背屈ができなかったのにトレーニング後できるようになった。


脳卒中後何年も経って諦めていた麻痺足の筋肉が、

両側性転移を応用した健常足のトレーニングによって

再び元気にできることがわかった



というおはなし。

図:両側性転移で背屈筋

感想:

過去記事↓

麻痺してない方の足を鍛えると麻痺足もついでに強くなる

両側性転移で麻痺手が勝手に良くなるフシギ

両側性転移ですぐにリハビリ成果を出す方法について


[クロスエデュケーション OR 両側性転移]の関連記事


今日からこのブログは4年目に突入。

これからもおもしろいネタが見つかりますように...

2012年12月2日

脳卒中患者の靴の中敷きを細工して歩きやすくしてみた


Compelled body weight shift approach in rehabilitation of individuals with chronic stroke.
2012  12月  アメリカ



慢性期脳卒中患者への強制体重移動の効果を調べてみたそうな。


強制体重移動は、

麻痺していない足の靴の中敷きをちょっと厚くして

麻痺足側へ重心を戻す操作を言う。



18人の慢性期脳卒中片麻痺患者について、

強制体重移動の有無で2グループにわけて

リハビリを6週間行いその後の歩行、バランス能力

について3ヶ月後まで追跡調査した。



次のようになった。

・強制体重移動グループでは麻痺足の体重支持能力が大きく改善していた。

・同様に、歩行速度も10%ほど優れていた。

・これらの効果は3ヶ月後にも持続していた。





強制体重移動リハビリを6週間続けたところ、

慢性期脳卒中患者の歩行速度、体重支持能力

の対称性が著しく改善し、その効果も持続することがわかった



というおはなし。






感想:

リハビリ病院にいたころ、私を担当してくれた療法士さんが

靴の中敷きをいじるのが好きだったので、なんとなく共感できた。


そのときにはすごくイイと思った。

2012年11月3日

脚の力が強いとどんどん歩けるようになる


Relationship between lower limp muscle strength and 6-minute walk test performance in stroke patients.
2012  10月  フランス




脳卒中患者の下肢の筋力や痙縮が、歩行能力に与える影響を調べてみたそうな。



男女12人ずつの脳卒中患者について、

・下肢の筋力テストと痙縮の程度を測定した。

・次に6分間歩行テストを行い、

・その間の心拍数を記録した。



筋力テストの結果が高い者と低い者に分類し、

6分間歩行テストの結果との関連を解析した。


次のようになった。

・6分間に歩行できた距離と、下肢筋力との間には強い関連があった。

・痙縮の程度や心拍数と 6分間歩行距離との関連は見られなかった。






下肢筋力を鍛えれば歩行能力が向上するのかも知れない


というおはなし。





感想:

リハビリ病院に移ったその日に、

リハ医が 脚に力がどの程度入るのか

調べていたのを思い出した。


これが後にも先にもリハ医が関心を示してくれた唯一の機会だった。

2012年10月20日

歩いている脳卒中患者の前に、でかい石を30個落としてみた


Deficits in Motor Response to Avoid Sudden Obstacles During Gait in Functional Walkers Poststroke.
2012  10月  オランダ




脳卒中経験者の歩行順応能力とそのメカニズムを調べてみたそうな。



退院後の脳卒中経験者25人と健常人25人について、

トレッドミル歩行をしている最中に30個の障害物を前に落とす。


これらを避ける成功率、回避動作の解析、

関連する各筋肉の筋電波形を記録、比較した。




次のようになった。


・脳卒中経験者の障害物の回避率は明らかに低かった。

・その避け方は普通だけれど、

・筋電反応の遅れ、低下が見られ、

・回避動作中の足や関節の動きが小さかった。







軽度の脳卒中であっても、

歩行順応能力は低下し、転倒につながる可能性がある。

その背景には筋肉反応の遅れによる回避行動のミスが考えられる。


この辺りを承知してリハビリに励みましょう



というおはなし。






感想:

これはよく分かる。

瞬間的に足に力が入らないんだ。


筋力は充分に強いんだけど、

なぜか反応が 0.数秒遅れる。


だから急いで階段を登ると

高頻度で左足がつまづく。

2012年10月7日

【歩行リハビリ】あなたは 距離派? スピード派?


Is walking faster or walking farther more important to persons with chronic stroke?
2012  10月  アメリカ



歩行リハビリはスピード重視にするべきか、

距離重視にするべきか、患者の意見を調べたそうな。



77人の慢性期脳卒中患者についてアンケートと歩行能力の調査を行った。



次のようになった。


・76%の患者は自由に外出するためには 歩行"距離" が重要であると答えた。


・18%の患者は 歩行"スピード" が重要、と考えていた。


・両グループで歩行能力に違いはなかった。


・"スピード" 重視の理由は、1)スピード=歩行能力が高いから、

 2)目的地にすぐに着くから、だった。


・"距離" 重視の理由は、1)家事や地域活動に携われるから、

 2)のんびり遠くまで行けるから、3)持久力がつくから、だった。






歩行能力についての考え方は人によって違うので

ちゃんと訊いてリハビリに反映させたいものである



というおはなし。





感想:

わたしはスピード派。

全力疾走に挑戦中。

2012年8月24日

【ニッポンの技術力】ウォークメイトで脳卒中歩行リハビリ革命


Interactive cueing with walk-Mate for Hemiparetic Stroke Rehabilitation.
2012  8月  日本



最新コンピュータテクノロジーを応用した

歩行リハビリ支援装置の効果を検証したそうな。



日本人が開発した、ウォークメイト(Walk-Mate)

という装置を脳卒中患者に装着すると、

理想の歩行ステップのタイミングで

"ピッポ" という音がヘッドフォンを通して聴こえてくる。


写真:ウォークメイト



この装置による歩行改善効果を調べたところ、

次のことがわかった。


・歩行の対称性が著しく改善した。

・歩行リズムも著しく改善した。

・他の同様な装置よりもずっと効果的だった。







近い将来、

ウォークメイトは脳卒中患者の歩行リハビリに

無くてはならないものになるであろう!



というおはなし。





感想:

ウォークメイトの詳細ページ
どうやら東京工業大学が開発したらしい。


・2年ほどまえにこれに似た装置の記事を載せた。
バーチャルリアリティで脳卒中後の歩行訓練支援


・実は 歩行に合わせて音を鳴らすアイデアは古くからあり、
身近なところでは、幼児の歩行学習訓練に活用されている。

picopico sandals (動画:55秒)



別の事例(動画:79秒)

2012年7月9日

メタボ脳卒中患者には厳しく接しないとリハビリ成果があがらない


How does metabolic syndrome affect the functional ambulation in stroke patients?
2012  7月  トルコ



メタボリックシンドロームが脳卒中リハビリに及ぼす影響を調べてみたそうな。



337人の脳卒中患者と、同年令の健常な220人について、

メタボリックシンドロームの有無と歩行能力を計測し、関連する要因と共に解析した。



次のことがわかった。

メタボリックシンドロームの割合は、
 
 健常人:33%、脳梗塞患者:60%、脳出血患者:68% だった。


メタボリックシンドロームがあると歩行能力の回復が著しく低かった。


・拡張期血圧、メタボリックシンドローム、年齢、が

 脳梗塞患者の歩行能力の回復と関連があった。






メタボの脳卒中患者は歩行能力が回復しにくいので

しっかりとリハビリさせましょう



というおはなし。

2012年4月12日

つま先を上げる筋肉を鍛えると速く歩けるようになる


The Strength of the Ankle Dorsiflexors Has a Significant Contribution to Walking Speed in People Who Can Walk Independently AfterStroke: An Observational Study.
2012  3月  オーストラリア



脳卒中経験者が速く歩けるようになるためには

どこの筋肉を鍛えたら良いか、を調べたそうな。



自立歩行のできる発症後1-6年の脳卒中経験者60人について、

腰、膝、足関節など12の筋肉群の各強度と、歩行速度を測定した。




その結果、

腰屈筋、大臀筋、股関節内旋筋、股関節内転筋、膝伸展筋、膝屈筋、

足関節底背屈筋、足関節底屈筋、足関節外転筋

歩行スピードに関連していた。



特に、

足関節底背屈筋が重要な役割を果たしていた。



歩く速度を上げたいのなら、

足先を上げる筋肉を鍛えると良いことがわかった、


というおはなし。


2012年4月6日

身体にベルトを巻きつけると脳卒中患者が歩き出す セラトッグ療法とは


How to improve walking, balance and social participation following stroke: a comparison of the long term effects of two walking aids--canes and an orthosis TheraTogs--on the recovery of gait following acute stroke. A study protocol for a multi-centre, single blind, randomised control trial.
2012  3月  スイス




脳卒中後の歩行機能を改善するための方法として

セラトッグ(TheraTogs)がある。


この効果を検証するために120名の脳卒中患者を

・セラトッググループと

・杖歩行グループとに分けて、

5週間のリハビリ訓練を行い、

その効果を2年間追跡調査する計画を立てた、


というおはなし。


セラトッグを脳卒中患者に使用した例(動画)





【これもすごい】セラトッグを運動失調の子供に使用した例(動画リンク)



セラトッグの購入はこちら

2012年3月27日

つま先を上げる筋力を鍛えると遠くまで歩けるようになる


Contribution of Ankle Dorsiflexor Strength to Walking Endurance in People With Spastic Hemiplegia AfterStroke.
2012  3月  中国


片麻痺患者が長く歩けるようになるための

筋肉を調べたそうな。



足裏が痙縮気味の62人の片麻痺患者について、

・6分間歩行テストと

・足先を上に上げる背屈筋の力、

・足先を下げる底屈筋の力、

・底屈筋の痙縮程度、

を調べた。



その結果、

6分間に歩行出来る距離は、

底屈筋とはほとんど関連がなくて、

背屈筋力が大きいと延びることがわかった。


背屈筋を鍛えましょう、


というおはなし。






感想:

最初の頃は左足先が地面を擦ってばかりいたことを思い出す。


手のリハビリで、指を握るよりも 開く方が

はるかに難しいことと同じような理由だと思う。






注目製品:背屈くんⅡ タイコン製作所

2012年3月2日

脳卒中患者の万歩計は信用できるのか?


The use of pedometers instrokesurvivors: are they feasible and how well do they detect steps?
2012  3月  イギリス


歩行リハビリに歩数計が使えるかどうか 調べてみたそうな。



退院間近の自立歩行できる脳卒中患者

50人について、

歩数計を身体の3箇所に着けて、

・20秒間歩行

・6分間歩行

を行い、その様子をビデオ撮影した。


ビデオから読み取った実際の歩数や歩速、

歩数計の値を比較評価した。



その結果、

・歩くスピードが秒間0.5m未満だと歩数計が歩数検知しなかった。

・秒間0.5m以上で歩行しても歩数計は実際の歩数より少なくカウントした。

・20秒間歩行で平均6歩のズレ、6分間歩行で平均32歩のズレが生じた。






脳卒中患者に着けた歩数計は、

歩行スピードが非常に遅いと使い物にならない。

非常に遅くなくてもカウントが少な目に出ることがわかった、


というおはなし。




感想:

"pedometer" は万歩計ではなくて 歩数計が正しいらしい。

シラナカッタ

万歩計と歩数計の違いは?by 知恵袋

2012年2月29日

筋トレで脳卒中リハビリがはかどるョ


Maximal Strength Training Enhances Strength and Functional Performance in Chronic Stroke Survivors.
2012  2月  ノルウェー



慢性期脳卒中患者への最大筋力トレーニング

効果について調べてみたそうな。



10人の慢性期脳卒中患者について、

最大筋力の9割ほどの負荷のレッグプレス、足底屈

トレーニングを週3回 x 8週間行った。


その結果、

・レッグプレスが麻痺脚で86%、健常脚で75%向上した。

・足底屈では麻痺足223%、健常足89%向上した。

・6分間歩行テストは14m延びた。

・アップアンドゴーテストのタイムも改善した。

・有酸素運動能力やバランス能力、生活の質に関するスコアは変わらなかった。





筋トレリハビリも悪くないんじゃない?

というおはなし。






感想:

とても共感する。


感覚面での改善が遅いので、

筋肉を鍛えてやろうと考えて、


もう 3ヶ月以上 毎日、

スクワット100回 x 2、

腕立て伏せ20回 x 2-3を

続けている。



とても調子がいい。


近所の禅寺にある300階段で

はるか前方を全力で登る高校生

に追いついた日の夜は、

うれしさで眠れなかった。

写真:最乗寺階段


ちょうど1年前は、スクワットをすると

身体が痺れてうごけなかったらしい...

さいきんのこと

2012年1月8日

歩行リハビリを行います。混み合いますので車でのお越しはご遠慮ください。


Challenges in recruitment, attendance and adherence of acute stroke survivors to a randomized trial in Brazil: a feasibility study.
2012  1月  ブラジル





退院した脳卒中患者をリハビリ施設に

通ってもらうための有効な方法を検討してみたそうな。



発症後6ヶ月未満の脳卒中患者について、

歩行訓練リハビリプログラムへの参加適性を

検査し、登録した。


リハビリプログラムを知った経緯、参加率、継続率

を評価した。




その結果は、

・当初、参加適格者のうち7割が交通手段が理由で参加できなかった。

・参加者の半数が病院の理学療法士からの紹介だった。

・最終的な参加率は72%で、参加できなかった者の主な理由は交通手段だった。

・参加者の97%はリハビリプログラムを完遂した。





リハビリ施設まで運んであげさえすれば

より多くの患者が参加できるようになることがわかった、


というおはなし。

2011年12月30日

下肢装具の効果は不明


Effect of ankle-foot orthosis in postural control afterstroke: a systematic review.
2011  12月  スペイン




脳卒中患者が着ける下肢装具

姿勢安定効果について調べたそうな。



18-80歳の急性期、慢性期脳卒中患者の下肢装具

ついての世界中の研究を調べ、内容を見なおした。



その結果、

下肢装具によって歩行スピードや歩調を改善する

効果は見られるものの、


歩行の対称性、姿勢のブレ、バランスの改善効果が

あるかどうかはわからなかった。





研究対象とした患者の病状の多様さや

研究方法が統一されていないなどの理由から、


今のところ、脳卒中患者への下肢装具の姿勢安定効果は

"不明" と言わざるを得ない


というおはなし。







感想:

最初の1週間ほど着けていた記憶がある。

足首が脱力しきっていたときには

下肢装具がとても頼もしく感じた。



ただ、こういうものをいつも着けていると

かえって回復の妨げになるんじゃないか...


という印象は持った。

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ダイエットコーラを毎日飲むと脳卒中になることが判明

高コレステロールに朗報 葉酸サプリの脳卒中予防効果
BDNFが7年かけて脳を修復してくれるという根拠について
朝ごはんを食べない日本人は脳内出血になることが判明!
脳卒中予防に最適なビタミンBサプリメントの組み合わせがわかった!
脳卒中経験者の血圧を十分に下げたら死亡者が続出した
痙縮が治る ただの風呂と温泉を比較した
歩きスマホが脳卒中患者のリハビリに適しているという根拠について
磁気嵐が脳卒中を引き起こす と判明!
リハビリは動かせばイイってもんじゃぁない. 本人がやる気になるまで待て.
『足首を鍛えたいのに麻痺して動かないの』→『もう一方の足を鍛えなさい』