元
Physical activity associates with subarachnoid hemorrhage risk- a population-based long-term cohort study
2019 6月 フィンランド
くも膜下出血は致命率がおよそ40%で、その発生にはライフスタイルが深くかかわっているという。
喫煙、血圧、年齢、脂質、性別がリスク要因としてわかっている。
いっぽう身体活動は脳梗塞の予防には良いとされているが くも膜下出血についての調査はすくなく、身体活動によりかえってくも膜下出血がおきやすくなるとする報告もある。
その報告は身体活動の種類を区別していなかったので、余暇活動、通勤、仕事のそれぞれの身体活動度とくも膜下出血リスクとの関連について長期かつ大規模にしらべてみたそうな。
1972-2014にフィンランドの65521人について行われたFINRISK調査のデータを使用した。
身体活動を、余暇、通勤、仕事の3種類に分け、くも膜下出血発生との関連を解析したところ、
次のようになった。
・この間に534のくも膜下出血があった。
・週に30分間の余暇活動がふえるとくも膜下出血リスクが0.95倍になった。
・通勤の身体活動度も同様にくも膜下出血リスクを下げたが、退職年齢でその効果が消えた。
・対照的に、仕事での身体活動が中レベル以上にふえると くも膜下出血リスクは高くなった。
・余暇活動による予防効果は年齢や高血圧によらなかったが、現在喫煙者にはより一層の効果があった。
余暇や通勤での身体活動は男女ともにくも膜下出血リスクをさげる効果が見られた。とくに喫煙者で顕著だった、
というおはなし。
感想:
余暇の運動は予防で 仕事で運動するとコブがやぶれる。どういうメカニズムなんだろう。