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2016年6月13日

脳卒中経験者はなんども転倒する


Falls and fear of falling after stroke: a case-control study.
2016  6月  マレーシア

高齢 脳卒中経験者の転倒頻度と恐怖心を調べてみたそうな。


平均年齢66、脳卒中経験のある75人と脳卒中経験の無い50人について過去12ヶ月間の転倒状況、歩行バランス能力等を調べ比較したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中経験者の23人と非経験者13人は少なくとも1度転倒していた。

・そのうち脳卒中経験者の9人は2度以上転倒し、非経験者の転倒再発はなかった。

・脳卒中経験者は非経験者に比べ非常に転倒を心配していた。

・脳卒中非経験者の転倒は女性に偏っていたが脳卒中経験者には偏りはなかった。

・脳卒中経験者の転倒恐怖心は歩行能力と関連していた。

脳卒中の非経験者にくらべ脳卒中経験者はなんども転倒しがちだった。転倒恐怖心は歩行能力に関連していた、


というおはなし。

写真:転倒

感想:

リハビリ病院にいたころに転倒恐怖心ってやつを経験した。いちど転倒しかけたあと 廊下歩くだけで怖くて怖くて、、ガクガク震えてパニック起こしそうになった思い出。

2016年5月18日

歩ける脳卒中経験者に杖を持たせた結果、、


The provision of a cane provides greater benefit to community-dwelling people after stroke with a baseline walking speed between 0.4 and 0.8 metres/second: an experimental study.
2015  10月  オーストラリア

慢性期脳卒中経験者に杖を与えてその影響を調べてみたそうな。


発症後6年前後で自立歩行が可能な脳卒中経験者24人について、歩行スピード別に
低速度グループ(0.4m/s未満)、
中速度グループ(0.4-0.8ms/s)、
高速度グループ(0.8m/sより大)に分けた。

さらに 杖を持たせた時の歩行スピード、歩幅、歩調(ステップ数/分)も測定したところ、


次のことがわかった。

・全体として、杖を使わせても歩幅がやや広くなるほかは、歩行スピード、歩調に大きな違いはでなかった。

・中速度グループでは杖使用によってスピードが0.18m/s速くなり、歩幅が0.07m広くなった。歩調は変わらなかった。

・杖使用前後で 中速度グループは、スピード変化量が高速度グループよりもさらに0.27m/s速く、低速度グループよりもさらに0.12m/s速くなった。

慢性期脳卒中経験者への杖の提供は、中速度の歩行能力者にとってはメリットが大きかった。しかし高速度の歩行ができる者にとってはむしろ害になった、


というおはなし。

図:杖を持たせた脳卒中経験者

感想:

杖を使っても遅いひとは遅いまま、速いひとは遅くなる。
「転ばぬ先の杖」は はやく歩くためのものではないってこと。

2016年1月5日

転倒を経験すると入院延びるの?


Do falls experienced during in-patient stroke rehabilitation affect length of stay, functional status, and discharge destination?
2015  12月  カナダ

入院中に転倒を経験した脳卒中患者に回復度の違いがあるものか、調べてみたそうな。


リハビリ入院中に転倒経験のある脳卒中患者106人と、転倒経験のない106人の医療記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・転倒経験者は非経験者よりも入院日数が平均で11日間長かった。

・退院時の機能的自立度に両グループで差はなく、

・退院先が自宅の割合は、非転倒者で77% 転倒者で74%だった。

リハビリ入院中に転倒を経験した脳卒中患者の入院日数は長かった。しかし、退院時の機能的自立度や退院先への影響はなかった、


というおはなし。

図:脳卒中患者の転倒経験

感想:

入院中ベッドに腰掛けていて突然滑り落ちたことがある。どこで見ていたのか そのあと看護師さんにキツく叱られた。なにもわるいことしてないのに、、

2015年12月29日

脳卒中患者をトランポリンに載せてみた


The effect of modified trampoline training on balance, gait, and falls efficacy of stroke patients.
2015  11月  韓国

脳卒中患者へのトランポリン訓練の効果を調べてみたそうな。


介助付きで2分間以上歩行可能な脳卒中患者24人について、半数にトランポリン訓練を施した。

訓練は、手すり付きトランポリンの上での体重移動、歩行、ジャンプなどを繰り返し、1回30分間x週3回x6週間行う。

全員には通常の理学療法訓練も施した。


次のことがわかった。

・両グループ共に訓練前に比べバランス能力、歩行能力、転倒恐怖感が明らかに改善した。

・さらにトランポリングループでそれら改善度が有意に高かった。


トランポリンを使った訓練により脳卒中患者のバランスや歩行能力、転倒恐怖感が著しく改善した、


というおはなし。

このひと↓片麻痺なんだって

よくみると右手は手すりを掴んでる



感想:

おもに自信がつくんだろね。

入院すると勝手な歩行は一切禁止で車いすが強制される。そして実際以上の重症感を抱く。トランポリンの危なっかしい体験は萎縮した感覚を解放する。

2015年9月15日

脳卒中で姿勢が乱れやすいのは右脳か左脳か!?


Hemispheric specificity for proprioception: postural control of standing following right or left hemisphere damage during ankle tendon vibration.
2015  9月  フランス

右脳損傷の脳卒中患者は姿勢が不安定になりやすいといわれている。

これを実験で確かめてみたそうな。


右脳損傷患者12人、左脳損傷患者14人、健常者20人について、

麻痺足、非麻痺足または両足に振動刺激(80Hz,20秒)を与えて、立位での姿勢動揺を観測した。

腓骨部またはアキレス腱を振動刺激部位とした。


次のようになった。

・アキレス腱を振動刺激したときに姿勢動揺がもっとも大きかった。

・麻痺足よりも非麻痺足のアキレス腱を刺激したときに後方への姿勢動揺が大きかった。

・左脳損傷患者は振動刺激直後は動揺したが、徐々に安定した。

・右脳損傷患者は姿勢動揺が収まらなかった。

・両足の振動刺激時、姿勢が再安定するまでの時間は右脳損傷患者がもっとも長かった。


脳卒中患者の姿勢は、右脳損傷でかつ深部感覚が乱されたときに大きく変動した、


というおはなし。


感想:

右脳損傷→左片麻痺だから、こういうこと↓なんだよな、、
左片麻痺は転倒に注意! 繰り返す 左片麻痺は転倒に注意

2015年8月8日

こんなひとは脳卒中後いつまで経っても転倒しやすい


Occurrence and Predictors of Falls in People With StrokeSix-Year Prospective Study
2015  8月  スウェーデン

転倒しやすい脳卒中経験者の特徴を調べてみたそうな。


121人の脳卒中経験者に面談して、発症から6年後までの転倒状況を聞き出したところ、


次のことがわかった。

・3,6,12ヶ月、6年後に転倒経験した者の割合は各々、35%,26%,33%,35% だった。

・転倒しやすい者は、*日常生活動作に問題がある、*3ヶ月時点での転倒経験、*歩行バランスの障害がない、という特徴があった。

・歩行バランスに障害のある者の転倒頻度は6年間で低下したが、歩行バランスに障害のない者は逆に転倒しやすくなった。


脳卒中のあと、歩行やバランス能力に問題のない者であっても転倒には十分な注意が必要である、


というおはなし。

転倒

感想:

「なんだふつうに歩けるじゃん」って調子にのって転倒するんだろな。

半年後くらいに人前でカッコつけて自転車に飛び乗り その場で激しく転倒した思い出。

2014年8月6日

考え事をしながら歩くと転倒しやすい理由


Effects of dual task on turning ability in stroke survivors and older adults.
2014  7月  イギリス

歩行の方向転換能力は転倒しないために不可欠である。

脳卒中経験者に注意負荷(二重課題)を与えた状況での歩行パターンを 健常者と比較してみたそうな。


平均年令64、発症後5年前後の脳卒中経験者17人および同年齢の健常者15人について、
歩行中の90度の方向転換動作を、連続引き算(注意負荷)をさせながら測定した。


次のようになった。

・両グループともに、注意負荷のある状態での方向転換動作は、全体的に時間がかかり、内側の脚で支える時間も伸びた。


注意をそらされながらの方向転換動作時の片脚時間の延長は、脳卒中経験者および高齢者に共通の生体メカニズムであり 転倒する要因の1つと考えられる、


というおはなし。


感想:

過去の似たような記事を思い出した。
歩きながら話すと歩幅が狭くなる脳卒中患者は転びやすい

注意負荷を与えたときの歩き方の特徴

2014年7月14日

脳卒中患者に適した靴の形状が判明!


Changes in postural sway according to footwear types of hemiparetic stroke patients.
2014  6月  韓国

脳卒中患者の姿勢動揺と履き物との関係を調べてみたそうな。


脳卒中でリハビリ入院中の32人の患者について、

履き物別に、

A)カカトの深い靴  B)平底靴  C)スリッパ  D)素足

での開眼時、閉眼時の姿勢動揺を測定した。

靴


次のようになった。

・平底靴またはスリッパのときの姿勢動揺は、素足やカカトの深い靴を履いている時に比べ非常に大きかった。

・履き物によらず閉眼時の姿勢動揺は大きかった。


平底靴やスリッパを履いていると 素足やカカトの深い靴に比べ、立位バランスの維持がとても難しくなることがわかった、


というおはなし。



感想:

カカトが深いと足首のサポートついでに位置感覚がつかみやすくなるからではないか、と考察している。

車を運転するからペッタンコの靴ばかり履いていたけど もっと早く知りたかったな。

2014年6月25日

水中理学療法を試してみた


Effects of aquatic physiotherapy on the improvement of balance and corporal symmetry in stroke survivors.
2014  4月  ブラジル

片麻痺患者では主にバランス能力の低下が問題になる。

そこで、水中理学療法のバランスおよびQoL改善効果を調べてみたそうな。


慢性期脳卒中患者に水中理学療法を1回40分☓週2回☓9週間おこなった。

1週間後、バランス、歩行、QoLを測定した。


次のようになった。

・平均年齢58.5、15人の患者について結果を得た。

・バランステスト、歩行テストでスコアが大きく改善した。

・特に、左右方向への動的バランス機能が改善した。

・移動性に限定するとQoLスコアはとても高くなっていた。


脳卒中患者への水中理学療法はバランス機能の改善に効果的かも知れない、


というおはなし。


水中理学療法のなかでもHalliwick法というのがあって、その様子




感想:

バランスを崩しても怪我の心配がないってところがポイントなんだろうけど、水に入る前に転んだり、溺れたりする危険が大きすぎる。

そこで代わりに、
SUMOUスーツセラピーを提案したい。わりとマジに、、
sumo suit therapy

2014年6月19日

降圧薬を多めに処方されている人は転倒しやすい


Greater Daily Defined Dose of Antihypertensive Medication Increases the Risk of Falls in Older People-A Population-Based Study.
2014  6月  オーストラリア

降圧薬の処方用量と転倒との関連を調べてみたそうな。

平均年令72、平均血圧142/80の409人について転倒の有無を12ヶ月間調査したところ、


次のようになった。

・調査期間内に39%が転倒を経験した。

・転倒者の多くは1日あたり通常より高い用量の降圧薬を処方されていた。

・高用量の降圧薬は転倒リスクであり、特に脳卒中歴があるとこの関連は顕著だった。


普通の人より多めに降圧薬をもらっている高齢者は転びやすかった。特に脳卒中経験者で明らかだった、


というおはなし。


感想:

降圧薬が効きすぎて クラッくら してるってことだと思う。

退院当初、かの有名なディオバンを処方されて飲んでみたら最高血圧が80くらいまで下がってしまい、椅子から立ったとき目の前が真っ暗になった思い出。

2014年1月31日

太極拳リハビリは転倒が少なく安全


The Effect of Tai Chi on Physical Function, Fall Rates and Quality of Life among Older Stroke Survivors.
2014  1月  アメリカ

太極拳の脳卒中リハビリ効果を検証してみたそうな。


平均年齢70、発症後3年の脳卒中経験者145人を次の3グループに分けた。

*太極拳:53人
*筋トレ柔軟体操:44人
*普通のリハビリ:48人

太極拳は1回1時間×週3回×12週間行った。


次のようになった。

・各訓練期間中に転倒した人数は、太極拳グループでは他のグループの3分の1だった。

・太極拳と筋トレ柔軟体操グループでは有酸素持久力が大きく向上した。


太極拳と筋トレ柔軟体操は有酸素持久力を高めかつ容易に実践可能なリハビリ法だった。とくに太極拳は転倒回数も少ないのでよりオススメである、


というおはなし。


この研究者が行っている太極拳教室のシーン(4:30-)

2014年1月26日

転倒しやすい患者の特徴


Can overestimation of walking ability increase the risk of falls in people in the subacute stage after stroke on their return home?
2013  12月  イタリア

脳卒中患者の転倒は珍しいことではなく、歩行スピードと関連があると言われている。

そこで、全力で歩くときのスピードと、楽に歩く場合のスピードが 転倒リスクとどう関連するかを調べてみたそうな。


歩行可能な脳卒中患者75人ついて、退院時に10m歩行テストと6分間歩行テストを行った。
その後1年間、2ヶ月置きに転倒した回数を電話調査し、両者の関連を解析したところ、


次のようになった。

・6分間歩行テストと10m歩行テストのスピードの比が転倒回数と関連していた。

・短距離の歩行時にやたらスピードが上がる患者はより転倒しやすかった。


短距離と長距離を歩かせた時のスピードの違いをみれば、その脳卒中患者の転倒しやすさが予想できる、


というおはなし。


感想:

達成できるスピードや距離そのものではなく、どのくらいせっかちなのか という患者の性向が転倒と関係している ってことと理解。

看護師同伴で廊下を歩くことを許可された当初、異常にスピードが速いと注意されて、案の定転倒しかけて間一髪で助けてもらった思い出。

2013年12月10日

Wii Fitでリハビリやってみた


Visual Biofeedback Balance Training Using Wii Fit after Stroke: A Randomized Controlled Trial.
2013  8月  ブラジル

視覚フィードバック装置を使った脳卒中片麻痺患者のバランス訓練の効果を調べてみたそうな。


任天堂のWii Fitをバランス機能の視覚フィードバック装置として採用し、これを用いた場合とそうでない場合での理学療法の成果を20人の患者について比較した。


次のようになった。
・両グループ共にバランス機能、自立度が大きく向上した。

・両グループ間で統計的に有意な差は見られなかった。


Wii Fitを用いたバランス訓練を行ったが、通常のリハビリを上回るような効果は確認できなかった、


というおはなし。





感想:

リハビリ病院にWii Fitあったけど、ほこりかぶってた。

1回やったらすぐに飽きた。

療法士さんを相手にするのが楽しいのにゲームなんてやってられない、と思った。

2013年11月4日

転んでも安全 水中療法の効果を確かめてみた


Effects of an aquatic therapy approach (Halliwick-Therapy) on functional mobility in subacute stroke patients: a randomized controlled trial.
2013  10月  ドイツ
水中療法のリハビリ効果を検証してみたそうな。


発症後2週目以降の脳卒中患者30人について、水中療法グループと比較グループに分けた。
水中療法は1回45分間×週に3回×2週間 +通常のリハビリを週に2回 行った。

比較グループでは、通常のリハビリを週5回×2週間行った。


次のようになった。

・水中療法グループでバランス能力の著しい改善があった者は83%、比較グループでは47%だった。

・歩行能力の改善程度も水中療法グループで非常に高かった。

・移動動作に関しては両グループで大きな違いはなかった。


水中療法は安全で 移動能力の改善に効果的かも知れない、

というおはなし。


脳卒中患者向け水中療法のシーン



感想:

2週間後じゃ入浴するだけでも多くの人の手を借りるのに、海パン履いてプールに浸かるなんて想像すらできない。

ぜんぜん安全じゃないと思う。

2013年7月4日

ミニトランポリン療法を試してみた


Effects of a predefined mini-trampoline training programme on balance, mobility and activities of daily living after stroke: a randomized controlled pilot study.
2013  7月  ドイツ

ミニトランポリン療法の脳卒中リハビリ効果を調べてみたそうな。


18-80歳の脳卒中患者で、2分間以上立っていられる40人について、ミニトランポリン療法グループと通常のリハビリグループに分けた。

それぞれ3週間の訓練の前後でのバランス能力、歩行能力、生活自立度を評価、比較した。


次のようになった。

・ミニトランポリン療法グループのバランススコア向上が著しかった。

・一方、歩行能力と生活自立度については大した違いは見られなかった。



ミニトランポリン療法は脳卒中患者の姿勢維持能力の向上に役立つことがわかった、


というおはなし。


写真:ミニトランポリンリハビリ


2013年5月14日

全身振動トレーニングって結局どうなのよ?


Effects of Whole-Body Vibration on Muscle Architecture, Muscle Strength, and Balance in Stroke Patients: A Randomized Controlled Trial.
2013  4月  スペイン

脳卒中患者への全身振動トレーニング効果を検証してみたそうな。


発症後6ヶ月以上経った脳卒中患者20人を2グループに分けて、一方には全身振動トレーニングを施した。

下肢筋肉構造や膝を伸ばす力、バランス能力を評価、比較した。


次のようになった。

・両グループで下肢筋肉の構造、筋力、バランス能力に違いは生じなかった。



全身振動トレーニングには脳卒中患者の下肢運動機能を改善する効果はないことがわかった


というおはなし。




感想:

これまでも何回か記事にしてきた。
・全身振動トレーニングで脳卒中患者の骨代謝が改善するのか?

・全身振動トレーニングを1回だけやってみたら…

・全身振動トレーニング療法の効果に結論

・全身振動トレーニングの脳卒中リハビリ効果について

いろんな見方があるようだけど、難しいこと考えないでレクリエーションのひとつと割り切ってはどうだろうか?



2013年1月28日

【ガンナムスタイル】韓国の乗馬マシンセラピーで脳卒中リハビリ


Therapeutic effects of mechanical horseback riding on gait and balance ability in stroke patients.
2012  12月  韓国




乗馬マシンセラピーの脳卒中歩行リハビリ効果を検証してみたそうな。


37人の外来脳卒中患者について、通常の理学療法を行いつつ、

乗馬マシンセラピーあり、なしのグループに分けて

12週間継続の後、歩行能力、バランス能力を評価、比較した。



次のようになった。


・乗馬マシングループではバランス能力の著しい改善があった。

・歩行能力については両グループ間で差がなかった。





乗馬マシンセラピーは脳卒中経験者の

バランス能力改善にとても役立つことがわかった



というおはなし。




感想:

すでに韓国では電気の要らない次世代乗馬マシンが開発されていた!


なぜ韓国は乗馬に熱心なのか?

2012年12月5日

歩きながら話すと歩幅が狭くなる脳卒中患者は転びやすい


Gait analysis with cognitive-motor dual-tasks to distinguish fallers from non fallers among rehabilitating stroke patients.
2012  11月  ベルギー



歩行中に別のことをする能力と転倒のしやすさとの関連を調べてみたそうな。



自立歩行のできる脳卒中患者32人について、

次の2つのグループに分けた。


・いつものスピードでただ歩いてもらうグループ。


・2重課題グループ→

 歩きながら動物の名前をできるだけたくさん挙げてもらう。

 または、歩きながら引き算をどんどん続けてもらう。






この際の歩行の様子を記録し、

その後6ヶ月間の転倒状況との関連を解析した。





次のようになった。

・この6ヶ月間に56%が転倒を経験していた。

・31%は転倒1回だけ、25%は複数回転倒していた。

・転倒者は2重課題中の歩幅、健常足の踏み出し幅が狭かった。

・特に、複数回転倒者は麻痺足の踏み出し幅も狭かった。







2重課題中の歩幅には、その人の作業記憶能力が反映されるので、

それを調べることで転倒しやすいかどうかがわかる



というおはなし。





感想:

これはよくわかる気がする。


同時に2つ以上のことをする能力が激しく低下している。


いまだに

ドライブ中の会話はムリ、音楽を楽しむ余裕もない。

2012年9月13日

左片麻痺は転倒に注意! 繰り返す 左片麻痺は転倒に注意


Incidence and Risk Factors of Poststroke Falls After Discharge From Inpatient Rehabilitation.
2012  9月  韓国



脳卒中患者の転倒のリスクについて調べてみたそうな。



退院して2年前後の脳卒中患者330人に電話インタビューを試みて回答を得た。


次のことがわかった。


19%の患者は1回以上の転倒を経験していた。

・歩行のできる患者の51%が転倒を経験していた。

・70%の転倒は冬季の室内で起きていた。

・転倒患者の29%は複数回 転倒していた。

・転倒者の半数が怪我を負い、11%は骨折した。

重度の脳卒中後遺症のある患者の転倒リスクは低かった。

・歩行のできる左片麻痺患者の転倒リスクが高かった。




退院後の転倒は珍しいことではなく、

特に左片麻痺の患者は転倒に注意しましょう



というおはなし。
図:転倒 脳卒中



感想:

一般に、左片麻痺は右脳損傷によるから、

以前の記事、
ひだり脳卒中患者の転倒リスクは ナント 4倍!


とまったく逆の結果になる。

読みなおしたけど、やっぱりそう。



さて、どういうことなのか?

2012年7月1日

ひだり脳卒中患者の転倒リスクは4倍


In-Hospital Predictors of Falls in Community-Dwelling Individuals Following Stroke in the First Six Months After a Baseline Evaluation: A Prospective Cohort Study.
2012  6月  トルコ




脳卒中後に転倒しやすい患者の特徴を調べたそうな。



リハビリ病院に入院中の脳卒中患者66人について

病巣の位置、運動機能、バランス能力、失禁の有無、投薬状況、

起立性低血圧の有無、認知機能、視覚、聴覚機能などを詳しく調査し、


退院後6ヶ月間に、転倒するたびに介助者から電話報告してもらいカウントした。





解析の結果次のことがわかった。


・24人(36%)の患者がこの6ヶ月間に転倒した。

・その頻度は、左脳損傷患者47%、右脳損傷患者21%だった。

・左脳損傷患者の転倒リスクは右脳損傷患者の4倍だった。

・他の要因との関連は見られなかった。







左脳を損傷した脳卒中患者は転倒に注意しましょう、


というおはなし。

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磁気嵐が脳卒中を引き起こす と判明!
リハビリは動かせばイイってもんじゃぁない. 本人がやる気になるまで待て.
『足首を鍛えたいのに麻痺して動かないの』→『もう一方の足を鍛えなさい』