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2013年8月22日

めまいから脳卒中を判別するゴーグル装置を開発


Quantitative video-oculography to help diagnose stroke in acute vertigo and dizziness: toward an ECG for the eyes.
Goggles help distinguish stroke, dizziness
2013  8月  アメリカ

めまいと脳卒中を簡単に区別できる装置を開発したそうな。


めまいは通常、内耳の感染症に由来する 一方、脳卒中の前兆症状でもある。

ベッドサイドでこれを区別することは非常に難しく、めまいを訴える多くの患者がCTやMRI検査を受けるが実際に脳卒中とわかるケースはそのうち3%に過ぎない。


このゴーグルは目の振動を高速カメラが捕捉し、その異常をコンピュータで自動診断できる。

実際にめまいを訴える患者12人についてこのゴーグル診断装置を用いた結果と MRIの結果を照らしあわせたところ、 

椎骨脳底動脈由来の脳卒中を100%正確に診断することができていた、


というおはなし。

2013年8月21日

4人に1人が脳卒中のあと不安症で 6割は女性


Impact of Anxiety on Health-related Quality of Life after Stroke: a cross sectional study.
2013  7月  香港


脳卒中後の不安症が健康関連QOLに及ぼす影響を調べたそうな。


374人の入院中の脳卒中患者について、不安度、QOL、神経症状、自立度、心理テスト、ウツの程度を測定し、関連を解析した。


次のようになった。

・23%の患者が不安症だった。

・そのうち63%は女性だった。

・不安スコアが大きくなるとQOLスコアが低下した。


脳卒中後の不安症はウツとは別に健康関連QOLを低下させることがわかった、


というおはなし。



感想:

脳卒中のあとの不安な気持ちって よく分かるので関心を持った。

2013年8月20日

リハビリ病院から無事退院できた脳卒中患者の3年後の死亡率は


Long-term outcome in stroke survivors after discharge from a convalescent rehabilitation ward.
2013  8月  日本

脳卒中で回復期リハビリ病院から退院した人の長期的な死亡率、自立度などを調べてみたそうな。


リハビリ病院から退院して自宅に戻った脳卒中患者252人にアンケート調査を行った。


次のようになった。

・76%から回答を得た。

・そのうち83%は自宅で生活していた。

・52%は自立していた。

・積算の死亡率は、1年後4%、3年後19%だった。

・社会的活動度は低かった。

・22%がウツだった。

・ウツがあると日常生活動作が低下した。


リハビリ病院から自宅に戻った患者の死亡率は比較的低かった。また、ウツやひきこもりが普通に見られた、


というおはなし。


2013年8月19日

歯周病→ラクナ梗塞→痴呆 の可能性について


Association between Oral Health and the Risk of Lacunar Infarction in Japanese Adults.
2013  8月  日本

口腔衛生状態が不良な高齢者は痴呆になりやすい。

そこで、口腔衛生とラクナ梗塞との関連を調べてみたそうな。


歯科治療に訪れた27-76歳の男女110人について、歯周病検査と脳のMRI検査を行った。
他に生活習慣等についてのアンケートもとった。


次のようになった。

・61人にラクナ梗塞が見つかった。

・19人は、梗塞が7箇所以上あった。

・高齢、運動不足、高血圧、高脂血症、糖尿病、歯槽骨高さ低下がラクナ梗塞の数と関連があった。

・特に、歯周ポケットが深くなると、ラクナ梗塞の数も増えた。


ラクナ梗塞と歯周病は関連があるのかも知れない、


というおはなし。



感想:

歯周病の万能感がすごい。

がん、HIV、インフルエンザ、ハゲなど 調べると関連の疑われる病気がいっぱい出てくる。




2013年8月18日

脳卒中関連コストが激増中


Forecasting the future of stroke in the United States: a policy statement from the american heart association and american stroke association.
2013  8月  アメリカ


アメリカ人の高齢化にともない、脳卒中に関係するコストが2030年までにどの程度増えるのか、調べてみたそうな。


次のようになった。

・2012→2030で、年間の実コストは720→1830億ドルに増える。

・生産性の低下による間接コストも入れると、その額は2400億ドルになる。



今後20年間で脳卒中関連コストは劇的に増加することがわかった、


というおはなし。




感想:

どこかで限界が来るはずだから、コストに見合わない治療は大きく見直される。

脳卒中のサインを見つけたらすぐに病院へ、なんて言わなくなる。


10年後→脳卒中になったら、自宅で安静にして治しましょう。



2013年8月17日

死にたくなかったら大病院へ行け


The association of hospital volume with mortality and costs of care for stroke in Japan.
2013  9月  日本

病院の規模と脳卒中予後の関連を調べてみたそうな。


796の急性期病院に入院した66406人の患者データについて、病院の規模(半年間に退院する患者数)と院内死亡率との関連を解析した結果、


次のようになった。

・100人以上退院する大病院に比べ10-50人規模の病院は、院内死亡リスクが1.45倍だった。

・規模の小さい病院は大規模病院に比べ患者1人当たりにかけるコストが8%少なかった。

・特に、大規模病院はクモ膜下出血患者に多くのコストをかけていた。


日本では、大きい病院ほど脳卒中患者の院内死亡率は低かった。
大きな病院はクモ膜下出血の治療に力をいれていることがわかった、


というおはなし。



感想:

1.45倍はでかいね。

2013年8月16日

にんにくが脳梗塞の再発予防になる可能性について


Garlic intake is an independent predictor of endothelial function in patients with ischemic stroke.
2013  8月  香港

にんにくが脳梗塞患者の血管内皮機能に与える影響を調べてみたそうな。


アテローム血栓性脳梗塞の患者125人について、日々のネギ類(玉ねぎ、にんにくなど)の摂取量をアンケート調査し、
超音波検査で血管の拡張しやすさ(FMD)を測定した。


次のようになった。

・平均にんにく摂取量は、1日あたり2.9gだった。

・にんにく摂取量が多いほどFMDも大きかった。


日々のにんにく摂取量が脳梗塞患者の血管内皮機能とよく関連していた。再発予防になるかもしれない、


というおはなし。



感想:

気にしたこともなかったけど、にんにくが動脈硬化を改善するってはなしは調べるとうじゃうじゃ出てくる。


2013年8月14日

メンタルプラクティスは脳卒中リハビリの役に立つのか


The effects of mental practice in neurological rehabilitation; a systematic review and meta-analysis.
2013  8月  オランダ

脳卒中リハビリへのメンタルプラクティスの効果を調べてみたそうな。

医学論文データベースから関連する研究を厳選、データを統合して再解析した結果、

次のようになった。

・14件、計421人の脳卒中患者を対象とした研究がみつかった。

・9件でメンタルプラクティスが著しい改善効果を示していた。

・5件で通常のリハビリと同等の効果を示していた。

・6件のメタ解析のうち2件のみがメンタルプラクティスの著しい効果を評価していた。

・5件で認知機能の改善を示していた。


脳卒中患者のメンタルプラクティスはポジティブな効果があるのかも知れない。しかし、うわさするほどのものではなかった、


というおはなし。
図:メンタルプラクティスの効果


感想:

メンタルプラクティスとイメージトレーニングの違いを調べてたらこの文がしっくりきた。

『実際には体を動かさないで、頭の中で運動をしているイメージを思い描くことによって、運動技能を高める練習法をメンタルプラクティスと言います。また、自信をもって競技にのぞむことが出来るように、試合前に実際の競技場目を思いうかべて、心理的コンディションをととのえることをメンタルリハーサルといいます。メンタルプラクティスとメンタルリハーサルをあわせたものが、イメージトレーニングです。
また、メンタルトレーニングやメンタルマネジメントという用語があります。これは、スポーツの場面で、最高の能力を発揮するために必要な心理的側面を高め、自分の精神状態を管理できることをめざして行われるトレーニングです。』

[メンタルプラクティス]の関連記事

2013年8月13日

脳卒中のあと葬式でハッピー全開の男性が話題に


Stroke Victim Dubbed 'Mr. Happy' No Longer Able To Feel Sadness
2013  8月  イギリス

脳卒中がきっかけで悲しさを感じなくなってしまった男性が発見されたそうな。


68歳の元トラックドライバーの男性は、2004年に脳卒中になり19週間入院した。

前頭葉の感情を司る部分を損傷したため、通常はウツになってしまうところ、逆に悲しさを感じなくなった。


当初は、葬式に行ってもとても嬉しそうにして、場の空気を読まない振る舞いに妻はたいへん困ったという。


現在はいつも嬉しそうにしているので多くの人々に慕われている

というおはなし。









感想:

この記事を思い出した。
脳卒中経験者が葬式で笑いがとまらなくなる可能性について

脳卒中がきっかけでホモになることがあるらしい


2013年8月12日

rTMSは片脳刺激だけでは不十分と判明


Efficacy of Coupling Inhibitory and Facilitatory Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation to Enhance Motor Recovery in Hemiplegic Stroke Patients.
2013  5月  台湾

反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)の抑制促進効果の最適な組み合わせについて調べてみたそうな。


54人の慢性期片麻痺脳卒中患者について次の4グループに分け、20日間の治療を行った。

A)健常側に抑制1Hz刺激+病側に促進バースト刺激

B) 健常側に偽刺激+病側に促進バースト刺激

C)健常側に抑制1Hz刺激+病側に偽刺激

D)両側に偽刺激

この前後での運動野皮質興奮性変化および上肢運動機能の改善度評価を行った。


次のようになった。

・グループAで、筋力、運動機能、反応速度がもっとも向上した。

・脳健常側での皮質活動の低下が運動機能の向上と関連していた。

・病側脳の皮質活動の増加が反応時間の短縮と関連していた。

・他のグループB,C,Dではこのような関連は見られなかった。


rTMS治療は、左右の脳にそれぞれ同時に抑制刺激、促進刺激を与える方法が最も効果的である、


というおはなし。



感想:

これまでの2倍のハードウェアが要るわけで、皆やりたくてもなかなか手が出なかった実験って感じ。
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