元
Very early versus delayed mobilisation after stroke
2018 10月 イギリス
入院してまもない脳卒中患者の離床をうながして座位 立位 歩行訓練などを始める「超早期リハビリテーション」をすすめる臨床ガイドラインが世に存在しているが、その効果については結論がでていない。
これまでの研究をまとめてみたそうな。
19の医学データベースから信頼性の高い研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者2958人を含む9の臨床試験がみつかった。
・超早期リハビリの平均開始時期は入院後18.5時間以内で、通常ケアでは33.3時間後だった。
・超早期リハビリグループではセラピー時間と活動量が通常ケアよりもおおかった。
・回復不良率 51% vs. 49%、死亡率 8.5% vs. 7% でいずれも超早期リハビリで高かった。
・超早期リハビリの入院期間は通常ケアよりも1日短かったが、エビデンスレベルは低かった。
入院した脳卒中患者に24時間以内の離床を勧める「超早期リハビリテーション」により死亡者と回復不良者はむしろ増えた。入院日数の短縮効果はせいぜい1日であり、そのエビデンスレベルは低かった、
というおはなし。
感想:
いったん信じ込んでしまったことをくつがえすのは大変なんだね。
【やはり】亜急性期のリハビリは効果ないうえに危険ほかにも↓
nature.com:脳卒中の超早期リハビリ やる意味ない
Stroke誌:早期リハビリがんばる意味ない
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報
ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない
失語症の早期リハビリ まったく効果ない
超早期リハビリをやってはいけない理由
超早期リハビリには脳の細胞死を促す効果があった!