元日本では心血管疾患が全死亡原因の28%を占める。
Estimating Years of Life Lost Due to Cardiovascular Disease in Japan
2019 3月 日本
このうちアテローム動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)である心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患の患者に要するコストは1人あたり7000ドルに達するという。
これら社会コストを評価する別の指標として、死亡が早まることにより損失する年数 YLL(years of life lost)がある。
そこでASCVDのYLLを推定してみたそうな。
世界の疾病負担研究(Global Disease Burden study)についての保健指標評価研究所(Institute for Health Metrics and Evaluation:IHME)のデータベースおよび、
厚生労働省の背景死亡データをもちいて解析したところ、
次のことがわかった。
・心筋梗塞と脳梗塞の患者平均年齢はそれぞれ74、70で、
・ASCVD(心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患)での2017年の日本のYLLは2703711年であり、
・個人レベルでの損失生存年数 PYLLは、心筋梗塞が11.99年、脳梗塞は9.39年だった。
・ちなみに がんの2017年のYLLは58740502年で、PYLLは14.88年だった。
脳梗塞により患者が早くに死亡することで失われる年数は約9年と推定された、
というおはなし。
感想:
がんは15年 早くに死ぬけど、脳梗塞は9年なので障害を抱えて生きる年数がより長い、という解釈はできるだろうか?