rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)治療の
上肢麻痺改善効果を検証してみたそうな。
発症5年前後で上肢麻痺のある
9人の脳卒中経験者について、
健常側の脳に1ヘルツのrTMSを20分間与えたあとの
手の動き、運動誘発電位等を調べた。
また、比較のための偽刺激の際には、
本刺激と同様の音を発生させるようにした。
次のようになった。
・磁気刺激後、麻痺していない方の指筋肉への運動誘発電位が大きく下がった。
・麻痺手の動作速度、動作範囲が大きくなり、正確さも増した。
・偽刺激ではこのような変化はなかった。
・非麻痺手の運動を抑制することと麻痺手の動作向上との間に相互関連が見られた。
健常側の脳を抑制するrTMSが
麻痺手の運動機能を改善することがわかった、
というおはなし。
感想:
最近、rTMS関連の研究を目にする機会が減った気がする。
あらたな進展が無く、途上国にブームが移りつつある感。