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Lifestyle Factors and Early Clinical Outcome in Patients With Acute Stroke
2017 1月 デンマーク
肥満、飲酒、喫煙はいずれも脳卒中の発症要因である。これらライフスタイルの脳卒中予後への影響調査は、これまで小規模 施設限定的なものがおおく結論がでていない。
そこで非健康的ライフスタイル(肥満or痩せ、飲酒、喫煙)と脳卒中予後との関連を大規模にしらべてみたそうな。
デンマークの脳卒中患者データベースから82597人の記録を抽出して解析したところ、
次のことがわかった。
・発症30日以内に18.3%が重症化し、7.8%が肺炎、12.5%が尿路感染症、9.9%が死亡した。
・ライフスタイルと脳卒中の重症度、死亡率の関連は性別により異なった。
・非健康的ライフスタイルの男性患者は脳卒中重症度と30日死亡率が低かった。はんたいに女性患者は重症度と死亡率が高かった。
・肺炎と尿路感染症については男女の違いはなく、有意なリスク上昇もなかった。
・低体重だと男女ともに30日死亡率が明らかに高かった。
非健康的ライフスタイルの男性脳卒中患者の予後は悪くなかった。しかし低体重は男女ともにあきらかな予後悪化要因だった、
というおはなし。
感想:
いっけんパラドックスめいてておもしろうそうだけど、脳卒中になってしまったんだから 何をいまさらだ。
ただ「痩せ」だけはどうにも擁護のしようがない、ってことだな。