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2017年7月21日

脳梗塞にいいと評判の2つのツボの位置と効き目


Resting-state Functional Magnetic Resonance Imaging Analysis of Brain Functional Activity in Rats with Ischemic Stroke Treated by Electro-acupuncture.
2017  7月  中国

脳卒中の鍼治療には 2つのツボ "足三里" と"曲池" が良いとする研究がいくつかある。

この効果を脳機能MRIも使ってたしかめてみたそうな。


ネズミを人為的に脳虚血にした24時間後、足三里(ST36)と曲池(LI11)を電気鍼刺激した。

これを1日30分間x7日間施行したのち、

梗塞の体積を測り、安静時fMRIから脳の活動を解析した。


次のようになった。

・1週間後、鍼刺激グループの神経症状と梗塞の大きさはあきらかに改善していた。

・鍼刺激の前は広範囲に低下していた脳活動が、鍼刺激のあと 特に運動野、視床、線条体で再び活発になっていた。

脳虚血ネズミの足三里と曲池への鍼刺激で、運動関連の脳機能が再び活発になった、


というおはなし。
図:鍼刺激による脳梗塞治療効果

感想:

人間の場合のツボの位置は、それぞれ 
足三里(←動画リンク)、 曲池(←動画リンク)


脳卒中患者に鍼を打っている最中の脳活動を観察してみた

【ここを押せ】脳梗塞が治るツボを発見!

2017年5月1日

とりあえず鍼打っとけばうつにならないの?


Acupuncture Therapy and Incidence of Depression After Stroke
2017  4月  台湾

脳卒中後のうつは患者のQoLや予後に影響する合併症の1つである。

これまでの研究から鍼治療が一定のうつ治療効果を示すことがわかっているが、いずれもうつ症状が起きたあとの対症療法効果である。

早くに鍼治療をはじめた患者が そもそもうつになりにくくなるものかどうか、しらべてみたそうな。



退院後3ヶ月以内に鍼治療を受けたことのある脳卒中患者1714人と鍼治療を受けなかった1714人についてうつ症状の発生をフォローして関連を解析したところ、


次のことがわかった。
・うつ発生率は、鍼治療グループで年間1000人あたり11.1人、

・鍼治療なしグループでは9.7人だった。

・鍼治療と脳卒中後うつの発生には関連がみられなかった。

脳卒中からの退院後3ヶ月以内にうけた鍼治療とうつには関連がなかった、


というおはなし。
図:鍼治療と脳卒中後うつリスク


感想:

鍼治療がなんにでも効く魔法のようなものと考えられているがゆえの疑問だと思う。

2017年4月29日

鍼の脳卒中リハビリ効果を機能的接続性で評価した


Enhanced Functional Connectivity between the Bilateral Primary Motor Cortices after Acupuncture at Yanglingquan (GB34) in Right-Hemispheric Subcortical Stroke Patients: A Resting-State fMRI Study.
2017  4月  中国

最新のニューロイメージング技術を応用した脳卒中リハビリ研究が増えてきている。

そこで 中国伝統医学の鍼の効果検証に応用してみたそうな。


右脳損傷の脳卒中患者20人と健常者20人について、

片麻痺患者の治療によく用いられる脚にあるツボ 陽陵泉(ようりょうせん:GB34)への鍼刺激前後での安静時fMRI検査をおこなった。

このデータから左右脳の一次運動野間の機能的接続性(Functional Connectivity)の変化を解析し 比較したところ、


次のことがわかった。
・脳卒中患者の機能的接続性は健常者にくらべ低下しており、

・鍼刺激によって増強された。

脳卒中で低下した両半球の運動野間の機能的接続性が鍼刺激によって強まった。このあたりにリハビリメカニズムがあるのかも、、


というおはなし。
図:鍼刺激前後の脳の機能的接続性変化

感想:

患者の空気を読む力に影響をうけないこのような手法が鍼治療研究にもちこまれるのはとても喜ばしい。

しかしこの解析アルゴリズムのブラックボックス感がきもちわるい。変数を少々いじるだけで望みの結果画像をだせそうな、、、

2017年3月17日

Stroke誌:脳卒中後の認知障害に効くツボがわかった


Acupuncture Attenuated Vascular Dementia–Induced Hippocampal Long-Term Potentiation Impairments via Activation of D1/D5 Receptors
2017  3月  中国

鍼刺激が血管性認知症を改善するとの報告がいくつかある。
そこで海馬でのシナプス可塑性のキーになるドーパミンの関与についてしらべてみたそうな。


頸動脈を縛って血管性認知障害にしたネズミについて、3日後から鍼刺激を1日1回x2週間けいぞくした。

水迷路テスト、電気生理検査、脳組織を調べたところ、


次のことがわかった。

・鍼刺激によって認知障害がおおきく改善された。

・とくに、ツボ 足三里(ST36)と百会(GV29)の組み合わせがもっとも効果的だった。

・認知障害によるシナプス増強現象の低下が鍼刺激で抑えられた。

・鍼刺激により海馬のドーパミンが増えた。

・海馬のドーパミン受容体の減少が鍼刺激により増加に転じた。

・これら鍼刺激の効果がドーパミン受容体の拮抗薬により消失した。

鍼刺激による認知機能と海馬のシナプス可塑性の改善効果にはドーパミン受容体の活性化が かかわっていた、


というおはなし。
図:鍼の認知障害治療効果水迷路テストの軌跡

感想:

中国伝統医学系のはなしは偏りが強くてアレなんだけど、Stroke誌ってことで関心をもった。

2017年2月14日

桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)の脳梗塞治療効果


The neuroprotective effects of Tao-Ren-Cheng-Qi Tang against embolic stroke in rats.
2017  2月  台湾

伝統中国医学と西洋医学のくみあわせは多くの疾患に応用されている。

こんかい、桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)とアスピリンの脳卒中治療効果について実験してみたそうな。


人為的にに脳梗塞にしたネズミについて、
桃核承気湯およびアスピリンの組み合わせごとにグループ分けした。

30日後まで治療をつづけ、梗塞ボリュームなどを評価したところ、


次のことがわかった。
・桃核承気湯のみ またはアスピリンとの組み合わせは、蒸留水グループにくらべ梗塞ボリュームが明らかに小さく神経症状も改善していた。

・同様に、炎症関連タンパク質がはっきりと減少し、

・細胞死関連のタンパク質も減少した。

・活性酸素レベルも低下していた。

桃核承気湯は脳卒中後の炎症や細胞死を抑えることで梗塞を小さくし神経症状を改善した、



というおはなし。
図:

感想:

アスピリンはほとんど効果なかったようだ。
ツムラ漢方桃核承気湯エキス顆粒(12日分 2500円)

2016年10月27日

脳卒中後の疲労には黄耆(おうぎ)を極めろ


Effects of the traditional Chinese herb Astragalus membranaceus in patients with poststroke fatigue: A double-blind, randomized, controlled preliminary study.
2016  10月  台湾

脳卒中後の疲労は患者の4-7割が経験するとされ 過労による疲れとは異なりいくら休息しても解消しない。

中国伝統医学では黄耆(おうぎ)は疲労にもっとも効く生薬といわれている。
その効果を実際にたしかめてみたそうな。


脳卒中後疲労の患者64名を2グループに分け黄耆もしくは偽薬を28日間与えた。
およそ1ヶ月後、3ヶ月後の疲労度を測定し比較したところ、


次のことがわかった。

・1ヶ月後、疲労度スコアは黄耆グループで17.83、偽薬グループで8.03ポイント低下、

・3ヶ月後には黄耆グループで16.48、偽薬グループで9.47ポイント低下した。

・同様にQoL関連スコアが3ヶ月後、黄耆グループで14.37、偽薬グループで6.25ポイント改善した。

生薬の黄耆は脳卒中後の疲労関連スコアを大きく改善できた、


というおはなし。
図:黄耆の脳卒中後疲労改善効果

感想:

黄耆って補陽還五湯↓にはいってるみたいだね。
脳卒中治療にもっともよく使われる漢方薬が明らかに

2016年8月30日

台湾の脳卒中患者はみな鍼もやっているのだろうか、、


An investigation of the use of acupuncture in stroke patients in Taiwan: a national cohort study.
2016  8月  台湾

鍼(はり)は多くの国で代替医療の1つとして利用されている。

脳卒中患者のさいきんの鍼利用の傾向を調べてみたそうな。


2000-2008、台湾の2300万人の国民健康保健記録から脳卒中患者285001人を抽出して鍼の利用と 関連する特徴を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間、鍼利用者は増加傾向にあった。

・女性、若年、ホワイトカラー、高収入者で鍼利用が多かった。

・また、リハビリサービスを多用する患者ほど鍼も利用していた。

台湾では脳卒中患者の鍼利用は多くの層に受け入れられ 増加傾向にあった、


というおはなし。
図:台湾の鍼利用者 of 脳卒中

感想:

20%ないのか、、、台湾だったらみんなやってるかと思ってた。

2016年8月27日

推拿(すいな)は脳卒中後の痙縮に効く!?


Effectiveness and safety of Chinese massage therapy (Tui Na) on post-stroke spasticity: A prospective multicenter randomized controlled trial.
2016  8月  中国

中国整体とも言われる推拿(すいな)の脳卒中後の痙縮への効果を検証してみたそうな。


脳卒中で痙縮のある患者90人を推拿グループと普通のマッサージグループに分けた。
腕や脚への施術を、1回20-25分x週5回x4週間 行ったのち比較したところ、


次のことがわかった。

・推拿グループで、4種類の筋肉群での筋緊張評価スコアが 普通のマッサージよりも明らかに低下した。

・この効果は3ヶ月後も持続していた。

・運動機能や日常生活動作上の差は確認できなかった。

・有害事象はなかった。

推拿は脳卒中後の痙縮を和らげる安全で効果的な方法かもしれない


というおはなし。

図:推拿 中国整体の効果


感想:

どういうものかと思って探してみた。

推拿の基本手法(←YouTubeへリンク)
7分過ぎからなぜか執拗に尻に手をあて始める。

2016年6月19日

脳卒中のあとしゃっくりが止まらない...鍼は効くのか?


Acupuncture for the treatment of hiccups following stroke: a systematic review and meta-analysis.
2016  6月  中国

脳卒中後のしゃっくりへの鍼の効果を調べてみたそうな。


関連する過去の研究を厳選し データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・436の研究から5つを厳選した。

・しゃっくりの鍼治療は単体で行うよりも他の治療法と併せておこなう方が効果的だった。

・安全性については特に情報はなかった。

脳卒中後のしゃっくりは鍼を併用すると効果的に治療できるのかもしれない、


というおはなし。

図:しゃっくりに効く頭部のツボ

感想:

脳卒中ブログ見てると「しゃっくりがとまらない」というはなしをよく目にするので関心を持った。

2016年4月24日

脳卒中治療にもっともよく使われる漢方薬が明らかに


Characteristics of Traditional Chinese Medicine Usage in Patients with Stroke in Taiwan: A Nationwide Population-based Study.
2016  4月  台湾

数千年の歴史を持つ中国伝統医学の漢方薬が脳卒中治療にどのように用いられているか調べてみたそうな。


台湾の2300万人が加入する健康保険データベースから100万人ぶんの記録をランダム抽出して脳卒中患者への漢方薬の処方パターンと死亡率について解析したところ、


次のことがわかった。

・23816人の脳卒中事例があり、そのうち12%が漢方薬を使用していた。

・漢方薬の使用期間は12.2ヶ月前後で、

・漢方薬使用者の半数以上が鍼治療も受けていた。

・もっともよく用いられる漢方薬の処方は 補陽還五湯(ほようかんごとう)と丹参(たんじん)の組み合わせだった。

・漢方薬使用者には非使用者に比べ 筋痛と不眠の割合が多かったが、死亡率は低かった。

漢方薬の使用は脳卒中患者の死亡率を下げるのかもしれない。補陽還五湯と丹参の組み合わせがもっともよく用いられていた、


というおはなし。

図:ほようかんごとう

感想:

これ↓思い出した。
脳梗塞実績No.1漢方薬 → ほようかんごとう

2016年2月21日

鍼治療の「得気」は小脳のはたらきだった


Acupuncture for ischemic stroke: cerebellar activation may be a central mechanism following Deqi.
2015  12月  中国

鍼治療がうまくいったときに患者が感じる独特の感覚を「得気」という。

得気があるときとないときで脳の活動部位に違いがあるものか、実験してみたそうな。


左脳に梗塞を起こし片麻痺になった患者12人について、有効性の報告の多いツボ Waiguan (SJ5)の右手側への鍼治療を行っている最中の脳機能MRIを撮影した。

鍼治療中に ひりひり、痺れ、膨満感、重さ、を感じた患者を得気グループとし、
それら感覚のなかった者を得気なしグループとした。
鋭い刺痛を感じた者は除外した。


次のことがわかった。
・得気グループが5人、得気なしグループが5人となった。

・得気なしグループにくらべ得気グループでは右小脳前葉と右辺縁葉に著しい活動域を認めた。

鍼治療中の得気は脳機能変化に基づくことがわかった。小脳の活動が脳梗塞鍼治療のメカニズムの1つなのかも知れない、


というおはなし。
図:得気の活動エリア

感想:

これ↓思い出した。
精確な鍼刺激で脳卒中患者の脳の特定の領域が反応した

2015年12月17日

漢方薬はほんとうに脳卒中にいいのか?


Outcomes after stroke in patients receiving adjuvant therapy with traditional Chinese medicine: A nationwide matched interventional cohort study.
2015  11月  台湾

漢方薬を使っている脳卒中患者は多い。ほんとうに効果があるものかどうか調べてみたそうな。


脳卒中のあと、通常の治療に加えて

*漢方薬治療を受けた入院患者1734人と
*漢方薬治療を受けない入院患者1734人

を比較したところ、


次のことがわかった。

・漢方薬治療を受けた患者は、発症から3ヶ月以内の 尿路感染症、肺炎、てんかん、消化管出血、死亡率が明らかに低かった。

・6ヶ月後についても同様に上記各リスクはすべて低かった。

・入院期間、費用も漢方薬グループは少なかった。


脳卒中のあと漢方薬治療を追加してもらった入院患者の有害転帰は減少した、


というおはなし。

写真:漢方薬

感想:

で、これ↓なんだろうな、、
脳梗塞実績No.1漢方薬 → ほようかんごとう

2015年11月18日

鍼治療で脳の血のめぐりはよくなるのか?


The Effects of Acupuncture on Cerebral Blood Flow in Post-Stroke Patients: A Randomized Controlled Trial.
2015  11月  イスラエル

鍼刺激が脳卒中に本当に効果があるか 脳血流を調べてみたそうな。


発症後1-3ヶ月の脳卒中患者17人を、鍼刺激および偽刺激グループに分けて20分間治療を行った。

この直前、途中、直後の脳血流速度を左右脳半球について超音波で測定した。


次のことがわかった。

・鍼刺激グループで両脳半球の平均血流速度が 偽刺激グループよりも上昇した。

・脳血流速度の最大値に影響はなかった。

・両グループ共に治療直後の収縮期血圧は低下した。


鍼刺激が脳血流速度に影響することが確認できた。鍼治療は脳卒中リハビリに効くのかも知れない、


というおはなし。

図:頭部鍼刺激

感想:

東アジア以外の国が 鍼治療を慎重に評価する姿勢に好感を持った。

2015年11月5日

鍼治療を受けていると再発しにくいの?


A Retrospective Cohort Study Comparing Stroke Recurrence Rate in Ischemic Stroke Patients With and Without Acupuncture Treatment.
2015  9月  台湾

鍼治療を受けている脳卒中患者の再発リスクについて調べてみたそうな。


2000-2004の脳梗塞患者記録から、年齢性別等の一致する鍼治療を受けていた者および受けていなかった者、計30058人ぶんのデータを抽出して2009までの再発事例との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・1000人あたりの年間再発率は、鍼治療あり69.9人、鍼治療なし71.4人だった。

・鍼治療を受けているグループの再発リスクは受けていないグループの0.88倍だった。

・その効果は脳卒中の投薬治療も受けている場合により顕著だった。

・鍼治療も投薬治療も受けていない者に比べて、再発リスクは 投薬治療のみ0.42倍、鍼治療のみ0.50倍、投薬治療+鍼治療では0.39倍だった。

脳卒中の鍼治療は、投薬治療中であっても再発予防効果が期待できるのかも知れない、


というおはなし。

図:鍼と再発しない率
再発しない率



感想:

鍼治療系の研究のほとんどは結論ありきの印象がある。だからどんなに成果があっても あまり驚かないんだ。

2015年10月23日

脳梗塞実績No.1漢方薬 → ほようかんごとう


Chinese Herbal Products For Ischemic Stroke.
2015  10月  台湾

中国医学では脳卒中の様々な症状に効く生薬が長年研究されてきた。

そこで、脳梗塞患者によく使用される漢方薬の種類を調べてみたそうな。


台湾の健康保険研究データベースから 2000-2010年の脳梗塞患者記録を抽出して、どのような漢方薬が使用されたのかを調査したところ、


次のことがわかった。

・15896人ぶんの患者データを解析した。

・1人あたり平均5.8種類の生薬を使用していた。

・もっともよく使用された漢方薬は「補陽還五湯」(ほようかんごとう)で40%を占めた。

・これにいちばんよく組み合わされるのが「疎経活血湯」(そけいかっけつとう)だった。

・他に、「丹参」(たんじん)の使用も多かった。


脳梗塞治療に使われる漢方薬は「補陽還五湯」がもっとも多かった、


というおはなし。

図:脳卒中 漢方薬


感想:

伝統的によく使われるというだけで 効くかどうかは 別問題と思う。
補陽還五湯
http://www.kotaro.co.jp/kampo/explain/hoyokango-exp.html


疎経活血湯
http://www.kotaro.co.jp/kampo/shohou/sokei.html

2015年5月5日

鍼治療の効果をいつもより多くの脳卒中患者で確かめてみたよ


Acupuncture Efficacy on Ischemic Stroke RecoveryMulticenter Randomized Controlled Trial in China
2015  4月  中国

脳卒中患者への鍼治療の効果は未だよくわかっていない。

その効果と安全性について大きな規模で調べてみたそうな。


複数病院に入院する 発症から3-10日以内の脳梗塞患者862人について、

*通常治療+鍼治療
*通常治療のみ

の2グループに分けた。

鍼治療は週5回x3-4週間行った。


次のようになった。

・6ヶ月後、死亡または身体機能に障害を残した患者の割合は、20.7% vs. 25.8% で鍼治療グループがやや少なかった。

・鍼治療を10セッション以上受けた患者で効果的だった。

・6ヶ月後、死亡または介護施設送りになった患者の割合は、グループ間で有意な差はなかった。

・深刻な有害事象の割合は7.6% vs.8.3%だった。


亜急性期の脳梗塞患者への鍼治療は概ね安全と言えそうである。今後、明らかな効果が確認されることを期待する、


というおはなし。

鍼治療


感想:

超巨大な人口を抱える中国に固有の治療法で いまだ効果が確認できないってことは、、、

その実力は推して知るべし。

2014年10月31日

おへその上に塩と生姜を載せて灸を据えると おしっこが漏れそうになるのを防げるのか?


Efficacy and safety of ginger-salt-indirect moxibustion for urge urinary incontinence after stroke: protocol for a pilot multicentre randomised controlled trial.
2014  10月  中国

脳卒中患者には切迫性尿失禁がよく見られる。古来より伝わる中国医学では 治療に生姜と塩を介した灸が用いられる。

この方法が本当に効果があるのかキッチリと調べてみることにしたそうな。

・脳卒中発症後1年未満で切迫性尿失禁の患者120人を対象に、

・へその位置にあるツボShenque(CV8)上に、

・塩を敷いて生姜のスライスを置き、その上にもぐさを載せ灸を据える。

・この治療を1日1回x4週間行い、

・排尿頻度、QOL等を3ヶ月後まで評価する。

以上のような実験計画を建てた、


というおはなし。

生姜塩灸
おへそに塩          &     生姜スライス


感想:

こういう実験を真面目にやろうとする姿勢に感銘を受けた。

2014年9月28日

脳卒中のあとの過活動膀胱を改善するツボの位置は


Electroacupuncture at points Baliao and Huiyang (BL35) for post-stroke detrusor overactivity.
2013  6月  中国

やたらトイレが近くなる過活動膀胱は脳卒中患者で珍しくなく、6ヶ月後でも20%が相当するという。

そこで、過活動膀胱への鍼治療の効果を調べてみたそうな。


脳卒中後に過活動膀胱の患者66人について

仙骨の後ろに並ぶツボ BaliaoおよびHuiyang(BL31-BL35)への電気鍼治療を2週間に10回行った。

半数はツボを外した偽刺激グループとした。


次のようになった。

・リアル鍼治療グループで膀胱コントロール能力が大きく改善し、

・下部尿路症状が緩和され、上部尿路障害リスクが低下した。

仙骨の後ろに並ぶツボ群への鍼刺激は脳卒中後の過活動膀胱の治療に効果的である、


というおはなし。

鍼刺激 仙骨のうしろ


感想:

仙骨の辺りってその種の機能が集まっているのかな。

偶然、昨日のニュースにこんなのみつけた。
「便失禁」の新治療法 保険適用も 患者500万人 仙骨神経を刺激

2014年9月13日

精確な鍼刺激で脳卒中患者の脳の特定の領域が反応した


Acupuncture at Waiguan (SJ5) and sham points influences activation of functional brain areas of ischemic stroke patients: a functional magnetic resonance imaging study.
2014  2月  中国

脳卒中患者への鍼刺激が特異的に脳の活動に影響するものか調べてみたそうな。


16人の脳梗塞患者について、脳卒中に効くとされている Waiguan (SJ5)というツボ(右側)への鍼刺激を行った。

このうち半数は Waiguan (SJ5)に近接する別の場所を刺激した。(偽刺激)

両グループについて脳機能MRI検査を行い、比較したところ、


次のことがわかった。

・本刺激により、右脳のブロードマンエリア7,18,19,23,39野に活動が見られた。

・さらに両側の4,6,45、右の1,5、左の21野に抑制が見られた。

・偽刺激によって、右の7野で活動が、左の10野に抑制が見られた。

・統計学的比較により、本刺激では健常側脳のブロードマン5野への抑制反応が特異的だった。


ブロードマン5野の特異性変化が、ツボWaiguan (SJ5)への鍼刺激が脳卒中患者に効く理由なのかも知れない、


というおはなし。

Waiguan (SJ5)
Waiguan (SJ5)と偽刺激の位置



感想:

ほんとうだとしたら ツボが実在する証拠になるんじゃないのか?

2014年3月10日

外傷性脳損傷患者の脳卒中を防ぐツボは…


Decreased risk of stroke in patients with traumatic brain injury receiving acupuncture treatment: a population-based retrospective cohort study.
2014  2月  台湾

外傷性脳損傷の患者は脳卒中のリスクが高くなる。

そこで、外傷性脳損傷患者への鍼治療と脳卒中リスクとの関連を調べてみたそうな。


外傷性脳損傷患者で鍼治療を受けていた7409人と、外傷性脳損傷だけれども鍼治療を受けていなかった29636人の患者データについて さらに追跡調査した。

鍼治療は伝統的中国医学医師によってなされ、刺激されたツボはShuigou(水溝:GV 26)などだった。


次のようになった。

・鍼治療なし患者の脳卒中発症率は年間1000人中7.5人だった。

・鍼治療をしていた場合は年間1000人中4.9人だった。


外傷性脳損傷患者の脳卒中リスクは鍼治療によってかなり低くなった、


というおはなし。

写真:外傷性脳損傷に効くツボ

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