2018年10月2日

nature.com:血液のナトリウム濃度と脳卒中


The association between serum sodium concentration, hypertension and primary cardiovascular events- a retrospective cohort study
2018  9月  イギリス
食塩はおおく摂ると血圧があがり脳卒中などの心血管疾患のリスクになることがわかっている。

その背景メカニズムにあるであろう血中のナトリウム濃度と心血管疾患との関連はよくわかっていないので大規模にしらべてみたそうな。


40歳以上で心血管疾患歴や腎臓に異常のない231545人について、
血中ナトリウム濃度と、
5年間におきた脳卒中など心血管疾患の記録との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・血中ナトリウム濃度と心血管疾患リスクとの関連は Jカーブを描いていた。(下図)

・心血管疾患リスクがもっとも低くなるナトリウム濃度は 141-143mmol/l だった。

・ナトリウム濃度が高い者のうち、高血圧のグループで心血管疾患リスクが高く、正常血圧のグループではそうはならなかった。

・いっぽうナトリウム濃度が低いグループでは血圧の高低にかかわらず、すべての被験者で心血管疾患リスクが高かった。

血中のナトリウム濃度は高くても低くても心血管疾患リスクが上がった。とくに低い場合は正常血圧の者でも心血管疾患になりやすかった、


というおはなし。
図:血中ナトリウム濃度と脳卒中リスク

感想:

ようするに、高血圧でもないのに減塩すると危険ってこと。

これ↓に完全一致。
ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる


141mmolだと1リットルあたりナトリウム約3グラム、ひとの血液量は5リットルほどだからトータルで15g、食塩に換算すると40グラム。

毒のように扱われているけれど、体の中には常におおさじ3杯くらいの塩が流れているのね。

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