元
Kinaesthetic ability training improves unilateral neglect and functional outcome in patients with stroke: A randomized control trial.
2017 12月 トルコ
脳卒中後の半側空間無視はリハビリシーンでのおよそ半数の患者に見られる。数週間のうちに自然になおってしまうものも少なくないが、特別な治療 たとえば 視覚走査訓練、プリズム順応療法、頸部筋肉振動刺激、前庭感覚刺激 等を必要とする場合がある。
半側空間無視では損傷脳半球と反対側の視覚のみならず 触覚や聴覚、運動感覚刺激に反応しないことがある。
そこで ダイナミックな運動感覚訓練により半側空間無視が改善できるものか実験してみたそうな。
平均年齢61、発症後6ヶ月ほどの脳卒中患者64人について、運動感覚訓練の有無で2グループにわけ、4週間訓練を続けた。通常のリハビリも併行した。
運動感覚訓練(Kinaesthetic ability training)では 可動台の上に立ってバランスを取る。このときの身体状況が目の前のモニターにリアルタイムフィードバックされる。SportKAT 2000という装置を使用した。
次のようになった。
・行動性無視検査BITおよび機能的自立度検査FIMが両グループで改善した。
・BITのペーパーテストの改善度は、運動感覚訓練グループ 40%、比較グループ 17.9%だった。
・BITの実技テストの改善度は順に 16%、10.7% だった。
運動感覚訓練により半側空間無視の症状があきらかに改善した。訓練により身体意識が高まったことが理由ではないか、、
というおはなし。
感想:
これ↓思い出した。
プリズム順応療法で半側空間無視のADLは改善しない