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2013年11月8日

動物さんが教えてくれた効果的なリハビリ方法とは


Meta-analysis of the Efficacy of Different Training Strategies in Animal Models of Ischemic Stroke.
2013  10月  ドイツ

脳梗塞のあとのリハビリ戦略とその適切な時期を、動物実験での結果をたよりに調べてみたそうな。

関連する過去の研究を検索して、それぞれを次のように分類し、解析しなおした。

・強制運動
・自発的運動
・CI療法
・課題学習型運動(熟練手伸ばし訓練)


次のようになった。

・対象動物計880匹、35件の研究を厳選し、データを統合した。

・運動によって梗塞体積は14%減少した。

・認知機能は33%改善した。

・神経症状は13%改善した。

・走行機能は7%改善した。

・強制運動でもっとも効率よく梗塞体積が減少し、走行機能も改善した。

・上肢機能の改善は課題学習型運動がもっとも効果的だった。

・発症後1-5日以内に運動を始めるのがもっとも効果的だった。


脳卒中にした動物を使った実験によると、運動によって梗塞の体積が減り各種機能回復が促された。特に、強制運動と課題学習型運動が効果的で、開始時期によって効果が変わった、


というおはなし。




感想:

動物さんは正直で空気を読んだりしないから、とても参考になる。


2013年7月30日

CI療法 vs 両側上肢トレーニング 優れているのはどっちだ!?


Unilateral Versus Bilateral Upper Limb Training After Stroke: The Upper Limb Training After Stroke Clinical Trial.
2013  7月  オランダ

CI療法と両側上肢トレーニングは従来の上肢リハビリより優れているらしいので確かめてみたそうな。


発症後1-6ヶ月の脳卒中患者60人について、3つのグループに分け、それぞれのリハビリを行った。

その前後、6週間後の回復程度を比較した。


次のようになった。

・いずれのグループも上肢機能が大きく改善し、6週間後も効果が持続した。

・しかし、グループ間で改善程度に明らかな差は見られなかった。


CI療法や両側上肢トレーニングは従来法に比べて優れているわけでもなんでもなかった、


というおはなし。
図:両手と片手トレーニング

2013年5月2日

ボツリヌス療法とCI療法は上肢リハビリにほとんど役立たないことが判明


A meta-analysis evaluating the effectiveness of two different upper limb hemiparesis interventions on improving health-related quality of life following stroke.
2013  4月  イギリス

脳卒中患者の上肢麻痺治療法の効果を定量的に評価してみたそうな。


ボツリヌス療法とCI療法について信頼の置ける研究を厳選して、そのデータを統合、再解析した結果、

次のようになった。

・ボツリヌス療法2件の研究データからは健康関連QOLについて意味のある改善結果は得られなかった。

・CI療法4件の研究データからも日常生活、手の機能いずれについても明らかな改善が見られなかった。

・他の側面(可動性、やる気、社会参加など)についても同様に目立った効果はなかった。


ボツリヌス療法やCI療法をいくらやっても生活で実感できるレベルの改善は得られないことがわかった

というおはなし。





感想:

業界の空気を読めない研究者がときどきこういうことを言い出す。

非常識だ、まったくけしからんと思う。

2012年12月1日

自宅でCI療法ができるハイテクゲームをオハイオ大学が開発


XBOX Kinect Helps with Stroke Rehabilitation
2012  11月  アメリカ


アメリカでは年間70万人の脳卒中患者が生まれ、

その多くがリハビリテーションを必要としている。

しかし、自宅で必要なリハビリができている患者はその3分の1程度にとどまる。



自宅での上肢リハビリを楽しいものにするために

オハイオ大学では5000万円あまりの費用を投入して

マイクロソフトのキネクトセンサーを応用したリハビリゲームを開発した。



このゲームを使うと軽症上肢麻痺患者向けのCI療法を自宅に居ながら実践できる。



病院に通ってリハビリを受ける場合、その時間は非常に限られるため、

麻痺した手は次第に使用されなくなる。


このゲームを使えば、自宅に居ながら

コンピュータが患者の身体の動きを解析し、

適切な運動方法をゲームプレイを通して促してくれるので、


従来の病院で受けるリハビリよりも大きな効果が期待できる。


しかも人件費が節約できるので

患者にとっても 病院経営にとってもハッピーである、



というおはなし。




感想:

考え方が合理的過ぎて身も蓋もないと思う。


わざわざ病院に通うのは、

寂しいから療法士さんにかまってもらいたい、

っていう理由もけっこうあると思う。



それで、

かまってもらったお礼に

しばし回復したかのように振る舞ってあげる。



こういう相互依存の関係があるから

CI療法でも成果がでるし、論文も書ける。



なのに

『CI療法の指導はコンピュータにやらせておけ』

『患者は家でゲームでもやっていろ』

と言うのは 

どこか ちょっと違う と思うんだよね。






補足:CI療法は指をある程度開くことのできる麻痺の非常に軽い患者のみを対象にした上肢トレーニング法である。

1日に数時間、麻痺していない手の動きを制限して2週間生活するだけで麻痺手の使用率を高めることができると信じられている。


2012年8月16日

両手リハビリはそんなにすごいのか?


Comparison of unilateral versus bilateral upper extremity task performance after stroke.
2012  8月  アメリカ




脳卒中後の上肢リハビリは片手だけで行うよりも

両手の方が効果的、と言われている。


その効果を検証してみたそうな。





16人の脳卒中片麻痺患者と12人の健常人について、


手を伸ばして物を掴んで持ち上げて離す動作 


両手および片手で行い、


掴むまでの時間、手の軌跡、指の動き、握力、離すタイミング

などを解析、比較した。






次のことがわかった。


両手運動が片手運動を上回っているという動作要素は見つからなかった。


・むしろ、両手運動時は手を離すタイミングが遅れる傾向があった。


・他の動作要素にも違いはなかった。








両手運動が片手運動よりも圧倒的に優れている

わけではない ことがわかった



というおはなし。





感想:

そりゃそうだろな。





両手訓練と聞いて …

【決着】 CI療法(片手訓練) vs 両手訓練

手のリハビリは両手をシンクロさせて対称に動かすとよい

両手運動リハビリが優れている理由を東大の天才科学者が解明



2012年5月13日

重度の麻痺手が動くようになるCHASE療法とは


A pilot study of contralateral homonymous muscle activity simulated electrical stimulation in chronic hemiplegia.
2012  5月  日本



CHASE療法を患者で実験してみたそうな。(by 脳情報研究所


脳卒中慢性期で重度の片麻痺患者3人について

両手首と指を伸ばす訓練を行った。


このとき、健常側の手の筋肉電流を記録して、

同様のパターンの電流刺激を麻痺手に与えた。(CHASE療法)


これを1日30分 x 2週間続けたところ、

・患者3人全てで手首伸ばしが改善した。

・痙縮も改善して、

・2人のフーゲルマイヤー評価スコアも向上した。




CHASE療法は重度片麻痺患者の上肢運動治療に使えるかも知れない、


というおはなし。

CHASE療法


感想:

CHASE療法をいままで知らなかった。

検索すると同じ研究者によるCHASE療法の資料があった。

運動制御の神経科学から機能回復支援へ
-脳卒中重度片麻痺回復への挑戦-
(pdf)


やってることはともかく 重度片麻痺患者を治療しようというはすばらしいと思う。


以下、共感した部分を引用

...CI療法を初め回復効果が実証されている療法の多くは、麻痺が比較的軽い人を対象としており、数多くの重度片麻痺の人には適用できません。
...

非損傷側の脳による機能回復を促進するには、麻痺手と同時に非麻痺手を動かすこと(両手協調運動)に一定の効果がある...

2012年5月11日

【決着】 CI療法(片手訓練) vs 両手訓練


Is modified constraint-induced movement therapy more effective than bimanual training in improving upper arm motor function in the subacute phase post stroke? A randomized controlled trial.
2012  5月  ノルウェー



脳卒中患者へのCI療法と両手を使った訓練との

効果の比較をしてみたそうな。



発症後2-16週間の脳卒中患者30人を

・CI療法(片手訓練)グループ

・両手訓練グループ

に分けた。


療法士による週4時間の訓練を4週間続け、

その後、毎日2-3時間の自己訓練を課した。




CI療法グループでは訓練時間中、健常側の手にミット(デカ手袋)を着け

麻痺手のみを使用するよう強制した。




訓練後の回復程度を複数の評価方法でスコア化して比較した結果、


両グループで回復程度に明らかな違いは見られなかった。


両手訓練はCI療法と同程度に有効であり、

わざわざ手にミットをはめる必要は無いことがわかった、


というおはなし。





感想:

自分の経験上、

麻痺手を動かそうとするときには

必ずしも意識的ではないけれど、

健常な側の手の状態、感覚を常に参照し、

心で見比べながら麻痺側の動きを修正している

という強い確信がある。


こういうときに腕を釣られ、ミットも被せられていると、

これはもう ストレスの原因にしかならないんじゃないか...

と考える。






補足:CI療法は、指をある程度開くことのできる麻痺の非常に軽い患者のみを対象にした上肢トレーニング法である。

その適応審査段階で、改善の見込みが少しでも怪しい患者を全て切り捨ててしまうため、ほぼ確実にトレーニング成果を観測できるという特長もある。


2011年11月12日

rTMSにボツリヌス療法と集中的作業療法を組み合わせてみた


Combined therapeutic application of botulinum toxin type A, low-frequency rTMS, and intensive occupational therapy for post-stroke spastic upper limb hemiparesis.
2011  11月  日本




磁気刺激療法(rTMS)にボツリヌス療法と集中的作業療法を

組み合わせてみたそうな。



慢性期脳卒中患者14人について


・痙縮を起こしている筋肉にボツリヌス毒素Aを注射し、





その4週間後入院させて、

・20分の低頻度rTMS治療と

・120分の集中的作業療法を




15日間にわたり合計22セッション施した。



これら治療の前と直後、退院4週間後の

上肢運動機能をいくつかの方法で評価した。





その結果、

これら治療のあとで上肢運動機能が著しく改善され、

痙縮の程度も小さくなった。

この効果は4週間後でも継続していた。



この組み合わせ治療法は有効かも知れない、


というおはなし。






感想:

磁気刺激治療で有名な病院なのに、

ボツリヌス毒素、集中的作業療法、過去にはCI療法、レボドパ...

組み合わせ過ぎだと思う。



磁気刺激治療一本で勝負できないのかね?

2011年11月6日

fMRIとTMSでCI療法の効果を確認してみた



Functional MRI and motor behavioral changes obtained with constraint-induced movement therapy in chronic stroke.
2011  10月  オーストラリア




CI療法の効果をファンクショナルMRI(fMRI)で確認してみたそうな。


発症後3年前後の脳卒中患者11人について、

2週間のCI療法を施して、

その前後での感覚運動野の活動領域の大きさ、

脳から指先までの刺激の伝わるスピードを

それぞれfMRI、TMSを使って調べた。




結果は、

CI療法の後

ほとんどの患者で上肢の運動機能が向上した。


また、機能改善の著しい患者ほど感覚運動野の

活動領域が大きくなり(fMRI)、


脳から指先まで刺激の伝わる時間が短くなった(TMS)。



これらの結果は慢性期脳卒中患者の

運動機能回復の仕組みと関連があるに違いない、


というおはなし。






感想:

CI療法のみを行なっている点がすこしズルいと思った。


もし、比較のために通常のリハビリグループを用意したら、

きっと同じ結果が出ると思うんだよね。






CI療法は、指をある程度開くことのできる麻痺の非常に軽い患者のみを対象にした上肢トレーニング法である。


その適応審査段階で、改善の見込みが少しでも怪しい患者を全て切り捨ててしまうため、ほぼ確実にトレーニング成果を観測することができるという非常に高い安定性を誇っている。



2011年8月18日

便利なCI療法 : tDCSに組み合わせてみた


Neurophysiological and Behavioral Effects of tDCS Combined With Constraint-Induced Movement Therapy in Poststroke Patients.
2011  7月  イタリア


tDCSの効果を検証するためにCI療法を組み合わせてみたそうな。



14人の慢性期脳卒中患者の上肢機能について、

tDCSは頭部の健常側に乾電池のマイナス極を、

病側にプラス極をくっつけた状態で

CI療法を施行した。



その結果、

CI療法単体でも効果はあるけれど、tDCSを組み合わせると

なお良さそうであることがわかった、


というおはなし。




感想:

効果の定かでない新興のリハビリ治療法に

CI療法を組み合わせるという例をよく目にする。



CI療法は、指をある程度開くことのできる

麻痺の非常に軽い患者のみを対象にした上肢トレーニング法である。


その適応審査段階で、改善の見込みが少しでも怪しい患者は

全て切り捨ててしまうため、

必ずトレーニング成果を観測することができるという高い安定性を誇っている。



それ故

rTMSやtDCSのような、研究途上の治療法に対して、

単純にCI療法と組み合わせるだけで

確実に一定の改善成果を得ることができるので、


論文作成のためのデータ収集手段として

CI療法が一時的に採用されることが多い、



と考える。

2011年6月8日

CI療法が適している患者は、実は ほとんどいないことが判明


Recovery of upper extremity motor function post stroke with regard to eligibility for constraint-induced movement therapy.
2011 6月 ノルウェー

CI療法に適した患者がはたしてどの程度居るのか、
発症時期別に調べたそうな。


発症後1~2週間以内の 脳卒中で上肢麻痺の患者100人について、
4週間後、3ヶ月後までの上肢機能を評価して
CI療法の適否を判定した。

この間、通常のリハビリを受けさせた。

ちなみに、CI療法の適応基準は


・認知機能に問題がない。

・病状が安定している。

・手首と3指が外に10度以上開く。
である。


結果、

・100人のうち54人は主に認知機能の問題のため除外された。

・残りの46人のうち25人は手首、指が開かない、
もしくは既に充分に回復しているため除外された。

・結局、発症後1~2週間の時点でのCI療法適合者は21人であった。

・この人数は回復者の増加により、4週間後には14人に減った。

・3ヶ月後にはCI療法適合者は7人のみであった。

CI療法を用いなくても通常のリハビリでほとんど事足りることがわかった。


特に 発症から4週間以内の回復過程は重要なので、
CI療法のような効果の実証されていないものを受けさせてはいかん!


というおはなし。



感想:

6ヶ月以上のもっと長いスパンでみると、
CI療法の適応になりうる者は おそらく100人中1人を下回るのではないか、と考える。

思っていた通りではあるけれど、
わざわざ それを調べて明らかにすることからして、
この研究は おそらくCI療法に良い見解をもっていない人たちの仕業である、

と考えてしまう…

2011年2月23日

この装具を着ければ軽自動車くらいなら持ち上げられそうな…


New design of dynamic orthoses for neurological conditions.
2011 1月 アメリカ




上肢リハビリの多くは

例えばCI療法に代表されるように

手首や指をある程度伸ばすことができるほどに麻痺が軽症でなければ

トレーニングを受けることさえできない。



そこでSaeboFlex(セイボフラックス)の出番である。



これを用いると、手指が勝手に伸びてくれるので

重い麻痺患者でもリハビリに参加することができる

画期的な上肢装具である。





SaeboFlexを装着しパワーアップした子供

2011年2月13日

CI療法の曲がり角


Review of the randomized clinical stroke rehabilitation trials in 2009.
2011 2月 アメリカ


2009年度に公開された脳卒中リハビリ法に関する
数々の研究から、信頼度の高いものを厳選して検証しなおしたそうな。


その結果、
CI療法は発症後4週間以内の急性期患者には
まったく効果がなく、

また、集中的CI療法も腕や手の動作改善には役に
立たないことがわかった、

という内容。




いくつものリハビリ法を検証しているはずなのに、
ことさらCI療法の効果の無さを強調しているように見える。






残念ながら最近は上肢のCI療法で良い話を聞かない。




奇跡の先端医療も、いまは昔…

2011年2月9日

こんどこそ本当に効果があるかも 失語症向けCI療法


Neuroscience insights improve neurorehabilitation of poststroke aphasia.
2011 2月 スペイン



失語症リハビリへの新たなアプローチとして
CI療法が有効である、という内容。



失語症のCI療法とはなんぞや、
と思って検索してみた。


以下、

Constraint-Induced Language Therapy for Aphasia
2010 12月


より



CI療法は通常、上肢機能の改善に用いられ、

a)麻痺手の動作を補償しないように健常側の手を束縛する。

b)麻痺手を強制的に使用させる。

c)たくさん練習させる。

という特徴がある。



失語症対策になるとこれらが、

a)ジェスチャーや絵、文字を描くことを禁止する。

b)話すことによってのみコミュニケーションを取る。

c)1日あたり2-4時間、みっちりと練習させる。

ことを意味するそうな。



上肢向けCI療法は、急性期の患者には害になることが
わかっているので、失語症患者への適用も慎重にね、

ということらしい。


写真:私は失語症

2011年1月28日

これからはバイマニュアルトレーニングの時代がくる


Bimanual Training in stroke: How do coupling and symmetry-breaking matter?
2011 1月 フランス


脳卒中後の上肢麻痺の改善に、
Bimanual training両手指協調トレーニング
をどのように応用したらよさそうか、
について語っている。



これまでの上肢リハビリは
健常側の手で麻痺手を補うように訓練する、

もしくは
麻痺手を集中的に訓練する(CI療法)
のいずれかが主であった。



このBimanual trainingは両側上肢療法とも違って、
両手指の動きを協調させるのだけれども
まったく同じ動きをさせるわけではなく
あえて異なる動作を求める。




このような動作トレーニングは脳に複雑な刺激を
与えることになり
可塑性を促すとても有望な考え方なんじゃないだろうか、

という なんか そんな話。



正直よくわからなかったけれども
関連する研究が最近増えている様子。


CI療法の効果がかなり疑わしくなってきた昨今、
このBimanual trainingに期待したくなる空気を感じる。

2011年1月14日

【残念】CI療法にはまったく効果の無いことが判明


Constraint-induced movement therapy in stroke patients: systematic review and meta-analysis.
2010 12月 イタリア



CI療法はこれまで 脳卒中患者の麻痺した上肢機能を
改善させる効果のある治療法として総括されてきた。


最新の研究成果を加えて 改めて、CI療法の効果について
検証してみたそうな。



信頼の置けそうな研究のみを厳選し、
新たに4つの研究成果を加え合計18件の内容を調べ直した。



その結果、
CI療法は上肢麻痺の改善と運動機能向上の
いずれについても効果がないことがわかった。




ほとんどの研究が規模の小さい偏りのある内容のため、
これまでの評判とは大きく食い違う残念な結果となった。


もっと大規模なちゃんとした研究をしないと
CI療法の信頼は得られないでしょう、

という内容。



あぁ 期待していたのに  ホント残念でならない… (ToT)

2011年1月6日

両側上肢トレーニング vs CI療法 ← 脳機能イメージングで勝負


Brain Reorganization after Bilateral Arm Training and Distributed Constraint-induced Therapy in Stroke Patients: A Preliminary Functional Magnetic Resonance Imaging Study.
2010 11月 台湾



両側上肢トレーニングとCI療法は慢性期脳卒中患者の
上肢機能改善に効果的であると言われている。

その効果を脳機能イメージング技術fMRIを使って
確認したそうな。


6人の脳卒中患者について、
両側上肢トレーニング、CI療法に分けて3週間、
それを受けさせる。



各運動療法を受ける前と後とで特定の上肢運動に伴うfMRIを比較観察した。



その結果、

どちらの場合も、
治療後の脳の活動領域は両半球にわたり広く増加していた。


しかし、肘を動かす運動については

両側上肢トレーニングでは小脳に広く活動領域が現れる一方、

CI療法では小脳での働きが激減した。

CI療法のファンクショナルMRI
左:CI療法前、 右:CI療法後


どちらが良い悪いということではなく、

いずれの療法も脳の可塑性を促し かつ、

その療法独自の脳への働きかけが行われていること

を確認することができた世界初の例である、

という話。

2010年9月24日

急性期脳卒中患者へのCI療法は?


Evidence-based therapies for upper extremity dysfunction.
2010 9月 ドイツ



脳卒中後の上肢機能改善法 各種について過去の研究を見直した結果、


どうやら 急性期患者へのCI療法はほとんど効果がないばかりか
がんばるほど害になることがわかった、とのこと。





昨日の記事で)動物実験では急性期の強制使用は有効そうに思えたけれど
人はそう単純ではない、ということと理解。

2010年8月15日

TMS療法にCI療法を加えてみた


Low-frequency repetitive transcranial magnetic stimulation and intensive occupational therapy for poststroke patients with upper limb hemiparesis: preliminary study of a 15-day protocol.
2010 7月 日本



磁気刺激療法で有名な慈恵医科大学の研究。

脳卒中後慢性期患者15人の上肢リハビリとして、
15日間にわたり磁気刺激療法と集中的な作業療法を
あわせて22回施行したところ、

運動機能と麻痺の改善に大きく貢献した、という内容。








TMS単体でのほんとうの治療効果について知りたい、と思った。

2010年8月14日

CI療法に疲れたので磁気刺激療法を組み合わせてみた


Recovery of upper-limb function due to enhanced use-dependent plasticity in chronic stroke patients.
2010 8月 日本(兵庫)


脳卒中後の上肢リハビリへの

CI療法
・経頭蓋磁気刺激(TMS)療法
・両者の組み合わせ

の効果を調べてみたそうな。




その結果、

CI療法磁気刺激療法単体では効果は小さかったけれど

CI療法と磁気刺激治療法を組み合わせたところ、

すっごい改善効果が得られましたっ!!!、という内容。



慈恵医科大学のそれと同じで、
TMSCIのハイブリッド戦略。




でも相変わらず、
被験者として、既に手指をグーパーできるほどに動かすことのできる
やる気まんまんの脳卒中経験者を事前に厳選しているんだろうな…
と思った。







関連記事:

脳卒中ガイドライン2009にみるCI療法

驚き!:磁気刺激治療(TMS)の適応基準

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