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2017年8月7日

認知症になりやすい脳の梗塞位置


Incidence of Brain Infarcts, Cognitive Change, and Risk of Dementia in the General Population
2017  8月  アイスランド

脳の梗塞箇所は高齢になるほど増え 70歳をこえるとMRIで20%以上に見られるようになる。

梗塞の発生位置と認知機能についての研究はおおくないので その関連をしらべてみたそうな。


平均年齢75、2612人について 5.2年間あけてMRIを2回撮り梗塞を評価して、認知機能テストをおこない認知症を判別した。


次のことがわかった。

・21%であらたに梗塞ができた。

・梗塞リスクは女性よりも男性で高かった。

・梗塞ができると急速に認知機能が衰えて 認知症リスクは2倍に達した。

・皮質下に梗塞があるとき認知症リスクがもっとも高かった。

5.2年間に20%以上の高齢者の脳にあらたに梗塞ができた。梗塞ができると認知機能が急速に低下した。皮質や小脳よりも皮質下の梗塞で認知症になりやすかったことから、太い血管の塞栓よりも小血管障害のほうが認知症はおきやすいと考えられた、


というおはなし。

図:皮質 皮質下 小脳の梗塞

感想:

皮質梗塞のほうが頭おかしくなるかとおもってたけど違うんだな。

2017年7月27日

脳卒中がらみの認知症が減ってる理由


Decreasing prevalence of dementia in 85-year olds examined 22 years apart: the influence of education and stroke
2017  7月  スウェーデン

認知症のおおくは80歳以降におきる。認知症の発生率は過去40年間 低下傾向にあるというが有病率についてはさだかでない。

そこで20年前と現在とで認知症の有病率の変化、および認知症の原因となる脳血管障害 そして教育との関連を比べてみたそうな。


1986年と2008年の各時点で85歳だった計1065人について 同じ方法で認知症検査を行い 脳卒中や教育歴との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・認知症の有病率は 29.8%→21.7%になり、おもに血管性認知症が減少していた。

・基礎教育以上の割合は 25.2%→57.7% に増加。

・脳卒中経験は 20%→30%に増えたが、脳卒中による認知症の割合は低下した。

・教育歴や脳卒中、出生時期との交互作用が 認知症の有病率につよく関連していた。

認知症有病率の低下は教育の高度化による認知予備能の強化と 脳卒中治療レベルの向上で説明ができる、

というおはなし。
図:

感想:

脳も筋肉みたいなもので鍛えて備えることができるのかもな。

2017年7月20日

無症候性でも頸動脈の狭窄は認知機能障害のもと


Asymptomatic carotid stenosis is associated with cognitive impairment.
2017  7月  アメリカ

高血圧や冠動脈疾患、脳卒中は血管性認知障害の原因となりうる。

無症候性の頸動脈狭窄と認知障害との関連をしらべてみたそうな。


無症候性の頸動脈狭窄(≧50%)患者82人と狭窄のない62人について、複数の認知機能検査をおこない、超音波検査機で狭窄率や脳循環動態を測定したところ、


次のことがわかった。
・両グループで血管リスク因子、教育歴、うつ症状などに差はなかった。

・狭窄グループでは認知機能スコアが低く、特に学習、記憶、運動、処理速度、実行機能が劣っていた。

・狭窄グループの49.4%の患者は認知機能の少なくとも2項目で障害があった。

・脳循環予備能の低い患者は認知機能ぜんぱんでスコアが低かった。

・狭窄率との関連は見られなかった。

無症候性の頸動脈狭窄は認知機能障害と関連があった。狭窄患者の49.4%に複数項目の認知機能障害がみられた。脳の循環予備能や血流量の低下が背景にあると考えられた、



というおはなし。
図:頸動脈の狭窄検査

感想:

これ↓おもいだした。
頸動脈が狭窄すると脳卒中のきっかけになるというけれど、それ以前に頭がすこし弱くなるらしい

2017年7月3日

身体を動かすだけでほんとうに認知機能がよくなるのか?


Physical Exercise Improves Cognitive Outcomes in 2 Models of Transient Cerebral Ischemia.
2017  6月  アメリカ

脳卒中経験者は認知機能の衰えがはやいことがわかっている。

認知機能の改善には運動がよいとする研究がいくつかあるが、どれも長期にわたる運動による健康増進効果や運動直後の興奮効果との区別がついていない。

そこで、短期の運動から少し間を置いたときの認知能力を測定し、さらに適した運動強度もしらべてみたそうな。


脳の左右一方もしくは全体を虚血にしたネズミ2グループを使って、3-4日後からトレッドミルで歩行運動させた。

歩行速度は 0,6,10,18m/分の4グループ設け 30分間x5日間継続した。

その1週間後、事前に電気ショックで条件づけ学習させておいたケージにネズミを入れ、怯えて固まっている時間を記憶能力として測定した。


次のようになった。

・虚血範囲の異なる両グループのネズミいずれも、中強度運動(10m/分)のとき約1週間後の認知機能がもっとも向上していた。

脳卒中後の運動そのものによる認知機能の強化を確認することができた。人で実験してみたい、


というおはなし。
図:運動強度と脳卒中後の記憶能力

感想:

考えがまとまらなくてブログ更新ができないとき、部屋のなかをぐるぐる歩き回るだけで解決するんだ。

そういうことかな?

2017年5月31日

血液サラサラの薬で認知症予防


New Study Shows Delayed Use Of Blood Thinners For Atrial Fibrillation Increases Risk Of Dementia
2017  5月  アメリカ

不整脈が脳卒中のリスク要因であることはよくわかっている。この治療には抗血小板薬や抗凝固薬が用いられるが 必ずしもすぐに実施されるわけではない。

治療の遅れが認知症リスクを高くすることがわかったそうな。
今月12日の国際不整脈学会での発表。


心房細動と診断された平均年齢69の患者76230人について
患者の脳梗塞発症リスクをCHA2DS2-VAScスコアで分類して、
抗血小板薬または抗凝固薬治療の開始時期(30日未満 または1年以上あと)
と のちの認知症リスクとの関連を解析したところ、


次のようになった。

・血液サラサラ治療がおくれると認知症リスクは 脳梗塞リスクが低いグループで30%、脳梗塞リスクが高いグループで136%高くなった。

・治療開始までの時間と認知症リスクとは比例関係にあった。

心房細動と診断されたら一刻もはやく血液サラサラ治療をはじめることで認知症を避けることができるかも、


というおはなし。
図:血液サラサラ

感想

「血液サラサラ」って耳当たりのいい表現だけど、「出血ブシャー」と裏表にあることをみんなわかってるのかな。

2017年5月13日

微小脳内出血の数と位置と認知障害


Space and location of cerebral microbleeds, cognitive decline, and dementia in the community
2017  5月  オランダ

微小脳内出血と認知機能との関連については はっきりとした結論はまだない。

微小脳内出血の個数と位置、認知障害についてしらべてみたそうな。


平均年齢75、認知症でない2602人についてMRIを撮り微小脳内出血を調べ、5.2年後に認知機能テスト(言語性記憶、処理速度、遂行機能)を行い関連を解析したところ、


次のようになった。

・皮質と深部に混在する微小脳内出血があると認知機能テストの3項目すべてでスコアが低下し、とくに言語性記憶と処理速度の低下がおおきかった。

・微小脳内出血が3個以上あると認知機能全般が急速に低下した。

・皮質下に微小脳内出血が3個以上あると処理速度がおおきく低下した。

・位置によらず微小脳内出血が3個以上あると認知症の発生率がとても高かった。

高齢者の微小脳内出血の個数や位置が認知機能の低下とあきらかに関連していた、


というおはなし。
図:微小脳内出血の個数と認知症リスク

感想:

じぶんもそれらしいものがいくつかある。微小どころではないおおきいやつやってるから そのうち認知症かな。

わくわくしてきたぞ。

2017年5月3日

脳卒中と認知症の発生率の傾向


Population-based stroke and dementia incidence trends: Age and sex variations
2017  4月  カナダ

脳卒中経験者の認知症リスクは2倍におよぶという。

カナダ・オンタリオではこの12年間で脳卒中と認知症の発生率が減少傾向にある。この年齢内訳をしらべてみたそうな。


2002-2013の医療記録を年齢層べつに

ⅰ)20-49
ⅱ)50-64
ⅲ)65-79
ⅳ)80+

にわけて、脳卒中と認知症の発生率との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中発生率は、ⅰ)変わらず、ⅱ)22.7%低下、ⅲ)36.9%低下、ⅳ)37.9%低下 だった。

・認知症発生率は、ⅰ)17.3%上昇、ⅱ)23.5%上昇、ⅲ)変わらず、ⅳ)15.4%低下 だった。

脳卒中と認知症の発生率の低下は、おおくのリスク要因を共有する80以上の高齢者で顕著であることから、脳卒中予防施策のおかげと考えられる、


というおはなし。
図:脳卒中と認知症のトレンド

感想:

それよりも若い層の認知症が上がってるのがとても気になる、、

2017年4月14日

脳卒中やるひとがアルツハイマー病にもなりやすい理由


Association Between Midlife Vascular Risk Factors and Estimated Brain Amyloid Deposition
2017  4月  アメリカ

高血圧や喫煙、糖尿病などの血管危険因子をもっていると のちに認知症になりやすいといわれている。

そこで中年期の血管危険因子とアルツハイマー病との関連はどうなのか、しらべてみたそうな。


45-64歳で 肥満や高血圧、喫煙、糖尿病、コレステロールの検査をした346人をフォローして、20年後にアルツハイマー病に特徴的なアミロイドを定量するPET検査をおこなった。

またアルツハイマー病に関連するAPOE遺伝子型の有無もしらべ関連を解析したところ、


次のようになった。

・中年期に血管危険因子を多くもっているほどアミロイドの蓄積がおおかった。

・血管危険因子がゼロ個の者の30%にあきらかなアミロイド上昇があり、

・血管危険因子が2個以上の者には 60%にアミロイド上昇があった。

・人種との関連はみられなかった。

・晩年の血管危険因子とも関連はなかった。

・APOE遺伝子型との関連も確認できなかった。

中年期に血管危険因子をおおく持っていると、明らかにアミロイドがおおく蓄積していた。この関連は晩年の血管危険因子にはよらなかった。
これが血管疾患患者が認知症になりやすい理由なのかも、



というおはなし。
図:高血圧とアミロイド

感想:

そのうちアルツハイマー病も体験できるのか、、楽しみだ。

2016年12月3日

長期的に認知症になりやすい脳卒中の種類は


Long-Term Risk of Dementia Among Survivors of Ischemic or Hemorrhagic Stroke
2016  11月  デンマーク

脳卒中経験はのちに認知症になる要因の1つである。

認知症の長期リスクを脳卒中の種類別に調べてみたそうな。


デンマークの患者登録データベースから18歳以上で3ヶ月以上生存した脳卒中患者(脳梗塞84220人、脳内出血16723人、くも膜下出血9872人、その他104303人)を抽出し、同年齢同性の脳卒中でない1075588人と比較し、最長30年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・脳卒中経験者の30年間に認知症になる率は11.5%で、

・健常者に比べ1.80倍、脳梗塞では1.72倍、脳内出血で2.70倍、くも膜下出血では2.74倍だった。

・若年者の認知症リスクは脳卒中の種類によらず高齢者よりも高かった。

・65歳未満で認知症になった脳卒中経験者の40%は、脳内出血かくも膜下出血だった。

脳卒中は認知症の長期リスク要因であり、特に脳内出血とくも膜下出血でリスクが高かった、


というおはなし。
図:脳卒中年齢と認知症リスク

感想:

脳内出血経験者として いまさらどうやって認知症を防げというのか、、

2016年11月23日

血管性認知症 血圧と年齢との関連


Blood Pressure and Risk of Vascular Dementia
2016  5月  イギリス

血管性認知症はTIAや脳卒中がきっかけで発症し 認知症原因の第2位を占める。

高血圧は脳卒中のリスク要因であるいっぽう、血圧の低い高齢者は認知症リスクが高いとする報告がある。

そこで血圧と年齢、血管性認知症との関連を大規模に調べてみたそうな。


428万人健康情報データベースを使って解析したところ、


次のことがわかった。

・7年間に11114件の血管性認知症事例があった。

・血圧にたいする認知症リスクの上昇度は 年齢が高くなると低下した。

・高齢者の血圧と認知症リスクの逆相関は確認できなかった。

TIAや脳卒中のあと 血圧は70歳以下での血管性認知症のあきらかなリスク要因だった。しかし高齢者の血圧と認知症の逆相関は認められなかった、


というおはなし。
図:血圧と血管性認知症と年齢

感想:

グラフみると71-90歳の収縮期血圧120あたりのHRが爆上げ状態にみえる。けど統計学的には意味がないんだって。

2016年10月2日

若年脳卒中経験者の白質繊維はユルユルになる?


Remote Lower White Matter Integrity Increases the Risk of Long-Term Cognitive Impairment After Ischemic Stroke in Young Adults
2016  9月  イギリス

脳卒中後の認知障害は若年患者に多い。これは損傷ボリュームや位置との関連ではじゅうぶんに説明がつかない。
最近、これら患者で梗塞から離れた位置の白質の整合性が低下しているという報告がある。

そこで若年脳卒中経験者の白質と認知機能との長期的関連について調べてみたそうな。


18-50歳の脳梗塞経験者117人について、発症から約11年後に拡散テンソルMRIを撮り、認知機能テストとの関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・認知パフォーマンスの悪い脳卒中経験者では、梗塞から離れた位置での白質のまとまり具合が明らかに低下していた。

・認知障害のない71人とくらべ認知障害のある25人では白質のまとまり具合の低下が対側の脳半球にまで及んでいた。

脳卒中の症状は一時的であっても、離れた白質の整合性低下は長期に及び 認知障害をまねいていると考えられた 、


というおはなし。

図:脳梗塞患者の白質繊維の異方性


感想:

これ Nature Reviews Neurologyで取り上げられてた。
にわかには信じられないけど、脳の可塑的変化の過程だと言ってる。

2016年9月6日

脳卒中後の認知症は亡くなるサイン


Association of dementia with death after ischemic stroke: A two-year prospective study.
2016  9月  中国

脳卒中のあとに認知症になった患者の生存率を調べてみたそうな。


619人の脳梗塞患者について、入院中と3ヶ月後に認知症検査を行い、2年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・23.6%が脳卒中のあとに認知症と診断された。

・フォロー期間中の生存率は、認知症ありで49.3%、認知症なしだと92.5%だった。

・認知症があると死亡リスクは7倍で、

・この関連は年齢、心房細動、脳卒中歴、重症度に依らなかった。

脳卒中後の認知症は非常におおきな死亡要因の1つであり、この関連は年齢や心房細動、脳卒中歴、重症度に依らなかった、


というおはなし。

図:脳卒中後の認知症と生存率

感想:

年齢、重症度によらないってとこがこわい。

2016年8月18日

脳卒中後の認知症リスクはカルシウムサプリで倍増する


Calcium supplementation and risk of dementia in women with cerebrovascular disease
2016  8月  スウェーデン

骨粗しょう症予防のためにカルシウムサプリメントを摂る人は多い。そのいっぽうでカルシウムサプリメントが血管リスクになるという報告もすくなくない。

血管リスクは認知症にも関係する。そこで、カルシウムサプリメントと認知症との関連を脳卒中経験の有無も含めて調べてみたそうな。


70-92歳の女性を5年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・カルシウムサプリメントを摂っていた者の認知症リスクは2.10倍で、

・さらに脳卒中経験がある者に限定するとリスクは6.77倍になった。

・脳に白質病変がある者についても同様の関連だった。

カルシウムサプリメントを摂る高齢女性の認知症リスクは2倍で、脳卒中歴も加わると7倍になった、


というおはなし。

図:脳卒中歴と認知症とカルシウムサプリメント


感想:

こういう↓はなしもあるんだよね。
カルシウムが少ないと脳内出血になったときたいへん

2016年8月17日

JAMA: 脳卒中歴でアルツハイマー病リスク2倍!


The Role of Cardiovascular Risk Factors and Stroke in Familial Alzheimer Disease
2016  8月  アメリカ

心血管疾患リスクとアルツハイマー病との関連は未だよくわかっていない。

そこでアルツハイマー病と脳卒中歴、心血管疾患リスク(高血圧、糖尿病、心臓病)との関連を調べてみたそうな。


平均年齢77、遅発型アルツハイマー病研究の患者6553人の医療記録を見なおしたところ、


次のことがわかった。

・脳卒中歴があると遅発型アルツハイマー病リスクは2.23倍になり、

・高血圧があるとリスクは0.63倍と低下し、

・糖尿病 心臓病との関連はなかった。

・遺伝要因APOEε4を考慮に入れてもこの関連は変わらなかった。

・別研究の患者サンプル5972人ぶんのデータを使っても同様だった。

遅発型アルツハイマー病は 脳卒中歴があるとその発症リスクが明らかに高くなった、


というおはなし。

図:遅発型アルツハイマー病と脳卒中歴


感想:

認知症になりやすいって話はなんども出てるからあまり驚かない。

2016年8月13日

軽い脳卒中でも脚の麻痺があると認知障害になる


Determinants of post-stroke cognitive impairment: analysis from VISTA.
2016  7月  イギリス

脳卒中のあとの認知障害は珍しくなく やがて認知症に発展する。

そこで脳卒中の症状と数年後の認知障害との関連を調べてみたそうな。


平均年齢63の脳卒中患者5435人について、発症から30日前後の症状と 1,3年後の認知障害の有無を調べ関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・1年後34%が、3年後30%が認知障害だった。

・年齢、重症度、高血圧、糖尿病などの関連要因と比べてもなお、脚に麻痺のある患者の認知障害リスクがもっとも高かった。

・この関連は患者を脳梗塞やTIAに限定しても変わらなかった。

脳卒中から数年後の認知障害のリスク要因として、年齢や高血圧のほかに脚の麻痺が強く関連していることがわかった、


というおはなし。

図:認知障害と脚の麻痺


感想:

歩かないとボケちゃうってことなんだろね。

2016年8月4日

余暇の過ごし方で脳卒中後の認知症リスクがわかる


Relations between Recent Past Leisure Activities with Risks of Dementia and Cognitive Functions after Stroke.
2016  7月  中国

脳卒中のあと認知症になる患者は少なくない。

脳卒中の発症前にどんな余暇活動をしていた者が認知症になりにくいのか調べてみたそうな。


脳卒中患者1013人について、発症前の余暇活動をアンケートして、6ヶ月後の認知症の有無を調べ関連を解析した。

余暇活動は、

*知的活動:読書、麻雀、楽器演奏
*社会活動:教会、ボランティア
*レクリエーション:音楽鑑賞、ガーデニング
*強い有酸素運動:ジョギング、ダンス
*マインドボディ運動:ヨガ、太極拳
*ストレッチ&トーニング運動:ゆっくりウォーキング など

に分けた。


次のようになった。

・この間に88人が認知症と診断された。

・余暇時間を定期的な知的活動に使っていた患者の認知症リスクは0.36倍で、

・次いでストレッチ&トーニング運動の患者で0.37倍だった。

・脳卒中の再発患者でも同様の関連が見られた。

・より多くの活動に参加しているほどミニメンタルステート検査のスコアは高かった。

定期的な知的活動やストレッチ&トーニング運動をしていた脳卒中患者は認知症リスクが低かった。多くの活動に参加していた患者ほど認知パフォーマンスは高かった、


というおはなし。

図:余暇活動と脳卒中後の認知症


感想:

ポケモンGOが適しているかも。これまで60匹捕まえた。

2016年7月2日

やがて認知症になる脳卒中患者の特徴


Delayed-onset dementia after stroke or transient ischemic attack.
2016  6月  中国

脳卒中のあとすぐに認知症にならなかった患者でも やがて認知症を発症することがある。そのメカニズムを調べてみたそうな。


脳卒中やTIAの患者のうち 半年以内に認知症になった者を除く919人を3年間フォローした結果、


次のことがわかった。

・この間に40人4.4%が認知症になった。

・断層画像上では重度の微小血管障害がみられ、白質変性を伴うラクナ(ちいさな空洞)が3ヶ所以上存在していた。

・年齢、性別、教育歴を考慮すると高血圧と糖尿病との関連が強かった。

・遅れて認知症になった患者の19.4%にはアルツハイマー病に似たβアミロイドの集積が見られ、

・彼らの半数以上に重度の微小血管障害が確認できた。

脳卒中やTIAのあと遅れて認知症になる患者には重度の微小血管障害が共通していた、


というおはなし。

図:アルツハイマーPiB

感想:

うれしいニュースではないな。
人の名前が出てこない 一瞬でできたはずの暗算ができない、、なんてことがよくあるから。

これ↓思い出した。
脳内出血で早くに認知症になる人の特徴

2016年6月22日

脳内出血で早くに認知症になる人の特徴


Risk Factors Associated With Early vs Delayed Dementia After Intracerebral Hemorrhage.
2016  6月  アメリカ

脳内出血患者は遅かれ早かれ認知症になりやすいという。

認知症の発症時期別の特徴を調べてみたそうな。


平均年齢74の脳内出血患者738人について4年ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。

・6ヶ月時点で19%が認知症になった。

・それ以降の認知症の年間増加率は5.8%で、

・血腫が大きいほど、皮質に近いほど早期に認知症になりやすく、

・教育歴が短い、気分障害、白質病変があると遅れて認知症になった。

脳内出血患者の早期認知症は血腫の大きさや位置に強く関連していた。以降も認知症にはなりやすかったが必ずしも脳内出血の初期状況に依らなかった、


というおはなし。

図:脳内出血で認知症増加

感想:

もう認知症なってもいいや。
ペンローズの量子脳理論的には 認知症で見当識が乱れた状態は意識が並行宇宙を覗き見ている状況に例えることもできる。
そんなふうに考えると経験してみるのも悪くはないか、、、と
ひと月前のこれ↓ 思い出した。
脳内出血経験者が認知症になる率がわかった

2016年5月7日

脳内出血経験者が認知症になる率がわかった


Dementia risk after spontaneous intracerebral haemorrhage: a prospective cohort study.
2016  4月  フランス

脳卒中患者の少なくとも10%は発症後1年内に認知症になる。脳卒中全体の15%を占める脳内出血患者ではどうか、調べてみたそうな。


平均年齢67.5 突発性の脳内出血患者218人について
6年間フォローして認知症の発症、脳の損傷位置などとの関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・1年後14.2%が、4年後28.3%が新たに認知症になった。

・皮質下出血の場合、認知症発症率は2倍以上だった。

・脳表ヘモジデリン沈着、皮質萎縮、微小脳出血、高齢 が認知症のリスク要因だった。


脳内出血経験者が新たに認知症になるリスクはかなり高かった。脳アミロイド血管症が背景にあると考えられた、


というおはなし。

図:認知症

感想:

オレ脳内出血だからなぁ、、
認知症になりやすいって意識できているのといないのとでは結果はきっと違うと思うんだ。

2016年3月10日

高度な機能的能力の低下は脳卒中の予兆なのか


Impaired Higher-Level Functional Capacity as a Predictor of Stroke in Community-Dwelling Older Adults
2016  1月  日本

日常生活動作よりも高度な機能的能力の低下が脳卒中の予兆となりうるのか調べてみたそうな。


日常生活動作が自立している平均年齢70の健康な1493人を10年間フォローした。

高度な機能的能力は、東京都老人総合研究所が開発した指標TMIG-ICに従い評価した。

TMIG-ICは *手段的日常生活動作(料理、掃除、買い物)、*知的能動性および*社会的役割 の3つの評価からなる。


次のようになった。

・この間に191人が脳卒中を発症した。

・機能的能力の低下と脳卒中は有意に関連していた。

・特に、知的能動性との関連がもっとも強かった。

・社会的役割については75歳以上でのみ関連があった。


日常生活動作が自立している高齢者の高度な機能的能力、特に知的能動性の低下は脳卒中の予兆であり得る、


というおはなし。
図:TMIG-IC
図:知的能動性


感想:

日常生活動作(ADL)と手段的日常生活動作(iADL)の違い、ふつうわかんないよな。

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