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2018年2月2日

亜麻仁油とってると脳卒中になっても安心?


The Neuroprotective Effects of Flaxseed Oil Supplementation on Functional Motor Recovery in a Model of Ischemic Brain Stroke: Upregulation of BDNF and GDNF.
2017  12月  イラン

亜麻仁油は抗酸化作用をもち DHAやEPAのもとになるω-3不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸を豊富に含むことで知られている。

また、ω-3不飽和脂肪酸が不足するとBDNFといった脳の可塑性に不可欠な神経栄養因子も低下してしまうことが動物実験でわかっている。

そこで、亜麻仁油サプリメントを事前に摂らせておいたときの脳卒中の影響を運動機能と神経栄養因子の点からしらべてみたそうな。


亜麻仁油(0.8g/kg)または生理食塩水を毎日3週間 摂らせていたネズミを人為的に脳虚血にしたあと再灌流した。

24時間後の運動機能と運動皮質でのBDNF(脳由来神経栄養因子)とGDNF(グリア細胞由来神経栄養因子)の量を調べたところ、


次のようになった。

・生理食塩水グループにくらべ亜麻仁油グループの運動機能の回復はあきらかにすぐれていた。

・生理食塩水グループは脳虚血によりBDNFとGDNFがはっきりと減少していたが、

・亜麻仁油グループではBDNFとGDNFおよび遺伝子発現量が平常時よりも著しく増加していた。

亜麻仁油サプリメントを事前摂取すると 脳卒中後にBDNFやGDNFが増加して神経を保護する効果がある、


というおはなし。
図:脳卒中への亜麻仁油のBDNF増産効果

感想:

亜麻仁油はさいきんスーパーでも見かける。でも経済が破綻するのでまだ買わない。

これまで健常者での実験はあった。↓
傷ついた脳に効くBDNFが増えるサプリメントが明らかに

[BDNF]の関連記事

2017年12月25日

日本人は動物性脂肪をガッツリ摂ると脳卒中予防


High Dietary Saturated Fat is Associated with a Low Risk of Intracerebral Hemorrhage and Ischemic Stroke in Japanese but not in Non-Japanese: A Review and Meta-Analysis of Prospective Cohort Studies.
2017  12月  日本

脳卒中など心血管疾患を防ぐためのガイドラインでは食事から摂る飽和脂肪酸を減らすことが勧められている。

しかし日本で行われた研究のおおくは飽和脂肪酸と脳卒中リスクとの逆相関を示していてガイドラインにそぐわない。

そこでこれまでの研究から 人種や脳卒中の種類別に飽和脂肪酸との関連をまとめてみたそうな。


食事から摂る飽和脂肪酸と脳卒中についての研究を厳選し、データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・脳内出血の5つの研究と脳梗塞の11の研究が見つかった。

・日本人の脳内出血(くも膜下出血を除く)リスクは飽和脂肪酸が増えるにつれ明らかに低下した。日本人以外ではそうはならなかった。

・日本人の脳梗塞リスクは飽和脂肪酸が増えるにつれゆるやかに低下した。日本人以外ではそうはならなかった。

・飽和脂肪酸の脳卒中リスク低下の効果量は脳内出血で強く48%、脳梗塞では18%だった。

日本人に限定すると、食事から摂る飽和脂肪酸は脳内出血リスクと脳梗塞リスクの低下に関連していた。これは飽和脂肪酸を摂る量や遺伝的感受性、ラクナ梗塞のメカニズムなどと関係しているのではないか、、、


というおはなし。
図:飽和脂肪酸と日本人の脳梗塞リスク

感想:

脳内出血はわかるけど、脳梗塞リスク低下はしっくりこない。

うえのグラフは脳梗塞。日本人はもともと摂る量が少なすぎるみたい。

飽和脂肪酸を摂って減少したのはラクナ梗塞が主で、ラクナ梗塞と脳内出血はどちらも細動脈の変性という点で共通しているので同じ傾向を示した、という解釈があった。
ランセット誌:糖質で死亡、動物性脂肪は脳卒中予防

飽和脂肪酸は脳卒中予防になるの?

【ラクナ梗塞予防】日本人は飽和脂肪酸をたくさん摂るべし

2017年12月19日

イチョウ葉エキスが認知機能の低下にストップ


Ginkgo biloba extract improved cognitive and neurological functions of acute ischaemic stroke: a randomised controlled trial
2017  12月  中国

中国では古くから イチョウ葉エキスが記憶障害やうつ、耳鳴り、せん妄の治療薬として用いられてきた。

イチョウ葉エキスには虚血脳の活性酸素から神経を保護する効果や血流を改善する効果が報告されているが患者に勧められるだけのエビデンスはまだない。

そこで急性期の脳梗塞患者348人についてイチョウ葉エキスによる回復効果、認知機能への影響をしらべてみたそうな。


発症から7日以内の脳梗塞患者を2グループにわけ、
いっぽうには1日にイチョウ葉エキス(GRE)450mgとアスピリン100mgを与えた。
比較グループにはアスピリン100mgのみとした。

30日、90日、180日後の回復度を比較したところ、


次のようになった。

・認知機能評価MoCAスコアの低下するスピードはGREグループで明らかに遅かった。

・神経症状NIHSSや自立度mRS,BIスコアは いずれもGREグループで有意に改善した。

・認知症検査MMSE等でGREグループに改善がみられた。

・有害事象はほとんどなかった。

急性期脳梗塞患者へのイチョウ葉エキスは認知機能や神経の障害を緩和し、副作用もなかった、


というおはなし。
図:イチョウ葉エキスの脳卒中治療効果

感想:

これは期待できる。
イチョウ葉エキスが脳梗塞に効く理由

イチョウ葉エキスの脳梗塞治療効果が明らかに

2017年12月14日

血糖値が高いから代わりに肉をたくさん食べると脳卒中?


Meat intake and incidence of cardiovascular disease in Japanese patients with type 2 diabetes: analysis of the Japan Diabetes Complications Study (JDCS).
2017  12月  日本

脳卒中などの心血管疾患は糖尿病の合併症の1つでもあり、肉の過剰摂取が原因になりうる と考えられている。

これら研究のおおくはアメリカのもので、肉の摂取カロリーが欧米の1/4程度のアジア人についてはほとんどわかっていない。

そこで、日本人の糖尿病患者について肉の摂取量との冠動脈疾患や脳卒中との関連をしらべてみたそうな。


40-70歳の糖尿病(HbA1c ≥ 6.5%)の患者1353人について、食事調査をおこない心血管疾患の発生を8年間フォローしたところ、


次のようになった。

・肉の1日の摂取量は9.9-97.7gの幅があり、

・肉を多く摂ると冠動脈疾患のリスクは高くなった。

・特に 1日に20g以上摂ると冠動脈疾患リスクは2.94倍になった。

・肉の摂取量と脳卒中とのあきらかな関連は確認できなかった。

日本人の糖尿病患者が肉を多く摂ると冠動脈疾患リスクが上昇した。いっぽう脳卒中リスクとの関連はなかった、


というおはなし。
図:肉の摂取量と冠動脈疾患

感想:

脳卒中は必ずしもアテローム性動脈硬化がだけが原因ではないからこういう結果になったんだろう、とのこと。

糖尿病治すには糖質を制限して代わりに肉を食べればよいから、脳卒中的にもんだい無いならどんどん肉食べるべき。

2017年12月12日

発症前のタンパク質と 重症度 回復度


Premorbid dietary intake of protein is associated with early outcomes but not with severity of ischemic stroke.
2017  12月  中国

タンパク質をおおく摂ると脳卒中予防になることはいくつもの研究であきらかになっている。さらに脳卒中後のプロテインサプリメントが神経症状の回復を促すとする報告もある。

発症するまえに摂っていたタンパク質の量が 脳卒中の回復に与える影響についての研究はほとんどないので しらべてみたそうな。


脳卒中患者202人に食事習慣を面談調査し、食事から摂るタンパク質の量と神経症状の重さ(NIHSS)や90日後の回復度(mRS)との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・患者の54.7%はNIHSS 5以下の軽症、45.3%がNIHSS 5以上で、

・総タンパク質量は動物性や植物性とわず重症度とあきらかな関連はなかった。

・90日後の回復良好(mRS 2以下)63.2%、回復不良(mRS 3-6)は36.8%で、

・発症前のタンパク質の総摂取量と回復度には正の相関があった。

脳卒中になる前にタンパク質をおおく摂っていた患者の回復は概ね良かったが 重症度とは関連がなかった、



というおはなし。
図:食事のタンパク質

感想:

あんまり関連つよくない。
そりゃ足りないよりはいいわな、、、くらいの話。

[タンパク質]の関連記事

2017年11月28日

たった3日間 高脂肪食にしただけで脳梗塞が拡大


Acute high-fat feeding leads to disruptions in glucose homeostasis and worsens stroke outcome.
2017  11月  イギリス

高脂肪の食事をつづけることは肥満のもとであり健康上のリスクになる。さらに高脂肪食による記憶力への影響がほんの数日で現れることも動物実験で報告されている。

そこで、高脂肪食を長期および短期に摂った時の脳卒中ダメージへの影響を実験してみたそうな。


通常食(脂肪由来のカロリー12%)のネズミと、高脂肪食(カロリーの60%が脂肪由来)のネズミを7ヶ月半飼育した。
そして通常食グループの一部に3日間だけ高脂肪食を摂らせた。

その後人為的に脳虚血にしたところ、


次のようになった。

・長期高脂肪食グループにくらべ 3日間の短期高脂肪食グループでは体重増加や脂肪組織、脂質異常や炎症マーカーに変化はなかった。

・しかし短期高脂肪食グループでは耐糖能やインスリンへの反応、糖輸送体タンパク質GLUT-1の発現が低下して、

・脳の梗塞サイズは48%増大した。これは虚血脳半球でのGLUT-1のさらなる低下と関連していた。

たった3日間の高脂肪食がグルコース恒常性を崩し脳梗塞を悪化させた、


というおはなし。
図:短期脂肪食で脳梗塞が拡大

感想:

炭水化物の代わりに脂肪を摂るケトン食で脳梗塞が小さくなったっていう報告もあるから、不安定なのは高脂肪食に切り替えた直後だけなんだろうね。
糖質制限ダイエットで脳梗塞に強くなる理由

2017年11月25日

牛乳を毎日飲むと脳卒中で死ぬ 中東では


Whole milk consumption and risk of cardiovascular disease and mortality: Isfahan Cohort Study.
2017  11月  イラン

牛乳は栄養が豊富なため健康維持に推奨されることもすくなくないいっぽう、飽和脂肪酸を多く含むことから心血管疾患リスクを懸念する見方もある。

牛乳の脳卒中など心血管疾患の予防効果についてはいまだ結論がなく、最近のメタアナリシスでは東アジアでのみ摂取量とそのリスクに逆相関が認められ 地域や民族の違いが影響すると考えられている。

中東地域についてこの種の研究がほとんどないのでしらべてみたそうな。


イランの健康な男女5432人を対象に食事調査をしておよそ11年間心血管疾患の発生をフォローした結果、


次のことがわかった。

・この間に564件の冠動脈疾患と141件の脳卒中があった。

・牛乳(成分無調整)をまったく摂らない者にくらべて 毎日というほどではない程度にそこそこに摂る者の心血管疾患リスクは0.80倍で、脳卒中リスクは0.79倍だった。

・いっぽう牛乳を毎日頻繁に飲む者の心血管疾患リスクは1.25倍で、総死亡率は1.54倍だった。

牛乳を毎日というほどではない程度に飲むと脳卒中など心血管疾患リスクが低かった。いっぽう毎日頻繁に飲むとむしろ死亡率が高かった、


というおはなし。
図:牛乳頻度と脳卒中死亡リスク

感想:

さいきん明治のおいしい牛乳がとつぜん量を減らされて衝撃をうけた。そして森永に変えた。

[牛乳 OR ミルク OR 乳製品]の関連記事

2017年11月22日

ピーナッツの脳卒中予防効果があきらかに


Nut Consumption and Risk of Cardiovascular Disease.
2017  11月  アメリカ

ナッツは不飽和脂肪酸や食物繊維、ミネラル、ビタミン、他の生理活性物質をたくさん含む食物であり、脳卒中など心血管疾患の予防効果があるとおおく報告されている。

しかしこれらの調査はナッツの種類を区別していないものがほとんどで、とくにピーナッツは豆科であり他のナッツのように木の実ではない。

そこでピーナッツを区別してナッツと脳卒中など心血管疾患との関連をしらべてみたそうな。


1980-2012および1991-2013の看護師健康調査から健康な女性76364人と92946人、
さらに1986-2012の医療従事者健康調査から健康な男性41526人について、

4年ごとに取得された食事内容調査の結果と心血管疾患との関連を解析したところ、


次のことがわかった。
・およそ25年のフォロー期間中に脳卒中5910件を含む心血管疾患14136件がおきた。

・ナッツ全体の摂取量がおおいと心血管疾患はすくなかったが、脳卒中との関連はあきらかでなかった。

・1回28グラムのナッツを週に5回以上摂るグループの心血管疾患リスクはほとんど摂らないグループよりも14%低く、

・ピーナッツを週2回以上で脳卒中リスクは10%低下、くるみを週に1回以上摂ると脳卒中リスクは17%低下した。

・ピーナッツバターと脳卒中リスクの関連はなかった。

3つの大規模調査からピーナッツやくるみをよく摂ると脳卒中など心血管疾患の予防になることがわかった、


というおはなし。
図:ピーナッツと脳卒中リスク

感想:

いままで以上にピーナッツをたべようと思う。

2017年11月19日

脳卒中に影響ある食物 まとめのまとめ2008-2015


Stroke and food groups: an overview of systematic reviews and meta-analyses.
2017  11月  中国

これまで脳卒中と食物との関連を調べた研究が数多くなされてきた。

各食物についての研究内容を厳選 吟味して得られたシステマティックレビューを さらにあつめて脳卒中リスクに影響する食物の種類をまとめてみたそうな。


13種類の食物:ナッツ、豆、果物や野菜、精製穀物、全粒穀物、乳製品、玉子、チョコレート、赤肉や加工肉、魚、お茶、加糖飲料、コーヒー
と脳卒中リスクについてのシステマティックレビューやメタアナリシス論文を厳選して内容をまとめたところ、


次のことがわかった。

・2008-2015の論文が18件みつかった。

・ナッツ、果物や野菜、乳製品、魚、お茶、コーヒー、チョコレートを多く摂ると脳卒中予防になった。

・いっぽう、赤肉(家畜肉)や加工肉を多く摂ると脳卒中リスクが高かった。

・精製穀物、加糖飲料、豆、玉子、全粒穀物は脳卒中に影響なかった。

こんかいのシステマティックレビューのまとめにより、脳卒中に影響のある食物の種類を高エビデンスレベルであきらかにすることができた、


というおはなし。

図:ミルクと脳卒中

感想:

ピーナッツは豆科だからたくさんたべても意味ないかもね。


追記:
ピーナッツの脳卒中予防効果があきらかに

2017年11月14日

Stroke誌:朝の牛乳かけシリアルで脳梗塞を防げる


Whole Grain Consumption and Risk of Ischemic Stroke
2017  11月  中国

おおくの健康ガイドラインで全粒穀物が勧められている。しかし全粒穀物と脳卒中との関連についてはいまだ結論がでていない。

そこで男女別にアメリカで行われた2つの健康調査の記録をつかってその関連をしらべてみたそうな。


男性71750人、女性42823人について80年代なかばから25年間ほどフォローした研究のデータを使用して脳梗塞の発生と全粒穀物摂取との関連を解析した。

全粒穀物についてはその種類別に、
コールドシリアル、オートミール、ライ麦パン、玄米、ポップコーン、小麦ブラン、小麦胚芽で分類した。


次のことがわかった。

・この間に2458件の脳梗塞がおきた。

・ぜんたいとして全粒穀物の摂取と脳梗塞の発生に関連はなかった。

・しかしコールドシリアルと小麦ブラン(小麦表皮)に限定するとその摂取頻度が高いほど脳梗塞リスクは低下し、リスクは0.88倍になった。

・ほかの全粒穀物食品は脳梗塞リスクの低下にならなかった。

全粒穀物はぜんたいとして脳梗塞には関連しなかったが、朝食の牛乳がけのシリアルや小麦ブランに関してだけはあきらかに脳梗塞リスクが低下した、


というおはなし。
図:全粒穀物シリアルと脳梗塞

感想:

シリアルには葉酸が強化されていることがおおいからではないか、、、って言ってる。

[全粒穀物]の関連記事

2017年10月29日

リノール酸の脳梗塞予防効果


Substitution of Linoleic Acid for Other Macronutrients and the Risk of Ischemic Stroke
2017  10月  デンマーク

n-6多価不飽和脂肪酸であるリノール酸は、もっとも多く食事で消費されている植物油(コーン油、ひまわり油、べにばな油、大豆油)の成分である。

リノール酸にはLDLコレステロールを抑え高血圧リスクを下げる効果があるとされている。

また 飽和脂肪酸や糖質からのエネルギーを多価不飽和脂肪酸でおきかえると脳卒中など心血管疾患の予防になるとする報告もある。

今回、飽和脂肪酸や糖質の代わりにリノール酸をおおく摂ったときの脳梗塞予防効果をくわしくしらべてみたそうな。


50-64歳のデンマーク人57053人を対象に食事調査をし、13.5年間フォローした研究TOASTのデータを解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に1879人が脳梗塞になった。

・リノール酸を多めに摂って、代わりに飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸(オリーブ油のオレイン酸)、糖質を少なくしていた人の脳梗塞リスクは低かった。

・脳梗塞の種類別では 大血管アテローム硬化や小血管病変で同様の関連があり、心原性脳塞栓のリスクは逆に高くなった。

飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸、糖質をへらして代わりにリノール酸をおおく摂ると脳梗塞になりにくくなるかも、



というおはなし。
図:リノール酸とりのれん酸

感想:

油脂もんだいはそう単純じゃなくて、、、これ↓思い出した。
ランセット誌:糖質で死亡、動物性脂肪は脳卒中予防

高血圧+キャノーラ油で脳出血が確定?

2017年10月5日

カロリー制限後の脳卒中とその回復


Caloric restriction stabilizes body weight and accelerates behavioral recovery in aged rats after focal ischemia.
2017  9月  スイス

肥満は脳卒中になる要因の1つである。

事前のカロリー制限が脳卒中後の結果にどう影響するものか実験してみたそうな。


高齢で肥満のネズミに、人為的に脳梗塞にする8週間前からカロリー制限食を与えた。

食べ放題ネズミと比べたところ、


次のようになった。
・脳卒中のあと、食べ放題ネズミの体重は10日後まで減少を続けた。

・しかしカロリー制限ネズミに体重減少は起きず、5日目から体重が急速に増え始めた。

・さらにカロリー制限ネズミでは、複雑な感覚運動スキルや皮膚感受性 感覚運動統合 空間記憶力が必要な課題の動作が改善した。

・同様に、インスリン様成長因子や糖代謝、動脈新生に関連する遺伝子発現が明らかに増加していた。

カロリー制限で体重を適切に保っていた高齢ネズミは脳梗塞後の回復がとても良かった、


というおはなし。
図:高齢ネズミのカロリー制限と脳梗塞体積

感想:

人間様のばあい「肥満パラドックス」ってのがあって、実際は太っているもの勝ち のもよう。

2017年10月3日

ランセット誌:糖質で死亡、動物性脂肪は脳卒中予防


Associations of fats and carbohydrate intake with cardiovascular disease and mortality in 18 countries from five continents (PURE): a prospective cohort study
2017  8月  カナダ

現在の食事ガイドラインでは脂肪は総カロリーの30%未満にして さらに飽和脂肪酸を減らし不飽和脂肪酸に置き換えるよう推奨されている。

しかしこれらガイドラインの多くは肥満が問題化している北米 ヨーロッパを対象とした研究結果にもとづいている。

そこで精製穀物を多く摂る中低所得国を含めて炭水化物と脂肪および脳卒中など心血管疾患との関連を大規模にしらべてみたそうな。


35-70歳、18カ国(カナダ、スウェーデン、アラブ首長国連邦、アルゼンチン、ブラジル、チリ、ポーランド、トルコ、マレーシア、南アフリカ、中国、コロンビア、イラン、バングラディシュ、インド、パキスタン、ジンバブエ、パレスチナ自治区)
の健康な135335人に食事アンケートをおこない、死亡や脳卒中など心血管疾患の発生を7.4年間ほどフォローした結果、


次のことがわかった。

・炭水化物が多いと総死亡率が高かった。

・脂肪はその種類(飽和、不飽和、多価、単価)によらず多く摂ると総死亡率は低く、

・飽和脂肪酸で脳卒中リスクがおおきく下がった。

・飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸は心筋梗塞や心血管疾患死亡率に関連しなかった。

炭水化物を多く摂ると総死亡率が上がるいっぽう 脂肪は総死亡率が低下した。脂肪は心筋梗塞や心血管疾患死亡率と関連せず、むしろ飽和脂肪酸で脳卒中リスクがおおきく低下した。ガイドラインをただちに見直すべき、


というおはなし。

図:脂肪OR炭水化物のエネルギー源とした時の脳卒中リスク

感想:

今日、やたらニュースになっていてきがついた。↓

「糖質制限」論争に幕?一流医学誌に衝撃論文
「炭水化物は危険、脂質は安全」の波紋 (東洋経済オンライン)



糖質制限がいいのはわかった。

「どうぶつ性の脂をとると血液がドロドロになって冠動脈や頸動脈にべったり理論」はどうなちゃうのかな。

2017年9月12日

脳卒中が回復する食塩の条件がわかった!


Intake of potassium- and magnesium-enriched salt improves functional outcome after stroke: a randomized, multicenter, double-blind controlled trial.
2017  9月  台湾

ナトリウムをカリウムで置き換えた食塩の使用で脳血管疾患リスクが50%以上低下したという報告がある。

いっぽう、動物実験でマグネシウムの神経保護効果が確認されている。

台湾人のカリウムとマグネシウムの摂取量は基準をおおきく下回っていることから、これらの比率を高めた食塩を使用することで脳卒中患者の回復をうながすことができるかもしれないと考え、ランダム化比較試験をおこなったそうな。


脳卒中患者291人について、

*通常のナトリウム食塩
*カリウム強化食塩
*カリウム+マグネシウム強化食塩

の3グループに分けて、3ヶ月後、6ヶ月後の神経症状と生活自立度を複数の指標で測定した。

カリウムとマグネシウムの強化割合は台湾人の平均摂取量と食事基準量のギャップが埋まるよう設計した。


次のようになった。

・6ヶ月後、完全回復した患者の割合はカリウム+マグネシウム強化食塩のグループで明らかにおおかった。

・そのオッズ比は、ナトリウム食塩1とすると、カリウム強化食塩1.58、カリウム+マグネシウム強化食塩2.25 だった。

食事基準量を満たすようにカリウムとマグネシウムを強化した食塩の使用で脳卒中の回復をおおいに促すことができる


というおはなし。
図:マグネシウム強化食塩の脳卒中治療効果

感想:

読むとマグネシウムはもっと強化する余地があるみたいで、

成分比的にまさにぴったりな商品をみつけた。
↓↓↓
まぐねしお(沖縄県の会社)

2017年9月2日

クルクミンが虚血から脳をまもるメカニズム


Curcumin prevents reperfusion injury following ischemic stroke in rats via inhibition of NF‑κB, ICAM-1, MMP-9 and caspase-3 expression.
2017  8月  タイ

脳梗塞の治療で詰まった血液を再還流すると炎症反応が生じて脳のダメージがおおきくなるといわれている。

ウコン(ターメリック)に含まれる黄色の成分クルクミンには抗炎症、抗酸化作用があり 脳卒中の梗塞体積や浮腫、血液脳関門の損傷を減少させるという報告がある。

このメカニズムをしらべてみたそうな。


人為的に脳虚血状態にしたネズミに1時間後、腹腔内にクルクミンを注射して血液を再還流した。

クルクミンの比較にコーン油のグループをつくり、脳組織の炎症関連、細胞死関連たんぱく質の発現を測定したところ、


次のようになった。

・クルクミングループで、炎症関連たんぱく質の NF‑κB, ICAM‑1,MMP‑9 が減少し、

・細胞死関連たんぱく質の caspase‑3 も減少していた。

・さらに梗塞のサイズ、浮腫、神経症状も小さかった。

クルクミンには脳を虚血→再還流時の損傷からまもるはたらきがある、


というおはなし。
図:クルクミンの脳梗塞治療効果

感想:

カレーがたべたくなってきたぞ。
クルクミンのクモ膜下出血治療効果について

2017年8月31日

アテロームや心原性の脳梗塞を予防するあぶらの種類とは


Omega-3 Fatty Acids and Incident Ischemic Stroke and Its Atherothrombotic and Cardioembolic Subtypes in 3 US Cohorts
2017  8月  アメリカ

オメガ3多価不飽和脂肪酸は高血圧や高脂血症をおさえる効果がしられている。

脳梗塞との関連について、くわしくしらべてみたそうな。


脳梗塞の発生を8-11年フォローする複数の研究データを使用して、

エイコサペンタエン酸(EPA)
ドコサペンタエン酸(DPA)
ドコサヘキサエン酸(DHA)
の血中レベルと脳梗塞(アテローム性、心原性)との関連を解析したところ、


次のことがわかった。
・953件の脳梗塞(アテローム性408、心原性256 他)があった。

・DPAやDHAレベルが高いと脳梗塞リスクは低かった。

・EPAとの関連はなかった。

・とくに DHAはアテローム性脳梗塞リスクの低下に、

・DPAは心原性脳梗塞リスクの低下に関連していた。

血中DHAが高いとアテローム性の脳梗塞が、DPAが高いと心原性の脳梗塞の発生率が下がった、


というおはなし。
図:DHAとアテローム血栓性脳梗塞

感想:

EPAやDPA,DHAはαリノレン酸から体内で合成される。

やはりαリノレン酸をたっぷり含む エゴマ油、亜麻仁油かね。

2017年8月20日

脳梗塞に効く植物油の種類があきらかに


Comparative effects of plant oils and trans-fat on blood lipid profiles and ischemic stroke in rats.
2017  8月  韓国

動物性の飽和脂肪酸にくらべて植物油におおい不飽和脂肪酸は心血管疾患によいと考えられてきた。

ところが数ある植物油(菜種油、大豆油、とうもろこし油、オリーブ油、シソ油)のなかでもαリノレン酸を多く含むシソ油以外はすべて 「脳出血」の発生をうながすと指摘されるようにもなった。

こんかいは「脳梗塞」との関連を実験でたしかめてみたそうな。


シソ油、菜種油、ごま油、ショートニング(トランス脂肪酸)を含む餌を2週間食べさせたネズミを人為的に脳梗塞にして、その後も同じ食事を3週間続けて 梗塞のおおきさや運動機能をしらべたところ、


次のようになった。

・シソ油以外のグループはすべて体脂肪と体重が増加した。

・ごま油とショートニンググループはコレステロールと中性脂肪が上昇したがシソ油グループでは低下した。

・シソ油グループは梗塞体積がいちばん小さかったばかりか歩行機能とロータロッドテストの結果がもっともすぐれていた。

シソ油にはほかの植物油にくらべて肥満を防ぎ かつ脳梗塞の回復を促す効果が期待できる。シソ油を積極的に使うべきである、


というおはなし。
図:ロータロッドテスト

感想:

植物油の毒性問題はかなり深刻そうなんだよね、、唯一の例外であるシソ油(エゴマ油とも言う)は価格が菜種(キャノーラ)油の10倍以上で手がでない。
高血圧+キャノーラ油で脳出血が確定?

傷ついた脳に効くBDNFが増えるサプリメントが明らかに

2017年7月19日

イチョウ葉エキスが脳梗塞に効く理由


Ginkgolide B Modulates BDNF Expression in Acute Ischemic Stroke.
2017  7月  中国

イチョウ葉のエキスは中国で5000年前から脳卒中の治療に用いられてきた。その主成分であるギンコライドBには血栓や炎症を防ぐ効果があることがわかっている。

ギンコライドBの脳梗塞治療効果をBDNF(脳由来神経栄養因子)をふくめしらべてみたそうな。


人為的に脳虚血にしたネズミに60分後ギンコライドB(~4mg/kg)を与えた。

72時間後の梗塞の大きさ、BDNF、細胞死関連たんぱく質を測定したところ、


次のことがわかった。

・ギンコライドBグループでは神経症状、浮腫、梗塞体積があきらかに減少した。

・さらに細胞死を抑制するたんぱく質が増え、促進するたんぱく質は減少した。

・またBDNFも増加していた。

ギンコライドBが脳虚血からの障害の程度をやわらげていた。BDNFを増やし細胞死を抑えるメカニズムが考えられた、


というおはなし。

図:

感想:

"イチョウ葉エキスのサプリメント" いっぱいあるね。

2017年7月12日

脳卒中予防に適したチョコレートの量は


Chocolate Consumption and Risk of Coronary Heart Disease, Stroke, and Diabetes: A Meta-Analysis of Prospective Studies.
2017  7月  中国

これまでの数々の研究からチョコレートが酸化ストレスや炎症を防ぎ、血圧や血管拡張機能、インスリン感受性を改善することがわかってきた。

脳卒中など心血管疾患との関連についてはどうか、まとめてみたそうな。


関連する研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・被験者50万人を5-16年間フォローした14の研究がみつかった。

・チョコレートを多く摂ると脳卒中リスクは0.84倍になり、冠動脈疾患、糖尿病のリスクも低下した。

・1回30グラムとして、週に3回以上摂ると脳卒中予防効果が得られた。

・糖尿病予防効果は週に2回摂取時がピークで 週6回を超えると逆効果だった。

チョコレートの摂取は脳卒中や冠動脈疾患、糖尿病のリスクを低下させた。週に6回以下の摂取が適当と考えられた、


というおはなし。
図:チョコレートと脳卒中リスク

感想:

数ヶ月まえのこれ↓ おもいだした。
チョコレートと日本人の脳卒中

2017年6月16日

脳卒中になりやすいミルク なりにくいミルク


Substitutions of dairy product intake and risk of stroke: a Danish cohort study.
2017  6月  デンマーク

低脂肪乳製品は脳卒中予防になると考えられているが、確かなエビデンスがあるわけでもない。

乳製品の細かい種類別に脳卒中リスクとの関連をしらべてみたそうな。


50-64歳の健康な男女55211人に食事調査を行い、脳卒中の有無を13年ほどフォローした。


次のことがわかった。

・この間に脳梗塞が1870件(大血管アテローム硬化318、ラクナ839、心塞栓102 他)、

・脳出血389件(脳内出血273、くも膜下出血116)があった。

・成分調整した発酵乳やチーズを摂ると脳梗塞になりやすかった。

・成分無調整の発酵乳は、低脂肪乳や成分無調整乳 バターミルクにくらべ脳梗塞リスクが低かった。

・脳出血と乳製品との関連はみられなかった。

成分無調整の発酵乳が脂肪含有率にかかわらず脳梗塞リスクがもっとも低かった、


というおはなし。
図:代替乳製品と脳卒中リスク

感想:

そういえば加工乳の類をのむと高確率でお腹壊す。共通するものがあるのかもしれない。

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