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2017年10月5日

カロリー制限後の脳卒中とその回復


Caloric restriction stabilizes body weight and accelerates behavioral recovery in aged rats after focal ischemia.
2017  9月  スイス

肥満は脳卒中になる要因の1つである。

事前のカロリー制限が脳卒中後の結果にどう影響するものか実験してみたそうな。


高齢で肥満のネズミに、人為的に脳梗塞にする8週間前からカロリー制限食を与えた。

食べ放題ネズミと比べたところ、


次のようになった。
・脳卒中のあと、食べ放題ネズミの体重は10日後まで減少を続けた。

・しかしカロリー制限ネズミに体重減少は起きず、5日目から体重が急速に増え始めた。

・さらにカロリー制限ネズミでは、複雑な感覚運動スキルや皮膚感受性 感覚運動統合 空間記憶力が必要な課題の動作が改善した。

・同様に、インスリン様成長因子や糖代謝、動脈新生に関連する遺伝子発現が明らかに増加していた。

カロリー制限で体重を適切に保っていた高齢ネズミは脳梗塞後の回復がとても良かった、


というおはなし。
図:高齢ネズミのカロリー制限と脳梗塞体積

感想:

人間様のばあい「肥満パラドックス」ってのがあって、実際は太っているもの勝ち のもよう。

2017年10月3日

ランセット誌:糖質で死亡、動物性脂肪は脳卒中予防


Associations of fats and carbohydrate intake with cardiovascular disease and mortality in 18 countries from five continents (PURE): a prospective cohort study
2017  8月  カナダ

現在の食事ガイドラインでは脂肪は総カロリーの30%未満にして さらに飽和脂肪酸を減らし不飽和脂肪酸に置き換えるよう推奨されている。

しかしこれらガイドラインの多くは肥満が問題化している北米 ヨーロッパを対象とした研究結果にもとづいている。

そこで精製穀物を多く摂る中低所得国を含めて炭水化物と脂肪および脳卒中など心血管疾患との関連を大規模にしらべてみたそうな。


35-70歳、18カ国(カナダ、スウェーデン、アラブ首長国連邦、アルゼンチン、ブラジル、チリ、ポーランド、トルコ、マレーシア、南アフリカ、中国、コロンビア、イラン、バングラディシュ、インド、パキスタン、ジンバブエ、パレスチナ自治区)
の健康な135335人に食事アンケートをおこない、死亡や脳卒中など心血管疾患の発生を7.4年間ほどフォローした結果、


次のことがわかった。

・炭水化物が多いと総死亡率が高かった。

・脂肪はその種類(飽和、不飽和、多価、単価)によらず多く摂ると総死亡率は低く、

・飽和脂肪酸で脳卒中リスクがおおきく下がった。

・飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸は心筋梗塞や心血管疾患死亡率に関連しなかった。

炭水化物を多く摂ると総死亡率が上がるいっぽう 脂肪は総死亡率が低下した。脂肪は心筋梗塞や心血管疾患死亡率と関連せず、むしろ飽和脂肪酸で脳卒中リスクがおおきく低下した。ガイドラインをただちに見直すべき、


というおはなし。

図:脂肪OR炭水化物のエネルギー源とした時の脳卒中リスク

感想:

今日、やたらニュースになっていてきがついた。↓

「糖質制限」論争に幕?一流医学誌に衝撃論文
「炭水化物は危険、脂質は安全」の波紋 (東洋経済オンライン)



糖質制限がいいのはわかった。

「どうぶつ性の脂をとると血液がドロドロになって冠動脈や頸動脈にべったり理論」はどうなちゃうのかな。

2017年9月12日

脳卒中が回復する食塩の条件がわかった!


Intake of potassium- and magnesium-enriched salt improves functional outcome after stroke: a randomized, multicenter, double-blind controlled trial.
2017  9月  台湾

ナトリウムをカリウムで置き換えた食塩の使用で脳血管疾患リスクが50%以上低下したという報告がある。

いっぽう、動物実験でマグネシウムの神経保護効果が確認されている。

台湾人のカリウムとマグネシウムの摂取量は基準をおおきく下回っていることから、これらの比率を高めた食塩を使用することで脳卒中患者の回復をうながすことができるかもしれないと考え、ランダム化比較試験をおこなったそうな。


脳卒中患者291人について、

*通常のナトリウム食塩
*カリウム強化食塩
*カリウム+マグネシウム強化食塩

の3グループに分けて、3ヶ月後、6ヶ月後の神経症状と生活自立度を複数の指標で測定した。

カリウムとマグネシウムの強化割合は台湾人の平均摂取量と食事基準量のギャップが埋まるよう設計した。


次のようになった。

・6ヶ月後、完全回復した患者の割合はカリウム+マグネシウム強化食塩のグループで明らかにおおかった。

・そのオッズ比は、ナトリウム食塩1とすると、カリウム強化食塩1.58、カリウム+マグネシウム強化食塩2.25 だった。

食事基準量を満たすようにカリウムとマグネシウムを強化した食塩の使用で脳卒中の回復をおおいに促すことができる


というおはなし。
図:マグネシウム強化食塩の脳卒中治療効果

感想:

読むとマグネシウムはもっと強化する余地があるみたいで、

成分比的にまさにぴったりな商品をみつけた。
↓↓↓
まぐねしお(沖縄県の会社)

2017年9月2日

クルクミンが虚血から脳をまもるメカニズム


Curcumin prevents reperfusion injury following ischemic stroke in rats via inhibition of NF‑κB, ICAM-1, MMP-9 and caspase-3 expression.
2017  8月  タイ

脳梗塞の治療で詰まった血液を再還流すると炎症反応が生じて脳のダメージがおおきくなるといわれている。

ウコン(ターメリック)に含まれる黄色の成分クルクミンには抗炎症、抗酸化作用があり 脳卒中の梗塞体積や浮腫、血液脳関門の損傷を減少させるという報告がある。

このメカニズムをしらべてみたそうな。


人為的に脳虚血状態にしたネズミに1時間後、腹腔内にクルクミンを注射して血液を再還流した。

クルクミンの比較にコーン油のグループをつくり、脳組織の炎症関連、細胞死関連たんぱく質の発現を測定したところ、


次のようになった。

・クルクミングループで、炎症関連たんぱく質の NF‑κB, ICAM‑1,MMP‑9 が減少し、

・細胞死関連たんぱく質の caspase‑3 も減少していた。

・さらに梗塞のサイズ、浮腫、神経症状も小さかった。

クルクミンには脳を虚血→再還流時の損傷からまもるはたらきがある、


というおはなし。
図:クルクミンの脳梗塞治療効果

感想:

カレーがたべたくなってきたぞ。
クルクミンのクモ膜下出血治療効果について

2017年8月31日

アテロームや心原性の脳梗塞を予防するあぶらの種類とは


Omega-3 Fatty Acids and Incident Ischemic Stroke and Its Atherothrombotic and Cardioembolic Subtypes in 3 US Cohorts
2017  8月  アメリカ

オメガ3多価不飽和脂肪酸は高血圧や高脂血症をおさえる効果がしられている。

脳梗塞との関連について、くわしくしらべてみたそうな。


脳梗塞の発生を8-11年フォローする複数の研究データを使用して、

エイコサペンタエン酸(EPA)
ドコサペンタエン酸(DPA)
ドコサヘキサエン酸(DHA)
の血中レベルと脳梗塞(アテローム性、心原性)との関連を解析したところ、


次のことがわかった。
・953件の脳梗塞(アテローム性408、心原性256 他)があった。

・DPAやDHAレベルが高いと脳梗塞リスクは低かった。

・EPAとの関連はなかった。

・とくに DHAはアテローム性脳梗塞リスクの低下に、

・DPAは心原性脳梗塞リスクの低下に関連していた。

血中DHAが高いとアテローム性の脳梗塞が、DPAが高いと心原性の脳梗塞の発生率が下がった、


というおはなし。
図:DHAとアテローム血栓性脳梗塞

感想:

EPAやDPA,DHAはαリノレン酸から体内で合成される。

やはりαリノレン酸をたっぷり含む エゴマ油、亜麻仁油かね。

2017年8月20日

脳梗塞に効く植物油の種類があきらかに


Comparative effects of plant oils and trans-fat on blood lipid profiles and ischemic stroke in rats.
2017  8月  韓国

動物性の飽和脂肪酸にくらべて植物油におおい不飽和脂肪酸は心血管疾患によいと考えられてきた。

ところが数ある植物油(菜種油、大豆油、とうもろこし油、オリーブ油、シソ油)のなかでもαリノレン酸を多く含むシソ油以外はすべて 「脳出血」の発生をうながすと指摘されるようにもなった。

こんかいは「脳梗塞」との関連を実験でたしかめてみたそうな。


シソ油、菜種油、ごま油、ショートニング(トランス脂肪酸)を含む餌を2週間食べさせたネズミを人為的に脳梗塞にして、その後も同じ食事を3週間続けて 梗塞のおおきさや運動機能をしらべたところ、


次のようになった。

・シソ油以外のグループはすべて体脂肪と体重が増加した。

・ごま油とショートニンググループはコレステロールと中性脂肪が上昇したがシソ油グループでは低下した。

・シソ油グループは梗塞体積がいちばん小さかったばかりか歩行機能とロータロッドテストの結果がもっともすぐれていた。

シソ油にはほかの植物油にくらべて肥満を防ぎ かつ脳梗塞の回復を促す効果が期待できる。シソ油を積極的に使うべきである、


というおはなし。
図:ロータロッドテスト

感想:

植物油の毒性問題はかなり深刻そうなんだよね、、唯一の例外であるシソ油(エゴマ油とも言う)は価格が菜種(キャノーラ)油の10倍以上で手がでない。
高血圧+キャノーラ油で脳出血が確定?

傷ついた脳に効くBDNFが増えるサプリメントが明らかに

2017年7月19日

イチョウ葉エキスが脳梗塞に効く理由


Ginkgolide B Modulates BDNF Expression in Acute Ischemic Stroke.
2017  7月  中国

イチョウ葉のエキスは中国で5000年前から脳卒中の治療に用いられてきた。その主成分であるギンコライドBには血栓や炎症を防ぐ効果があることがわかっている。

ギンコライドBの脳梗塞治療効果をBDNF(脳由来神経栄養因子)をふくめしらべてみたそうな。


人為的に脳虚血にしたネズミに60分後ギンコライドB(~4mg/kg)を与えた。

72時間後の梗塞の大きさ、BDNF、細胞死関連たんぱく質を測定したところ、


次のことがわかった。

・ギンコライドBグループでは神経症状、浮腫、梗塞体積があきらかに減少した。

・さらに細胞死を抑制するたんぱく質が増え、促進するたんぱく質は減少した。

・またBDNFも増加していた。

ギンコライドBが脳虚血からの障害の程度をやわらげていた。BDNFを増やし細胞死を抑えるメカニズムが考えられた、


というおはなし。

図:

感想:

"イチョウ葉エキスのサプリメント" いっぱいあるね。

2017年7月12日

脳卒中予防に適したチョコレートの量は


Chocolate Consumption and Risk of Coronary Heart Disease, Stroke, and Diabetes: A Meta-Analysis of Prospective Studies.
2017  7月  中国

これまでの数々の研究からチョコレートが酸化ストレスや炎症を防ぎ、血圧や血管拡張機能、インスリン感受性を改善することがわかってきた。

脳卒中など心血管疾患との関連についてはどうか、まとめてみたそうな。


関連する研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・被験者50万人を5-16年間フォローした14の研究がみつかった。

・チョコレートを多く摂ると脳卒中リスクは0.84倍になり、冠動脈疾患、糖尿病のリスクも低下した。

・1回30グラムとして、週に3回以上摂ると脳卒中予防効果が得られた。

・糖尿病予防効果は週に2回摂取時がピークで 週6回を超えると逆効果だった。

チョコレートの摂取は脳卒中や冠動脈疾患、糖尿病のリスクを低下させた。週に6回以下の摂取が適当と考えられた、


というおはなし。
図:チョコレートと脳卒中リスク

感想:

数ヶ月まえのこれ↓ おもいだした。
チョコレートと日本人の脳卒中

2017年6月16日

脳卒中になりやすいミルク なりにくいミルク


Substitutions of dairy product intake and risk of stroke: a Danish cohort study.
2017  6月  デンマーク

低脂肪乳製品は脳卒中予防になると考えられているが、確かなエビデンスがあるわけでもない。

乳製品の細かい種類別に脳卒中リスクとの関連をしらべてみたそうな。


50-64歳の健康な男女55211人に食事調査を行い、脳卒中の有無を13年ほどフォローした。


次のことがわかった。

・この間に脳梗塞が1870件(大血管アテローム硬化318、ラクナ839、心塞栓102 他)、

・脳出血389件(脳内出血273、くも膜下出血116)があった。

・成分調整した発酵乳やチーズを摂ると脳梗塞になりやすかった。

・成分無調整の発酵乳は、低脂肪乳や成分無調整乳 バターミルクにくらべ脳梗塞リスクが低かった。

・脳出血と乳製品との関連はみられなかった。

成分無調整の発酵乳が脂肪含有率にかかわらず脳梗塞リスクがもっとも低かった、


というおはなし。
図:代替乳製品と脳卒中リスク

感想:

そういえば加工乳の類をのむと高確率でお腹壊す。共通するものがあるのかもしれない。

2017年6月12日

玉子 おどろきの脳卒中予防効果


A case-control study on egg consumption and risk of stroke among Iranian population.
2017  6月  イラン

欧米にくらべ玉子を摂る頻度が低い中東では なぜか脳卒中の発生率も低い。

そこで玉子と脳卒中との関連をイラン人についてしらべてみたそうな。


イランの大学病院の脳卒中患者195人と、脳卒中以外の患者195人について過去1年間の食事調査をおこない 関連を比較したところ、


次のことがわかった。

・玉子摂取量が週に1個未満グループにくらべ、週に2個よりおおく摂るグループでは脳卒中リスクが77%低かった。

・肥満度も考慮に入れると80%のリスク低下になった。

イランでは玉子をおおく摂る人(週2個以上)の脳卒中リスクが明らかに低かった、


というおはなし。
図:1日の玉子の個数と脳卒中リスク

感想:

週にたったの2個程度ですごい効き目だな。

[玉子]の関連記事

2017年5月12日

日本人の脳卒中を防ぐ食事タンパク質の量が明らかに


Dietary Protein Intake and Stroke Risk in a General Japanese Population
2017  5月  日本

食事からのタンパク質が増えると脳卒中になりにくいと言われているものの、必ずしもそうと言えない報告もある。

こんかい日本人についてタンパク質を摂る量とその由来、脳卒中の種類との関連をしらべてみたそうな。


40-77歳の健康な2400人について食事内容調査を行い、その後の脳卒中の有無を19年間フォローしたところ、


次のようになった。

・この間に254人が脳卒中になり、脳梗塞は172人、脳内出血は58人だった。

・タンパク質摂取量がおおいと脳卒中 とくに脳内出血リスクが低かった。

・1日あたりの全タンパク質摂取量がもっとも少ないグループ(50g未満)にたいするもっとも多いグループ(61.5g以上)の脳内出血リスクは63%低下した。脳梗塞は14%低下だった。

・植物性タンパク質でみると、摂取量がもっとも少ないグループ(1日に30g未満)にたいする一番多く摂るグループ(39g以上)の脳梗塞リスクは40%低下、脳内出血リスクは45%低下だった。

・動物性タンパク質でみると もっとも少ないグループ(16.1g未満)にたいするもっとも多いグループ(25g以上)の脳梗塞リスクは変わらず、脳内出血リスクは53%低下だった。

・米を多く摂るほどタンパク質摂取量が少なかった。
食事から多くのタンパク質を摂っている日本人ほど脳卒中リスクはあきらかに低かった、


というおはなし。
図:タンパク質摂取量と種類別脳卒中リスク

感想:

タンパク質含有率は肉で20%、豆腐で10%くらいだから、1日に 肉125g+豆腐390gを摂るともっとも多いグループに仲間入りできる。

ちょっとおおい感があるけど、できない量ではないな、、

[タンパク質 食事]の関連記事

2017年4月27日

糖質制限ダイエットで脳梗塞に強くなる理由


Ischemic preconditioning with ketogenic diet improves brain ischemic tolerance through increased extracellular adenosine levels and hypoxia-inducible factors.
2017  4月  中国

炭水化物を摂らず脂肪を多く摂る いわゆるケトン食を続けると、脳細胞はぶどう糖の代わりにケトン体をエネルギー源とするようになる。

これまでケトン食にはてんかん、アルツハイマー病、パーキンソン病などの神経変性疾患への治療効果が認められている。

そこでケトン食が脳梗塞にも影響するものか実験してみたそうな。


ネズミにケトン食を3週間与えたのち脳を一時的に虚血状態にした。

梗塞の体積や関連タンパク質などを測定したところ、


次のことがわかった。

・ケトン食ネズミの梗塞体積は明らかに小さかった。

・また、局所脳血流と細胞外アデノシンが増加していた。

・脳が酸素不足になったときに誘導されるタンパク質(低酸素誘導因子)がケトン食ネズミで増えていた。

3週間のケトン食で脳虚血への耐性が強化された。背景メカニズムとして 細胞外アデノシン、局所脳血流、低酸素誘導因子の関与が考えられる、


というおはなし。

図:ケトン食と脳梗塞体積

感想:

軽い糖質制限をはじめて1年半くらい経つ。気を失うような食後の眠気がなくなった。
低炭水化物ダイエットで脳卒中を治す ケトン食療法とは!?

2017年4月26日

肉や玉子で脳梗塞が起きやすくなる仕組み


Gut Microbe-Generated Trimethylamine N-Oxide From Dietary Choline Is Prothrombotic in Subjects
2017  4月  アメリカ

肉や卵黄に多く含まれるコリンの 腸内細菌代謝産物であるトリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)が血小板凝集をうながし脳梗塞の原因になるという報告がある。

これをたしかめるべく人で実験してみたそうな。


健康で完全菜食主義の8人と雑食の10人について、コリンサプリメントを2ヶ月間与えて血中のTMAOレベルと血小板凝集能を調べた。

またコリンサプリメント以前にあらかじめ低用量のアスピリンを1ヶ月間与えたグループも用意してしらべたところ、


次のことがわかった。

・両グループともに血中TMAOレベルが10倍になり、

・血小板凝集反応も強くなった。

・アスピリングループでも同様にTMAOレベルが増加したが、血小板凝集反応はずっと弱かった。

肉などに含まれるコリンを多く摂ることで腸内細菌産物であるTMAOのレベルが増加して血小板凝集が起きやすくなった。アスピリンにはこの効果を弱める働きがあるかも、


というおはなし。
図:コリンサプリメントと血小板凝集反応


感想:

これ真に受けて 肉や玉子を食べないと脳出血まっしぐらなんだよな、、経験的に。

2017年4月22日

緑茶が脳卒中の記憶障害を防ぐ


Short-term green tea supplementation prevents recognition memory deficits and ameliorates hippocampal oxidative stress induced by different stroke models in rats.
2017  4月  ブラジル

緑茶はおおくの健康効果が報告されており、神経保護作用もあることがわかっている。

そこで、緑茶が脳卒中後の記憶障害の改善に役立つものか実験してみたそうな。


人為的に脳虚血または脳内出血にしたネズミを使った。

脳卒中の10日まえから緑茶を400mg/day(人では400ml相当)を与えた。

脳卒中のあと6日間 さらに緑茶をあたえた。

短長期記憶と海馬での酸化ストレスを調べたところ、


次のようになった。

・脳卒中にしたネズミでいずれも記憶障害がみられたが、

・緑茶を与えたグループでは記憶障害が小さかった。

・脳内出血で海馬に生じた過酸化脂質が緑茶グループでは少なかった。

・脳虚血で低下した海馬の抗酸化力が緑茶グループでは回復していた。

脳卒中になる少しまえから与えた緑茶が 記憶障害から護る効果を示し海馬での酸化ストレスをバランスしているようにみえた、


というおはなし。
図:緑茶の脳卒中の記憶障害 改善効果

感想:

脳卒中への[緑茶]の効果はもっと注目されるべきだね。

2017年4月21日

Stroke誌:ダイエットコーラで脳卒中と認知症が3倍に


Sugar- and Artificially Sweetened Beverages and the Risks of Incident Stroke and Dementia
2017  4月  アメリカ

甘味飲料を多く摂ると脳卒中リスクが高くなることはわかっている。しかし認知症との関連は知られていない。

そこで砂糖または人工甘味料を使った飲料と 脳卒中および認知症との関連をしらべてみたそうな。


45歳以降の2888人について脳卒中の発生を、60歳以降の1484人について認知症を10年間フォローした。

甘味飲料の種類と消費量はアンケートから推定した。

関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に97の脳卒中(82は脳梗塞)と81の認知症(63はアルツハイマー病)が起きた。

・年齢、性別、喫煙、運動量、食事量などの関連要因を考慮してなお、人工甘味飲料をおおく摂っていた者の脳梗塞、認知症リスクは明らかに高く、

・人工甘味飲料をまったく摂らない者に比べそのリスクは、脳卒中 認知症のいずれも およそ3倍だった。

・砂糖を使用した飲料ではこのような関連はまったく見られなかった。

人工甘味料を使用した飲み物を摂り続けると脳卒中や認知症のリスクがあきらかに高かった、


というおはなし。
図:ダイエットソーダと脳卒中、認知症フリーの関係

感想:

この件のニュースビデオ↓。


認知症の関連ははじめて。[ダイエットコーラ]に関する過去記事

2017年3月30日

脳卒中を防ぐヨーグルトの量がわかった


Consumption of Yogurt and the Incident Risk of Cardiovascular Disease: A Meta-Analysis of Nine Cohort Studies.
2017  3月  中国

乳製品と脳卒中など心血管疾患との関連についてまとめた研究はあるが、ヨーグルトに特化したものはまだない。

これまでの研究からヨーグルトの摂取量と心血管疾患との関連をしらべてみたそうな。


関係する研究を厳選し データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・全体として、ほとんど摂らないグループに比べもっとも多く摂るグループの心血管疾患リスクには差がなかった。

・しかし摂取量が1日あたり200gを超えるグループに限定すると心血管疾患リスクは明らかに低く、

・より多く摂るほどそのリスクはさらに低くなった。。
ヨーグルトは毎日200g以上摂ると心血管疾患の予防効果が期待できる、


というおはなし。
図:ヨーグルト摂取量と脳卒中リスク

感想:

200グラム、、ありえない量ではないな。

[ヨーグルト]の検索結果。

2017年3月25日

チョコレートと日本人の脳卒中


Chocolate consumption and risk of stroke among men and women: A large population-based, prospective cohort study.
2017  3月  日本

これまでチョコレートが脳卒中予防になるという西洋人を対象にした報告がいくつかある。

日本人で大規模にしらべてみたそうな。


44-76歳で健康な 男性38182人と女性46415人について、1995-1998年に食事調査を行いチョコレート摂取量を推定した。
13年間ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。
・この間に3558人が脳卒中になった。

・年齢、体重、身長などを考慮してなお チョコレートを多く摂る女性の脳卒中リスクは明らかに低かった。

・男性については統計学的有意な影響は見られなかった。

・この関連は脳卒中の種類(脳梗塞、脳出血)によらなかった。

日本人について大規模に調査した結果、チョコレートを多く摂る女性の脳卒中リスクは明らかに低かった、


というおはなし。
図:チョコレートと脳卒中

感想:

こどもの頃とちがって もはやチョコレートにはスペシャル感のかけらもない。
体温で溶けてベトベトになるやっかいな食べ物のイメージ。

[チョコレート] の検索結果。

2016年12月20日

豆腐を食べると脳卒中で死なない?


Dietary tofu intake and long-term risk of death from stroke in a general population.
2016  12月  日本

大豆に含まれるイソフラボンには血圧を下げる作用があるという。

そこで、豆腐の摂取量と脳卒中での死亡リスクとの関連を長期的に調べてみたそうな。


日本の男女9244人について食事調査をおこない24年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に脳卒中による死亡が417件あった。

・65歳以上では男女ともに 豆腐の摂取はどの種類の脳卒中死亡リスクとも明らかな関連はなかった。

・ただし65歳未満の女性では豆腐をほとんど摂らないグループにくらべ豆腐をもっともよく摂るグループの脳出血死亡リスクがかなり低かった。

豆腐摂取量と脳卒中死亡リスクとの関連は確認できなかったが、例外的に65歳未満女性に脳出血での予防効果が認められた、


というおはなし。
図:豆腐と脳卒中死亡リスク

感想:

納豆のほうがいいんだな。
納豆を食べると脳卒中で死なない 2万9千人調査

2016年12月17日

食事から摂るマグネシウムの脳卒中予防効果


Dietary magnesium intake and the risk of cardiovascular disease, type 2 diabetes, and all-cause mortality: a dose–response meta-analysis of prospective cohort studies
2016  12月  中国

マグネシウムは葉緑素を多く含むほうれん草などに多く、スパイスやナッツ、豆、ココア、全粒穀物にも含まれる。

食事から摂るマグネシウムと脳卒中など心血管疾患、糖尿病、総死亡率との関連を調べてみたそうな。


関連するこれまでの研究を厳選し データを統合 再解析したところろ、


次のことがわかった。

・100万人あまりを対象にした40の研究がみつかった。

・マグネシウム摂取量と心血管疾患全体、冠動脈疾患との明らかな関連はなかった。

・1日あたり100mgマグネシウムが増えると心不全リスクは22%減、脳卒中リスクは7%低下した。

・同様に 糖尿病リスクは19%減、総死亡率は10%低下した。

マグネシウム摂取量が増えると脳卒中、心不全、糖尿病、総死亡リスクが低下した、

というおはなし。

図:マグネシウムと脳卒中

感想:

これ↓思い出した。
マグネシウムに脳卒中予防効果 Japan

2016年12月12日

納豆を食べると脳卒中で死なない 2万9千人調査


Dietary soy and natto intake and cardiovascular disease mortality in Japanese adults: the Takayama study.
2016  12月  日本

大豆には脳卒中予防効果があるとする考え方があって、特に納豆に含まれるナットウキナーゼには血栓を溶かす作用がある。

そこで納豆と脳卒中との関連を大規模に調べてみたそうな。


岐阜県高山市の35歳以上の男性13355人 女性15724人を対象に食事調査を行い、脳卒中など心血管疾患での死亡事例を16年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に脳卒中677人 虚血性心疾患308人を含む 心血管疾患での1678人の死亡が確認された。

・納豆をほとんど食べないグループにくらべ納豆をいちばんよく食べるグループの心血管疾患死亡率は0.75倍だった。

・これは大豆総摂取量や大豆イソフラボン、大豆タンパク質とは関連がなかった。

・納豆と大豆タンパク質をもっとも多く摂るグループで脳卒中全体の死亡率が明らかに低下した(0.75倍)。

・納豆をいちばん多く摂るグループでは脳梗塞死亡率がはっきりと低下した(0.68倍)。

納豆を摂ると脳卒中など心血管疾患での死亡可能性が減る のかも、


というおはなし。
図:納豆と脳卒中リスク

感想:

どういうわけか脳出血にもかなりいいみたいなんだ。

きめた 全力で納豆たべる。

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