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2019年4月13日

コレステロールと中性脂肪を下げてはいけない理由


Lipid levels and the risk of hemorrhagic stroke among women
2019  4月  アメリカ

高コレステロール血症は脳梗塞のリスク要因の1つである。いっぽう総コレステロールやLDLコレステロールが低いと脳出血リスクが高まるとするメタアナリシスがある。

さらにスタチン研究のメタアナリシスではLDLコレステロールを1mmol/L 下げると脳出血リスクが15%上昇することが示されている。

しかしこれら研究のおおくでは女性や脂質レベルのことなるサンプルの数がすくないので、大規模にくわしくしらべてみたそうな。



Women’s Health Study から女性27937人について
血中脂質(総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪)の量を測定し、

脳出血(脳内出血とくも膜下出血)の発生を20年間ほどフォローして関連を解析したところ、



次のようになった。

・この間に137人が脳出血を起こした。

・LDLコレステロールは、100-129.9 mg/dLにくらべ 70未満だと脳出血リスクが2.17倍だった。

・LDLコレステロールが130-159.9 mg/dL や70-99.9 mg/dL のグループでは脳出血のあきらかなリスク上昇はみられなかった。

・中性脂肪がもっとも低いグループはもっとも高いグループにくらべ脳出血リスクが2.00倍だった。

・総コレステロールやHDLコレステロールと脳出血との有意な関連はみられなかった。

LDLコレステロールが70mg/dL未満もしくは中性脂肪が低い者の脳出血リスクはあきらかに高かった、


というおはなし。
図:LDLコレステロールと中性脂肪と女性の脳出血


感想:

ちなみにLDLが160を超えるとくも膜下出血リスク0.66倍に下がるんだって。

じぶんの脳内出血も脂質の下げすぎが原因の1つと確信し 反省している。

2017年6月28日

低コレステロールの東アジア人におきやすい脳出血の種類


Cholesterol Levels and Hemorrhagic Stroke Risk in East Asian Versus Non-East Asian Populations: A Systematic Review and Meta-Analysis.
2017  6月  中国

コレステロール降下薬を使った大規模な研究から、総コレステロールが160mg/dlを下回ると脳出血で死亡するリスクが3倍になることがわかっている。

そこで低コレステロールでおきやすい脳出血の種類について 特に東アジア人での特徴をしらべてみたそうな。


コレステロールが低いときの脳出血(脳内出血、くも膜下出血)リスクに関する過去の研究を厳選し データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・東アジア人についての研究が9件、非東アジア人についてが12件見つかった。

・脳出血全体では 東アジア人であるか否かでリスクにおおきな差はなかった。

・脳内出血に限定すると、東アジア人ではコレステロールの高低でリスクに差がなかったが 非東アジア人では明らかにリスクが高かった。

・くも膜下出血では、東アジア人で明らかなリスク上昇があり、非東アジア人では差がなかった。

コレステロールが低いと東アジア人は脳内出血よりも くも膜下出血になりやすいことがわかった、


というおはなし。
図:コレステロールのもと

感想:

薬で下げすぎは論外として、食事からのぶんはしっかり確保しとかないとな。

[コレステロール 脳出血]の関連記事

2012年3月22日

コレステロール減らしてますます健康になるぞ! → 脳出血で半身麻痺


Low cholesterol as a risk factor for primary intracerebral hemorrhage: A case-control study.
2012  1月  インド



血中コレステロールと脳出血との関連を調べたそうな。


74人の脳出血患者と、74人の同性、同年令の健常人とを比較した。


その結果、

・コレステロール低値の人の割合は、脳出血患者68%、健常人43%

・コレステロール平均値は、脳出血患者177mg/dl、健常人200mg/dl

・LDLコレステロールと中性脂肪も脳出血患者で著しく低かった。

・HDLコレステロールに違いはなかった。

・特に、45歳以上ではコレステロールが低い脳出血患者が多かった。

・コレステロールが低いと脳出血の危険率が2倍以上になった




コレステロール値が低いと

男女問わず、特に高齢では、

激しく脳出血になりやすいことがわかった、


というおはなし。





感想:

コレステロール問題は他人事とは思えない。


過去の記事

たとえ悪玉コレステロールでも 低すぎると脳出血のもと

日本人、コレステロールは高いが勝ち

警告:総コレステロール160未満は超キケン


2017年12月17日

脳卒中で死なない最適なコレステロール値が判明


Total cholesterol and stroke mortality in middle-aged and elderly adults: A prospective cohort study.
2017  12月  韓国

コレステロールと脳卒中との関係については未だ結論がなく、スタチンなどの脂質降下薬を積極的にもちいるべきとする考え方と、コレステロールを下げると脳出血が増えるので危険だとする考え方がある。

この問題をあきらかにするべく 総コレステロール値と脳卒中の種類別死亡リスクとの関連を大規模に調査してみたそうな。


40-80歳の韓国人503340人を2002年から10年あまりフォローしたところ、


次のことがわかった。
・脳卒中全体では コレステロール値にたいし死亡リスクがU字カーブを描き、200mg/dlでリスク最低をしめした。

・200mg/dlより低いと逆相関にあり、主に脳内出血の死亡リスクが上昇した。

・脳梗塞はコレステロール値にたいし弱いながらも正の相関をしめした。

・200mg/dl以上ではいずれの脳卒中の種類でも逆相関になるものはなかった。

・これらの関連は若年層(40-64歳)と高齢者層(65以上)とで違いはなかった。

総コレステロール値は200mg/dlのとき脳卒中死亡リスクがもっとも低く、年齢層によらなかった。
200mg/dlを超えると脳内出血を含めて死亡リスクは高くなった、



というおはなし。

図:総コレステロール値と脳卒中死亡リスク

感想:

白人あいてじゃなく おなじアジア人なのでとても参考になる。

総コレステロール値200mg/dlのとき韓国人のばあい LDLコレステロール110mg/dl相当なんだって。
これより低いと脳内出血で逝きやすくなる。

2016年3月11日

脳梗塞から脳出血へ コレステロールとの関連が明らかに


Low level of low-density lipoprotein cholesterol is related with increased hemorrhagic transformation after acute ischemic cerebral infarction.
2016  2月  中国

脳梗塞のあと脳出血を起こす出血性変化はめずらしくない。

その関連要因を調べてみたそうな。


脳梗塞患者348人について 入院翌日に空腹時血液検査を行った。1週間後脳の断層像を撮り 出血の有無を調べ関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・35人に出血性変化が確認できた。

・出血性変化のなかった313人に比べ出血性変化のあったグループでは 総コレステロール、HDL LDLコレステロールが低くかった、

・一方 神経症状は重く、糖尿病、心房細動、血栓溶解剤使用者は多かった。

・心原性や原因不明の脳梗塞と出血性変化との関連が強く、

・特にLDLコレステロールは出血性変化に対する保護因子だった。

脳梗塞のあとLDLコレステロール値が低いと出血性変化が起きやすかった。このような患者への脂質低下指導は注意が必要だろう、


というおはなし。
 
図:出血性変化因子


感想:

コレステロールは悪みたいな風潮があって、健康診断すると下限近くでもA判定。オレは健康なんだぁ、、、と 得意になってたら脳に血が漏れた。

2017年9月15日

HDLコレステロールが高いと脳内出血


Association of high-density lipoprotein cholesterol concentration with different types of stroke and coronary heart disease: The Japan Public Health Center-based prospective (JPHC) study.
2017  9月  日本

HDLコレステロールはアテローム性動脈硬化を防ぐとされていて、実際 HDLコレステロール値が高いと冠動脈疾患がすくなくなることがわかっている。

しかし脳卒中との関連はあきらかになっていないので、特にアジア人についてしらべてみたそうな。


40-69歳の日本人30736人を15年間ほどフォローした結果、


次のことがわかった。

・この間に296の冠動脈疾患と1712の脳卒中が起きた。

・HDLコレステロール値が低いと男女ともに冠動脈疾患になりやすかった。

・同様に HDLコレステロール値が低い男性は脳卒中リスクがやや上昇し、

・特にラクナ梗塞ではこの傾向が顕著で、男女ともにそのリスクは2倍ちかくになった。

・しかし女性の脳内出血リスクはHDLが高いほど高かった。

HDLコレステロールが高いと冠動脈疾患やラクナ梗塞は減るいっぽう、女性の脳内出血は増えた。HDLコレステロールにはアテローム性動脈硬化を防ぐ以外の働きがあるようだ、


というおはなし。
図:善玉悪玉コレステロール

感想:

HDLって善人のふりした悪者なんだよね、、
悪玉善玉比 L/Hが低いと脳内出血で死ぬことが明らかに

2016年3月19日

脳梗塞でコレステロールを下げるとやがて再発 要介護


Low total cholesterol level is the independent predictor of poor outcomes in patients with acute ischemic stroke: a hospital-based prospective study.
2016  3月  中国

脳梗塞患者のコレステロールが低い場合の長期的な回復度について 大規模に調べてみたそうな。


アテローム血栓性脳梗塞の患者6407人について入院時の総コレステロール値と3,12,36ヶ月後の回復度との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・19.6%がコレステロールが低いグループ(157mg/dl未満)で、これは男性に多かった。

・コレステロールが低いグループには高齢、前頭部梗塞、心房細動、喫煙、飲酒、糖尿病、肥満の者が多かった。

・36ヶ月後に要介護または再発した患者はコレステロール低いグループで明らかに多かった。

・この関連は年齢、性別、重症度を考慮に入れても変わらなかった。

・ただし 死亡率と脳卒中後のコレステロール値との有意な関連はなかった。

アテローム血栓性脳梗塞患者がスタチン治療でコレステロールを下げると やがて要介護状態や再発を引き起こすかもしれない、


というおはなし。

図:総コレステロール値


感想:

総コレステロール値157って低めだけど異常ではないよな。

アテローム性の梗塞になった人は 当然のごとくコレステロール下げることに血道になってるだろうし 笑い事じゃないよね、、、、
脳梗塞から脳出血へ コレステロールとの関連が明らかに

2017年12月23日

LDLコレステロールが高い脳内出血患者の末路


Higher low-density lipoprotein cholesterol levels are associated with decreased mortality in patients with intracerebral hemorrhage.
2017  12月  アメリカ

脳内出血患者のLDLコレステロール値と回復の良し悪しとの関連については未だ結論がでていない。

これを詳しくしらべてみたそうな。


平均年齢62の脳内出血患者672人の記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・発症前のスタチンの使用は回復程度に関連がなかった。

・LDLコレステロール値は血腫体積の三乗根と逆相関にあり、

・入院時にLDLコレステロールが高かったというだけで患者の血腫拡大スピードは遅く、

・院内死亡率も低く、10mg/dl増えるごとにオッズ比が0.68倍になった。

脳内出血で入院時にLDLコレステロールが高かった患者は それだけで血腫拡大が小さく院内死亡率も低かった、


というおはなし。
図:LDLコレステロールと脳内出血死亡率

感想:

平均は100mg/dlだったとのこと。110-120くらいをめざすといいんじゃないかな。

2017年4月23日

コレステロールが低い脳内出血患者の予後


Low cholesterol level associated with severity and outcome of spontaneous intracerebral hemorrhage: Results from Taiwan Stroke Registry.
2017  4月  台湾

コレステロールと脳内出血の発生についてはおおくの研究があるが結論はでていない。アジア人での研究も少ない。

そこで コレステロールと脳内出血の重症度、予後についてアジア人でしらべてみたそうな。


台湾の複数の病院での脳内出血患者2444人について、入院時の総コレステロール値および重症度、3ヶ月後の死亡率との関連を解析したところ、


次のようになった。
・患者の34.9%は総コレステロール値が160mg/dl未満だった。

・160mg/dl未満の患者は神経症状が重く、3ヶ月後に要介助の者が多かった。

・160mg/dlより高くてもBMIが22未満の患者の3ヶ月死亡率は高かった。

・脂質降下薬の使用は重症度と予後に関連しなかった。

脳内出血患者には総コレステロール値が160mg/dl未満の者がおおく、彼らは重症で3ヶ月後の回復もよくなかった、


というおはなし。
図:コレステロール値と脳内出血生存率

感想:

じぶんは140なかった。「ごはんたべてなかったんでしょ!」と叱られた思い出。

2010年11月19日

警告:総コレステロール160未満は超キケン


Blood Pressure and Total Cholesterol Level Are Critical Risks Especially for Hemorrhagic Stroke in Akita, Japan.
2010 11月 日本



日本人15万人以上について、脳卒中のなりやすさの
要因について調べてみたそうな。

・人数の割合、脳出血:27%、脳梗塞56%、くも膜下出血17%

・脳出血と脳梗塞は男性に多く、くも膜下出血は女性に多い

・総コレステロール160mg/dl 未満は脳出血とくも膜下出血に、
280mg/dl 以上だと脳梗塞になり易くなる。

ということがわかった、とのこと。

血圧に注意するのは言うまでもないことだけれど、
総コレステロールが160を下回らないように心がけよう
という内容。





集中治療室に運ばれた直後に医者から、
『コレステロールが140しかないよ、
ちゃんとご飯食べてないんだろうっ!』
とキツーく言われたことを思い出した。


コレステロールはホント大切。

2016年7月19日

悪玉善玉比 L/Hが低いと脳内出血で死ぬことが明らかに


LDL-C/HDL-C ratio and risk of all-cause mortality in patients with intracerebral hemorrhage.
2016  7月  中国

コレステロールは脳梗塞のリスク要因であるが 少ないと脳内出血を起こしやすくなる。

さいきんではHDLコレステロールが高いと脳内出血が増えそうなこともわかってきた。

そこで LDLとHDLの比であるL/Hと脳内出血患者の予後との関連を調べてみたそうな。


脳内出血患者356人を3ヶ月ほどフォローして死亡者を確認した結果、


次のことがわかった。

・この間に47人が死亡した。

・L/Hは総死亡率に関連があり、低いほど死亡率は高かった。

・L/Hがもっとも高い者にたいする低い者の総死亡率は3.55倍だった。

LDLとHDLの比であるL/Hが低いと脳内出血患者の3ヶ月後の死亡率が明らかに高かった、


というおはなし。

図:コレステロールL/H比と死亡率

感想:

上のグラフ、L/Hが2を切るあたりがヤバいね。

HDL高いと脳内出血が増えるはコレ↓
Cholesterol levels and risk of hemorrhagic stroke: a systematic review and meta-analysis. (2013 Stroke)


追記:(2017)
HDLコレステロールが高いと脳内出血

2017年1月29日

脳梗塞に効くコレステロール比 TC/HDLとは


The total cholesterol to high-density lipoprotein cholesterol as a predictor of poor outcomes in a Chinese population with acute ischaemic stroke.
2017  1月  中国

これまで 血中コレステロール値と脳梗塞の予後の関連については研究により相反する結果が得られている。

そこを確かめるべく多くの患者で調べてみたそうな。


2013-2015の急性脳梗塞患者871人の3ヶ月後の生存率、回復度を調査し入院時のコレステロールレベルとの関連を解析したところ、


次のことがわかった。
・3ヶ月後10.8%が死亡した。

・入院時の総コレステロールTC および HDLコレステロールとの比 TC/HDL が予後につよく関連していた。

・特に TC/HDL が高いと死亡リスクがとても低く、

・回復良好(mRS=0-2)の可能性も高かった。

・TC/HDL が4.09以上だとあきらかに予後が良かった。

TC/HDL が高いと急性脳梗塞患者の3ヶ月後の生存率、回復良好の可能性が高かった、


というおはなし。
図:回復良好な脳梗塞患者のコレステロール

感想:

TC=LDL+HDL+TG/5 だから LDLコレステロールはたっぷりあったほうがいいってことなんだよな。

これ↓
悪玉善玉比L/Hが低いと脳内出血で死ぬことが明らかに

2019年5月25日

玉子とコレステロールとapoE4と脳卒中


Egg consumption, cholesterol intake, and risk of incident stroke in men- the Kuopio Ischaemic Heart Disease Risk Factor Study
2019  5月  フィンランド

玉子は黄身にコレステロールがおおくふくまれることからながらく摂り過ぎないように とされてきた。

玉子と脳卒中リスクについての研究は比較的すくないものの、最近のいくつかのメタアナリシスでは脳卒中リスクが上がる、下がる、変わらないとする相反した結論が得られている。

玉子と血圧についても同様で調査により結論がことなる。

いっぱんに食事から摂るコレステロールは血中コレステロールにほとんど影響しない。しかしアポリポタンパク質E (apoE)の遺伝子の特定の型を持つ者は食事コレステロールにおうじて血中のLDLコレステロールが増える可能性があることが知られている。

apoEのうち4型遺伝子が表現型にある者は脳卒中など心血管疾患になりやすいという。またフィンランド人の3分の1は apoE4表現型を持つ。

そこで、玉子と食事コレステロールと脳卒中との関連をapoE4表現型のキャリアーもふくめてくわしくしらべてみたそうな。


1984-1989に42-60歳だった男性1950人について食事調査をおこない、

脳卒中の発生を20年間ほどフォローした。



次のことがわかった。
・この間に217の脳卒中があり、そのうち166が脳梗塞で55が脳出血だった。

・玉子をほとんど摂らない者にくらべもっともおおくく摂る者の脳卒中リスクは0.81倍、脳梗塞リスクは0.84倍、脳出血リスクは0.75倍だった。

・食事コレステロールについても順に、0.86、0.74、1.10となった。

・玉子をおおく摂ると拡張期血圧が1.6mmHg低かったが、収縮期血圧および食事コレステロールとの関連はみられなかった。

・apoE4遺伝子の表現型との関連もみられなかった。

玉子および食事コレステロールと脳卒中との関連は、apoE4遺伝子の影響を考慮にいれても確認できなかった、


というおはなし。
図:目玉焼き



感想:

「玉子は危険」とながねん洗脳されてきたから いまだに目玉焼き2個たべただけで罪悪感に気づく。
中国50万人の玉子と脳出血

玉子 おどろきの脳卒中予防効果

玉子のコレステロールで血管詰まる説はなんだったのか?

2012年9月6日

【被殻出血】お酒はやめた方がいいと思う


Alcohol is a Risk Factor not for Thalamic but for Putaminal Hemorrhage: The Akita Stroke Registry.
2012  8月  日本

脳出血の種類ごとにリスク要因を調べてみたそうな。


秋田県民の13年間15万人に及ぶ健康診断データについて、

脳卒中とそのリスク要因としての

年齢、血圧、肥満、コレステロール、肝臓障害、腎臓障害、飲酒等との関連を解析した。


次のことがわかった。
・脳出血が344件あり、内訳は 被殻出血35.5%、視床出血32.0%、皮質下出血12.8%だった。

・いずれの脳出血についても年齢が大きなリスク要因だった。

・血圧は皮質下出血のリスク要因ではなかった。

低コレステロールと飲酒被殻出血の大きなリスク要因だった。

・特に飲酒は被殻出血とのみリスク関連が見られた。


飲酒は脳出血のリスク要因ではあるけれど、

被殻出血についてのみであり、

視床出血、皮質下出血についてはあてはまらなかった



というおはなし。



感想:

被殻出血になり、

入院時 コレステロールが非常に低いと言われた自分は


今後一生、酒を飲まないことを心に誓った。

2018年3月28日

脳卒中の種類別10年トレンド in 中国


Trends in stroke subtypes and vascular risk factors in a stroke center in China over 10 years.
2018  3月  中国

中国ではこの10年間に急激な経済成長を遂げ、人々のライフスタイルや医療技術もおおきく変化した。

そこで、この間に脳卒中の種類とリスク要因がどのように変化してきたかを詳しくしらべてみたそうな。



2006-2015に北京大学病院に入院した脳卒中患者5521人の記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・患者の内訳は脳梗塞82.1%、脳内出血14.7%、くも膜下出血3.2% だった。

・脳梗塞の比率は増加傾向にあり、脳内出血とくも膜下出血は低下傾向にあった。

・発症時の年齢と血圧におおきな変化はなかった。

・脳梗塞ではアテローム血栓性が17.0→30.8%に増加した後24.1%まで低下し、

・ラクナ梗塞は15.5%→39.6%に増加した。

・原因未定の脳梗塞は52.7%→26.0%に減少した。

・これらの傾向は頭蓋内血管検査数の増加を調整しても変わらなかった。

・LDLコレステロール値はあきらかに減少した。

・心原性脳梗塞の比率に有意な変化はなかった。

中国ではこの10年間で脳卒中の種類の比率があきらかに変わった。高血圧治療で脳内出血やくも膜下出血、ラクナ梗塞の予防が期待できる。脳梗塞の原因を特定する能力は高くなった。脂質降下薬治療は有効だった、



というおはなし。
図:中国の脳梗塞の内訳トレンド

感想:

MRI普及のおかげでラクナ梗塞が量産されて、脳内出血とくも膜下出血の比率を押し下げているってことはないかな。

2018年8月20日

nature.com:喫煙と高血圧はくも膜下出血患者に良い


Impact of Comorbidities and Smoking on the Outcome in Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage
2018  8月  ドイツ

くも膜下出血は脳卒中の5%を占め女性におおい。その発生率はこの10年間で低下していて、喫煙や高血圧、飲酒習慣の改善によると考えられている。

くも膜下出血の予後にたいする喫煙や高血圧の影響についてはこれまで相反する結果がえられているため、くわしくしらべてみたそうな。


くも膜下出血で脳動脈瘤治療ずみの患者203人について12ヶ月後までフォローした結果、


次のことがわかった。

・55.7%が回復良好(mRS 0-2)で、42.4%は回復不良(mRS 3-6)だった。

・1年後の回復不良リスクは喫煙習慣があると0.21倍、高血圧では0.18倍になり、いずれも保護効果を示した。

・1年後の死亡リスクについても同様で、喫煙と高血圧があきらかな予防因子だった。

・糖尿病や高コレステロール血症ではこのような保護効果はみられなかった。
くも膜下出血の発生要因である喫煙と高血圧が、回復良好の予測因子でもあった、


というおはなし。
図:喫煙 高血圧 くも膜下出血の予後悪化リスク


感想:

rt-PAが喫煙患者によく効くパラドックスと似ている。

喫煙や動脈硬化で日頃から虚血気味な脳は、くも膜下出血のあとの血管攣縮のえいきょうに鈍感になっているのではないか、、

[喫煙パラドックス]の関連記事

2016年8月24日

脳梗塞の出血性変化ってよくあるの?


Haemorrhagic transformation in ischaemic stroke is more frequent than clinically suspected - A neuropathological study.
2016  8月  ハンガリー

脳梗塞をきっかけに脳内出血に至る出血性変化(出血性脳梗塞)の診断は主にCTに頼っている。これがどのていどあてになるのか、死亡した患者の脳を解剖して確かめてみたそうな。


100人分の解剖サンプルを再検証したところ、


次のことがわかった。

・64人(平均年齢62)は 入院時に急性脳梗塞と診断された。

・このうち10人(16%)にはCTで出血性変化が確認されていた。

・解剖により24人(38%)にあらたに出血性変化がみつかった。

・やや大きめの出血性変化のほとんどは血栓溶解治療を受けた患者だった。

脳梗塞の出血性変化の頻度は思っていた以上で、一生気付かれないものも少なくなかった。これらは解剖すればわかるけど せめて退院の直前にCTを撮ってはどうだろう、


というおはなし。




感想:

もう5年以上 CTのたぐい 撮ってない。このまま知らぬが仏でいたいんだ。
脳梗塞から脳出血へ コレステロールとの関連が明らかに

2011年8月26日

たとえ悪玉コレステロールでも 低すぎると脳出血のもと


Cholesterol Levels and Risk of Hemorrhagic Transformation after Acute Ischemic Stroke.
2011  8月  イタリア


コレステロールと脳出血との間には関連があると言われている。



そこで、その関連性をしらべてみたそうな。



240人の血栓溶解療法を受けていない脳梗塞患者240人について、

入院時の総コレステロール、LDLコレステロールの値を記録、分析した。




その結果、

総コレステロールおよびLDLコレステロールの値が低い患者ほど

脳出血を併発する危険性が著しく高まる
ことが判明した。



コレステロールはとても大切



というおはなし。






感想:

集中治療室で、血液検査の結果を見た医者に

『コレステロールが低すぎる。ご飯食べてないんだろ!』

と叱られた思い出。

2016年1月7日

朝ごはんを食べない日本人は脳内出血になることが判明!


Association of Breakfast Intake With Incident Stroke and Coronary Heart Disease
The Japan Public Health Center–Based Study
2016年  1月  日本

朝食と脳卒中との関連を日本人で調べてみたそうな。


45-74歳、日本の82772人について 10数年間フォローして、朝食の摂取頻度(回/週)と脳卒中など心血管疾患との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に 脳内出血1051件、クモ膜下出血417件、脳梗塞2286件、冠動脈疾患870件が起きた。

・毎日朝食を摂る者に比べ まったく摂らない者のリスクは脳卒中全体で1.18倍、

・脳内出血に限定すると1.36倍だった。

・冠動脈疾患との関連は見られなかった。

日本人では 朝食を摂る頻度が低くなるほど脳卒中になりやすかった。特に、脳内出血のリスクが高かった、


というおはなし。

写真:日本の朝食

感想:

そういえば当時、朝ごはんたべてなかったなぁ、、入院直後の血液検査でコレステロール異常に低くて『ご飯食べてなかったんでしょ!』って看護師さんに叱られた思い出。

2018年3月8日

再発予防にベストなLDLコレステロール値は


Desirable Low-Density Lipoprotein Cholesterol Levels for Preventing Stroke Recurrence
2018  3月  日本

脂質異常の薬物治療による脳卒中の再発予防効果についてはよくわかっていない。

そこで、"スタチンによる脳卒中の再発予防研究"(J-STARS)のデータをつかって、LDLコレステロール値に着目して脳卒中の種類別に再発リスクをしらべてみたそうな。


2004-2009の脳梗塞患者1578人をフォローした記録(スタチン使用793人と非使用785人)について解析したところ、


次のことがわかった。
・LDLコレステロールレベルの平均はスタチングループで104mg/dL,比較グループで126mg/dLだった。

・脳卒中とTIAはLDLコレステロールが80-100mg/dL の範囲のときリスクが低下した。

・アテローム血栓性脳梗塞でのみスタチン使用グループであきらかなリスクの低下があった。

・脳内出血リスクはアテローム血栓性脳梗塞と同パターンで、スタチン使用でリスクが高くなるわけではなかった。

・ラクナ梗塞は100-120mg/dL の範囲でリスクが低かった。

脳卒中の再発予防にはLDLコレステロールは80-100mg/dLの範囲を目指すとよいだろう、


というおはなし。

図:LDLコレステロールと脳卒中再発リスク

感想:

もともと脂質コントロールに脳卒中再発の予防効果がほとんどないなかで、強いていえばこの辺りかな、、という結果と理解した。

じぶんはスタチンには縁がないけど、筋肉が溶けるとか副作用の評判はひどい、、
脳卒中患者が医師のアドバイスを無視するとき

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