~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2013年4月10日

インドの貧乏人は脳卒中に強いのか?


Influence of socioeconomic status on in-hospital mortality and morbidity after stroke in India: retrospective hospital-based cohort study.
2013  1月  インド

脳卒中で入院した患者の社会経済的状況と回復程度との関連を調べたそうな。


インド北部の都市、郊外に住む599人の脳卒中患者について、職種、学歴、疾患既往歴、入院時の症状、退院時の自立度を調査し、関連を解析した結果、


次のようになった。

・平均年齢は56歳

・年齢、脳卒中の種類、喫煙、入院時意識レベルは退院時の予後とよく相関していた。

・就業状況と回復程度とも強い関連があった。

・他の要因を考慮に入れてもなお、無職の場合、予後が悪かった。



無職だったり賃金の少ない職に就いていた患者は退院時の自立度がひどく悪かった


というおはなし。



感想:

インドって、カースト制度のおかげでこの種の格差にはタフだと思っていたけど、そうでもなさそう。

脳卒中平均年齢56はさすが、と思った。


2013年4月9日

脳卒中のあとウツになると死亡リスクが5割増しになる


Depression after stroke and risk of mortality: a systematic review and meta-analysis.
2013  3月  イタリア

脳卒中のあとウツになる患者の死亡リスクについて調べてみたそうな。


医学研究データベースから関連する論文を抽出し、データを統合、再解析した結果、

次のようになった。

・59598人の脳卒中患者(ウツあり6052人、ウツなし53546人)を含む13件の研究が見つかった。

・脳卒中後ウツがあるときの死亡率のハザード比は1.52になった。


脳卒中後ウツになる患者の死亡リスクはウツがない患者の5割増しになることがわかった


というおはなし。




感想:

オッズ比とハザード比が並んで出てくるんだけど、

いまだによくわからない。

ひどくなるのか軽くなるのか くらいの判断は雰囲気でわかるので、

まぁよしとしている。


2013年4月8日

脳卒中患者に鍼を打っている最中の脳活動を観察してみた


A comparison of brain activity between healthy subjects and stroke patients on fMRI by acupuncture stimulation.
2013  4月  韓国

鍼が脳活動に与える影響を調べてみたそうな。

運動機能麻痺のある脳卒中患者11人と健常人10人について、

左半身の曲池または足三里というツボを鍼刺激しているときの脳の活動状況をMRIで撮影し、比較した。


次のようになった。

・いずれのツボ刺激も両グループで非常に異なる脳活動パターンを示した。

・健常人グループでは脳卒中グループよりも広範囲の活動が見られた。

・"曲池"刺激のとき健常人では、前頭葉、頭頂葉、小脳、中脳に活動域が見られた、

・一方脳卒中患者では右の下頭頂小葉のみが反応した。

・"足三里"では、健常人グループで左右の前頭葉、頭頂葉、側頭葉、および左の後頭葉、右の小脳、中脳が活性化していた。

・同じ刺激で脳卒中グループでは左右の下頭頂小葉および小脳が反応したのみだった。


ツボの鍼刺激により健常人と脳卒中患者とで異なる脳領域が反応していた。

また、ツボの位置を変えるとその反応パターンも変化した


というおはなし。



感想:

経絡や気の考え方を脳の働きから解釈することができるかも知れない。

楽しみ。

2013年4月7日

脳卒中のあとの慢性的な痛みの種類と割合


Chronic Pain Syndromes After Ischemic Stroke: PRoFESS Trial.
2013  4月  カナダ

脳卒中後の慢性的な疼痛が、どのくらい起きるものなのか調べてみたそうな。


15754人の脳梗塞患者について2年半追跡調査した結果、

次のようになった。

・10.6%の1665人が慢性的な疼痛を経験していた。

・そこには、中枢性疼痛2.7%431人、

・末梢神経障害1.5%、

・痙縮からくる痛み1.3%、

・肩の痛み0.9%が含まれていた。

・また、0.6%は複数の痛みを抱えていた。

・女性、飲酒、ウツ、糖尿、などが疼痛の要因にあった。

・慢性疼痛は自立を妨げ、認知機能の低下と関連があった。


脳梗塞後の慢性的な疼痛はまったく珍しいことではない

というおはなし。



感想:

発症当初は水に触れただけで痛かったけど、

現在残っている痛みは、

左の足の裏と 肩が少々のみ。

血が出ているわけでもないのに感じる痛みって

とても不思議な気分にさせてくれる。

2013年4月6日

左脳『これからはお前にも仕事をしてもらう』、右脳『へっ、楽勝っすよ! ん?わけわか※@△』


Recovered vs. not-recovered from post-stroke aphasia: The contributions from the dominant and non-dominant hemispheres.
2013  3月  アメリカ

左脳梗塞で失語になり、そこから回復できる患者とそうでない患者の違いを調べてみたそうな。


発症後1年以上経ち、

・言語能力が回復した脳梗塞患者9人と

・未回復だった患者18人について、

言語テスト中の脳の活動状況をMRIで撮影し、解析した。


次のようになった。
・言語能力が回復した患者は、左脳優位の典型的な言語活動パターンを示していた。

・言語回復できなかった患者は、右脳半球に代償的な言語活動パターンが見られた。

・左脳の活動信号強度が高いと、言語テストのスコアも高かった。

・梗塞が大きいと言語テストの成績が悪かった。



言語機能は左脳が担うようにできているので、

その機能を一部右脳へシフトしてしまった患者は回復が遅い。

右脳シフトと梗塞の大きさとの関連も調べてみたい


というおはなし。




感想:

脳っておもしろい。

むかし同じ職場の、フロアいち可愛かった女の子の脳(実像)↓を思い出した。

左の前頭前野の脳回曲線がとっても魅力的だった。

2013年4月5日

音楽サポート療法の効果を実感


Playing piano can improve upper extremity function after stroke: case studies.
2013  2月  カナダ

脳卒中患者にピアノを使った音楽サポートセラピーを試してみたそうな。


軽中程度の上肢麻痺のある慢性期脳卒中患者3人について、ピアノレッスンを1日1時間×3週間行った。

電子ピアノを使い、5指を用いた動作指示がコンピュータスクリーン上に出る。


この訓練前後での手指の運動機能を複数の評価方法でテストしたところ、



すべての患者について全てのテストで著しい改善を確認できた


というおはなし。

2013年4月4日

脳内出血リスク→ 黒人は高値一定、白人は年々急上昇


Risk Factors for Intracerebral Hemorrhage: The REasons for Geographic And Racial Differences in Stroke (REGARDS) Study.
2013  3月  アメリカ

脳内出血になるリスク要因を人種別に調べてみたそうな。


白人と黒人 計27760人を対象とした脳卒中調査のデータを解析したところ、


次のようになった。

・平均追跡期間5.7年で62人の脳内出血が起きた。

・白人と黒人とで年齢別のリスクが大きく異なった。

・白人は10年歳をとるごとにリスクが2倍以上増えるのに対し、

・黒人の脳内出血リスクは年齢によらなかった。

・リスクの上昇は主に、収縮期血圧が高くワルファリンを使用している男性に見られた。



脳内出血リスクの人種差は、

45歳時点では黒人が5倍高いけれど、

85歳までには白人の1/3程度になってしまうことがわかった



というおはなし。




感想:

気のせいか白人女性は老けるのが早いという印象を持っていた。

こんなところに理由があるのかも知れない。

2013年4月3日

tDCSで失語症治療をしてみた


Transcranial direct current stimulation (tDCS) of Broca's area in chronic aphasia: a controlled outcome study.
2013  3月  イタリア


tDCS(経頭蓋直流電気刺激)の失語症治療への効果を検証してみたそうな。


慢性期脳卒中で失語症のある8人の患者について、脳のブローカ野をターゲットにプラス電極を頭に貼り付けるtDCS治療を、安静状態で1回20分間×2週間行った。

比較のために偽の電気刺激を与えるグループも作った。


その前後で、言語機能の回復程度を物や動作の命名課題で評価したところ、


次のようになった。

・両グループでほとんど差がなかった。

・1名の患者でのみtDCSで顕著な改善を示した。



今回の実験条件ではtDCSの失語症改善効果はほとんど確認できなかった


というおはなし。


2013年4月2日

年に1回以上歯医者さんにゆくと脳卒中予防になる


Keep teeth clean to ward off stroke risk
2013  3月  台湾

不整脈は心房細動に発展し脳梗塞のもとになる。

歯医者に行く頻度と不整脈との関連を調べたそうな。



60歳以上で、心臓に問題のない約29000人について歯医者に通った記録と不整脈の有無を5年間追跡調査した結果、


次のようになった。

・1年に1回以上歯医者に通っている人は不整脈を起こす危険が3割減った。



歯医者さんに多く通うほど脳卒中予防になることがわかった


というおはなし。




感想:

歯医者さんてすごい。

40年以上行っていないけど。

2013年4月1日

6ヶ月以上経ってから上肢機能が回復する患者の特徴


Temporal recovery and predictors of upper limb dexterity in the first year of stroke: A prospective study of patients admitted to a rehabilitation centre.
2013  1月  シンガポール



脳卒中患者が手先をうまく使えるようになるまでの時間を調べたそうな。


100人の脳梗塞患者について調査したところ、


次のようになった。

・18%、26%、32%の患者がそれぞれ3,6,12ヶ月後に手先の器用さを取り戻した。

・6ヶ月以上経ってから回復する患者には、若くかつ入院時の麻痺が重いという特徴があった。

・上肢機能の回復の程度は入院時の運動機能検査結果との相関が強かった。





32%の脳卒中患者が1年以内にその上肢機能を取り戻している。

一方、時間が経ってから回復する患者は非常に少ないことが再確認できた



というおはなし。

2013年3月31日

食物繊維が7グラム増えると脳卒中リスクが7%下がる


Dietary Fiber Intake and Risk of First Stroke: A Systematic Review and Meta-Analysis.
2013  3月  イギリス



食物繊維と脳卒中との関連を調べたそうな。

1990-2012の関連のある研究を統合解析した結果、

次のようになった。

・アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、日本の8件の研究が見つかった。

・4件は脳梗塞、3件は脳出血についての研究だった。

・食物繊維の摂取が多くなると、脳梗塞、脳出血は減った。

・特に、食物繊維が1日に7g増えると脳卒中リスクが7%減った。

・食物繊維の可溶性、不溶性での違いについては不明だった。




脳卒中予防に食物繊維が良いことがわかった


というおはなし。


写真:食物繊維

2013年3月30日

手首スプリントの着けごごちを尋ねてみた


Long-term use of a static hand-wrist orthosis in chronic stroke patients: a pilot study.
2013  3月  オランダ



脳卒中で上肢麻痺したとき、拘縮を防ぐために

スプリント(装具)を長期間にわたり着けることはよくある。


手首スプリントの着け心地を調べてみたそうな。


少なくとも1年間以上、手首スプリントを処方されている脳卒中患者11人について、電話インタビューした結果、


次のようになった。


・7人の患者は言われたとおり、手首スプリントを着けていた。

・2人は着け心地に不満があり、1日8時間装着は無理だった。

・残り2人は痙縮や痛みのため装着をやめてしまっていた。





多くの脳卒中患者が手首スプリントに不満をもっていることがわかった


というおはなし。


手首スプリントの例
手首スプリント

2013年3月29日

最低気温の変化が激しい時期には脳卒中に注意


The Effect of Season and Temperature Variation on Hospital Admissions for Incident Stroke Events in Maputo, Mozambique.
2013  3月  ポルトガル



季節や気温の変動と脳卒中患者の増減を調べてみたそうな。


モザンビークの、2006年に発症した651人の脳卒中患者について、気象条件との関連を解析した結果、


次のようになった。

・脳卒中の発症数は、季節やその日の気温、平均気温であまり変わらなかった。

・前日比で最低気温が3度以上 下がるような変動が直近の10日間にあると脳卒中発症率が30%上昇した。

・最高気温の変動との関連は見られなかった。





最低気温が急に下がると脳卒中患者が増えることがわかった


というおはなし。

写真:モザンビークMaputo
モザンビークの都市マプトの住人についての研究



感想:

最近、暖かくなったかと思うと急に寒くなる日が続いて、

なぜかブログアクセスが急増していたりする。

こんな背景もあるのかな…と思った。

2013年3月28日

イラン人も脳卒中後ウツになるのか


Treatment of hypertension as a risk factor in a prospective study.
2013  3月  イラン



脳卒中患者は日常生活動作に影響を与えるさまざまな身体的、心理的問題を抱えている。

脳卒中患者の日常生活動作(ADL)とウツ、生活の質(QOL)との関連を調べてみたそうな。


イランの脳卒中リハビリセンターの患者40人について調査した結果、


次のようになった。

・66%の患者は日常生活で他者による何らかの助けが必要だった。

・73%の患者が中程度以上の脳卒中後ウツを経験していた。

・ADL,QOLが高いとウツの程度は低かった。

・ADLとQOLとは強い関連があった。





脳卒中後の日常生活動作はウツと生活の質に強い関連があった


というおはなし。

写真:イラン


感想:

彼の国では脳卒中後のウツなんか

信仰心で一瞬に吹き飛ばしてしまうかと思っていただけに

同じような悩みを抱えていることを知って安心した。

2013年3月27日

【脳の可塑性の限界】ピアニストにデュアルtDCSやってみた


Early optimization in finger dexterity of skilled pianists: implication of transcranial stimulation.
2013  3月  ドイツ



非侵襲的な脳刺激法であるtDCS(経頭蓋直流電気刺激)は

健常人や脳卒中患者の運動機能を改善することが知られている。

高度に技能訓練された人にこの神経可塑変化が現れるのかどうか調べてみたそうな。


大会受賞歴のある熟練ピアニスト12人について、デュアルtDCSを約20分間行った。

tDCSの最中にメトロノームにあわせて両手の指を使ってピアノの鍵盤を叩く訓練を行った。

tDCSは極性を入れ替えたもの、1/10強度の偽刺激も行い、

その前後に鍵盤キーを叩くスピード、正確さをテストしてデータ解析した。


次のようになった。

・あきらかな指の動きの改善はなかった。

・ただし、歳をとってからピアノを始めた人には若干の改善が見られた。





熟練ピアニストへのtDCSの運動機能改善効果はピアノを始めた年齢に依っていた。

脳の可塑性には上限があり、若くして熟達してしまうと可塑の余地がなくなるのかもしれない



というおはなし。


写真:熟練ピアニスト

2013年3月26日

脳卒中になったら日本酒を2合飲むと梗塞を最小限にできる可能性について

Acute Administration of Ethanol Reduces Apoptosis Following Ischemic Stroke in Rats. 2013  3月  アメリカ


脳梗塞後のエタノール投与に神経保護効果があると言われている。
これを脳細胞のアポトーシス(細胞死)関連タンパク質から検証してみたそうな。


人為的に脳虚血状態にしたネズミに体重1kgあたり0.5-1.5gのエタノールを腹部注射した。
アポトーシス細胞の量、関連タンパク質の増減を調べた。


次のようになった。

・脳虚血後アポトーシスが増えたが、1.5g/kgのエタノール投与でアポトーシスは減った。
・1.5g/kgのエタノールでアポトーシス促進タンパク質の発現が減った。
・この効果は24時間後も続いた。
・0.5g/kgのエタノールではアポトーシス関連タンパク質の発現に影響はなかった。




ネズミへの1.5g/kgのエタノール腹腔内投与は
血中レベルで酒気帯び運転基準ギリギリの濃度に相当する。
これが脳梗塞後のアポトーシスを抑制することがわかった


というおはなし。


感想:
アメリカの酒気帯び運転基準は日本の倍以上余裕があって、0.8mg/ml.
これに相当する飲酒量は日本酒1-2合となる。
このくらいの量なら実践できるね。

2013年3月25日

超早期リハビリは梗塞の拡大を防ぐ


Early Exercise Protects against Cerebral Ischemic Injury through Inhibiting Neuron Apoptosis in Cortex in Rats.
2013  3月  中国



超早期リハビリが脳細胞のアポトーシスに与える影響を調べてみたそうな。


人為的に脳梗塞にしたネズミを

24時間後にトレッドミルで強制的に運動させ、

14日後にアポトーシス関連のタンパク質、梗塞の体積、運動機能を評価した。

比較のため運動させないグループも作った。


次のようになった。

・運動ありグループではアポトーシスした細胞が運動なしグループに比べ減った。

・アポトーシスを抑制するタンパク質も増えた。

・梗塞の体積も小さかった。

・運動機能も向上した。



脳卒中後の超早期リハビリによって

アポトーシスが抑制され脳が保護されることがわかった



というおはなし。

2013年3月24日

両腕で血圧を測って 差が10以上あったらヤバイ


Interarm blood pressure difference and mortality in patients with acute ischemic stroke.
2013  3月  韓国


急性期脳梗塞患者の上腕血圧の左右差と予後、全身動脈硬化との関連を調べてみたそうな。



832人の急性期脳梗塞患者について、3年間追跡調査した。

動脈硬化はCT、超音波、アンギオ、ABI検査の結果を総合し診断した。



次のようになった。

・この間に92人の患者が死亡した。

・上腕血圧の差10mmHg以上は、収縮期で10%、拡張期で6%の患者にみられた。

・収縮期または拡張期の上腕血圧の差が10mmHgあると、総死亡率の増加と、

・下肢の末梢動脈疾患との関連が強かった。




急性期脳梗塞患者の上腕血圧の差を測定すれば予後の目安になることがわかった



というおはなし。

2013年3月23日

突発性難聴は脳卒中の前兆なのか?


Relationship between idiopathic sudden sensorineural hearing loss and subsequent stroke.
2013  3月  台湾



突発性難聴と脳卒中との関連を調べてみたそうな。

突発性難聴と診断された349人の患者を平均7年間追跡調査して、

脳卒中になったグループとならなかったグループの特徴を調べた。


次のようになった。


・脳卒中発症率は年間0.6%だった。

・脳卒中になったグループには高齢、高血圧、冠動脈疾患、脳卒中の既往が多かった。

・特に、脳卒中の既往歴が脳卒中になる主な危険因子だった。





突発性難聴患者の脳卒中発生率は健常人のそれと同じで、

突発性難聴で脳卒中になるわけではなかった



というおはなし。


追記:
さいきんはそうでもなくて、、、
[突発性難聴]の関連記事

2013年3月22日

リバウンド睡眠を極めれば梗塞を半分にできる可能性について


Sleep deprivation before stroke is neuroprotective: A pre-ischemic conditioning related to sleep rebound.
2013  3月  スイス



脳卒中後の睡眠妨害は、脳のダメージを悪化させることが動物実験でわかっている。

一方、脳卒中前の睡眠妨害には神経保護効果があるという。

そこで、脳卒中急性期にリバウンド睡眠をぶつけて神経保護効果を検証してみたそうな。



ネズミをつかった実験。

・人為的に脳梗塞にする直前に、6時間完全不眠にするグループを作った。

・比較のため、不眠にしない(睡眠)グループ、不眠にしたあと十分に眠らせるグループ 等を作成して、

脳卒中後24時間の脳波、睡眠時間を、7日後に梗塞の体積を測定、比較した。



次のようになった。

・完全不眠グループでは、脳卒中直後に 徐波睡眠、REM睡眠が著しく増加した。

・その結果、脳卒中前よりも睡眠時間が30%、睡眠グループよりも20%長くなった。(→リバウンド睡眠)

・完全不眠グループは、睡眠グループよりも梗塞の体積が50%小さかった。

・完全不眠ネズミを脳卒中にする前に充分に睡眠をとらせたところ、梗塞体積の減少は観察できなかった。




睡眠妨害のあとにはリバウンド睡眠が起きて、脳のダメージが減った。

リバウンド睡眠には神経保護効果が期待できるのかも知れない



というおはなし。

T sleep D

感想:

おもしろい。

徹夜明けで取る睡眠には

脳を修復しようとする活動が満ち溢れている、

ってことなんだと思った。

2013年3月21日

【デュアルtDCS 】脳卒中患者の頭部左右に乾電池の電極を貼ってみた


Single Session of Dual-tDCS Transiently Improves Precision Grip and Dexterity of the Paretic Hand After Stroke.
2013  3月  ベルギー



脳卒中になると脳の半球間相互バランスが崩れて手の麻痺に影響がでる。

この状況をデュアルtDCS(経頭蓋直流電気刺激)で改善できないか試してみたそうな。


慢性期脳卒中で軽中程度の片麻痺患者19人について、

損傷側頭部に乾電池のプラス極、健常側にマイナス極を貼り付けるデュアルtDCSを20分間行った。

偽刺激グループも設けて、麻痺手の動作の正確さ、巧緻さの変化を評価、比較した。


次のようになった。


・1回のデュアルtDCSの直後、握りの正確さが偽刺激グループに比べ著しく改善した。

・手指の巧緻さはデュアルtDCSを開始して徐々に高まり、終了20分後に最高レベルに達した。
(スコア40%増、偽刺激5%増)

・握りの正確さも刺激終了後20分で最高になった。





1回のデュアルtDCSで手の運動機能が大きく改善し、その効果が継続した。

詳細な刺激条件を検証する実験をやってみたくなった



というおはなし。




感想:

tDCSとTMSって考え方がとても似ている。

でも、デュアルTMSは耳にしたことがない。

tDCSとTMSの装置の価格差は1000倍以上の開きがあるはずだから、当然かな…と思った。

2013年3月20日

50歳未満で脳卒中を経験 → 長生きはしない


Stroke Before Age 50 Linked to Raised Risk of Early Death
2013  3月  アメリカ



若くして脳卒中になった人のその後の死亡率を調べてみたそうな。


1600人あまりの50歳未満の脳卒中経験者について、

1980-2010まで追跡調査を行った結果、


次のようになった。


・20年間の死亡率は全体で20%。

・特に、一時的な脳卒中発作では死亡率25%、

・脳梗塞では27%、

・脳出血では14% 



となり、一般人の死亡率よりもずっと高かった。



若くして血管病変に見舞われる人はそのリスクが一生つづくのだろう


というおはなし。



感想:

言われるまでもなく覚悟はできている。

そのおかげで、ガンや地震などの心配をしなくなった。

特約をいっぱいつけていた医療保険もすべて解約した。

Long-term mortality after stroke among adults aged 18 to 50 years.

2013年3月19日

脳卒中発症確率の計算式が判明 国立がん研究センター


10年間で脳卒中を発症する確率について
-リスク因子による個人の脳卒中発症の予測システム-
独立行政法人 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究部

2013  3月  日本



日本人6万人を対象とした14年間の追跡調査の成果により、

脳卒中発症確率を簡単に算出する方法が明らかになったそうな。

脳卒中発症確率計算式


各項目の点数を合計して、右の対応表から10年間の発症確率がわかる


というおはなし。



感想:

さっそく計算してみた

発症当時、17点だった。 →確率1~2%

これはすごい!

2013年3月18日

全身振動トレーニングで脳卒中患者の骨代謝が改善するのか?


The effects of whole-body vibration therapy on bone turnover, muscle strength, motor function, and spasticity in chronic stroke: a randomized controlled trial.
2013  3月  香港



脳卒中片麻痺患者への全身振動トレーニングの骨代謝への影響を調べたそうな。


82人の慢性期脳卒中患者を2グループにわけ、

一方には通常の運動に加えて15分間の全身振動トレーニングを週に3回×8週間施行した。

血液中の骨代謝マーカー、脚の筋力、運動機能等をトレーニング前後で比較した。


次のようになった。

・全身振動トレーニングの有無、介入前後で骨代謝に違いはなかった。

・グループ間で運動機能も変わらなかった。

・全身振動グループで膝の痙縮程度が大きく改善した。

・有害事象はなかった。




全身振動トレーニングは慢性期脳卒中患者の

骨代謝や筋力、運動機能の改善にはつながらなかった。

しかし膝の痙縮緩和には良さそうなことがわかった



というおはなし。


全身振動トレーニングがなぜ良いのかの解説ビデオ


高加速度刺激を安全に体験できるので、筋力、骨代謝、循環器系を楽に鍛えることができる、って内容。

2013年3月17日

リハビリのついでのミラーセラピーが思いのほかよかった


The value of adding mirror therapy for upper limb motor recovery of subacute stroke patients: a randomized controlled trial.
2013  3月  イタリア



通常の上肢リハビリにミラーセラピーを足してみたそうな。


発症4週間以内の脳卒中患者26人を、ミラーセラピーあり、なしのグループに分けた。

ミラーセラピーは30分間、通常の上肢リハビリも行った。

1ヶ月後、改善程度を3種類のテストで評価した。



次のようになった。

・いずれのグループも大きく改善した。

・特に、ミラーセラピーありグループはすべてのテストで優れていた。

・副作用に類することは起きなかった。





ミラーセラピーはシンプル、低コストで有効な上肢リハビリ法であることがわかった


というおはなし。


写真:ミラーセラピー

2013年3月16日

緑茶とコーヒーを飲むと相互作用で脳出血リスクが3割減ることが判明


The impact of green tea and coffee consumption on the reduced risk of stroke incidence in Japanese population: the Japan public health center-based study cohort.
2013  3月  日本

緑茶とコーヒーの脳卒中予防効果を検証してみたそうな。

45-73歳、83269人の日本人に緑茶、コーヒー摂取のアンケートを行い、13年間追跡調査した結果、

次のようになった。

・コーヒーを1日1杯飲むと脳卒中リスクが20%下がった。

・緑茶を1日2-3杯飲むと14%、4杯以上飲むと20%脳卒中リスクが下がった。

・特に、コーヒー1杯と緑茶2杯以上飲むと相互作用で脳内出血リスクが32%下がった。



というおはなし。
写真:緑茶コーヒー


感想:

緑茶は煎茶を指し、コーヒーは缶コーヒーを含まないそうである。

2013年3月15日

半側空間無視の新治療法、前庭感覚電気刺激を5日間繰り返してみた


The effect of repeated sessions of galvanic vestibular stimulation on target cancellation in visuo-spatial neglect: Preliminary evidence from two cases.
2013  3月  イギリス


身体のバランスシステムを人工的に刺激する半側空間無視治療法が関心を集めている。

そのひとつが前庭感覚電気刺激(GVS)である。

GVS(Galvanic Vestibular Stimulation)は左右の耳の後ろに電極を付け微弱電流を流すとプラス極側に身体が傾いたと感じる現象を指す。

これまでは1回の電気刺激による影響を調べた研究だけだった。

しかし効果が持続せず、すぐに症状が戻ってしまう問題があった。

今回は、繰り返し刺激を与えて、効果の持続可能性を検証してみたそうな。



脳卒中で半側空間無視の患者2人について、左側がプラス極のGVSを5日間行った。

その前後での注意力検査のスコアを比較したところ、


次のようになった。

・5日間のGVS直後、2人の患者いずれも、スコアが著しく改善した。

・さらにその3日後にも、改善効果をはっきりと確認することができた。




前庭感覚電気刺激の半側空間無視治療効果を検証するためのさらに規模の大きい研究をやってみたくなった



というおはなし。




感想:

このビデオ(2分半)、前庭感覚電気刺激(GVS)の影響がすごくよくわかる。


乾電池の電流でホントにこんなことになるのかな...


以前の記事↓(別の研究者による)
前庭感覚電気刺激で半側空間無視をやっつけろ!


2013年3月14日

嚥下障害患者の咳が弱い意外な理由


Differences in the Peak Cough Flow among Stroke Patients With and Without Dysphagia.
2013  3月  日本



咳は気道をクリアにするための防御反応であり、しっかり咳ができる嚥下障害患者は誤嚥しにくい。

脳卒中患者が咳をしたときの最大呼気流量が嚥下障害の有無でどう変わるのか調べてみたそうな。


肺活量計を使って、嚥下障害の脳卒中患者10人、嚥下障害なしの脳卒中患者20人と10人の健常人について咳の最大呼気流量を測定、比較した。

次のようになった。


・嚥下障害なし脳卒中患者の咳の最大呼気流量は毎分297リットルだった。

・健常人では462リットル、

・嚥下障害があると、160リットルだった。

・また、嚥下障害があると肺活量、予備吸気量ともに健常人よりも低かった。

・予備吸気量と咳の最大呼気流量との関連が強かった。




脳卒中で嚥下障害の患者がしっかりと咳をできるかどうかは

肺機能、特に予備吸気量にかかっていることがわかった



というおはなし。
写真:スパイロメーター



感想:

なぜ肺機能が弱って見えるのか?


予備吸気量:安静時吸息の終了からさらに最大努力により追加吸入しうる空気の容積

2013年3月13日

脳卒中にしたネズミを毎日クタクタになるまで歩かせてみた


The effects of training intensities on motor recovery and gait symmetry in a rat model of ischemia.
2013  3月  中国



脳卒中リハビリに適した運動強度を調べてみたそうな。


人為的に脳卒中にしたネズミを、次の2グループに分けた。


・ほどほど運動グループ

→1回15分間の体重支持トレッドミルトレーニングを1日3回、隔日、8日間


・限界運動グループ

→トレッドミルについて行けなくなるまでの運動を毎日、8日間


その後の歩行機能と脚の筋電記録を評価した。



次のようになった。


・ほどほど運動では歩行対称性が向上したが、限界運動ではそうならなかった。

・同様に、動作が機敏になり、麻痺脚も強くなった。

・ふくらはぎの筋電パターンも改善した。





筋肉が疲労しきってしまわない程度の運動強度が

脳卒中リハビリには適していることがわかった



というおはなし。

ネズミトレッドミル

感想:

ネズミさんはまじめだからこうなるけど、

人は全力出すまえに泣き言吐いて運動辞めちゃうと思う。

2013年3月12日

脳卒中老人は言語、運動障害でウツになるわけではない


Depressive disorders in elderly and senile patients in the period of rehabilitation after acute ischemic stroke
2012  12月  ロシア


脳卒中後のウツの特徴を若年者と高齢者とで比較してみたそうな。



脳卒中患者、70歳以上の186人と33-60歳の110人について、

ウツの頻度と、リハビリでの回復程度について調査した結果、



次のようになった。

・脳卒中後のウツの頻度とその重症度は年齢に依らなかった。

・ウツがリハビリを妨げる影響は若年者より高齢者で大きかった。

・老人は、運動機能障害がウツの原因になるわけではなかった、

・しかし麻痺とウツが重なるとリハビリが進まなくなった。

・高齢者の言語障害はウツのきっかけにはならなかった。




脳卒中後のウツの特徴は高齢者と若年者とで 対照的な面があった


というおはなし。

2013年3月11日

赤ちゃんは脳梗塞よりも脳出血が多く、ビタミンK不足が原因


Arterial ischemic stroke and hemorrhagic stroke in Chinese children: A retrospective analysis.
2013  3月  中国



小児の脳出血、脳梗塞の原因と特徴を調べてみたそうな。

重慶大学医学部小児病院の9年間分の患者データを解析したところ、


次のようになった。

・70%(119人)が男児、30%(50人)が女児だった。

・脳出血は全体の64%で、ビタミンK欠乏症が原因の60%を占めていた。

・その88%は母乳栄養中で、ビタミンKのサプリメントを摂っていないケースだった。

・脳梗塞は全体の35%、そのうち40%が軽い頭部外傷によるもので、脈管由来のケース17%より多かった。






小児では、脳出血が脳梗塞よりも多い。

乳幼児の脳出血の原因は主にビタミンK欠乏症で、

脳梗塞は頭部外傷に由来することがわかった



というおはなし。



感想:

検索したらこれ↓勉強になった。

新生児に対するビタミンK投与のあり方について(pdf)



2013年3月10日

【おいでやすぅ】京都の脳卒中事情


Characteristics, risk factors and mortality of stroke patients in Kyoto, Japan.
2013  3月  日本



京都での脳卒中患者の内訳について調べたそうな。

過去10年間に京都府内で登録された脳卒中患者1万4千人

あまりの医療データを解析したところ、


次のようになった。

・90%がCT、65%がMRI、18%が血管造影検査を受けた。

・86%が脳梗塞、26%が脳内出血、9%がクモ膜下出血だった。

・平均年齢はそれぞれ、73、69,63だった。

・脳梗塞と脳内出血は男性が多く、クモ膜下出血は女性が多かった。

・30日以内の死亡率は、クモ膜下出血28%、脳内出血15%、脳梗塞5%だった。

・年齢、性別、既往症、喫煙、飲酒などの要因を考慮した死亡危険率は、

 脳梗塞を1.0とすると、脳内出血3.7、クモ膜下出血8.9だった。




京都人の脳卒中状況の一面を明らかにすることができた


というおはなし。


京都人の脳卒中種類別 生存率曲線



感想:

Kyoto限定という以外に目新しい点は無いようだけど、

Kyotoなら まぁいいか… と思った。

2013年3月9日

ウォーキングの脳卒中リハビリ効果が明らかに


Outdoor walks 'boost stroke survivors' recovery'
Post-stroke walking program improves stroke survivors’ lives
2013  3月  ジャマイカ


だれでもどこでもできる脳卒中リハビリ法としてウォーキングの効果を調べてみたそうな。


平均年齢64、発症から6-24ヶ月の脳梗塞患者128人について、

1回15-30分間の屋外ウォーキングを週3回のペースで12週間続けた。


次のようになった。

・16.7%の患者のQOL(生活の質)が向上した。

・6分間歩行テストの距離が平均17.6%延びた。

・マッサージのみ受けていた患者は心拍数が6.7%高かった。



ウォーキングは脳卒中患者の心と身体にとってもイイ


というおはなし。

写真:ウォーキング脳卒中

感想:

一方日本では、
1日に6000歩以上で脳卒中の再発予防になることを日本の研究者が解明


なぜ、いまさらウォーキングなのか?

Effect of Aerobic Exercise (Walking) Training on Functional Status and Health-related Quality of Life in Chronic Stroke Survivors: A Randomized Controlled Trial.

2013年3月8日

めまいと脳卒中を自動判別できるマシンを作ってみた


Quantitative Video-Oculography to Help Diagnose Stroke in Acute Vertigo and Dizziness: Toward an ECG for the Eyes.
2013  3月  アメリカ



めまいの患者が脳卒中であるかどうかを判別することは医者でも難しい。

それを自動でできる装置を作ってみたそうな。


眼球運動をトラッキングするカメラを内蔵したゴーグルと

データ解析用のパソコンとで構成する装置を作成し、

実際に脳卒中が疑われるめまい患者を検査した結果、


次のようになった。

・12人の被験者について、MRIでの結果と照らしあわせたところ正診率100%だった。




内耳由来のめまいと脳卒中を自動判別することができた。

もっと被験者の数を増やして実用化に取り組みたい



というおはなし。

写真:めまい脳卒中判別機
この装置



感想:

子供相手でもとりあえずすぐにCTを撮る習慣を改めるためにも、

こういう技術はどんどん普及してほしい。

2013年3月7日

脳卒中で患者と家族は否応なく運命共同体になるんだと思う


Does caregiver well-being predict stroke survivor depressive symptoms? A mediation analysis.
2013  2月  アメリカ



脳卒中患者のウツと家族介護者の健康状態との関連を調べたそうな。


146組の脳卒中患者と家族介護者について、

患者の障害やウツの程度、および介護者のウツ、人生満足度を調査し、関連を解析した結果、


次のようになった。

・脳卒中患者の障害とウツの程度には関連があった。

・さらにこの関連には介護者の人生満足度とウツの程度が大いに関連していた。





脳卒中患者の障害は家族介護者を苦しめる。

それが患者自身の回復の更なる妨げになるのかもしれない。

患者と介護者を並行してサポートすることが重要



というおはなし。




感想:

これは必ずしもネガティブな意味ばかりではないと思う。

家族間の距離が縮まっている証拠。

2013年3月6日

疲労やウツのある若い脳梗塞患者は早くに死んでしまうらしい


Poststroke fatigue and depression are related to mortality in young adults: a cohort study.
2013  3月  ノルウェー



脳卒中のあとの疲労やウツが、死亡率にどう関わってくるのか

若年脳梗塞患者について調べてみたそうな。



15-50歳の脳梗塞患者190人の疲労度とウツの程度、死亡率を12年ほど追跡調査した結果、


次のようになった。

・死亡率は、疲労度と関連があった。

・死亡率は、ウツの程度と関連があった。




若年脳梗塞で疲労やウツひどい患者は死亡率が高くなることがわかった


というおはなし。

図:生存率曲線

疲労度(FSS)別 生存率曲線

2013年3月5日

微小脳出血の増加は血圧を下げてもすぐには止まらない


Higher Ambulatory Blood Pressure Relates to New Cerebral Microbleeds: 2-Year Follow-Up Study in Lacunar Stroke Patients.
2013  2月 オランダ



血圧と微小脳出血との関連を携帯血圧計を使って調べてみたそうな。


90人のラクナ梗塞患者について、脳のMRI検査と携帯型血圧計による2年間の追跡調査を行った。


次のようになった。

・18%に新たな微小脳出血を認めた。

・血圧が高いというだけで年齢性別に関係なく微小脳出血リスクが2倍以上になった。

・新たに微小脳出血ができた者もできなかった者も血圧は低下傾向にあった。






ラクナ梗塞を経験した人は、血圧が高いと微小脳出血になりやすかった。

血圧を低下させても微小脳出血の増加を抑えられなかった。

もっと早期に降圧薬治療を行えば微小脳出血を防げるのかも知れない



というおはなし。



感想:

血圧が高いと微小脳出血になって、

下げてもなる。

ってことは血圧自体は直接的な原因ではないってことだと思う。


これ↓思い出した。

微小脳出血が起きやすい身長体重が判明



2013年3月4日

日本人の脳卒中理解度をネットでアンケートしてみた


Stroke Knowledge: A Nationwide, Internet-based Survey of 11,121 Inhabitants in Japan.
2013  3月  日本



日本人の脳卒中理解度をネットで調べてみたそうな。


平均年齢44.8、11121人から回答を得ることができた。

解析の結果、次のようになった。

・10.3%は脳卒中をよく理解していると答えた。

・33.8%は脳卒中について調べたことがあった。

・情報源はテレビ85.2%、新聞34.1%だった。

・90%ほどが、言葉のもつれ、半身麻痺を脳卒中の症状と理解していた。

・しかし脳卒中を判定できる自信のある人は2.3%にとどまった。

・脳卒中が起きたら67.0%が救急車を呼ぶと答えた。

・脳卒中の症状や危険因子、患者を看た経験のある人ほど救急車を呼ぶためらいはなかった。





脳卒中への理解度が必ずしも十分でないことがわかった


というおはなし。




感想:

最近はこう考えるようになった。

脳卒中の症状を示す人が昏睡しているのでなければ、

1分1秒を争って病院に行くメリットはない。

けど、救急車で入院したほうが待遇は良さそうなので、

仕事の片付けや、着替えなどの準備を整えてから、

余裕をもって119番すべし、って。

2013年3月3日

兄弟を亡くした悲しみで脳卒中になって死んでしまうケースは男より女がおおい


Fatal stroke after the death of a sibling: a nationwide follow-up study from sweden.
2013  2月  スウェーデン



肉親との死別によるストレスは脳卒中を招くと言う。

兄弟(男女区別なし)と死別した人の、脳卒中で死んでしまいやすさ を調べてみたそうな。



スウェーデンの40-69歳の160万人あまりについての18年間のデータを解析したところ、


次のようになった。

・兄弟を亡くした女性の脳卒中死亡リスクは3割増しだった。

・男性の脳卒中死亡リスクはほとんど増加しなかった。

・死別後2-3年後までは男女共に脳卒中死亡リスクが高かった。

・長期的には女性のみ、脳卒中死亡リスクの上昇が見られた。





兄弟と死別すると脳卒中死亡リスクは高くなり、

その影響は主に女性に及ぶことがわかった



というおはなし。




感想:

こういうことには女性の方がタフだと思っていた。

2013年3月2日

脳梗塞で高血圧だと再発しやすいのか?


Association of Hypertension With Stroke Recurrence Depends on Ischemic Stroke Subtype.
2013  2月  中国



高血圧がどんなタイプの脳梗塞の再発を招くのか調べてみたそうな。


1万人あまりの脳梗塞患者について調べたところ、

次のようになった。

・72.7%が高血圧(140/90mmHg以上)または降圧薬を飲んでいた。

・17.7%が1年以内に脳梗塞を再発した。

・高血圧ありの再発率は18%、高血圧なしの再発率は17% で大した差がなかった。

・高血圧は小血管病変(ラクナ梗塞)と関連が強く、アテローム性、心原性脳梗塞とは関連が見られなかった。





脳梗塞患者の高血圧は、ラクナ梗塞の再発とのみ関連があるが、

全体的にみると大した問題じゃないんじゃない



というおはなし。

2013年3月1日

ビタミンBサプリは脳卒中後のボケ防止になるのか?


B vitamins may not help after stroke
2013  2月  アメリカ



先日の国際脳卒中学会での発表。

ビタミンBサプリメントが脳卒中のあとの認知力低下を喰い止められるか調べてみたそうな。



約2200人の脳卒中患者について

ビタミンBサプリメント(B6,9,12)または偽薬を毎日摂るグループに分け、

6ヶ月毎に約3年間、認知機能を調べるテストを行った。



次のようになった。

・ビタミンBサプリメントと偽薬グループ間で、

認知機能の低下、障害の程度に目立った差は見られなかった。





ビタミンBサプリは脳卒中後のボケ防止にはなりそうもない


というおはなし。

2013年2月28日

松果体の石灰化は脳梗塞のもと?


Pineal Calcification is Associated with Symptomatic Cerebral Infarction.
2013  2月  タイ



松果体の石灰化と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


松果体は睡眠リズムの調節に関わるメラトニンを分泌する脳の器官。

石灰化はCT画像で診断できる。


15歳以上の入院患者のCT画像と、関連する医療情報を解析したところ、

次のようになった。

・1614人の患者のうち620人が脳梗塞だった。ただし心原性梗塞と脳出血患者は除外した。

・この620人のうち、男性57%、50歳以上85%、高血圧58%、糖尿32%だった。

・松果体の石灰化は、1614人のうち1081人(67%)に見られた。

・松果体の石灰化があると脳梗塞リスクが3割増しだった。





松果体の石灰化は脳梗塞リスクの1つかもしれない


というおはなし。





感想:

退院後、自分のCT画像を見ていて松果体の石灰化(矢印)を見つけた。

松果体の石灰化

宇宙人のインプラントかっ!? と非常に驚いた思い出。

2013年2月27日

左手を動かしてあげる → 半側空間無視対策


Limb activation ameliorates body-related deficits in spatial neglect.
2012  12月  ドイツ



半側空間無視患者は損傷脳と反対側の身体のイメージが弱くなっている。


そこで、注意喚起をするために手を動かす方法と、音による方法との比較をしてみたそうな。



8人の右脳卒中で半側空間無視の患者について、

スクリーンに手の平または手の甲の絵を表示して

それが左右どちらの手に相当するのかを瞬時に答えさせるテストを行った。


・実験者が被験者の腕を曲げ伸ばしをしながら行う場合と、

・絵を表示する直前に音を鳴らす場合、

の両方でのエラー率を比較した。




次のようになった。

・左手の絵のときにエラーが圧倒的に多かった。

・左腕に曲げ伸ばし刺激を与えた場合にエラーが激減した。

・音刺激時のエラー減少効果はあまりなかった。

・右手の絵に関しては なにをやっても同じような結果だった。





半側空間無視患者の左手を曲げ伸ばし刺激すると

身体のイメージが改善されるのかもしれない



というおはなし。




感想:

半側空間無視はないけれど、

左半身密度の希薄感がずーっとあるので、

これはわかるような気がする。

2013年2月26日

血圧がちょっとでも高かったら降圧薬を飲むべきなのか?


Pharmacotherapy for mild hypertension.
2012  12月  ブラジル


軽い高血圧(140-159/90-99 mmHg)の人への降圧薬治療の効果について調べたそうな。


関連する論文をデータベースから抽出し、再解析した結果、


次のようになった。

・被験者8900人を含む4つの研究を厳選した。

・死亡率は降圧薬と偽薬とで差がなかった。

・脳卒中や冠動脈疾患などの疾病率も変わらなかった。

・副作用で服薬をやめるひとが少なくなかった。



軽度の高血圧症への降圧薬治療は

死亡率も脳卒中発症率も改善しなかった。

しかも9%が副作用のため服薬をやめていた



というおはなし。



感想:

血圧問題は若いころから悩まされた。

健診のたびに再呼び出しをくらった。

血圧を自在に下げる方法をマスターしたおかげで

一時的にこの問題から解放されたが、結局 脳卒中になった。
一時的に大きく血圧を下げる方法


降圧薬もこれと一緒で、

簡単に変えられる数値を薬でごまかしているだけ…の気がする。

2013年2月25日

脳卒中のあと無気力そうに見えるのはフツーのことなんだからね!


Apathy secondary to stroke: a systematic review and meta-analysis.
2013  2月  ポルトガル


脳卒中のあとのアパシー(無気力、無感情)の頻度や予後について調べてみたそうな。



医学研究データベースから関連する論文を抽出、データ統合して再解析した結果、


次のようになった。

・1399件の論文から患者2221人を含む19件の研究を厳選した。

・アパシーの割合は36.3%だった。

・急性期もそれ以降も割合はほぼ同じだった。

・アパシーはウツよりもかなり多かった。

・アパシーになる人はやや歳を喰っていた。

・男女で差はなかった。

・アパシーがあるとウツや認知障害もついてきた。

・脳梗塞、脳出血、左脳、右脳で違いはなかった。

・脳卒中からの回復程度にアパシーの有無で差はなかった。





脳卒中のあとのアパシーはウツよりも頻繁だけれども、

予後に影響があるわけではなさそうである



というおはなし。


2013年2月24日

歯医者さんが好きなひとは脳梗塞になりにくい


Dental Prophylaxis and Periodontal Treatment Are Protective Factors to Ischemic Stroke.
2013  2月  台湾



歯周病と脳卒中との関連は明らかになっている。

そこで、歯科の予防や治療が脳梗塞の発生率を抑えることができるのか、調べてみたそうな。


歯周病患者51万人と、歯周病のない20万人について

脳梗塞の発生を10年間追跡調査したデータを解析した。



歯周病患者は、・歯科予防していた ・集中治療した ・治療しない、の3グループに分けた。


次のようになった。


・歯周病のないグループでは脳梗塞発生率は年0.32%だった。

・歯科予防していた歯周病患者の脳梗塞発生率は年0.14%だった。

・抜歯したり集中治療した歯周病患者の脳梗塞発生率は年0.39%だった。

・予防も治療もしていない歯周病患者の脳梗塞発生率は年0.48%だった。

・予防や治療をしていた歯周病患者の脳梗塞危険率は歯周病でない人よりも低かった。

・治療をしない20-44歳の若い歯周病患者では

脳梗塞危険率が歯周病でない人の2倍以上だった。






いつも歯医者さんに行って手入れしてもらっているひとは

歯周病になっても脳梗塞の心配はいらない



というおはなし。






感想:

よし数十年ぶりに歯医者に行くか、と一瞬思ったが

なんど通ってもいつ終わるとも知れない歯科治療

のことを考えたら 行く気がなくなった。

2013年2月23日

半側空間無視になったら好きな音楽を聴け


Effects of listening to pleasant music on chronic unilateral neglect: A single-subject study.
2013  1月  台湾



好きな音楽で気持ちがポジティブになると認知機能が改善する。

脳卒中で半側空間無視になった2人の患者について

好きな音楽を聴かせて症状が改善するかどうか実験してみたそうな。



好きな音楽を毎日、5週間聴かせた後、

・星印☆抹消課題

・線分二等分課題

・視野探索課題

の成績を介入前後で比較したところ、

次のようになった。

・2人ともテスト成績が著しく向上した。

・ただし1人の線分二等分テストスコアは変わらなかった。

・この効果は音楽終了の2週間後も持続していた。





好きな音楽を聴かせると半側空間無視の症状が緩和することがわかった。

もっと詳しい研究をしたい



というおはなし。


写真:音楽を聴く



感想:

こういう話にはとても関心がある。

2013年2月22日

あるく練習したかったのにPTずっと脚もんでたは…


Physiotherapists systematically overestimate the amount of time stroke survivors spend engaged in active therapy rehabilitation: an observational study.
2013  2月  オーストラリア



理学療法士さんが見積もるトレーニング時間の正確さを調べてみたそうな。



8人の理学療法士が作成した脳卒中患者向け47件のリハビリスケージュールについて、

その現場をビデオ撮影し、見積もった時間と実際に費やした時間とを比較した。



次のようになった。

・見積もり時間と実時間とのズレの平均は、

 1セッション全体で+7.7分、患者の実働時間は+14.1分、

 じっとしている時間は-6.9分だった。


・実働時間を過大評価、じっとしている時間を過小評価してしまう傾向が理学療法士全員にみられた。






理学療法士が見積もるセラピー中の患者の実働時間は正確さを欠いていた。

客観的に評価する方法を導入するべきかもしれない



というおはなし。


写真:PT


感想:

リハビリ入院しているとき、

PTの1セッション40分間のうち、30分間脚を揉んでくれて、

実際に歩いたのは5分足らず…

なんてことが何度かあったので関心をもった。

2013年2月21日

【ラクナ梗塞予防】日本人は飽和脂肪酸をたくさん摂るべし


Dietary intake of saturated fatty acids and incident stroke and coronary heart disease in Japanese communities: the JPHC Study.
2013  2月  日本


飽和脂肪酸と脳卒中、冠動脈疾患との関連を調べたそうな。



日本人男女8万人あまりについて10年以上追跡調査したデータを解析した結果、

次のようになった。

・飽和脂肪酸を多く摂ると脳卒中全般が減った。

・特に脳内出血の危険率が3-4割減った。

・ラクナ梗塞の危険率も3割近く減った。

・冠動脈疾患の危険率は増えた。

・飽和脂肪酸とクモ膜下出血、心臓突然死との関連はなかった。




日本人が飽和脂肪酸をたくさん摂ると

脳内出血やラクナ梗塞が減ったけど心筋梗塞は増えた



というおはなし。

図:飽和脂肪酸とラクナ梗塞リスク


感想:

ラクナ梗塞が減るとは思わなかった。

欧米人なみに脂肪を摂るひとが少ないから らしい。

飽和脂肪酸が含まれる食品、多く含まれる食品は何ですか?(Yahoo知恵袋)


2013年2月20日

近赤外線ニューロフィードバック装置で重症片麻痺患者の指が動いた


Near-infrared Spectroscopy-mediated Neurofeedback Enhances Efficacy of Motor Imagery-based Training in Poststroke Victims: A Pilot Study.
Brain Feedback Helps Move Hands After Stroke
2013  2月  日本



近赤外線をつかったニューロフィードバック装置が

実際に脳卒中患者のリハビリに役だつのか調べてみたそうな。

(この記事の続き: 脳卒中リハビリの最先端イメージトレーニング装置を日本で開発


20人の脳卒中片麻痺患者に

この装置を使った運動イメージトレーニングを週3回のペースで2週間施した。


近赤外線センサーで検出した運動野のヘモグロビン由来の信号をフィードバックするリアルグループと、

デタラメな信号をフィードバックする偽グループとに分けて実験した。


その後の上肢機能を評価した。



次のようになった。

・フィードバック信号の平均は偽グループ1.8、リアルグループ2.6だった。

・平均の皮質信号強度にグループ間で違いはなかった。

・リアルグループで手指の機能スコアが59.7→68.6と大きく改善した。

・重症の麻痺患者でも同様の改善が見られた。

・運動前野の活動がかなり活発になった。

・これらの改善は偽フィードバックグループでは見られなかった。





近赤外線ニューロフィードバック装置を使うと

運動イメージ訓練がはかどり、

脳卒中で重症片麻痺患者のリハビリにも役立ちそうなことがわかった



というおはなし。



感想:

重症麻痺患者にも効果があるってところに注目したい。

ブログランキング・にほんブログ村へ pv

過去7日間の人気記事10

回復と予防のヒント100記事(2017年1月までのぶん)

脳卒中を見逃さない BE-FAST とは
玉子のコレステロールで血管詰まる説はなんだったのか?
緑茶を飲めば慢性期でも脳が再生するという根拠について
2度めの脳卒中で可塑性が再び高まる可能性について
高齢の脳卒中患者へのリハビリは無駄なの?
人生に目的を持つ高齢者の脳には梗塞が寄りつかないことが明らかに
目的をイメージしながら動作訓練すると脳がより広く鍛えられることが明らかに
脳卒中予防には歩く時間が大切 距離やスピードじゃなくてジ・カ・ン
日本人が脳卒中で死なないための生活習慣が判明
水をたくさん飲むと脳卒中にならない、はホントだった

口の中が汚いと脳内出血になるという根拠について
脳梗塞と脳出血を同時に防ぐ肥満度BMIがわかった
脳卒中を防ぐミルクとチーズの量が明らかに
片麻痺の立ち上がり訓練 効果的なやり方
脳卒中は脳機能8年間分の老化に相当することが明らかに!
高血圧の脳卒中予防には葉酸サプリメントが効くことが判明
[ ナッツ vs. 豆 ] 脳卒中予防に適しているのはどちら
触覚刺激で脳がすぐに回復し その効果が10年以上続く可能性について
脳が再生する運動強度がわかった
緑茶とコーヒーを飲むと相互作用で脳出血リスクが3割減ることが判明

脳卒中で復職可能な年数がわかった
ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる
オナニーがきっかけで脳出血になる割合
手の痙縮を解く低周波治療器の効果的使用法が判明!
睡眠8時間を超える人は問答無用で脳卒中リスク46%増し
カップラーメンを週2回以上食べる女性が脳卒中になりやすい理由について
怒りと脳卒中との関連が明らかに
難しい理屈はいいからスクワットをやれ
1日に6000歩以上で脳卒中の再発予防になることを日本の研究者が解明
脳出血で損傷した脳が勝手に再生する可能性について

脳卒中患者がネットを使いこなす理由
若年脳卒中患者は脳の老化が10-20年進んでいた
マルチビタミンの脳卒中予防効果は〇〇年後に現れる
最新の音楽療法 バイノウラルビート (Binaural Beat)
脳卒中になりやすい労働時間がわかった ランセット誌
脳卒中が軽症だからって運転させていいの?
健康のために毎日いっしょけんめい運動するとかえって脳卒中になりやすいことが100万人の調査で明らかに
足をクロスしていたら半側空間無視 確定か?
療法士さんよりもビデオゲームの方が優れていると判明!
両手準備運動をすると脳が刺激されて上肢リハビリが加速することが判明!

心を改め運動を始めるだけで脳の可塑性は復活する
知らない音楽を聴くと脳が広く活動して新しい回路が、
なんとか復職しても仕事は続けられるのだろうか?
NEJM誌:脳卒中で死なない血圧は120未満だからね
脳卒中の言語障害はウェルニッケやブローカのせいではなかった!
手の指を繰り返し動かしてあげても脳への影響はゼロ
片足立ち20秒未満 →小さな脳梗塞や脳出血の可能性高!
[住みやすい国] 日本の脳卒中と自殺との関連について
再発予防のために血圧を120以下にすると長生きできない
【いますぐ実践】片鼻呼吸法で失語症が改善することが明らかに

悪玉善玉比L/Hが低いと脳内出血で死ぬことが明らかに
鼻炎のメリット→脳梗塞予防効果
脳卒中 幹細胞治療のダークサイドについて
ランセット誌:握力よわくなったら脳卒中が近いと知りなさい
だいたい5年後に脳卒中経験者が悩んでいること
ハゲを治そうとして脳卒中になってしまった日本人2例
退院したての元患者が感じていること
麻痺側の触覚を刺激し続けると梗塞を最小限にできる可能性について
脳卒中経験者は自動車運転をナメきっていることが判明
減塩に真面目な人ほど脳卒中で死亡するという事実

納豆を食べると脳卒中で死なない 2万9千人調査
NEJM誌:幹細胞ツアーに参加したら癌ができた
脳梗塞から脳出血へ コレステロールとの関連が明らかに
脳出血で死なないための睡眠時間が判明!
音楽サポート療法の「音楽」はほんとうに必要なのか?
患者に毎日好きな音楽を聴かせたところ、脳に構造改革が起きた模様
感情失禁になる患者の割合について
脳の可塑性のおかげで2年経っても運動機能が回復することが判明
【悲報】脳卒中後、杖を使い続けると麻痺していない手まで動かなくなる
血圧が高いひとは、他人の気持ちがわからない

生活習慣を改めれば脳卒中の再発は防げるの?
カニ歩きと後ろ歩き 片麻痺リハビリに効果的なのは、、
鍼治療の「得気」は小脳のはたらきだった
脳梗塞実績No.1漢方薬 → ほようかんごとう
閉じ込め症候群の患者にあえて生活の質を問うてみた結果、、
砂糖の代わりに甘味料を使うと脳梗塞がさらにひどくなることが判明
ダメージを負った脳組織が勝手に再生する仕組みが明らかに
指ストレッチはいいらしいから さっそくこのビデオで実践することにした
【肥満パラドックス】脳梗塞で長生きするBMIが判明
リハビリの合間のお昼寝は大切 → 訓練がはかどるゾ

刺激豊富な環境で脳梗塞が治る理由
猫を飼う女性は脳卒中で死なないことが判明!
美容院で脳卒中になる女性が続出!
「ストレスが原因」と語る脳卒中患者ほど実はなにもわかっていない
傷ついた脳に効くBDNFが増えるサプリメントが明らかに
運転リハビリに良さそうなおすすめドライブゲーム
【アロマテラピー】ラベンダーの香りが脳梗塞にすごく効く
脳卒中後の疲労感は 只の疲労とはわけが違う
脳卒中がきっかけでホモになることがあるらしい
ダイエットコーラを毎日飲むと脳卒中になることが判明

高コレステロールに朗報 葉酸サプリの脳卒中予防効果
BDNFが7年かけて脳を修復してくれるという根拠について
朝ごはんを食べない日本人は脳内出血になることが判明!
脳卒中予防に最適なビタミンBサプリメントの組み合わせがわかった!
脳卒中経験者の血圧を十分に下げたら死亡者が続出した
痙縮が治る ただの風呂と温泉を比較した
歩きスマホが脳卒中患者のリハビリに適しているという根拠について
磁気嵐が脳卒中を引き起こす と判明!
リハビリは動かせばイイってもんじゃぁない. 本人がやる気になるまで待て.
『足首を鍛えたいのに麻痺して動かないの』→『もう一方の足を鍛えなさい』